銀色の契約者   作:飛翔するシカバネ

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二十三将 友人とは仲間はずれ

前回のあらすじ

 

俺こと古市は男鹿に巻き込まれ、魔界であるヴラドに来てしまった。

ここで原作通りなら俺は男鹿と一緒にヴラドの魔境に飛ばされ、アランドロンの娘であるアンジェリカさんに会いに行くはずだった。

 

しかし俺は1人だけで放り出され、なぜかアンジェリカさんが捕まっている牢屋に転送されてしまった。

 

 

 

いや、なんでやねん。

 

 

俺だけこっちに来るとかふざけんなよ。

俺は地味にアクババのでっかい奴とかヨップル星人とか見たかったのになんで俺だけ。

 

しかも敵の本拠地+目的(アンジェリカさん)とかありえなす。

 

配管工のおっさんが出るゲームならいきなりエンディングだぞ。

ゲーム会社に大量にクレームが来てもおかしくないぞ。

 

混乱しすぎて俺1人でほんまかいって言っちゃったし。

 

 

 

とりあえず言っとくがこの回想は一通り説明が終わった後なのであしからず。

 

 

 

「状況は把握できました。貴方が父がいつも言っておりました古市様という事も。ですが私はこの通り魔力を封じるこの手錠のせいで転送をする事ができません」

 

本当に申しわけないというアンジェリカさん。

 

問題はそこなんだよな。

漫画読んでる時これなんで脱出できないんだろとか思ってたらこんな事になってるだもの。

何かあると思ってたらホントにめんどくさいのついてるし。

 

「しかし、なんで俺だけ別に転送されてるんだろ」

 

「それは古市様の後ろのもののせいかと思います」

 

「え、見えてるの?」

 

俺の独り言にアンジェリカさんが答える。

答えが帰ってくるとは思わなかったため少し驚いてしまった。

そして口も滑ってしまった。

 

「古市様も自覚していたのですね。あいにく私にはハッキリと見えてはいません。しかし、うっすらと古市様の後ろの景色が揺らいでいるのです」

 

なるほど。

魔界の豊富な魔力の中に悪魔でも人間でもない異物が紛れ込んでいれば分かるのか。

 

これはこれから気をつけないとな。

魔界に行くのは今回だけじゃなかった………はず。

 

 

さて……

 

「それについてはまた今度話しましょう。さっさとこんなところから脱出しましょう」

 

「脱出……そうでした、魔獣です!!魔獣が来るんです。それもすごく大きな」

 

ああ、そんなのもあったな。

 

「身の丈よりも大きな魔獣です。ここの連中は魔獣を殺しすぎた。ヴラドの主はそれに怒りを感じ、自ら制裁を下す為にここに向かって来ているのです」

 

「とりあえずその枷外しましょう。俺も貴方も逃げられませんし」

 

「枷を外すってこれは魔術が折り込まれていて魔力の無い者は勿論のこと魔力のある者も破壊出来ない特殊な枷で出来て……「ガシャン」……え?」

 

俺は魔術回路だけを破壊し、枷どころかただの石版となったものが地面に落ちる。

 

さて、あとはこの牢屋をなんとかすればいいのだがどうするか。

壊してもいいが壊した音で盗賊の頭が来るのも面倒だしな。

 

後ろであの魔術をいとも簡単に……もうこれに枷の能力が残っていない……等言っているアンジェリカさんをおいて俺は考えに耽る。

 

すると外から気配を感じる。

 

「おーい、そこに誰かいねーかー。アンじーさんとか」

 

この声は

 

「もしかして男鹿か?あと、アンじーさんって何だ。アンジェリカさんならいるけどそんな奴いねえぞ」

 

「あ?古市か。なんでオメーそんなとこにいんだよ」

 

「転移したら牢屋に転移した」

 

「スマン……聞いても分からん」

 

「大丈夫だ、男鹿。俺も良く分かってない。それより男鹿!ここの壁破壊してくんね。中に被害来ない程度に」

 

俺はアンジェリカさんと一緒に鉄格子の方による。

 

 

ドガッン

 

 

轟音がし、壁が破壊される。

 

さっきまではなるべく隠密行動を取りたかったが男鹿達が来たという事は魔獣があと少しで来るということ。

それならもう関係ないからな。

 

「おう、古市。さっきぶり」

 

「ああ、さっきぶり。さっさと帰ろうぜ」

 

ぶっちゃけ盗賊団についてはどうでもいい。

だから、もう帰ってもいい。

ここに残って死にかけてもメリット無いし。

 

 

 

 

その時俺は反射的にしゃがむ。

 

俺の首があった場所を刃が通り過ぎる。

 

「どこへ行く気かな契約者共」

 

そこには謎の男で結局それらしい伏線回収もされずギャグで終らされた男、アスランがそこにいた。

 

 

 

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