ベル覇吐   作:( ∴)〈名前を入れてください

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暫くの間こんな感じです。
今じゃ今のうちにギャグをいれるのじゃ……


幸せな夢 1

 

「待って、エイナ様待って、取れちゃう!俺の大切な物が取れちゃうから!」

 

「公衆の面前でそんな事を叫ばないで下さい!」

 

「腕が面白い方向に曲がっていく!ギブギブアップ!止めてエイナ様!」

 

顔を真っ赤にしたエイナ様に俺の腕は人質に取られながら町の中を歩いていた。

すれ違う人達が俺の事を見つめてくる

だって俺の隣にいるエイナ様はスッゴい美人だし、スタイル整っている完璧超人だからな。

決して俺の顔が真っ青だとか、腕がヤバイ方向に曲がっているだとか、エイナ様の腕力がヤバすぎて回りの人がドン引きしている訳ではないのだ。うん

 

「……今凄く不快に感じました」

 

「あーだだだだ!やっ止め…あっでも何か癖になってくるこの感覚、新たな扉を開けそう……」

 

メキャッとかバキッとか聞こえるけどこれはこれで有りかもしれぬ。

俺にはMの気質が有ったのやも知れん

 

そんなこんなで二人で仲良く腕をからめながら歩かされていると酒場にたどり着く。

 

「えーと…エイナ様?何で酒場?」

 

「いいですか、ベル君はお子様ですのでお酒なんて飲まないでしょうが冒険者というものはこのような場所で仲間を集めたりするのです!」

 

いや飲みますけど…そりゃもうグイグイと飲みますけど。

というか何時もここに飲みにきてますが

そういや昨日も飲んだ記憶が……

 

「ありゃ?昨日どこで飲んだっけな?」

 

思い出せない。余程飲み過ぎたみたいだな。後に残る深酒はしない主義だと決めているんだけど……

 

「行きますよベル君、お姉さんがエスコートしてあげます!」

 

俺の声が聞こえてないのか、酒屋の扉をあけて中に入っていく。

中は何時も通りガヤガヤとしており色々な人が酒を飲んだり、話したり、食事を取ったりとテンヤワンヤな状態だ。

 

「いらっしゃい!ってベル坊じゃあないか元気そうで何よりだよ!」

 

「あぁミアおば…御姉様も元気そうで」

 

「よしなよ、照れるじゃないか」

 

俺の言葉に刹那の速度で頭をはたこうとしたのを見逃してないからな。間違いなくそのまま言ってたら俺の頭部がエライことに……

 

「しっかし…可愛らしいのを一緒に連れて来たじゃあないか!神様とこの女の子の二股たぁ豪快じゃあないかベル坊!」

 

「かっ可愛……」

 

「待って、この状態を見たらそうやって見えるの?見て俺の腕真っ青だよ?おそらく顔も真っ青だよ?」

 

まぁエイナ様が可愛らしいのは認めよう、だが今顔を真っ赤にしながら俺の腕をメキメキと潰している彼女と俺を見てそんな関係に見えるの?

ヤバイよ?片腕使えなくなるとか冒険者生命の危機だからねこれ?

 

「まぁさっさとそのお嬢さんと席に座った座った!」

 

「あっ……」

 

そう言いながら俺とエイナ様も離して俺達を空いてる席に案内していく。

た…助かった。思わず息を吐きながらその後をついていく

 

「後少しだったのに……」

 

俺は何も聞いてない。エイナ様が粉砕系美少女だったとか俺は知らないんだ。

俺の腕をチラチラと見ているなんて俺は知らない。知らないんだ。

 

そんなこんなで身の危機を十分に味わいながら通された席に座り一息つく。

確か…俺はダンジョンに行こうとしていたらエイナ様に呼び止められて…そんでなんやかんやで今ここにいる。

 

「取りあえず…何か食べます?」

 

「うっ…うん。そうだね、食べようか」

 

メニューを見ながら財布の中身と会議を行いつつ食べるものを決めていく。

ふぅむ…フィンの勇者セット?なんだこれ子ども用のランチセットか…他には?

