ほら、信用ならない(前の話の後書きより)
なーんてね、そこらへんは作者の気分次第でーす。
気が変わることなんてしょっちゅうですわ。
無駄話は置いといて続きどーぞ!
「はーーーゆーうつだぜ。またあの不良共の巣窟に通わなきゃなんねーと思うと…」
「お前が言うな。その巣窟の大将のクセして」
まだ、息が白いこの日この頃。
投稿日となり、学校へと向かう。
本当に新年開けたら石矢魔が復活していた。
屋上に開いた穴以外は普通の学校だ。
「ん?」
「おいっ…こ、これは…MK5が既に瞬殺されている!」
「こいつらの瞬殺芸もここまで来たか…」
訂正、校門に人が埋まって……
いや、この学校は元から普通ではなかった。
「古市……こいつら減り込ませた奴…誰だか分かるか?」
「いや、分かる訳ねーだろ。エスパーか俺は」
「できるぜこいつ……減り込みの角度がもれなく綺麗な垂直だ」
「なにその専門家発言」
というかお前もそういうこだわりあったんだな。
深く埋めればそれでいいんだと思ってた。
他にもスプレーで落書きするもの。
バットで窓ガラスを割るもの。
麻雀するもの。
ヤムチャかナムで喧嘩しているものもいる。
「相変わらずだな…」
「全くだ…」
昇降口を通った下駄箱には神崎先輩方がいた。
「よう、お前ら」
「男鹿ちゃん、古市ちゃんあけおめー」
「神崎先輩、夏目先輩、城山先輩、あけましておめでとうございます。……なんかパワーアップしてますね」
廊下で普通に笑い合っている。
東邦神姫がいれば、目をつけられないように黙っていたというのに。
「ああ、どうやら他所の高校に行ってる間に随分力を付けた奴がいるみてぇだ。どいつもこいつも行った先で番張ってやがったんだと」
「いるんだよねートップにつくと急に自信つけて強くなるやつ」
「ああ……おかげで」
「神崎ーーーっ!!!」
メリケンサックをつけた男が殴りかかってくるが悪魔を相手するために修行した神崎先輩にはいささか足りなすぎる。
簡単に腹を蹴られ、殴りかかって来た生徒は苦しみ倒れ込む。
「こんな奴らばっか増えて鬱陶しくて仕方ねぇ」
「男鹿ちゃんも気をつけた方がいいよ。こいつらが欲しいのは君の首だ」
男鹿は瞬時に拳を放つ。
神崎先輩と夏目先輩の間。
そこから殴りかかって着ていた男に向かって。
男は壁まで吹き飛ばされ、減り込まされた。
「なっ……なすびさん……なすびさぁーーーんっ!!」
横に二人ほど雑魚がいたがなすびさんというのに気を取られ、夏目先輩と神崎先輩にやられる。
「関係ねーよ。来たやつは全員ぶっとばすだけだ」
男鹿はそのまま1年の教室へ向かった。
1年教室の曲がり角に姫川先輩が待っていた。
「よう、年男」
「姫川」
「姫川先輩、あけましておめでとうございます」
「久々に戻ったら随分様変わり……いや元に戻ったと言うべきか。今の石矢魔は大小30を超える勢力がひしめき合ってるよ」
「知ったこっちゃねーつーの」
「まあ聞け。中でも噂になってるのが3人。お前と同等かそれ以上と言われるやつらだ。それより実力は下がるがもう3人。俺たち東邦神姫に習って名前をつけてる。しかもそいつら全員お前と同じ1年だ」
「1年…?」
「まずは鳳城、市川、赤星。そして藤、鷹宮…そして奈須」
「富士……鷹…茄子!?」
「そいつらは縁起ものである一富士二鷹三茄子四扇五煙草六座頭に準えて石矢魔殺六縁起を名乗ってる。お前がとった石矢魔はもうここにはねぇ」
「情報ありがとうございます。姫川先輩」
「まあ、校舎なんだろうが訳分からん力で壊すテメーのことだ。今更そんなもんに興味もねーだろうが一応頭入れとけや」
そう言って姫川先輩は去っていった。
普通に忠告しに来て普通に良い人だな、あの人。
「どーした、男鹿?ソワついて。というかベル坊は漢気な顔に……」
「これはソワソワしてる顔だ。それより古市」
「ソワソワしてんの?」
「てめーも狙われてる。気をつけろ」
「逃げ足には自信があるから大丈夫だ」
「気をつけろってこれの事か……」
「ん?何が?」
「なんでもねぇ……しかし…」
男鹿は右てに刻まれた蝿王紋を見る。
そこにはう○ことナスとカタカナで書かれていた。
今まで来た道を戻る。
姫川の話だと茄子がいたはず。
さっき殴った男がなすびと呼ばれていた。
「荒れそうだぜ…」
男鹿は昇降口へと戻って行った。