けんぷファーt!   作:nick

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ひさしぶりの投稿です。

前回からギリ一月以内。まだだ…まだワタシは公言を破ってはいない!(←ヲイ)


第14話 key plus words

翌日。当然のように俺は雫に呼び出しをくらった。

 

 

というか、今日はたまたま女の姿で登校したんだが、彼女は朝の校門の前で待ち構えていた。

なんという徹底振り。どうして性別が分かったんだろう

 

「おはよう、瀬能さん。ちょっと遅いわよ」

 

狙ったかのように声をかけらける。いや、実際狙ってるんだろうけどね

 

その証拠に今まで遠巻きに会長を見てた奴らが一斉に俺の方も注目しだす。

ちくしょう、逃げ道をふさがれた

 

しかし星鐵は男女で通る正門が違うから下手したら肩すかしをくう羽目になるのに、そんな心配はまるでしてねえみたいに待ち伏せてたな。

 

「おはようございます。生徒会長」

「雫でいいって前に言わなかったかしら?」

 

したらアンタを『雫さん』と呼ばなきゃなんなくなるだろーが。このキャラ付けだと。

 

なんとなくこいつをさん付けで呼ぶのはプライドが許さない。とくに意味はないけどなんとなく

 

 

「用事はそれだけですか?  それなら私は失礼したいのですけど」

「そうね。用と言うほどのことではないのだけれど…ここじゃなんだから生徒会室へ行きましょうか」

 

いや解放しろよ。用がないんならさ

 

て言ってもムダなんだろうね。つーかぶっちゃけ昨日のことだろうし

 

派手に室内炎上させたからなぁ。火炎放射器を使ってない以上、犯人は俺だって分かってるだろう。

 

「心配しなくてもいいわ。ちょっと話がしたいだけだから」

「………お手柔らかに」

 

ちょっとで済めばいいけどな

 

 

 

     ☆     ★     ☆

 

 

 

「そういえばなんであんたが呼びにきたんだ?」

 

雫にしょっ引かれ、生徒会室まで歩く。

その途中、図書室を通った辺りでふと気になったので聞いてみた。

 

「どういう意味かしら」

「や、生徒会長なんだから人づてに呼び出しゃいいじゃないかと思ってな。前そうしたみたいに」

「ああ、そういうこと」

理解してもらえたようだ。

 

実際前回は…葛原だっけ?に頼んだんだから、今回わざわざ正門で待ってなくてもよかっただろ。女の俺はただでさえ目立つんだから、そこにこいつがいたらそれだけでニュースになる。

 

 

「生徒会は今人手不足なのよ。一人欠員が出たしね。私以外誰も気づいてないけれど」

「ふーん」

「……そうだ瀬能君、あなた生徒会に入らない?」

 

なんでやねんな

 

「なんでやねんな」

「今思ってることそのまま口にしたでしょ」

 

それだけ衝撃的だったんだよ今の台詞は

 

「それに今は女の子なんだから、言葉遣いには気を使わないとダメよ」

「ハートは100%男だ。じゃなくて、なんで俺が生徒会に入んなきゃいけねーんだよ」

「人手不足だからよ」

「だからって寄生虫組織内(はら)に入れんのが趣味なのか?」昔のアイドルみてーだな

 

「私は、あなたはきっといい働きをしてくれると思ってるわ」

「腹割かれる覚悟持ってんのは分かったが、あいにくと俺は虎子がいないのに虎穴に入るほど酔狂じゃないんでね」

 

っと。無駄話してるうちに目的地の生徒会室についたな。これで二度目だけど相変わらず俺が来る場所じゃないなここは

 

こんなところで、しかも雫に使われるなんて…ううっ、考えただけで鳥肌が立ちそうだ。

 

さっさと用件済まして帰ろう

そう思って、とくに断りもせず生徒会室の扉を開けて中に入った。

 

 

 

 

「………残念、あなたほど私の片腕として相応しい人材はいないのに」

 

 

 

     ☆     ★     ☆

 

 

「あっ…ナツルさんっ」

中に入ると紅音に声をかけられた。

 

え、なんで?

 

「私が呼んだのよ」雫が答える。

 

彼女はそのままドアを閉めて、椅子に座った。

この構図どっかで見たことあると思ったら女子部に編入しろっつわれた時とそっくりじゃん。俺だけ最初からケンプファーの姿だけど

 

「あの……ナツルさんが昨日襲われたって聞かされて…その……」

 

この子は相変わらずだな。強気でいけとは言わんがせめてもう少し自分を通せるようになろうよ

 

「……このままだと話が進まないわね、こうしましょう」

 

雫がそう呟くと、彼女の髪の内側が銀色に染まっていく。

それに釣られるように突然隣が光り輝きだして―――

 

「……………!」

 

なんということでしょう。あんなに気弱だった女の子が、今にも噛みつきそうなほど不機嫌な少女に早変わり。

 

「ナツルてめえ、ぶっ殺すぞ!!」

「なんで俺なんですか」

 

前は会長さんに食いついたよね。なに、心でも読んだの?

