Vividかと思ったら無印でした……   作:カガヤ

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やっとかけたー♪


第66話「騒がしさマシマシ」

春、俺達は晴れて進学し、今日から中学校生活が始まる……のだが、早速変な流れになってきた。

なぜかは知らないが、私立聖祥大学付属小学校の制服を着たナカジマ姉妹+ヴィータと遭遇した。

誰に何を聞けばいいのか分からず少し混乱したが、多分この中で話が通じそうなのはヴィータだろうな。

 

「えーっと、ヴィータ?」

「あん? なんだよ?」

 

そのヴィータは、なぜか物凄く不機嫌そうにしている。

まぁ、無理もないか。何百年も生きてきたのに小学生の格好させられてるんだもんな。

でも、やっぱりその制服姿は……

 

「その制服、似合っててすごく可愛いぞ」

「なっ!? ばっ、バカ野郎! そういう事言う空気じゃなかっただろ!」

 

とりあえず感想を言ってみたのだが、顔を真っ赤にして照れてしまった。

こういう所は見た目相応な幼女なんだよなぁ。

 

「あらら~? 照れとるん、ヴィータ? 良かったやないか、健人君に褒められて」

「うんうん、ヴィータちゃんよく似合ってるよ」

「~~~っ、うっせぇ! とにかく、学校終わったら家に行くから、話はその時だ! 行くぞ、ナカジマ姉妹!」

「「「「は~い!」」」」

 

そう言ってナカジマ姉妹を引き連れてヴィータは小学校の校舎へと入って行った。

まるで引率者だな、背は一団の中で一番低いけど。

 

「……俺らも、行くか」

「そうやね。聞きたい事沢山あるけど、後で話してくれるみたいやし」

 

その後、クラス発表で俺とはやて、なのは、フェイト、すずかが一緒のクラスになった。

アリシアとアリサがそれぞれ別のクラスになった事でブーイングの嵐だったけど、みんなスルーした。

ちなみに楯宮も俺達と同じクラスになった。

何気に楯宮も俺が転校してからずっと同じクラスだな、退屈しないからいいけど。

こうして俺達の中学校生活一日目は過ぎていった。

 

 

そして、放課後。

ギンガに先導されてナカジマ姉妹がこっちで住む家に案内してもらう事になった。

なのはとはやては、ヴィータの案内で後で来ることになっている。

案内なんていらねぇけどな、とヴィータが呟いていたが、まさかね……

 

「なぁ、ギンガ。こっちではどこに住むか決まってるのか?」

「うん。もうすぐ着くよ、ほら、あの家だよ」

「あの家って……」

「私達のうち!?」

 

ギンガが指差した家を見てアリシアがビックリするけどそりゃ当然、そこは俺も住んでるテスタロッサ家だった。

 

「姉さんも健人も気付いてなかったんだ。私はなんとなく気付いたよ。だって家への道同じだもん」

 

俺も何となく予感はしたんだよね。

ギンガがこっちこっちと言う道、明らかにテスタロッサ家へだったし。

でも、俺とアリシアが驚いたのってそこだけじゃないんだよな。

 

「ならフェイト。あの家見て、もう1つ気付く事ないか?」

「ん? どこからどうみても私達の家だけど、どこか変かな?」

「変かな? ってなんで2階建てから4階建てに変わってる事気付かないのよ!」

 

そう。テスタロッサ家は2階建てだ。朝出る時も確かに2階建てだった。

あれから僅か6時間もせずに、テスタロッサ家は4階建てへと進化していた。

しかも縦にじゃなく横にも巨大化してると思う。

えっ? プレシアが親馬鹿の紋章でも見つけて、超進化したのですか?

