息抜き短編小説集   作:コクマルガラス

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『わたしがきたそのりゆう』の続編です

まぁ、ダークファルスに対して只の人間が勝てる訳がないのですが(笑)


ずっと明日を待っていた

【仮面】(一夏)M(織斑マドカ)の戦いは、一方的な蹂躙でもあった。

ISを纏ってない【仮面】が、Mを、黒騎士を圧倒しているのだ。

 

「バカなっ!こんな筈ではっ!?」

 

黒騎士の得物である大型バスター・ソード(フェンリル・ブロウ)が【仮面】に降り下ろされるも、彼は得物であるソード(コートエッジD)で軽々と受け止める。

ならばと左腕に装備された速射砲を叩き込むも、【仮面】は何事も無かったかのように耐えてしまう。

生身の人間に直撃すれば一瞬で命を刈り取られる攻撃、しかし【仮面】には全く効果がない。

【深遠なる闇の眷族】(ダークファルス)ならば、『フォトン』を扱う者ならば軽々やってのけること、しかしダークファルスを、フォトンを知らないMには驚愕しかなかった。

 

そもそも勝敗は既に決していたのだ。

只の人間に、フォトンを使えない人間に、勝てる道理など無かったのだ。

最初は攻勢に出ていたMも次第に【仮面】の攻勢に押され、防戦一方になっていく。

単純な能力では【仮面】が上、空を飛べるという黒騎士のアドバンテージも、所謂『ダーカーワープ』と呼ばれる移動技法によって無いも同然。

 

そして、何よりも【仮面】の意志がMを上回っていた。

 

「終わりだ」

 

袈裟懸けに降り下ろされたコートエッジDが黒騎士の胸部装甲を破壊し、そこからペンダントが弾け飛ぶ。

 

「ああっ……」

 

彼女が持つ、たった一枚の千冬の写真。

それが納められたペンダントを回収しようとして……

 

「…………」

 

回収したのは【仮面】だった。

しばし、それを見つめ、Mへと投げ返す。

投げ返されたペンダントを掴もうとするM。

だが、彼女がそれを掴むことはなかった。

 

「……あっ!?」

 

【仮面】が放った神速の突き。

彼の意思にフォトンが呼応し、破滅の力を帯びたコートエッジDがペンダントを粉砕し、そのままMの胸へと突き刺さった。

 

「絶望に飲まれて、死ね」

 

冷酷な宣言と共にコートエッジDを引き抜き、そして横凪ぎに振るい、Mの首を斬り落としたのだった。

 

 

 

「つまり、未来から来たということでいいのね」

「厳密には違うが、まぁそういう認識でいいだろう」

 

瓦礫の山と化した京都の町で語り合う【仮面】と一年生専用機パイロット達。

【仮面】は仮面を外して素面を晒している。

その表情は、少しだけ喜んでいるようにも見えた。

 

「でも、嬉しいかな。『私達』が死んだ未来を変えるために、助けるために駆けつけてくれたのが」

 

それは、彼女達の紛れもない本音だった。

 

「…………」

 

不意に、【仮面】が、今も眠り続ける一夏を見つめる。

 

「どうしたの、一夏?」

「……ずっと明日を待っていた」

「えっ?」

 

【仮面】の意味深な発言。

 

「私が、この地に来たのは、お前達を助けるためだけではない」

「どういう事だ、一夏?」

 

「始まりを、見届けに来たんだ。そう、私達の廻ってきた悠久の輪廻の終わりの始まりを」




今回短いのは、複数のEDに分岐するからです

わかりやすく言うのなら、IS×PSO2で収まるか、それ以外の作品も混ざるか、一夏だけオラクル船団がある宇宙に往くのか、箒達も往くのかといった感じですね


因みに、『全ては答えの為に』の続編も制作します
いつになるかはわかりませんが……(汗)
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