さーてと…先にしておくか。(土下座)
「うっ…うん。」
彼が放った一撃。それを見て意識を失った僕が目を覚ますとそこには色んな人が集まっていた。
「全く…お前のせいでヘスティアが死ぬ所だったんだぞ…おい!聞いているのか!ダイス!」
「カーカッカッカッカッカッ!すまんすまん忘れとったわ。」
「聞け!人の話を!」
ヘファイストスがあの男を説教していたり
「おー起きたか嬢ちゃん。」
「…貴様は喋る前に体を安静にしていろ。」
「分かった。分かったからそのゴツい体を此方に向けてくんな。」
「ほぅ…?ならば早く横になることだな」
「怖えーよこっち見んな、むしろ向こうの美人様とかわってくれ。」
「面白い…貴様如きがフレイヤ様に看病されたいだと?」
「止めろっ!…こっちに…ギャァァ!!」
彼がなんか筋肉ムキムキの人に看病されていたりした。
「あら…起きたのね…ヘスティア」
気がつくと僕の目の前に一人の女の人が座っていた。看病していてくれたのかその手には濡れたタオルを持っている。
「えっ…と誰?」
「あら…覚えてないの?ずっと昔に会った事があるのだけれど?」
そう言うと女の人は少し顔を伏せる。
それを見て思わず申し訳ない気持ちになって謝ってしまう。
「ご…ごめんなさい。良く覚えてなくて…」
「いいのよ。…本当に昔の事なんだから。」
すると女の人は見惚れる様な笑みを此方に向け話を続ける。
「私の名前はフレイヤ…宜しくねヘスティア。」
「うっ…うん、宜しく…フレイヤ…所で聞きたい事が有るんだけど。」
僕がフレイヤに疑問を訪ねようとすると
「起きたのか!?大丈夫!?何処か痛いところはあるか!?」
ヘファイストスが僕の方に駆けつけてきた。……あの男を放り出して。
「うっ…うん。大丈夫だけど」
彼の所をふと見る。すると
「いやーすまんかったのぅ。お前さんの腹のお陰で地面にぶつからんですんだ。助かったわ。」
「ぐおおっ……俺の腹がっ…。」
「…ダイス。貴様という男は……ハァ…少年大事ないか?」
「……大丈夫だ。こんなんかすり傷にも…入んねぇよ」
「…顔が真っ青だぞ。」
向こうの方がなんか大変そうなんだけど…。
「全く…オッタル!ちょっと彼を此方に連れてきなさい。」
フレイヤがオッタルと呼んだムキムキの男を此方に呼ぶと彼は恭しく頭を垂れ此方に来る
「…御意に。……少し向こうで我慢していろ。後で医術を使える奴を呼んでやる」
「おっ…おう。…あんた良い奴だな。」
「…気にするな。」
此方に彼を連れてきた後、オッタルは向こうにいるあの男をつまみ上げ部屋から出す。
「ちょ…おま。」
「暫く出ていっておくぞ…この戯け。」
その言葉を最後に二人して部屋から出ていく
彼らが出ていって部屋に沈黙が発生する。暫くしたのち彼が口を開いた。
「あー…嬢ちゃん…怪我はないか?」
「うっ…うん。…大丈夫。」
「そうか……良かった。で?フレイヤとか言ったっけ?俺に何の様だ?」
彼はそう話を終わらしながらフレイヤの方を見る。
「そうね……先ずは感謝を。貴方のお陰でヘスティアは助かったわ。…ありがとう。」
するとヘファイストスも口を開く。
「…君のお陰で大切な家族が助かった……本当に有り難う。」
そう言うと二人して彼に頭を下げる。僕もそれに続くように頭を下げた。
すると彼が驚いた気配を出しながら話だす。
「…頭をあげてくれ。……あの時の俺はあぁしたかったからしたに過ぎない。…別にそれ以外に理由はねぇよ。」
「それに…。」
ちらりと僕の方を見ながら頭をかく。
