銀色の契約者   作:飛翔するシカバネ

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七将 友人がやりすぎました

男鹿がアランドロンの中から登場だ。

 

「魅せるねぇ、いい登場だ。マジシャンにでもなるつもりか?」

 

「あぁ、男鹿くんのびっくりイリュージョンの始まりだ。全員消します」

 

 

男鹿の死刑宣告だな。

 

「いくらだ?お前いくらで俺の下につく?」

 

 

姫川の口癖ともいう言葉が出たな。

 

「悪い話じゃねーぜ?俺はお前の事買ってんだ。どうやったか知らねーがさっきのマジックも大したもんだ」

 

姫川が椅子に座り、契約について話し出す。

 

「望む報酬を用意しよう。俺とお前が組みゃ石矢魔統一なんてわけねぇんだからな」

 

報酬としては破格何だろうが男鹿を雇うには足りないな。

 

「つーか、誰だ?てめー」

 

「プwww」

 

やっぱり男鹿は人の名前覚えるの下手だな。

元から覚える気がないだけかもしれないが。

 

モブ2人組が男鹿に絡みに行くが吹っ飛ばされ、天井に埋まる。

 

 

姫川が立ち上がり男鹿と向き合う。

 

俺達を開放して男鹿とサシで戦うみたいだ。

挑発して腹に殴らせようと仕向けてるな。

 

案の定男鹿は姫川の腹を殴り、人の腹とは思えない高い音がなった。

これで終われば姫川の計算通りなのだがそんなに男鹿が甘いわけねーじゃねえか。

 

男鹿は姫川を殴り飛ばし、先程まで座っていた椅子まで吹っ飛び叩きつけられた。

 

男鹿の手の蝿王紋が鳴動して光り輝く。

 

「くくっ、いいね。最高だよ、お前!!」

 

男鹿は姫川が隠し持っていたバトンを手で受け止める。

卑怯な姫川はバトンにあるスイッチを起動させる。

120万vの電気が男鹿に流れる。

 

 

「ベル坊の夜泣きの方が全然いてぇ」

 

しかく毎夜それ以上の電気を食らってる男鹿に聞くわけが無い。

流石に手が無いよな。

ここまでやって倒れないやつは殆どいなかっただろうし。

ていうかべる坊の電撃って120万v以上なんだ…

 

「くっ…おまえら!!何、ぼーっと見てんだ。人質だ!!人質を使え!!!」

 

姫川の手下がこちらに近づいてくる。

 

「よーしっ!!動くな!!それ以上動いたらテメーのヨメがどーなるか…

 

ドゴォッ!!!

 

「もう、よい。貴様の器は知れた。消えろ」

 

「後で無断使用ということで財布から10万抜き取ります」

 

俺とヒルダさんが立ち上がり紐を外す。

さっきのドゴォッ!!!で姫川の手下は全員、俺とヒルダさんが吹っ飛ばした。

残りは姫川だけ。

 

「ベル坊」

 

「ダ」

 

「男は、一度決めた事は貫き通さなきゃならねぇ。そう言ったよな」

 

「ダ」

 

「ーでもな。ダチがやられて黙っているのは男ですらねぇ、わかるな?」

 

「ダ!!!」

 

「ひっ…まっ待て…」

 

「お返しだ」

 

魔王の咆哮(ゼブルブラスト)』!!!!!!!

 

 

 

 

 

男鹿が姫川に魔王の咆哮を打ち込んだあとヒルダさんが男鹿に近づいていく。

 

「てめぇ…まさかわざと捕まってたんじゃ」

 

ヒルダさんが男鹿の手を取り蝿王紋を確認する。

 

俺はその間に姫川の財布から10万抜き取る。

 

「フンっ行くぞ。アランドロン」

 

「イエッサー」

 

「おいこら、試しやがったな。俺だけじゃねぇ、ベル坊だっててめぇを心配して……」

 

「坊っちゃまは私の心配などせん。貴様の怒りにアテられただけだ」

 

そういってヒルダさんとアランドロンが部屋から出ていった。

 

「古市…テメーもグルか?」

 

俺に矛先来たな。

 

「いや、全く。俺は殴られるの嫌いだから避けるのだけは得意だったじゃん。それで縄抜けはしといたんだけど人が多すぎて逃げられなかった」

 

「1人なら出来ただろう」

 

「1人なら…な。あ、あと男鹿!」

 

「なんだよ」

 

「ありがとな」

 

「ったく、ホント世話やかしてんじゃねーぞ」

 

「助けてくださったお礼にコロッケ10個でどうだ」

 

「今すぐコロッケ屋に行くぞ、古市!!」

 

「ダー!!!」

 

 

男鹿が走って廃ビルから脱出する。

 

臨時収入もある事だし他にも何か買うか。

帰りにスーパーにも寄らないとな。

 

「姫川先輩……ゴチになります!」

 

 

俺は外に出てふと、後ろを振り返る。

ビルは半壊していた。

 

最後の一撃でここまで崩れ去ったのだ。

 

姫川も運がいいよな。

衝撃の殆どをビルが吸収してくれて。

それがなきゃ死んでたぞ。

 

 

「おーい。古市何してんだ!早く行くぞ」

 

「分かった!今行く」

 

 

そうして俺は半壊した廃ビルから離れていった。

 

 

 


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