やはり、男鹿が起きない。
この男鹿が寝てる2日は何も予定が無いし、原作も知らない。
あまりにも暇だったので商店街にある廃れたゲーム屋に行った。
あれ?いつもより不良が少ない。
大体こういう時って誰かがシメた後か、現在もいる場合か…
まあ、俺は喧嘩しにもカツアゲしにもきてないし、純粋にゲームを楽しみきたんだ。
この頃はシューティングゲーにハマってたが久しぶりに男鹿のハチャメチャ具合を見て格ゲーをやりたくなったな。
といってもこのゲームは俺が前にやって1位取れたから辞めたんだよな。
ちなみに名前は「ネーヴェ」
孝之の之を雪にしてイタリア語変換したもだ。
あれ、記録が更新されてる。
…「オータム」
……ふふっ
俺に挑戦するなんていい度胸じゃないか。
望むところだ。
記録をさらに更新してやろう。
-5分後-
このゲーム簡単になったんじゃないか。
いや、ルビと契約したからか。
手の動きも動きの最適化もされている。
簡単に更新出来たな。
一応更新ギリギリにしといてやった。
もしも、まだやっているなら……
ピコンッ
やはり更新してきたな。
だがここから本気を出してやろう。
さっきのはギリギリに更新してやたっが今度は圧倒的に離してやろう。
ー5分後
ピコンッ
絶望的だろう。
この差は覆すことはできまい。
あれから、更新されてるけど先程までの記録は越せるが俺の記録を超えられない。
更新が徐々に俺の記録に近づく。
さて俺もやるか。
遂に俺の記録を、更新する。
1点だけだがこういう時1点の勝負が分けるものだ。
だがしかし、俺は甘くない。
俺はその記録を10点差をつける。
結果オータムは2位、俺ことネーヴェは堂々の1位だ。
俺は結果に満足していると、対戦を仕掛けられた。
名前はオータム。
まさか、真向かいで1位を取り合っていたとは。
もう、順位が勝てないと知って直接対戦をしてきたか。
PC相手だとわりと攻撃が読みやすいからな。
人が相手だと勝てないとかあるらしいしな。
-対戦中-
流石に旨いな。
俺と新記録を更新しあった位だ。
だがしかし。
-対戦後-
まあ、圧勝ですが。
このゲームで1番嫌われるハメ技でノーダメージで勝った。
そして俺はもう一度戦おうと対戦をしかけてくるオータムの対戦を断り続けている。
勝ち逃げだお。
真向かいの台から鼻をすする音が聞こえる。
やり過ぎたか。
しょうがない、今日は500円だけしか使わないつもりだったんだけどな。
オータムに対戦をしかける。
泣き声が止まり真剣さが漂ってくる。
ここで負けてあげる事も出来るがそれじゃ意味が無いから本気で戦ってあげよう。
さて、ゲームスタートだ。
俺はマックスな缶コーヒーとココアを買ってきた。
結果は俺の勝利。
ハメ技なしで普通に戦った。
まだ、さっきのはハメ技だったからと自分に言い訳できるがこれは正々堂々と戦ったからな。
ゲーム台に突っ伏しているのをみたら何となく買っていた。
「はい、これココア。飲む?」
「ココアは好みません」
外ちょっと暗くなっているから、温かいのしたけど疲れたから炭酸系にすれば良かったかな。
「じゃあ、自分で飲むか」
「飲まないとはいってません」
はいはい。
俺はココアをあげる。
俺は相手が不良だと思って容赦なくやっていたが相手は女の子だった。
俺の中で罪悪感が漂ってくる。
漂うっていうよりそれしか無いけどな。
俺はコーヒーを飲む。
あー甘っ、この甘さがもう、なんとも言えない感じがもう、すごくおいしい。
「もう一度です」
ん?
「最後にもう一度。そこで倒します」
「いいよ。かかってきなよ」
俺と女の子は台に向かい合う。
「お金は俺が出すよ」
「お願いします」
さて、いざ尋常に勝負!
「次は負けませんよー」
結局勝負は俺の勝ちだった。
あの後また、ゲームをやる約束をしてその女の子とは別れた。
暗いから送っていこうとしたら近くに友達がいるから心配いらないと言われ、ゲーム屋で俺は女の子と別れた。
「ライト」
『御身のお側に』
「あの子が友達に会うまでの守護をお願い」
『御身の御心のままに』
これで大丈夫だろう。
明日はアウトドアに山にでも遊びに行くか。