はちゃめちゃランド編はまだまだこれからです!
俺、スバル、ティアナ、ティーダの4人で始めたゾンビ系シューティング。
ぶっちゃけバイ○ハザードなのだが……
「ほらほらほら! まだまだこんなんじゃないでしょ!? かかってらっしゃい!」
「………」
「あははははっ! ダメじゃない、もっとたくさんで襲ってこないとさぁ!」
「………」
誰? この娘?
いや、どっからどうみてティアナだけどさ。
ゲームとはいえ、銃を握ったら性格変わりすぎじゃね?
「よっしゃぁ! 次の獲物はどこだーー!」
こんなティアナはいやだ!(泣)
「「「……」」」
後ろで見ていたナカジマ一家の皆さんも、ティアナの変わりようにあんぐりと口を開けて固まってる。
「ティアナすごいすごーい! かっこいい~!」
スバルだけは、目をキラキラさせて見ている。
で、そんな目で見ている暇あったら援護してほしいなぁ。
お兄ちゃん、さっきからスバルに行きそうなゾンビ必死に倒しているんだけどなぁ。
「健人君、なかなかやるね」
「えっ? う、うん。ティーダさんもね」
てかティーダや、一人黙々とゾンビやらカラスやらを撃っていますが、隣で暴走している妹さんの変貌っぷりはスルーですか?
こうして、色々とツッコミ所は多かったが、何とかノーコンティニューでクリアできた。
『究極の一発!完全勝利!』
「「やったぁ~!」」
画面に現れるゲームクリアとエンドロール。
それを見てティアナとスバルが大はしゃぎだ。
「うん、さっきまでのティアナは見なかった事にしよう」
「えっ? わたしがどうしたの??」
「いや、なんでもないよ……」
どうやらティアナはゲーム中の自分の暴走ハイテンションっぷりは記憶にない様子。
もしくは、あれも素だったのかな。
「ティーダ、ティアナっていつもああなの?」
「?? ああっていうのはなんですか、クイントさん?」
「いえ、何でもないわ。うん、何でもない」
どうやらティアナはガンシューティングでは毎回ああなるみたいだな。
ティーダもそれに慣れきっていて、クイントさんもそれ以上は何も突っ込めないでいた。
「まぁ、健人、がんばれ」
「お兄ちゃん、ふぁいと」
「がんばれって、何を……」
何とも言えない表情をしたゲンヤさんとギンガになぜか励まされた。
次にやってきたのは、後ろに銃座が付いたゴーカートに2人一組で乗ってゴーグルをつけてバーチャル空間の中で争うゲーム。
銃座からは光弾が出て、ある一定数がぶつかると大破判定になりゲームオーバー。
時間内まで生き残った組の被弾数や撃墜数によって順位が決まるというルールだ。
組み合わせはくじ引きで決めることになり結果、俺とギンガ、クイントとティアナ、ティーダとスバルでやることになった。
ハズレを引いたゲンヤさんは、少しだけがっかりしていた。
「がんばろうな、ギンガ」
「お兄ちゃん、わたしが運転してもいい?」
「ギンガは運転したいのか? じゃあ任せるよ」
このゴーカートは実際に走らせるわけじゃないし、子供でも簡単に運転できるような設定なのでギンガでも問題ない。
というか、ここだけじゃなく全体的に子供でも出来るゲームばっかりだしな。
『皆さん、準備はいいですか?』
「「「おー!」」」
このゲームは大人数でやるので、俺達以外にも多くの参加者がいる。
『では、レディ、ゴー!』
アナウンスと共に、ゴーグルに映し出されたのは、岩場が多い高原。
ここを走り回って岩場を盾にしながら、他のプレイヤーと競うんだな。
本当にこの世界のゲームは元の世界とは比べ物にならない程進化してて、ワクワクが止まらない!
「よっしゃ、行こうぜギンガ!」
「うん! かっとばすわよ!」
ギンガも興奮してるのか、普段と雰囲気が変わった。
……アレ? なんだかデジャヴを感じるぞ?
「いくわよ。いくわよいくわよいくわよいくわよっ!」
「どこのアルターエゴだ、それ!?」バババッ
「蹂躙しろだなんて、たまらないわ!」
「そんな事言ってないから!」ババババッ
猛スピードで駆け回りながら、手当り次第に撃ちまくってるだけだけど、面白いくらいに当たってるな。
てかギンガ、まるっきりさっきとティアナと同じじゃん!
ティアナは銃を握ると性格変わるけど、ギンガはハンドル握ると変わるタイプ?
いやいや、まだ7歳と6歳なのに将来が不安すぎてお兄ちゃんは心配でたまりませんよ!?
スバル達は大丈夫かな?
