もんむす・くえすと!・イクサ   作:ヴァンス

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リアル多忙で投稿2ヶ月遅れました、待っていた方すみません…今回は短めです


第七夜 アレンの力

オーディン視点

 

オーディンの創り出した空間内では地獄絵図のような光景が広がっていた

 

オーディンが放出する魔力の奔流で蒼く染まった空間はまるで血を零したように真紅へ変色し周りに存在している天界の景色すら歪んでしまっている

 

イリアス

「あなた、本気でこの私を世界もろとも潰してしまうつもりですね…」

 

オーディン

「それが何だ?結局お前がやろうとしていた事と大して変わりないだろう」

 

オーディン

「お前のように堕落した神が存在するが故に、戦いと無縁の者たちが否応なく死んでいく」

 

オーディン

「私と彼女の日常を壊した罪はお前達自身の命でしか贖えない!」

 

その言葉と共にオーディンは激昂し始める

 

無理もない

 

彼の最も大切な存在を失うことになった理由は紛れも無いイリアス達が起こした地上での抗争

 

オーディン

「さあ、私が作り変える為の礎となるがいい!」

 

いよいよ本来の5割、つまり50%の力を解放したオーディンがイリアス達に牙を剥く

 

彼から放たれる威圧感は先ほどの2割出力の比にはならない!

 

イリアス

「なるほど、あの時とは比にならない力ですね」

 

しかしそれだけ絶望的な力を目にしてもイリアスは不気味な笑みを崩さない

 

黒のアリス

「クスッ、素晴らしい力の奔流ですわ…」

 

そしてもう一人…

 

オーディン

「今の私が拳しか扱えないと思ったら大間違いだぞ?」

 

オーディン

「第三夜『Goetterdaemmerung』(神々の黄昏)」

 

オーディンは自らの能力を使い、自らの手に漆黒の剣を創り出す

 

オーディン

「あの青髪の少年のような剣術だが、お前たちならこれで事足りる」

 

その剣は正にグングニルと共に最高神の生み出した剣、最高神の剣(オーディンソード)と呼ぶに相応しいものだった

 

イリアス

「やはり、ルカより先にあなたを消し去っておくべきでしたか…」

 

オーディン

「はあぁぁぁぁ!!!」

 

オーディンは剣に膨大な魔力を蓄積し、天地創造の神槍(グングニル)を超える神話魔術(いちげき)を生み出す!

 

オーディン

「天使への裁き(エンジェルスジャッジメント)!!!」

 

それはオーディンが天使に抱く憎悪を形にした神剣の一振り

 

エデン

「屠り尽くす炎の巨人(ムスペルヘイム)!!」

 

しかしそれはエデンが展開した巨大な炎の障壁によって阻まれる

 

エデン

「無駄です、あなたがいくら力を解放しようとも溶鉱炉を超える温度の炎に勝てるはずがありません」

 

オーディン

「一時凌ぎくらいでいい気になるな!」

 

自分の攻撃を何度も防がれオーディンの怒りは増していく

 

エデン

「ならばあなたはこれで消し去ってあげましょう」

 

するとエデンの周りの魔力が変質し、周囲で燃えている炎が黒く染まっていく

 

イリアス

「エデン!まさかあれを…」

 

プロメスティン

「愚か者め…!あの翼をこんなところで解放するつもりか…!」

 

それはオーディンにとって最も見たくなかったもの

 

最も大切な彼女を殺した力そのものだった!

 

エデン

「天山に聳えし空の王(ヒミンビョルグ)!!」

 

その言葉と共にエデンの本体はオーディンの頭上へと舞い上がる

 

同時に纏った翼の炎は黒く染まる

 

エデン

「さあ、これで私も加減は無しです!」

 

オーディン

「その翼を私に見せるな!!」

 

オーディン

「はあぁぁぁぁぁ!!!!」

 

オーディンは怒りと共に更なる魔力を解放していく!

