完結はさせます。(真顔)
それは昔、人々と神々が共存していた時代。
一人の子供がいた。その子供は3つの目を持ち外界に何も反応しないという特異性を持ち合わせている子供であった。
そしてその特異性からか親に気味悪がれ口減らしの為に捨てられた。
よくある悲劇の一つ、その子供を知っていた者はそう結論付けてその事を忘れていった。
あんな事が起こるまでは。
これは人と神が紡ぐ物語。世界を守る為に戦い続けた神々とその子供達の英雄譚である。
眩い朝日が出る前から人々は活気に溢れ様々な声が響き渡る都市、冒険者の集まる都市オラリオ。
そんな活気に溢れた都市の中央から離れた場所にある教会、ヘスティア神を主とするヘスティアファミリア。
彼らが住まうこの場所こそが物語の始まりを語るに相応しい場所である。
「いい加減にしないかッ!!毎日毎日如何わしい事をしようとして恥ずかしいとは思わないのかい君は!?」
教会に少女の怒声が響き渡る。朝日が出てない時間からこんな大声をあげて近所は迷惑しているだろう。しかしこれが彼らの日常になっており、この声を聴いて朝の支度をするために起きる人もいるとかいないとか。
「しかしなぁ…そこに素敵な女性がいたなら男としては…こう…そそり勃つってか、同じ屋根の下で暮らしといて何もしないってのがもうすでにあり得ないだろ?男として。」
そう少女に返答するのが白髪赤目の少年。先程まで彼女に夜這い、否朝這いを仕掛け只今正座真っ最中の男の子である。
それを聞いた少女は元から赤くなっていた顔を更に赤らめ言葉を続ける。
「あり得ないのは君の頭の中だッ!!全くヌキヌキポンだの朝這いだのもうちょっと紳士的になったらどうだい!!」
「いやいや俺ほど紳士的な男の子はそう居ないぞ?」
「フシャーッ!!!」
「おおうっどうどう。」
獣宜しく少年を威嚇するこの少女の名前はヘスティア。この教会に住まうヘスティアファミリアを束ねる神様である。
「全く…ベル君には困りものだよ。……そう言うのは順番を踏んでからするものだあってだね」
「はーい。」
「全く…返事だけは良いんだから困るよ。」
ヘスティアのお説教を遮る様に返事をするこの少年の名前はベル・クラネル。
この冒険者の集まる都市で冒険者をしている一人である。
冒険者、それはダンジョンと呼ばれる場所を探索する事を生業とする人々の事であり、ダンジョンには魔物と呼ばれる凶悪な存在が沢山存在しており、冒険者は魔物を倒し、その魔物が死ぬ時に落とす魔石と呼ばれる宝石を売って生活をしている。
勿論ベルも一端の冒険者。魔物に恐れず立ち向かい日々の生活の金を稼いでおり、魔物?かかってこいやッ!!!の精神で日々を過ごしている修羅勢だが。
「あのーそろそろ足が痺れてきたから崩しても」
「駄目だ」
「はい。」
ヘスティアの怒った顔には逆らえないそんな普通の少年である。
「まさか…あれから一時間もそのままとは……。」
喧騒に溢れる町を歩きながらベルは呟く。結局彼が正座からから開放されたのは一時間後でありその頃には既に足が生まれたての子羊宜しくぷるぷる震えていた。
「しっかし…相変わらず怒った顔も可愛かったな。」
そんな事を言いながらさっきまでの光景に胸を馳せる。その姿は端から見ればニヤケ顔で歩いている少年にしか見えない。
「おい。そこのにやけ面、ちょっと止まれ。」
そうやって先程までの光景に胸を馳せていると後ろから声がかかり現実に戻される。
「だれがにやけ面だ誰が。このイカした顔の良さがわかんねえのか?」
そう返事をしながら振り向くと。不機嫌そうな狼少年が此方を見ている。
「げっ…どうしたんだよベート。」
「おいこらげっ…てなんだげっ…って。」
彼の名前はベート・ローガ。
ベルとは違うファミリアに所属している冒険者であり、絶対2つ名はツンデレ狼の方が似合うだろと作者の中で定評がある。
「いんやなんでも。」
「チッ…まぁいい…お前今暇か?」
「これからダンジョンに向かう予定だが…」
「よし付き合え。」
そう言うとベートはベルの服を掴み引きずっていく。
「ちょっ引きずるな!!俺の話を聞けこのツンデレ狼ッ!!!」
「誰がツンデレだァ!!」
引きずられて連れ去られていく様は二人の容姿もあいまって狼に捕まった兎にしか見えなかったと目撃者は語っている。
暫く引きづられとある店の前までくると開放され一息をつきながら訪ねる。
「…で、なんの用なんだ一体?」
「まぁ…まずはこの店に入ってくれ。…それで全てを察する事が出来る。」
「…何だよそのさっさとここから逃げたくて堪らないみたいな顔は。」
「………。」
「おい…なんか言えよ。」
ベートは無言のままベルを店の中に入れようと無言で押し始める。
たらりと汗が流れる。瞬間ベルの脳裏に直感が走る。
こいつ、何かは分からないが俺を身代わりにする気だ。
「……。」
此方も無言になり押し問答が始まる。勝者は相手を店に叩き込んだ方が勝ち。
敗者は間違いなく起こりうるトラブルに取り組まなくてはならない。
「どうした…ベル?さっさと入れよ?」
「…お前が先に入ったら入ってやるよ」
両者一切譲らない状態。互いの実力が拮抗している今、この状態から進展するには何らかの第三者の介入しかない。
それが分かっている二人はその時を待つ。そしてその時が来た瞬間。
「「(こいつを店に叩き込むッ!!!)」」
お互いに押し問答をしていると店の中から声が響き渡る。
「なんのつもりだッ!!オーリッ!!!」
見知らぬ女性の叫び声に思わずベルは体を硬直させる。
「……ッ!!!」
しかしそれを見逃すベートではない。
「(もらったッ!!!)」
その瞬間ベートはベルの体を押戸に押し付け体を店内に入れる。
「……ッやらせるかぁッ!!!」
しかしベルも負けてはいない。入れられた瞬間にベートの手を引いて店内に転がり込む。
第一回押し問答杯は両者引き分けという形で幕を下ろした。
しかし此れから起こる事からは逃げる事は出来ない。
「…お前何をやっているんだ…?ベート。それに下の彼は一体…?」
「奇遇だな…リヴェリア…いやーハハハ…。あぁオーリ、こいつが俺がここに呼んだヤツだ」
そう言ってベートは俺を指差す。
「ほう…この者が…成程。」
今思えばこの巡り合わせが全ての始まりだったんだと思う。だけど…此だけは言わせてくれ。
「ベート」
「…んだよ?」
「重い」
「あっすまねぇな。」
台無しだよ、本当に。
オリジナルキャラ名前 キャラ設定その1
オーリ・ストロンガー
オリ主強い
バリバリ天狗道おじさん