生徒会の会議   作:東條九音

31 / 38
学園祭で制作したプロットを基に、出来上がった特別編です。
少しながら、クイズも載っているので、楽しんでいただけたら、幸いです。

いつも以上の至らない点が多く見られるかも知れませんが、それでも良ければどうぞ。


第??話:Extra~VRな脱出ゲーム?~

「ようこそ!VRワールドへ!」

 

とある専門学校で開催されている学園祭。

その出し物の一つ、VR体験のブースへやってきた。

今回のメンバーは、歌風さんとツッキーの一年生組。

家で本を読んでいたところ、歌風さんから呼び出されてやって来たのだ。

 

「何事かと思えば、付き添いか…」

 

「まぁ良いじゃないですが。先輩って、こうもの、好きでしたよね?」

 

「まーな。しかも、視覚だけじゃないタイプって、まだ数が少なくてお目に掛かれないしなぁ」

 

「体感型……VR。研究用の機材を、使って……学生たちが、一から、作った……試作品、らしいです」

 

補足をすると、VRを室内に投影し、五感全てを利用して、体験できるから体感型。実際に部屋内のものは、連動しているそうだ。

例えば、ドアのロックや、投影されてモノに対する触感など。

詳しくは………よくわからない。こう何て言うか、色々と聞いたが専門っぽい話でよく分からなかったわけだ。

 

ともかく、それらの試作品を今回、一般公開出来るように調整して、出しているらしい。

公開されていうエリアは『海中』『北極』『サイバー』の三つらしい。

入場の際に受けて説明だと、試作段階のものにつき、いつトラブルが起きるかわからないそうだ。

それでも何度もテストをしてきて、一般公開する分には、問題ない範囲らしい。

 

「ま、呼び出された事については不満だったが」

 

「おかげで良い物が観れた、ですか?先輩」

 

「だな。後は入り口で言ってた、トラブルが起きさえしなければ言う事無し、だな」

 

「先輩、それ……フラグ…かも」

 

ツッキーはそう言うと出口付近を指さす。

そこには人だかりが出来ており、何やら騒がしかった。

その場に向かうと、スタッフと思われる人物が、あたふたしながら対応をしていた。

 

「大変だ~。何者かにシステムをジャックされて、仮想空間に閉じ込められてしまったよ!犯人からは、こんなメッセージが」

 

渡された紙を見てみると、

 

『システムは私たちがいただいた!

つまりお前たちは、閉じ込められたと言う事だ!

外へ出たくば、私たちが仕掛けた問題を解くのだ!』

 

と書いてあった。

 

……なんだろ、この三文芝居感溢れるセリフは。それに紙の裏には、何かを書き込める様になっている。

もしかして、個々の本質はVRとは別にあるのか?

 

「大変です先輩!閉じ込められちゃったみたいですよ」

 

「ゆる、せない……犯人」

 

「だよね、月乃ちゃん!」

 

あー、二人とも楽しんでるなぁ……ってか気づいてないのか。

言わぬが花、か……ま、元々二人の付き添いだし、要らん事は言わんでおこう。

 

「先輩!問題解きに行きますよ!」

 

「はやく…行きましょう…!」

 

「はいはい。分かりましたよ、っと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずは、海中ステージです!」

 

気合十分な二人に付いてやって来たのは、海中ステージ。

その名の通り、辺りは一面、海中を表現したエリアだった。

 

「張り切ってやって来たのはいいけど、どこに問題があるのか、分かっているのか?」

 

「そう言えば……」

 

「知ら、ない…です。でも、先輩……こう言うのは、探せば…見つかる……ものです」

 

「まー、そーだろうな」

 

すんなりいけば、早いんだがな……

ま、見守りますか。

 

「夜海先輩!月乃ちゃん!見つけました!」

 

歌風さんが指さした先には、四角いウィンドが浮かんでいた。

どうやらあれが、問題で間違いなさそうだ。

 

「え~っと、

 

『・走ると15になる海の生き物はなぁに?

 

 

       舟  波

    栄螺      鱒        

      鱈 若布 □ 

・□に入る生き物はなぁに?』か……」

 

…俺でも答えがわかる問題だな。

自分より賢い二人には、簡単すぎる問題だろうな。

 

「一問目の答えが***で」

 

「二問目は……***です、ね」

 

「よし、なら次行くぞ」

 

「はい!」「はい、です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今度は…北極、ステージ…です」

 

「えっと、

『・シリウス、プロキオン、ポックス、カペラ、アルデバラン、リゲル

 これらを繋ぐと現れるものは?』

 

どうやら今度は、星座に関する問題らしい。

表示されているウィンドの端に小さく、ヒントは見上げた先に、とある。

 

「シリウスはおおいぬ座、リゲルはオリオン座の事ですね。残るプロキオンは」

 

「こいぬ…座。それだけなら、冬の……大三角。けど、オリオン…座は、リゲル、じゃなくて…ベテルギウス」

 

「そもそも、他に三つの星があるから、違うだろ」

 

「ですね……三つ?追加で三つですか………」

 

俺が言った言葉に歌風さんは、何か引っ掛かりを感じたようだ。

もしかして、何か思いついてパターンかな?

 

「もしかして……***ですかね?」

 

「***?」

 

「!なる…ほど。たしかに、あり得る…かも」

 

「ん。なんか知らんが、じゃあ回答は***でいいのか?」

 

「いえ、おそらく正確に言うと………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後にやってきたエリアは、サイバーエリア。

と言っても、自分たちが普段使用しているPCの画面、その内部にいる……って感じだ。

 

「サイバーって、そう言う意味なのね…で、最後の問題何かな?」

 

「これ……みたい、です。

 

『・仲良く航らせよ!

 ・迷路をCLEARせよ!』

 

ここに来て…急に、体を……動かす、系?」

 

「みたいですね」「みたいだな」

 

結果だけ報告すると、ただ体を動かすだけかと思っていたら、結構頭を使う仕様だった。

と言っても、後輩二人が楽しみながら解いていたので、別に疲れた訳でもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ての問題に挑戦し終えて、出口まで戻ってきた。

するとそこで待ち構えていたスタッフが、笑顔で近づいてきた。

俺はその人に、今までの回答を書き込んだ髪を渡す。

 

「お疲れさま~!みんな、楽しめた?実は乗っ取られたのは、ウソ☆

 本当は脱出ゲームだったんだ♪

 解決貢献度に応じて、景品のプレゼントだよ~♪」

 

景品を受け取り、二人を連れて部屋を出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、どの辺りで気づいた?」

 

部屋を出て少し歩いた後、二人に訊ねる。

最初は世界観に入り込んでいるだけ、と思っていたが、そんなはずはない。

 

「そうですね…私は、割と初めから気付いていましたよ?月乃ちゃんは?」

 

「私も…おな、じく」

 

やっぱりか。となると……

 

「分かっていてわざと、気付いていない演技をしていたのかよ」

 

そう言うと、後輩二人は笑顔で答えた。

 

「いつもの…お返し」

 

「そうですよ。いつも演技している先輩に、おかえしです。それに…」

 

「楽しんだ、もの勝ち。……先輩の、言っていた事。ね、美音」

 

「ねっ!月乃ちゃん」

 

 




最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
今回の話しに出てきた、クイズの答えを掲載しておきます。

海中
・走ると15になる海の生き物はなぁに?

A.サンゴ
(走る→かける→×→3×5=15)


・□に入る生き物はなぁに?

A.鰹
(某国民的アニメの食卓)


北極
・シリウス、プロキオン、カペラ、アルデバラン、リゲル、これらを繋ぐと現れるものは?

A.冬のダイヤモンド

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。