「クソッ!クソッ!クソッ!!」
ロイドは激怒していた。理由は簡単だ。幸助による侮辱と、二度に渡りセイバーの実力を完璧に発揮させられず、敵マスターに撃退されてしまった情けない自分に怒りを覚えたのだ。
「情けねぇ!俺は何がしたかったんだ!こんなんじゃ聖杯なんざ手に入れられねぇ!いくらサーヴァントが強くともマスターである俺がこんなんじゃ!」
「落ち着いて下さい。我が王(マスター)よ」
「お前もだ!何故俺を責めない!?全て俺の責任なのに!?」
セイバーは自分の事を決して責めず、サーヴァントである自分の責任だと言っていた。ロイドはそれに苛立ってしまった。
「落ち着いて下さいと言ったのです。それに、自らを責めないからという理由でそんなに激昂しては、かつて狂戦士として召喚された私と同じになってしまいます」
「なに?狂戦士だと?お前が?バーサーカーで?」
「はい、私は冬木で行われた第四次聖杯戦争において、バーサーカーのクラスで限界していました」
「冬木って言うとあれか?聖杯戦争が始められた土地か?」
「ええ、その冬木です。そして私はその戦いで、我が王であるアーサー・ペンドラゴンと刃を交えました。そして私はあの方が私の為に私を責めなかったと言う事を悟りました。ですから私もあなたにそうしましょう」
「……ああ…そうかよ!もういい!クソッ!怒る気も失せた!」
「ええ、それでいいのです。我が王(マスター)」
ロイドは苛立ちを抑えながら部屋を出て行った。
「ああ…我が王アーサーよ。確かに私の怒りが過ちだと言うのはわかりました。しかし貴方は、貴方のその理想は幻想だという事に気付けたのでしょうか…?もしも未だ、そのような物の為に剣を取るのなら私はそれを、その間違いを正しましょう」
「おい!セイバー何してる!?早く行くぞ!」
ロイドの怒鳴り声が聞こえてくると、セイバーはフッと少し笑い、一言呟いた。
「新たな我が王(マスター)と共に…!」
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ロイドはセイバーを引き連れて夜の街へ繰り出していた。敵のサーヴァントを発見し、それを倒す為。
(おい、なんか変な空気がねえか?)
(ええ、そうですね。どこか奇妙だ。いつもと違う)
そこでロイドは気がつく。遠くから近づいてくる、馬の蹄の音に。
「これは…蹄の音か?この時代に馬なんて乗ってくる奴なんざいねぇ。となれば考えうるのは一つのみ」
そこで、響き渡る馬の蹄の音がピタリと止む。
「あ…貴方は…ランス…ロット…!」
「………お久しぶりです…我が王アーサーよ」
アサシンの動かし方がよくわからん…どうしましょう。