 

「おかえりなさい。ふふっ、みんな驚いてるわね」

 

そんな俺達をプレシアは、企みが成功した子供のような笑顔で出迎えた。

プレシアが知らないって事はないよね、うん。

で、当然の如くクイントさんもそこにいた。

 

「みんな、おかえり~。こっちの学校はどうだったかな?」

「うん。友達沢山出来たよ!」

「スバルは、見かけた人片っ端から声駆け回って友達作ってたよ。これであなたと縁が出来た! って」

「ヴィータちゃんがそれを見てドン引きしてたよね」

 

ギンガ達は、普通にクイントさんと学校の事を話している。

フェイトもクイントさんがいる事を不思議に思わず部屋で着替えに行った。

が、生憎俺とアリシアはそうはいかない。

 

「なんでここにいるのとか、家が短時間で巨大化した事はとりあえず置いといて。ギンガ達の事説明してくれるよね? クイントさん?」

「そんな怖い顔して睨まないの健人。なのはちゃんやはやてちゃん達来たら説明するから、とりあえず昼ご飯にしましょ」

 

腑に落ちないまま、俺達は私服に着替えてクイントさんの作った昼食を食べた。

ちなみにテスタロッサ家は、4階建てになっただけじゃなくキッチンや居間が広くなっていた。

キッチンなんてどっかのレストランの厨房かってくらいの設備になっていた。

まぁ、ギンガ達がここに住む事になるからだろうけどね。

そして、なのはやはやて達がやってきてギンガ達がこっちの学校に通う理由の説明になったのだけど。

 

「留学制度、ねぇ」

 

ギンガやスバル達に一般常識や人間性を学ばせる為に、留学をさせるというものだった。

戦闘機人であるギンガ達の事を狙う輩がいないとは限らないのでミッドチルダの学校よりも、魔法に縁がなく俺やなのは達がいる管理外世界の学校の方が都合がいいとの事。

ものすごーくとってつけたと言うか、苦し紛れの言い訳に聞こえる。

だって、ギンガとスバルもだけど、ノーヴェ達だって一般常識とか教養は問題ない。

ナカジマ家にきてから多少力加減間違えたり、たまに暴走はしたけど今は改善されている。

まぁ、夜中に布団に潜り込んできたり、俺が入っている風呂に突撃したりと男女的な教養は皆無に等しいけど。

兎も角、どう考えても留学制度ってのは表向きな理由にしか思えない。

 

「で、本音は?」

「ギンガ達が健人ともっと一緒にいたいって前から言ってたのを、どうにか出来ないかってレジアス中将やリンディ提督と考えてて、その結果がこれよ」

「やっぱりかい! しかもレジアスさんやリンディさんも絡んでたか」

 

地上本部と本局のお偉いさんでもなきゃ、管理外世界へ大量留学なんて出来るわけないもんな。

俺やフェイト、アリシアの時もだけど今回も結構な力技使った気がする。

 

「レジアスさんって孫を溺愛するおじいちゃんって感じよね。リンディさんも同じくおばあ 「アリシア、それ以上はいけない」 あっ、はい」

 

危ない危ない。

 

「それで、なんでうちのヴィータまで小学校に通う事になったんです?」

「護衛兼何かあった時の為に知り合いがいた方がいいでしょ? 健人やなのはちゃんは中学生だから校舎違うし。小学生になっても違和感ないのヴィータちゃんだけだったのよ」

 

シグナムとシャマルは若く見ても大学生にしか見えない。

本当は俺が小学生のうちにと準備していたが、間に合わなかったようだ。

 

「本当ははやてちゃんに事前に相談しようと思ったのだけど、そこから健人達にまでバレるかもしれないから、内緒にしたのよ。ごめんなさいね」

「昨日から泊まりかけで任務と言ってたのは、ギンガちゃん達の引率だったわけやね」

「で、今になって留学したのはいいけど、俺達が中学卒業したらどうするの?」

 

まだ少し先の話だが俺もフェイト達も中学校卒業したら、高校に行かず管理局の仕事に専念してミッドチルダに移り住む予定だ。

アリシアもプレシアの仕事の助手として働く為にそっち方面の勉強も始めている。

俺は管理局のどこに所属するかの結論はまだ出ていないけど、ゼスト隊に所属しながら色々な部隊に出向したいなーとは考えている。

 

「そこはギンガ達にも話しているわ。ここに残って中学卒業までいるか、それともミッドチルダの学校に移るか。まだ分からないわね」

「行き当たりばったり過ぎない?」

 

