生徒会の会議   作:東條九音

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至らない点や誤字脱字が多いですが、それでも良ければどうぞ。


第14話 暁荘

「そんな訳だからまずは、生徒会室に行くよー」

 

「その前に、おい。如月さんはどこから出て来たんだよ」

 

さらっと生徒会室に行くように提案したのは、先程まで居なかった柑條さんだった。

 

「ふっふっふ、天音さんにかかればこの程度の些細な事は、如何とでもなるのさ」

 

「いやいや、如何言う理屈だそれ!」

 

神出鬼没と言う事だろうか?

柑條さん言っている事はイマイチ分からない、いや分かりたくないのが本音か。

 

「天音も来た事だし、生徒会室に行きましょうか」

 

『はーい!』

 

「俺以外、まさかのノータッチ⁉」

 

うーん。これはアレか。俺の感性の方がおかしいのかな。

 

「先輩、早く、行きましょう」

 

「そうですよ、夜海先輩!……きっと気にしたら負けですもん」

 

「お、おう…」

 

ツッキーや歌ちゃんに言われ、先に歩き出した彼女たちを追うように歩き始めた。

 

最後の方で、歌ちゃんの本音が聞こえて何か安心したな。

やっぱり、如月さんの登場の仕方は、考えない方が良いって事か……

 

そんな事を考えていると、珍しく携帯端末に着信があった。

 

差出人は、赤城莉桜か……赤城⁉

また何で、こんなタイミングでメッセージを送って来たんだか。

 

「ま、取り敢えずは開いてみるか」

 

少し不安ながらも、赤城から届いたメッセージを開いてみた。

 

『古詠の、如月の行動に対する疑問は分からなくは無いが、これに関しては歌風の言う通り「気にしたら負け」だ。如月の動きはこちらでも、把握し切れない事が殆どだからな』

 

相変わらず、タイムリーな奴だな。

てか、赤城のシステムでも把握しきれないって、如月さんは一体何者だよ……

と言うか、赤城は何でメッセージ何かよこしたんだ?

 

『つまりはだ、生徒会は変わり者の集まりだ。深く考えると、ツボに嵌るのと同義なので、程々にする事をすすめる。以上、莉桜からのアドバイスだ。   Ps:暁荘に資料を運び込むならついでに、他のメンバーにばれない様にお土産よろしく』

 

……色々あるが取り敢えず一つ。

 

「赤城の奴、学校に住んでんのかよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お!やっと来たね、ミー君」

 

「少し目を離したすきに、どこに行ってたんですか先輩?」

 

「美音の言う通りね。それに、その手に持っている物は何かしら?」

 

「ちょっと購買に行って、飲料を買って来ただけだよ。夏場だし、水分補給は大事だろ?運び終わった後に飲もうと思ってな」

 

本当は赤城への差し入れ(お土産)を買いに行ったわけだが、飲料を買って来たのも嘘ではない。

本当は差し入れなんか買う必要は無いのだが、赤城に会えるチャンスだし買って来る事にした。

その際どうやっても、ばれるのは分かり切っているから、カモフラージュとして飲料を買って来たわけだ。と言うかばれない様にする必要ってあるのか?

 

「え~、ミー君だけずるーい」

 

「そう言うと思って、全員分買って来ているよ」

 

「さすが夜海、分かっているわね」

 

「代金は後できちんと払いますから、言って下さいね、先輩」

 

「後輩から代金は受け取れないよ。お金の事は気にしなくて良いから。それより、さっさと資料を運んじまおうぜ」

 

「それは遠回しに、後輩以外からはお金を取るって事なの」

 

「お前さんはホント上手い事やるよな。これは完全に、俺の奢りだよ」

 

「ミー君こそ、分かってるね~」

 

付き合いか長いだけあって、言いそうな事は分かっている。だからこそ、敵わないと思う事もしょっちゅうある。

てか、俺が生徒会に居ること自体が場違いな気がするけどな。

 

