「一体どう言う事だ!」
壮年の男性が机に拳を叩き付ける。その制服には数々の勲章がそれを物語っている。
「原因は掴めておりません。偵察もろとも全てを、まるで竜巻でも来たかのように吹き飛ばしているらしいので」
副官らしい男が壮年の男に淡々とした様子で返す。長年連れ添ってきた結果なのだろう。沸騰しやすい上官をなだめるのにも諦念が見て取れた。
「辛うじて上がってきている情報では、衝撃波と思われるものによって全ての痕跡がめちゃくちゃだそうです。幸いなのはBETAも巻き込まれている点でしょう」
「そうは言っても散っていった英霊達は浮かばれまい」
その爪痕は老いも若きも新兵もベテランも、全て等しく葬り去って行ったのだ。撤退すらも許されない、その場に出撃していた者、そして、その後ろに居た者共々全てが死んでしまったとあっては相当の痛手だろう。だが、同時に守るべきものが無くなって重荷が無くなったと言うのも皮肉だろうが。
「これが第三勢力の仕業だとしたら恐ろしいものですな。しかしそうだとしたら何が目的なのでしょう?その場に出現したBETA諸共全て残さず平らげるなどと」
「愚か者はカミカゼなどと吹いているそうだが、儂は認めん。そうだとしたのなら、神が我々に死滅しろと言っているのと同義だ」
「違いありません」
壮年の男は落ち着いてきたようだ。だが、その瞳にはこの理不尽に対する怒りは隠そうともしなかった。
「現在前線の穴埋めを急いでおります。推測ですが、あの場に出ていたBETA共は
「・・・・・・そうか」
見渡す限り地平線を埋め尽くす物量が全て死に絶えていたのだ。赤字か黒字かで言えば、確かに黒字だった。その上ハイヴを潰せれば際限なく湧き上がるBETAを巣ごと潰すことができる。確かに魅力的な話だ。
「だが、それでも儂は認めん。兵士を生贄に捧げるにしてもやりようがあるのだ。そして、それが何者かによるものだったのなら、許すことは出来ん」
「同感です」
冷淡に思われた副官にも何か思うことがあったのだろうか。少なくとも死者を数字としか見ているのでは無いらしい。
「とにかく、原因究明を急がせています。詳細は後、明らかになるでしょう」
「だといいがな」
だが、誰が予想していただろうか?最強の盾を持ち、機体にBETAをくくりつけた
今日のおまけです。よってかなり短め。