ここで今友達作っても、3年でミッドチルダに戻るとなったら哀しむと思うんだけど、スバルやノーヴェが特に。

 

「それも含めて経験よ」

 

まぁ、クイントさんの事だから何か考えているのだろうけどね。

 

と、ここで階段から誰か降りてくる音が聞こえてきた。

この家に住むメンバーは全員いるし、クイントさん以外に客でもいるのかな。

 

「ただいま。やぁ、みんな揃っているな」

「ゲンヤさん!?」

 

降りてきたのは、ゲンヤさんだった。

 

「今日はどうしたんですか? ゲンヤさんもギンガちゃん達の様子を見に?」

 

クイントさんが来ているとはいえ、やっぱり父親として心配になってゲンヤさんも来るのは当然か。

 

「ん、なんだクイント。まだ説明してなかったのか?」

「これから話そうと思ったのよ。それよりあなた、今日は随分早かったわね? 夜までかかるんじゃなかったの?」

「あぁ、上司にとっとと帰ってやれって言われてな。健人の驚く顔を早く観にいってやれてな」

 

なんかまたもやいやーな予感。

 

「あ、私とゲンヤさんもこの家に住む事になったから、今日からよろしくねぇ♪」

「「はぁ~!?」」

 

思わずアリシアと2人で凄い顔になってしまった。

フェイトは嬉しそうに拍手までしていて、なのはやはやて達は苦笑いを浮かべていた。

 

「だって、プレシア1人で面倒見るのは大変でしょ。ここの転送ポートも地上本部や色々な所と繋げたし、ミッドの家から通うよりも速いのよ」

「それに陸や海だけじゃなく、管理局全体の制度も変わったしな。俺も昔に比べて残業が減ったな」

 

俺が管理局入りしてから福利厚生を中心に労働環境が良くなっていってるらしいけど、前がどんなのだったか分からない。

ひょっとして割とブラックだったのかな、時空管理局って。

 

「というわけで。ナカジマ家一同、しばらくの間…」

「「「お世話になりまーっす!」」」

 

色々とツッコミ所は多いが、少なくとも俺が中学卒業するまではナカジマ家もここに一緒に住む事になる。

賑やかになるのは良い事だけど、気苦労も多くなりそうだ。

 

『そういう割には健人さん、嬉しそうやね♪』

『ギンガちゃん達だけじゃなくてクイントさんも一緒ですもんね♪』

『ふふっ、両親と妹が一緒の方が寂しくないだろう』

『……否定はしない』

 

わざわざ念話で弄ってくるはやてとリインフォース姉妹。

 

「あれ? 兄さん、シェルブリットはどうしたの? いつも着けてるのと違うよね?」

 

ふとギンガが俺の左手首に付けている腕時計がいつもと違う事に気付いた。

 

「あぁ、シェルブリットは今スカさんの所に預けているんだよ」

 

シェルブリットは、数日前にドゥーエ経由でスカさんに預けてある。

なんでも俺の魔力値がまた上がって来ていてそれに対応するためにオーバーホールかねて改造するとも言っていた。

で、今は変わりにスカさんが作ってくれた代理デバイスを使っている。

代理と言っても、そこら辺のデバイスよりも高性能でよほどの事がなければ壊れないという優れものだ。

 

「あーそういえばバージョンアップするんだっけ。スカさんじゃないと弄れないのは、少し不便よね」

「わぁ、シェルブリットパワーアップするんだ! どんな名前になるのか楽しみ!」

「ちゃんとまともな改造されているといいけど、ってギンガ、気になるのは新しい名前の方かよ」

 

ちなみに、もう皆ドクターブライトじゃなくてスカさん呼びしちゃってるけど、スルー。

この前はレジアス中将が素のスカさんとそれぞれの娘の事で愚痴りあっている姿を居酒屋で目撃されているし。

それでいいのか時空管理局。

 

 

 

続く

 




というわけでナカジマ家、地球に一時移住となりました。
ただでさえ多いのに、出番あるキャラ一気に増やしてどうするのか…わかりません。
なるべく早くSts編に行って完結させたいんですけどねぇ、いつになるやら
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