 

色々とメニューを見ていくと何やら見覚えの無いメニュー名がずらりと並んでいる。

 

「この凶狼、孤独のステーキとかなかなか良さそうだ…」

 

中々にボリュームがある。ってかこの名前別の意味で見覚えがあるんだが…。

そう思いながらペラペラとメニューを捲っていくと、やはり思った通りの物がある

 

「マスラオセット…どうみても俺の二つ名じゃねえか…魔術師コーヒーに剣姫アイスに猛者のデカモリセット、盲打ち闇鍋……うーん。見覚えしかねえ」

 

魔術師コーヒーとか何か凄く真っ黒そうだな。こう骨の髄まで真っ黒になりそうな感じがあるな、うん

 

「ベル君は決まった?」

 

「あぁ、取りあえず凶狼とマスラオセットにするよ」

 

と言うかこの名前に疑問を持たないのか?普通持つよな?

 

「じゃあ私はこの世界最速兎パフェにするね?」

 

なーんか聞き覚えのある名前だなおい。

と言うか疑問に持たないのかよ、可笑しいだろ。普通持つよな?

 

「すいませーん!注文お願い出来ますかー?」

 

「ハーイどれになさいますかニャ?」

 

そんな俺の思いは届かなかったのかエイナ様は注文をテキパキと頼んでく。

いや…疑問に持たないのか?俺が可笑しいのか?

 

「しかし…ここの酒場凄いネーミングセンスだね。変な名前ばっかりで面白い」

 

「いやぁ…俺の記憶ではこんな名前じゃなかったような気がするような…しないような」

 

やべぇ分かんなくなってきたぞ。どうだったか…なんか見れば見るほどそんな気が

 

「もう、どっちなのよ」

 

「いやぁ…どうだったか覚えてねぇや」

 

そう言いながらエイナ様はクスクスと笑いながら此方を見つめてくる。

そんなエイナ様を見つめ返しながら取りあえずの話題をふる

 

「で、エイナ様はこの酒場に来るのは初めてなのか?」

 

「うん…というかあんまり酒場には行ったことがないんだ。友達に連れられていく行くくらいで自分からはいかないかな?」

 

あーうん。何かそんなイメージがある。

何て言うんだろうか眼鏡をつけててこうキリッとしているからか、こう大衆的なお店よりももっとキチッとしているお店に行ってるイメージがある。

 

「確かに…エイナ様にはそんなイメージがあるな、こう何か高いお店でワイン飲んでいそうなイメージが……」

 

「そうでも無いのよ、私仕事以外では

自分からは全く家から出ない人だから」

 

「へー何か以外な一面を聞いた気がする」

 

「じゃあ…ベル君は何時もはどんな感じなの?やっぱり休日は神様と一緒にいたりしてるの?」

 

エイナ様の言葉に何時もの休日を思い出す。休日は神様と一緒にボーッと家で過ごしたり…町に買い物に出掛けたり

うん、何時も一緒にいるな。

 

「だいたいそんな感じかな?休日は神様と一緒にいるな」

 

「そっか…仲が良さそうで良かったよ。やっぱり主神と権属はそうでなきゃね」

 

「そりゃそうでしょ。逆に仲が悪い所とかあるのか?」

 

俺の質問に凄いとため息を吐きながらエイナ様は話始める。

嫌な予感がする、凄く嫌な予感がする。

 

「最近ねー何かギルドの主神とうちの部署の上司の仲が悪くなったみたいで色々とギスギスしてるのよ……」

 

「へぇ…それは大変そうで」

 

「聞いてくれる!何かその上司、主神に会いたくないからって私に書類を主神に届けるよう頼んでくるのよ!?可笑しくない!?それに主神も何故か上司じゃなくて私に言伝てを言ってくるし…何で私が良い年こいた大人の架け橋役をしなくちゃいけないの!?」

 

