夢を見ている。終わる事の無い戦いの夢を、幾千幾億の強者との戦い。
一人の男を見つける。その強者達を物ともせず、バッタバッタと薙ぎ倒して進んでいく。彼こそが私の召喚した英雄。青い髪に鎧、鋭く血の様に真紅に輝く瞳と槍。猛犬の様に戦いに明け暮れる。それこそが彼の望み。
彼の名はケルト神話における大英雄『クーフーリン』。
私が契約をした英雄であり、なんの手違いかランサーでは無く、バーサーカーで召喚された英雄。
彼がある程度まで進むと満足したのか、立ち止まり潔く殺される。そこで夢は覚めた。
「……………」
「おう、目ぇ覚めたみてえだな?」
「……おはよう」
「もうこんにちはの時間だぜ。マスター」
一応確認だが、彼はバーサーカーだ。何故かわからないがクラススキルである『狂化』が別の特殊スキルに変化していたのだ。
と言うかもともとバーサーカーなんかで召喚するつもりはさらさら無かったのだ。なのに詠唱を間違えたばかりに狂戦士のクラスで現界させてしまったのだ。
「朝からあんたの望みを見せつけられてこっちは吐きそうなのよ。あたし血なまぐさいの嫌いなのに」
「じゃあなんで聖杯戦争参加してんだよ…?ところで朝飯出来てるぜ」
「こんにちはの時間って事はもう昼ごはんでしょうよ」
「それもそうだな。そんじゃさっさと飯食って着替えちまえよ?俺はバイト行ってくっからな」
「うん、行ってらっしゃい」
「くれぐれも狂わない様にね?」
「そりゃ、時の運ってやつで」
こいつ…狂ったらどうなるか知らないからこんな事言えるんだよ。
「ほいじゃ行って来るぜ!お前もバイトの面接頑張れよ?」
「うん」
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「君が面接の子だね?じゃあ、面接室にどうぞ」
「失礼します」
「これから面接を始めます。お掛け下さい」
「はい、失礼します」
「えーと、お名前は、藤ヶ谷 響子(ふじがや きょうこ)さん。年齢は、21歳と」
「はい、バイト経験はありませんがよろしくお願いします」
「うん、それじゃあまず……」
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「ただいまっと」
「おかえり」
「面接はどうだった?」
「うん、多分落ちた」
「またかよ?今時面接落ちるやつなんてそうそういねぇぜ?」
「仕方ないじゃない…コミュ障なんだから…」
「じゃあなんで俺と喋れてんだよ?」
「あんたまず、人じゃないじゃん?」
「まあそうだが」
「そんな事より早くご飯食べようよ」
「はあ…いつになったら自立出来るのかねえ?」
これが、バーサーカーのマスター【藤ヶ谷響子】の一日だ。
凄い短かったですね。今回。次回はアサシン回!みんな大好きのあの中華先生が登場!お楽しみに!