銀色の契約者   作:飛翔するシカバネ

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二十六将 友人と六騎聖

前回の次の日。

 

駅に着くと山村くんに乗せられた男鹿がそこにいた。

 

「結局乗せられたのかお前。バカだろ」

 

「ノン!!バカじゃないアニキだ」

 

「バカアニキ」

 

「つなげる、よくないっ!!」

 

本当に簡単にのせられてるな。

 

「古市さんですよね!!」

 

「そ、そーだけど」

 

「すげえ!噂は本当だったんだ」

 

「噂ぁ?」

 

「男鹿さんの相棒にして唯一つっこめる男。智将古市。イケメンで頭もキレるとか超カッコイイっす!!」

 

ある意味ここから俺の渾名である、智将古市が始まったんだよな。

 

(いい奴じゃないか)

(だろ?)

 

久々のテレパシーだ。

 

 

 

「でも山村くんは「カズって呼んでください」……カズくんはなんで男鹿なわけ?聖石矢魔に憧れるやついないの?」

 

電車に揺られながら俺はカズくんに質問する。

 

「強い人はいるんすけどね。なんつーか俺は不良のがカッコイイッつーか憧れるつーか」

 

「いるの?強い奴」

 

強いという言葉に反応してしまったな。

 

「強いつっても不良じゃないすっからね。全然別次元の人達ですよ!!」

 

「別次元?」

 

「要するに競技のエキスパート達ですね。うちの学校部活動が盛んでして。剣道柔道空手にボクシングその他にもいろいろ。インターハイに出場しちゃうような人達がごろごろいるんですよ

 

ーーーでその中でもトップクラスの人達が毎年6人選ばれてうちの学校生徒行事をとりしまっているんです。ある意味生徒会より権限を持った連中です。

 

それが聖石矢魔部長連合またの名を【六騎聖】

 

 

なんで彼らに睨まれると大変なのでうちの学校で不良になろうとする奴なんていません」

 

「ほう、つまり俺達は既に睨まれていると?」

 

「いやいや問題起こさなきゃ大丈夫ですよ。って俺なんか焚きつけちゃいました?」

 

六騎聖か。

一応原作と変化ないか調べとかないとな。

 

「フフフ……古市君、俺分かっちゃいました。何故今まで他の奴にベル坊は懐かなかったのか……ヒルダも言ってたろ腕力だけではダメだと。ーーーつまり

 

バカはダメなんだ」

 

「もしかしてベル坊を押し付ける話か?まだ、諦めてねーの?」

 

「あきらめるかよ!というわけで当面の目的が決まったぜ。俺より頭のいい六騎聖とやらを捜す!!これだ!」

 

「多分全員だし、学園とりしまってるなら悪いやつじゃないから無理じゃね」

 

まあ、六騎聖のリーダーのアイツなら懐く可能性はあったかもだけとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室につくと全体的に人数が少なっていた。

東条先輩はバイトだろーけどMK5は六騎聖の新庄アレックスロドリゲス一郎にやられたはずだ。

 

クラスは六騎聖の噂話が飛び交っていた。

 

「やめなさいっ!!」

 

 

邦枝先輩が部屋に入ってくる。

邦枝先輩の一言で教室が静まり返った。

そして男鹿の目の前で立ち止まった。

 

「ちょ……ちょ、ちょ…ちょっとつき合いなさいよ」

 

その台詞でクラスが先程の噂より更に盛り上がりをみせる。

だが、完全に中学生のノリだ。

 

2人は帝毛の奴らとモメた件で職員室に呼び出されているのだ。

俺は影薄かったからとかそういう理由で排除されたんだろ。

 

2人は颯爽と教室から出て職員室に向かって行った。

 

 

 

さて、俺は自販機にジュース買いに行くか。

 

 

 

 

 


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