それから始まるマシンガントーク、何同僚の誰やらがどーや、他の部署の誰やらがこーや、上司まじマトモに働けやらと暫くの間聞き続ける事となった。

 

そしてそれは食事が運ばれて食べ終わった後も続き

 

「やーっぴゃおかひぃのよぅ、わたひがこんなに頑張ってるのに…みんなしてわたひにまかせっきりで……誰か助けてくれたっていいじゃない!」

 

「あのーそろそろ…日も暮れてきたんですが……」

 

「何よ!わたしの話が聞けないって言うの!?」

 

「喜んで聞いております!」

 

「ほんとぉ!じゃあねぇ……」

 

座った目をしながら酒を片手に話す姿はくたびれたおっさんを連想させる。

うーん…色々と台無しである。

 

だから酒は飲まないほうが良いって言ったのに……食事の後、エイナ様は話を続けて更に機嫌が悪くなったのか酒を注文すると言う暴挙に出た。止めはしたんだが…。

 

「あのー…酒は止めておいたほうが」

 

「良いのよ!私がこれだけ頑張ってるのに自分の仕事だけして手伝ってくれない奴等に比べたらこれくらいはセーフよ」

 

「あっはい」

 

と言いながらのみ初めて暫くグイグイと飲んで話して飲んで話してを繰り返したら

 

「うりゅー…ばかぁみんなしてわたしをいじめるぅ……」

 

「それは大変だなぁ…よしよし」

 

「うー…ベルくんもちゃんとわたしのいうこときいてね?」

 

「善処します……」

 

「ほんとぉ!やくそくだからね!」

 

「ハイ…なんか本当にすいません。善処させて頂きます。」

 

酔っぱらいの出来上がりである。瞳を潤ませながらそうやって言ってくる姿には中々にクルものがある。何時もとのギャップか素直に可愛いいという感じだ。

 

何時間も愚痴を聞かされ続けなければという枕言葉がつくがな。

だが可愛いいので無問題、可愛いいは正義である。

 

「まーだ話してたのかいあんたらは…ほれそろそろ掃除して夜の開店の準備をしなきゃならないんだからとっとと出ていく」

 

「じゃあエイナ様…そろそろ帰り……」

 

「やだ、まだはなす」

 

ミアおばさんの言葉をきいて帰ろうとエイナ様に呼び掛けるもやだの一点張りで動こうとしない。 誰だ!ここまでエイナ様を追い込んだのは!

……本当にすいません。

 

取りあえず出なきゃ不味いのでエイナ様を背負いながらお勘定を払い店を後にする。

 

背中から聞こえる声を聞きながら夜に近づいてきた夕闇の中を歩いていく。暫く歩いていたらふとエイナ様の家を知らない事に気づく。

 

「あのーエイナ様?貴女の家は一体いずこで?」

 

「…………スゥ」

 

寝ているのかエイナ様からの返事はなく、少し揺さぶってもしっかりと捕まっているのか殆ど揺れずに終わる。

 

「寝てる…か。起こす訳にもいかないのなぁ……」

 

「……ヴェッ」

 

うん?なんか背中に何かかかったような

背中に感じる違和感に疑問に思っていたらプンッと刺激臭が俺の背中から感じる

 

「寝ゲロ……マジかよ。キッツいわ」

 

背中に感じる人肌の暖かさとゲロの暖かさ両方を感じながら急ぎファミリアへと足を運ぶ。

 

本当にどうしてこうなったんだ……

 

 

おまけ

 

「お帰りなさい!ベル君ってクサッ!ゲロ臭いよベル君!それに背中の女性は一体誰なんだい!?本当に臭いよベル君!」

 

「すまねぇ神様……そろそろ泣きそう」

 

「ってごめんよ!本当に泣かないでくれ!ほら急いでその子を下ろして!早くお風呂に入ってくるんだ!」

 

「すまねぇ…本当にすまねぇ」

 

 





背中で寝ゲロされるのはキツい(確信)
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