 

 

「仲がいいのは結構だけど、本題に入ってもいいかしら?」

「どーぞご自由に」こめかみに拳銃突きつけられてるけど

 

「つーかナツル、てめえなんでこのクソアマに従ってんだ?こいつは敵だぞ」

 

たしかに紅音の言う通りだ。本来なら事情を説明してやる必要はない。

けどまあ、敵の敵は味方。みたいなこと言うわけじゃないが、仮にもあいつは同じ秘密を有する共犯者なワケで、一応情報の共有くらいはしといたほうがいいだろ。

と俺は思うんだよね

 

「……まさかてめえ、あいつに誑かされたのか!?」

「なにを言っとるんだきみは」

「胸か!あの胸にやられたんだろ!このスケコマシが!!」

「頼むから少し落ち着け」ゴリゴリと銃口が食い込んで痛いから

 

あとすけこましは女を騙す男のことだ。この場合で使うと俺が誑かしたみたいになるだろうが。今は女の姿だけど

 

 

 

     ☆     ★     ☆

 

 

 

結局、紅音をなだめすかすのに軽く20分くらい要した。

学校にいるのに一限目をサボるのは初めてだな。

 

 

「それで瀬能君。あなたが昨日戦ったのはどんな人だったの?」

「いや、チャイム鳴ったけどいいの?」

二人ともたしか優等生で通ってませんでした?

 

「あとで何かしら弁明しておくわ。それよりも重要なことが出来たから」

「このアマがいるなら、あたしもいるのがスジってもんだろ」

「まあお前らがいいならいいけどさ…」

 

ちょっと思うところがあるが、どう表現したらいいのか分からなかったのでほっとくことにする。

 

俺は、俺を襲った奴のことを二人に説明した。

 

「瞳が紅くて金色で長い髪をポニーテールのように束ねていて、コードレスのヘッドホンを首にかけた冬服の女子生徒……男子部で噂になっている()に間違いないみたいね」

あ、知ってるんだ。あのくっだらない戯言

 

「微妙にわかりづれーな。もっとこう…なにに似てるとか言えねえのか?」

「なにに似てるかか……」

 

紅音の言葉に、とっさに考えこむ。そうだなぁ…

 

「五式ラビリス、って感じだったな」

「意味がよく分からないのだけれど」

 

一言も喋らなかったけど口を開いたら関西弁が出てくんのかな

武器は剣だったけど

 

「おめえ持ってんのか?アルティメット」

「残念ながら買ってはないな」

プレ3は持ってんだが他のものに金を使ったからなぁ。正直金がない

 

「んだよ、買っとけよ。そしたらやりに行ってやるのに」

 

来んでええわ

 

「代わりに買ってよ花ちゃん」

「誰が花ちゃんだ!」

 

相棒ポジションなら必然的にそうなるだろ

俺が桐生だったら別の花ちゃんになっちゃうけど

 

「…話を戻してもいいかしら」

「あ?ああ、悪いな桐条さん」

「誰と勘違いしてるのあなたは」

 

凍りつくような視線で見られた。

ぴったりだと思うんだがお気に召さなかったのかな。

 

「つーかさー。ちょっと気になったんだけどこの学校に何人ケンプファーがいるんだ?」

「さあ?」「さあな」

 

ほぼ同時に二人から即答される。

さあって……君ら俺より長いんだろ?なんで知らないの?

 

「あたしは半年くらい前になったばっかだしな。それに戦ったのはこいつだけだ」

「ケンプファーかどうかを確認するには腕輪を見るのが一番だけれど、大概の人は上手く隠していて分からないのよ。なりたてはそういうことをしないからすぐに分かるけど」

 

え、マジで?

他のケンプファーが見当たらないのはそういう理由(わけ)か。てっきり学園内にはいないんだと思ってた

 

「あなたぐらいなものよ、そんな風に堂々としてるのは」

「ほっとけ。一人だけ違う服装してたらそっちの方が目立つわ」

「別に袖で隠さなくてもいいでしょうに。これくらいの大きさならリストバンドでも十分覆うことができるわよ?」

 

なるほど。そういうのもアリか

 

でも今更そんなことしても手遅れだろ。あれから結構経つし。

なによりめんどくさいからこのまま晒していくことにしよう。向かってくるなら倒しゃいい…

 

 

「……………」

「ん?どうしたナツル」

「いや…。………?」

 

なんだろう。何か…引っかかる。

 

なんか重要なことを見落としてる気がする。

でもそれが何かが分からない

 

いったいなにが…?

 

 

「それより瀬能君、あなたまだ自力で変身できないの?」

「え?……そうだけど…」

 

思考の最中だったのに急に現実に引き戻された。しかも雫に

 

「早く自力で変身できるようにならないと危険よ。…と言っても練習できるようなものでもないわよね。どうしたらいいのかしら……」

 

言いながら彼女は考え込むように顎に手を添える。

…………いや、ていうかー

 

「なんであんたがそんな心配すんだよ」紅音がするんならまだ分かるけど

 

変身後(いま)は、してくれるかわかんないけど

 

 

「立場上敵同士だろ俺ら。なに考えてんだあんた」

「あら、あなたは私の可愛い後輩なんだもの。心配ぐらいしてもおかしくはないでしょ?」

「「うわ胡散くさっ」」紅音と綺麗にハモった。

 

「聞いたかオイ、可愛い後輩だってよ。つい何週間か前にその後輩に短剣突き付けといてよく言うわ」

「どうせ異常者が武器に向ける程度の情だろ。飽きたらどうされるかわかんねえぞこりゃ」

「貴方たち……」

 

今日も我が学び舎は平和である




P4G最高。本体から買ったからすっごい金使ったけどそれだけの価値はあった。

龍如くもやってみたいなァ…でもやらなきゃいけないことたくさんあるから購入することもできない。


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