 

オーディン

「禍を引きおこすもの(ベルヴェルク)!!!!」

 

蒼い空間を一瞬よりも早く真紅の色に染め、オーディンの渾身の神話魔術(いちげき)が天より降り立つ

 

エデン

「聖剣ならざぬ焔の翼(フォーヴズ・ブルドガング)!!!!」

 

エデンが放った炎はかつて不完全なオーディンと対峙した最凶の天使シャイターンが使ったもの

 

無論エデンが放ったそれは全く同じものではないが近しい性能を秘めている

 

戦えば戦うほどに相手の魔力を取り込み、どこまでも強大になり続ける技能(スキル)

 

オーディンの魔力球とエデンの獄炎の焔が衝突する!

 

それは周囲の空間に一部穴を開け、外の世界にその魔力を放出してしまう

 

サバサ王国

 

男住民A

「な、何だ?空が…」

 

女住民A

「蜃気楼かしら…?」

 

サバサ王国では町の空に虚空への穴が開き、そこから獄炎の焔が流れ出す!

 

騎士A

「サバサ王!ご報告が!」

 

サバサ王

「分かっておる、これは一体…」

 

グランドノア王国、グランゴルド王国、イリアスベルク

 

他の王国でも同様の現象が起きていた

 

アレン視点

 

オーディンの潜む空間の前でアレン達は突入の準備を進める

 

アレン

「ルカ、前に戦った時あいつの力は理解できただろう、無理に戦おうとするな」

 

ルカ

「なら僕はイリアス達を止めるとして、アレンは?」

 

アレン

「俺は、オーディンの相手をする」

 

ルシフィナ

「大丈夫なのですか?あの男を相手にして」

 

アレン

「心配ない、俺もあの聖魔大戦に参加していた一人だ」

 

アレン

「それに、俺には戦略破壊魔術兵器(マホウ)がある」

 

グランベリア

「戦略破壊魔術兵器(マホウ)?」

 

アレン

「悪いが説明してる時間はない、この戦いが終わったら教えてやるよ」

 

アレン

「ハアァァァァ!!!」

 

アレン

「摂理たる終焉(エンドレスバニッシュ)!!!」

 

その言霊と共にアレンの視線に入っている空間の壁に穴が開く

 

ルカ

「す、すごい…」

 

ミカエラ

「これが摂理たる終焉(エンドレスバニッシュ)の真髄…」

 

アレン

「行くぜ!」

 

ルカ達はその穴に飛び込む

 

オーディン視点

 

オーディンの禍を引きおこすもの(ベルヴェルク)とエデンの聖剣ならざぬ焔の翼(フォーヴズ・ブルドガング)がぶつかり、互いに相殺する

 

オーディン

「なに…!?」

 

フル出力でないとはいえ、自分の持ち得る最大の技を相殺されたことに驚きを隠せないオーディン

 

オーディン

「馬鹿な…何故!?」

 

エデン

「くっ…!まさか相殺することしかできないとは…!」

 

イリアス

(エデンが討たれるのは構いませんが、この男をどう始末するか…)

 

そうイリアスが思考した時だった

 

???

「神同士の戦争はそこまでだ!」

 

アレン視点

 

オーディン

「お前は…」

 

アレン

「よう、久しぶりだなオーディン」

 

オーディン

「アレン、お前まで私の邪魔をするか…」

 

ルカ

「お前、自分勝手な戦いの所為で世界がどうなってしまったのか分からないのか!?」

 

オーディン

「それを私が最後に修正するのだ、現状しか見えていないお前に言われる筋合いなどない」

 

アレン

「だったら見せてやるよ、今を精一杯生きている人間の力ってやつを…!」

 

続く




何かタイトルがメルブラの殺人貴みたいになりました(笑)次回は戦闘パートで長くする予定です、余裕あればカデンツァのキセキツカイの能力も使うかも!?(主はまだクリアしてません)
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