「転生するぞ!答えは聞いてない!」
何もなくただただひっろい空間にハイテンションな男が現れた。
真っ白なフルヘルメットを付けた変質者だ。
俺は戦闘態勢をとった。
そしてフルヘルメットの腹を殴った。
「ちょっと待って!俺は敵じゃない!むしろ恩人的な人!しかも頭を守っているのになんでお腹狙うの!?」
「いや、貧弱そうだから」
「弱点を迷いなく狙っていくスタイル!しかも、精神的にもきつい。説明するからひとまず止まって!」
それで止まる人などいない。
結局、格闘しながら説明された。
そして格闘というなの説明を終えた。
「転生を三つから選んで特典を一つくれるとな」
「腹にいいの何発か貰った。鳩尾を寸分狂わず殴ったその才能が憎い」
「で、なんの世界だ」
「サクサク行くね、君は。こう大人を殴って罪悪感があったり自分が何故ここにいるのか疑問に思うところなのに」
「うるさい。殴るよ」
俺の拳がやつの腹部に当たり、蹲る。
「ウゴぉっ…殴ってから言う言葉では、無い」
ヘルメットは息を整え、
「いいよ、言うよ。君がいける世界は
《HUNTER×HUNTER》のポックル
《べるぜバブ》の古市
《NARUTO》のシノだ」
と転生対象を言った。
ってゆうか……
「なんでそんな微妙なのばっかなんだよ!」
「しょうがないだろ!大体いいとこは先輩が持っていくんだし。余り物しか残って無いんだよ」
「先輩とかいんのかよ!」
いや、悪いキャラでは無いんだが全員が微妙だ。
ポックルは幻獣ハンターになりゴンとも交友が持てるがキメラアントに脳グチャグチャにされるし、古市は主人公の親友だが扱い雑だし、NARUTOのシノは強いが影が驚くほど薄い。
この中で1番マシなのは…
「《べるぜバブ》に転生で…」
「へえ、それを選ぶんだ。てっきりNARUTOを選ぶと思ったけど」
「転生したら性格が変わること多いからな。案外ポロッと死んでしまう可能性があるだろ。それならギャグ漫画なら死ぬ表現がギャグ化するから安心だ」
「まあ、君がいいならいいか。じゃあ特典選んでね」
「その特典で転生を変える事は出来ないのか?」
「できないね。それは決まった運命。でも安心して他の転生者が同じ世界にいることはないから」
「じゃあ特典として俺に四つに特化した従者をつけてくれ性別や性格、何に特化するかはアンタに任せる」
「おや、そんなランダム要素をいれてもいいのかい」
「下手のにしたら1日1回必ずお前を呪う時間を設ける」
「呪いは聞かないけど精神的に痛い!」
「一応主従契約を結んでいることにしてくれ。古市は憑依体質だったはずだし。きっかけとかいろいろご都合を聞かせておいてくれ」
「オーケー!任せてよ。この笑顔にかけて特典を届けるよ」
サムズアップしてくる。
だが、フルヘルメットのせいで分からない。
フルヘルメットの後ろに大きな門が現れる。
ゆっくりと門が開かれていく。
「じゃあ、いってらっしゃい。いい人生を」
フルヘルメットとすれ違う。
俺はすれ違いざまに
「じゃあな」
と、一言挨拶した。
俺は門に歩いていく。
そして、
「あ、嫌がらせに記憶覚醒は最初っから。つまり赤ん坊からだから」
「はあ?!」
俺は立ち止まり、フルヘルメットに掴みかかろうとしたが、床に黒い穴が出来、落下した。
「やっぱりギャグ漫画を選んだからお約束でしょ!」
「ふざけんなよっおぉおおおおおおおおおおおおお」
俺の声は穴に木霊した。
友人の熱い要望で実現した作品です。
毎度不安で不定期更新を入れてますがこの作品投稿してる時既に十三話程完成してます。
これからも読んでくださると嬉しいです。