「そう言えば柑條、如月さんはどこ行ったんだ?」

 

「天音なら、暁先生と先に行っちゃったよ」

 

「先輩方、そろそろ、運び始めましょう」

 

ツッキーの一言により、ようやく資料を運ぶ事になった。

ツッキーの一言が無かったら、この件もう少し長引いていたかもな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ~、ようやく終わった―」

 

「みんなご苦労様。それじゃあミー君、例の物は?」

 

「食堂に置いてあるよ。て事で、食堂に行こうぜ」

 

生徒会室と暁荘を数十分かけて往復して、ようやく運び終わり、打ち上げ(?)的なノリで食堂に向かうと、そこには暁先生と如月さんが居た。

 

「おー、ようやく終わったか、お前ら。こっちは如月と始めてるぞ」

 

「やあやぁ、ご苦労様~。簡単なおやつを作っておいたから、お茶にしょうよ」

 

物を置きに来た時に、台所の方でなんかしているな~とは思っていたが、まさかお菓子なんか作っていたとは。

 

「さっすが天音!良く分かっているね♪それじゃあ、みんな!ティータイムだよ」

 

柑條がそう言うと、皆席に着きお茶会を始める。

 

何と言うか、あれだ、展開が早過ぎね?まぁ何時もの事だし、良いかな―とは思うけど……

いや駄目か、それは。ていうか、慣れるって怖いな……

取り敢えずは、加わっておこう。

 

 

「それにしても暁先生、この暁荘って外観と内部の印象が全然違うんですが、どうして何ですか?」

 

話に加わると丁度歌ちゃんが、外観と内観の違いについて聞いていた

確かにそれは疑問だった。

 

暁荘の外観は木造二階建ての旧校舎の様な見た目なのだが、中は新築の様で地下にも空間がある。部屋は全部で十二部屋+食堂、トイレ、浴場があった。因みに案内図によると、地下・浴場、制御室、一階・生徒会役員室×五部屋、食堂、トイレ、二階・委員会用室×六部屋、暁の部屋、との事らしい。

 

「ん?あぁそれはな、この旧校舎をオレが改装したんだよ。内部だけな。んで、オレが住み込みで管理している訳だ」

 

「なぜ、外観も変えなかったのですか?」

 

「そりゃあれだ、見た目がボロの旧校舎なら、近寄ってくる奴らが居ないだろうと思ってな。肝試しをしようとか言う、馬鹿どもを除いて」

 

「居たんですね。その人たち、一体、どうなったの、ですか?」

 

「追い返したさ。…少しばかり恐怖を植え付けてだが」

 

「教師がする事じゃねーだろ!」

 

赤城の言っていた通りだ。生徒会は変わり者の集まりだわ。

そもそも顧問がこれじゃな……

 

「やってるのは、オレじゃねーぞ」

 

「?それじゃあ、誰がそんな酷い事しているの?生徒会相談箱に『旧校舎でお化けを見た』とか『旧校舎内で人影を見た』とか言う投書が多くて困ってるんだから」

 

「柑條、お前いつの間にそんなの始めていたんだ」

 

この感じだと、そのうちその相談箱の案件に巻き込まれそうだな。

 

「う~んと、新入生が入って来た頃だから、四月くらいかな?それより暁先生、誰がやってるの?」

 

「莉桜だよ。あいつ、学校の警備システムも管理しているから、下校時間過ぎて許可なく残っている生徒をシステム使って、脅かして家に帰しているわけだ」

 

「なるほど~。それが幽霊騒動の真相何だね。さっすがチータだね」

 

「あれ?と言う事は、莉桜は学校に住んでるの?」

 

「言って無かったか?莉桜はここの地下にある制御室に住んでいるぞ」

 

「「「「えっ」」」」「やっぱりか」

 

メッセージが来た時から思ってはいたが、本当に住んでいるとは。

他のメンバーが驚く中、如月さんは驚いた様子はない。如何やら既に知っていた様だな。

如月さんの態度に気付いた柑條が質問をした。

 