確かスバルが運転で、ティーダが射撃担当だったけど。
「とう! はいっ! 大・回・転っ!」
「当たれ~っ!」
うん、心配いらなかったな。
2人が乗ったカートがなぜか大回転しながら、激しく乱れ撃ちしている。
あっちの方は近寄らない方がいいな。
さてはて、クイントさんとティアナは……
「見てなさい、私の華麗なドライビングテクニック!」
「あっはははははっ! 人がゴミのようね!」
豪快に体当たりしながらのゼロ距離射撃。
……見なかったことにしよう。
「お兄ちゃん! だいぶ少なくなってきたわ。そろそろ母さんたちにも仕掛けるわ!」
「あ、あぁ。でも、正直あまり近寄りたくないんだけどなぁ……」
なんていう俺の呟きは当然ギンガの耳には入っていなく、クイントさんとティアナのカートを目指した。
2人のカートは、少し離れた場所でスバルとティーダのカート相手に激走している。
いや、撃ちあってるというか、走りで競い合ってる?
「スバル。そんな走りじゃ私には追いつけないわよ!」
「ならっ、とっておき、見せてあげる!」
「ちっ、出遅れたわ。でも、ここで巻き返す!」
「ギンガ? 別にこれレースじゃないから! 抜かす必要ないから! クイントさんもスバルも何レースしてるの!?」
てか、スバル。さっきも感じたけど、お前もハンドルで変わるタイプかよ!
俺も撃てばいいんだろうけど、剣幕すごすぎて割って入りこめないです。
仕方ないから残った他のプレイヤー達を狙って撃ってます。
「何!? ナカジマ家ってみんなそうなの!? まさかゲンヤさんもハンドルとか銃とかで性格変わるの!?」
「あの人が変わるのは夜、ベッドの……ゲフンゲフンッ」
おいー!? 今何言いかけた人妻―!?
というかもうほとんど言っちゃてるじゃん!
「あっはっはっ、みんな元気だなぁ」
ゲンヤさーん? 何呑気に観戦してるんですかー?
そんな暇あったらツッコミしてくださいよ!
「ティアナ……仕掛ける!」
「兄さん、受けて立つわ!」
ランスター兄妹も兄妹でなんか盛り上がって、2人して撃ちあい始めちゃった。
本来はこういうバトルなんだろうけど、何かが違う気がする。
「流石、母さんとスバル。なかなか抜けない。でも、ゴールはもらったわ!」
「だからこれレースじゃ……ゴールってどこ!?」
何度も言っているが、これはレースじゃない。
なので、当然コースなんてものもない。
だけど、ギンガもクイントさんもスバルもある一点を目がけて走っているようだ。
その先にあるのは、岩壁の中にある小さなトンネル。
どうやらあそこが3人にとって、ゴールのようだ。
ティーダとティアナは激しくぶつかり合うカートの上で撃ちあっている。
けど、互いの光弾同士がぶつかり合っていて相殺されて、なかなか相手に当たっていない。
「みんなハイレベルなバトルしているなー」
と俺は近くを通り過ぎていく他プレイヤーを撃ちまくっていたのだが、俺達のバトルがあまりに変、すごいのでビビッて逃げて行った。
うん、そう思っておこう。
そうこうしているうちに3台のカートはゴール(仮)まであと少しとなった。
ここまで来るとティーダとティアナも撃ちあいをやめて、それぞれの相棒にすべてを託したようだ。
「クイントさん、ぶっちぎっちゃって!」
「かっとばすわよ、ティアナちゃん!」
「スバルちゃん、そのまままっすぐ!」
「うん! ラストスパート!」
「ぎんがーがんばれー(超棒読み」
「任せてお兄ちゃん!」
相棒の声援を受けて、ナカジマ家の女性陣がアクセルを更に踏み込んだ。
ゴール(仮)まであと、100メートル……50……10……
「「「いっけー!」」」
――ドーンッ!
トンネルが目の前に迫った所で、爆発音とともに画面が真っ暗になった。
――GAME OVER
そして、画面に映し出されるゲームオーバーの文字。
3台揃って同時に小さなトンネルに突っ込んだら、そりゃ激突するよな。
まぁ、みんなの普段と違った顔が見れて、よかった……かな。
続く
最近某アイドルゲームのLove∞Destiny という曲を聴いて
これうちのマテリアルズのテーマソングでもいいかな。
と思いましたが、それと同時に。
あ、でもあの娘達のヤンデレはこんな可愛いもんじゃないな。
と思い直しました(笑)
ブレイカー
バクメツケン
ジャガーノート
マトリクス
おや、こんな夜中なのに外が明るい……
( ((≪☆★BOMB!!★☆≫)) )