先生と私だけ   作:歩実

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幼馴染襲来

 

私は今、ものすっごく上機嫌だ。

 

だって、私の唯一の友達であり、幼馴染でもある未来がまたこっちに移り住んでくるのだから。

 

私の幼馴染・未来は、私が小学校の頃だ。

 

私が他の人と遊ばずに、本ばかり読んでいる時に話しかけてきた子がいた。それが未来だ。

 

未来は他の人と違って、他人を理解できる優しさを持っていた。

些細な気遣いもできる子だったので、未来は誰からも好かれた。

 

私は普段、いいなーと思いつつその光景をただ眺めているだけだったので、まさか輪の中心にいるような子が私の友だちになってくれるとは思いもしなかった。

 

それから未来とはなんでも気を許せる友人になった。

 

でも、未来は中学校1年生になった頃に突然引っ越してしまった。

理由はお父さんの転勤だそうだ。

 

私は気を許せるいい友だちがいなくなってとっても悲しかった。

 

もとから私は、未来がいなければ話の中にも入れてもらえないような物静かで暗い子だったので、未来がいなくなってからは私はまた孤独になった。

 

でも、ついさっきわたしのスマートフォンにまたこっちに戻ってくるとメールが有った。(昔にメルアド交換をしていた。)

 

その時私は、喜びのあまり飛び上がりそうになったほどだ。

 

「うれしいな・・・。また未来と一緒にいれるなんて」

 

思わず口元がほころんだ。

 

 

 

 

 

 

幼馴染襲来

 

 

 

 

 

 

 

「おーい席つけ―」

 

未来から連絡があった、その日の次の日。

 

私はいつもどおりに月森学園に登校していた。

 

先生が前のドアから入ってきて、ざわざわしていた教室内が、とたんに静かになる。

 

「えー、今日は転校生を紹介する。沢田未来さんだ。」

 

先生のその声と同時に、栗色の髪が腰まで伸びた、美少女が教室に入ってきた。

 

転校生が来た時のお決まりで、先程静まったばかりの教室が、またざわざわと話し声が聞こえるようになった。

 

その光景を私は呆然と見ていて、心のなかで、未来連絡してからこっと来るの早いな―、と思っていた。

 

未来は教卓の前にきて、

 

 

「あたしは沢田未来です。よろしくお願いします。趣味は・・・音楽を聞くことと、幼馴染とメールすること!」

 

と自己紹介した。

 

幼なじみ発言で、その幼馴染って誰―?と質問したものがいた。

 

その質問に未来は

 

「えっとね・・・。後ろの席に座ってる女の子。や!久しぶり!」

 

といったので私は、

 

「久し振りだね、未来。」

 

と、返した。

 

その会話にクラス一同驚いていて、皆、月森って友達いたんだ―、と驚いている様子であった。

 

ちょっとムカつく。

 

いいじゃん、少ししか友達いなくても。





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