fate/stay hero′s   作:是・射殺す百頭

17 / 30
本当にすみません。実は、この話の前に出した話『天才の初戦闘』はこの話を読んでからじゃないとわかりにくい内容になっている話でした。本当にすみません。この話と順番はしっかり変えておきますのでどうかお許しを


湖に移りし太陽:キャスター陣営

聖杯戦争二日目の午前11時

霊体化したキャスターとそのマスター旭川怜治は街中を歩いていた。

「(ねえねえ、カルちゃん?)」

「(カルちゃんって……まあいいなんだマスター?)」

「(おい、せっかくサーヴァントってこと隠そうとしてんのによ)」

「(ああ、そういうことだったか。でも霊体化してるのにそんな事に気を遣ってもしょうがないんじゃ無いのか?それでなんだ?)」

「(おいおい、お前がもし実体化してる時に敵マスターが声をかけてきたら名前言った時点でアウトだろうが!まあサーヴァントってバレると思うけどそんで今から慣れさせようとしてるってのに。まあいいや、なんか視線感じるんだ。多分見つかったかも)」

「(ああ、そうだな。それでどうするんだ?)」

「(俺は、人目の付かない場所に行って、そいつが来るのを待とうと思うんだがおまえはどうだ?)」

「(俺はマスターの意思に従うだけだ。おまえがそうしたいのならばそうするがいい)」

なんて殊勝なサーヴァントですこと

と呟いて彼は町外れにある廃工場に向かう。そこなら人目を気にせず戦える。魔術の秘匿が出来る好都合な場所。

「さて、どうでてくるかね?」

「さあな、まず相手がどういった手段で仕掛けてくるかより、どこから仕掛けてくるかを考えた方が良いんじゃないか?」

「君なんか余裕そうだね。そんなに自信あるの?」

「別に自信があるわけではないが…ただ冷静でいるだけだ」

「ふむ、見習うべきか?っと来たみたいだな」

怜治が待っていた相手が姿を現した。

「へえ、あんたのサーヴァントはなかなか面白いな。こりゃ一流のサーヴァントなのに」

(マスター)よ。どうか敵との会話は慎んでください」

セイバーとそのマスターである、ロイド・カナリディア。この二人を待ち受けていた。

「あんたのサーヴァントはセイバーか?また面倒くさい敵にぶち当たっちまったなぁ」

怜治はボリボリと頭を掻きながらぼやく。

「マスター、貴様もだ。少しは無駄口を減らしたらどうだ?」

「うるせぇやい。ほら、やるんならやろうぜ!」

「良いだろう。セイバー。少し遊んでやれ」

「了解致しました」

side servant

 

「セイバーのサーヴァントよ。かかってこい。相手になってやる」

「では、お言葉に甘えさせてもらう」

太陽対最強の騎士の戦いの火蓋が切って落とされた。

「ハアッ!」

「ふん、まだまだ甘いな」

セイバーの振るった剣をキャスターは軽く避けて見せる。

「次はこちらからだな。燃やし尽くしてやろう」

ボウッ!と、キャスターの槍から炎が上がり一つの火球となる。

「くらえ!」

「なかなかの攻撃力だ。だがこれぐらいでは私は倒せんぞ?」

セイバーも槍から飛ばされた火球を切り捨てる。

「これならまだ私の知る騎士の方が熱く鋭い攻撃が出来るぞ」

「そうか?ならこれならどうだ?」

再びキャスターの持つ槍から炎が上がり、今度は槍自体が炎に包まれる。

「面白い。ならこちらも仕掛けさせて貰う!」

瞬間、セイバーの剣が光に包まれる。

無毀なる湖光(アロンダイト)!」

真名解放。その宝具の本来の持ち主だけが成し得る力。宝具の真の力を解放するものだ。

「アロンダイト…と言う事は貴様は彼の有名な『湖の騎士』か。どうりで強いわけだ」

「ふっ、我が真名を知っているか。ならばその湖の騎士の一撃…受けてみるがいい!」

side master

 

銃声が響き渡る。

「そらそら!隠れてるだけじゃ俺は倒せないぞ!」

マシンガンを乱射する。

「うおっと!危ねぇ!クソ〜どうしたものか…今出てったら蜂の巣だしなぁ」

チュインチュインッと、盾にしている廃材の山に弾丸が当たり、弾ける音がする。

「まさか銃持ってるなんて思わなかったなぁ。どうやってこの状況打開するかな」

一瞬、銃弾の雨が止んだ。

「チッ!弾切れか?」

「よし!今だ!投影、太陽像…完成!ルーンで着火!」

咄嗟に、擬似太陽を創り上げ構えてから物陰から躍り出る。

「喰らえ!」

「かかったな!まだ弾は切れちゃいねぇ!」

そう。ハッタリだ。騙し合いにおいて、怜治は負けたのだ。しかし、怜治が負けたのは【騙し合いだけ】だった。

「へへ!充分さ!少しの間集中出来るだけで良かったんだよ!」

また発砲音が鳴り響く。それでも再び銃弾の雨が降り注ぎ、怜治の体に穴が開く事は無かった。

「ッ!熱い!なんて熱量だ!あの熱源になってやがる物に近づいた瞬間に弾丸が溶けちまってやがる!一体どうやってあんな火力を!?」

あまりの熱に、放たれた弾丸が溶けてしまっているのだ。

「まあ、あんまり持たないのが玉に傷だけどね!まあ一瞬で充分!」

怜治は持っていたナイフにルーンを刻み、火を灯す。

「近接戦ならこっちのもんよ!」

「馬鹿が!あれがなくなったんなら怖くねえ!誰が近付かせるかよ!」

三度目の銃弾の雨が飛ぶ。しかし、怜治を止める事は出来ない。ナイフに刻んだルーンが弾丸を溶かしながら進む。

「な!?なんてデタラメなヤロウだ!?」

「おら!くら…え!?」

ガクンと、怜治の体が傾く。

「なんだ?急に魔力が!」

「ハッ!魔力切れとは情け無っ!?」

それに続き、ロイドの体も大勢を崩す。

「まさか、宝具でも使ったのか!?それにしても食う魔力が多過ぎる!」

「クソッタレが!ここは引いてやる!」

そう吐き捨てると、ロイドは閃光手榴弾を目眩しに使い、去っていった。

「ふう、行ってくれたか?それにしてもカルナも魔力バカ食いしすぎだろ!なんだよあの消費量!」

「済まんな、マスター。俺は燃費が悪くてな」

「全くだ!それに宝具を使うならそう言え!」

「宝具?使ってないぞ?俺は魔力放出を使っただけだ」

「はあ?じゃあなんだ?お前は魔力放出だけであんな消費量してやがったのか?」

「ああ、そうだ。だから俺は燃費が悪いと言ったのだ」

怜治の顔はみるみる蒼白になっていく。

「ま…マジで?」

「ああ、大真面目だ」

「おいおい…あれじゃあ宝具使うのも数回だけだぞ…?」

「だろうな。そもそも何発も宝具が連発出来たら、聖杯戦争のバランスが壊れてしまうからな」

「そういう事じゃ…」

「まあ、いいじゃないかマスター。それより早くここから離れた方がいい。いくら人が来ないといえども、もし人に聞かれていたらマズいからな」

「はあ…そうしよう。それに魔力使い過ぎて疲れたしな」

これが、怜治の胃痛の原因となることはまだ本人すらわからなかった。




あと、ルビの方が振れて無さそうなので修正して投稿するのでは無く、ルビを振らずに投稿する形をとらせて頂きたいと思っています。本当にすみませんでした。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。