「天音ってばもしかして、知ってたの?」

 

「うん、天音さんの行動力にかかれば、このくらい楽勝だよ!」

 

「じゃあ、莉…」

 

柑條が赤城について、さらに聞こうとすると急に食堂のドアを勢いよく開け放たれた。

 

「ちょっと伯父さ…先生‼何でばらすのよ!」

 

そこに居たのは、長い銀髪に制服を着た女の子。

 

「ん?おお、丁度良い所に来たな。アイツが赤城莉桜。オレの遠い親戚の子でな、一人暮らしを始めるにあたって住む場所に困っていたから、学校の警備システムの管理を引き受けるのを条件に、ここに住んでいるんだ」

 

ここにきて意外な繋がりだな。暁先生と赤城が親戚だったとか。

 

「莉桜……ちゃん?」

 

「え、あ、はいそうですけど?どうかしましたか?会長?」

 

「うん、ちょーっとごめんね。先生と莉桜以外ちょっと集まって」

 

そう言うと先生と莉桜を除いた人物が集まった。

 

 

「…ねぇ、莉桜って女の子だったの?」

 

「…いや、俺も赤城の事は男だと思っていた」

 

「…校内では見た事なかったから、私も男の子だと思っていたわ」

 

「…文面が、男っぽいから、つい」

 

「…そう言えば天音先輩は知っていたんですよね」

 

「…天音さんが知っていたのは、暁荘に住んでいる事だよ。あとは、機械に強いみたいだから暁先生の関係者かな~とか、ネットゲームとかで良く聞く『リオ』ってゲーマーと関係あるのかな~って、考えていただけだよ」

 

 

「?先生、会長たちは何を話しているのかな?」

 

「あー、ま、今にわかるさ」

 

「…取り敢えずは」

 

「…話を聞いてみるべきね」

 

「…だな」

 

話がまとまり、席へと戻る。

そして代表して柑條が切り出した。

 

「莉桜ってチャットでやり取りしている時と、雰囲気が違うね」

 

「そうですか?」

 

「うん、もっとこう、男の子っぽい感じだったから」

 

いまいち理解できていないようで、首を捻る仕草を見せる赤城。

 

「やっぱりお前らも莉桜の事、男だと思っていたみたいだな」

 

観かねた暁先生が割って入って来た。

ん?お前らもって事は……

 

「莉桜の奴はパソコン越しだと性格がちっとばっかし変わるんだよ。すでにプログラマとしての仕事もしているんだが、実物の話し方とメールの話し方が違っていて初めて会う奴はみんな、莉桜の事を男だと思い込んでいたんだよ」

 

やっぱり、この人知ってたのか。

要は、本人に自覚が無いって事だよな。

それにしても既に働いているのかよ。本当に学生か疑いたくなるよ。

飛び級とかしていたとしても、おかしくないだろ。

 

「ま、そう言う訳で、仲良くしてやってくれ」

 

「分かったよ!じゃあ改めてよろしくね、莉桜」

 

「よろしく、莉桜」

 

「よろしく~、チータ」

 

「よろしく、お願いします、チータ先輩」

 

「よろしくお願いしますね、赤城先輩」

 

「こちらこそ、よろしくね」

 

如何やら本当に生徒会は、変わり者の集まりみたいだよ。自分の言えた義理じゃないけど。

 

 




明日12日に私が通っている専門学校で、学園祭があります。
成り行きでですが、脱出ゲームのシナリオを書かせて頂きました。

そこで、学園祭で作った初期のシナリオを、この作品様にアレンジして投稿したいと思います。

いつも以上の至らない点が多く見られるかも知れませんが、興味があればぜひよんでくださいね。





キャラエピソードのリクエストを受付ています。(リクエストを頂いたキャラの日常を描きます。)その際は、活動報告のリクエストへ送ってください。

今後も気長に待っていただけると助かります。
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