「……なんでか解らねぇけど嬢ちゃんの事を守らなきゃって思ったしな。」
顔が真っ赤になっていくのが分かる。彼は嘘偽りなく、僕の事を自分の意思で、守りたいから守ったと言ってくれた。
「へぇ……。」
「ほぉ……。」
ヘファイストスとフレイヤが僕達を見比べてくる。……恥ずかしい。
「なぁ君?」
「ん?どうしたんだ?……えーと。」
「先程言ってなかったな。ヘファイストスだ、宜しく。」
「あぁ…俺はベル・クラネルだ。……でヘファイストスは俺に何の用なんだ?」
ヘファイストスが彼に向かって声をかける。
「いや…先程確認させてもらったのだが…。君には神の力が与えられてないね?」
「……神の力ってーと確か…冒険者に成るために神様から受けるやつだっけか?」
「そうだ…君はまだそれを神から授かっていない。」
「そりゃ…今日初めてこの町に来たからな」
「因みに君の目の前にいる私達はその神様だ。」
「はっ…?いや…だって…そこの嬢ちゃん……えっ?」
彼の顔が呆けた様になって動かなくなる。
「でだ。ここであったのも何かの縁、是非共君にはこの子の眷属と成って欲しいんだ!」
ヘファイストスが畳み掛ける様に言葉を続ける。その言葉に僕まで顔を呆けさせてしまう
「俺は別にそれでも構わねぇんだけど……しかしだなぁ。先ずはそこの嬢ちゃんの意見を聞かねぇと駄目だろ?」
そう会話を終わらすと彼は僕に言葉をかける
「なぁ嬢ちゃん。お前さんはそれでいいのか?」
「なっ何がっ!?」
「俺が嬢ちゃんの眷属になるって話だ。…嫌ならきっぱり嫌って言えよ?そうしないと間違いなく俺が嬢ちゃんの眷属になるからな」
彼は少し間を空けて言葉を続ける。
「もしも俺が嬢ちゃんの眷属になるってなら俺は嬢ちゃんを何時、如何なる時も守ると誓おう。」
「さぁどうする?嬢ちゃんの気持ちを教えてくれ。」
皆が僕を見つめる。……言ってやるんだからな!!僕の気持ちを!!
「ぼっ…僕は……。……みが良い。」
「……すまねぇ。もう一回言って貰って…」
あぁもう!!
「僕は君がいいんだ!!君以外の眷属なんて考えられない!!だから…僕の子どもになってくれ!!」
部屋に僕の声が響き渡る。…恥ずかしさに顔を赤くなるのを感じる。
「あらあら。熱いわね、ねぇ?ヘファイストス?」
「まぁ…この男になら家の子を預けても良いとは思えるな。寧ろコイツが最低限のラインだ。」
二人が何か言っているけど恥ずかしくて何を言ってるのか解らない。
暫くそのままの状態が続くと彼が口を開く。
多分…僕は一生この事を覚えていると思う。彼の言った言葉を。
「嬢ちゃん…いや神様…あんたの気持ちは分かった。これより俺は貴女の為に生きて…そして死のう。…約束だ。」
「うっうん宜しくね…えーと。」
「…ベルって呼んでくれ神様。最初に言っただろ?親しき者からはベルと呼ばれているって。」
「うん…宜しくね。ベル……。」
「…どうした神様?」
…男の人を呼び捨てなんて恥ずかしい。…そうだっ!!
「…これから宜しくねっ!!ベル君!!」
「宜しく…神様。」
少し笑っているベル君を見つめながら思う。
今はまだ恥ずかしいけど…何時か…きっとベルって呼んで見せる。
だから…その時には…きっと。
「…懐かしい事を思いだしたな。」
思わずそんな自分に苦笑する。あれからベル君と長い間くらしてるってのにまだベルと呼べないそんな自分に思わず笑ってしまう。
「僕もまだまだ子どもだなぁ…。」
ベル君が僕の家族になってから神様らしく振る舞おうと口調を変えたけど何にも意味なかったし……。
「…そう言えば初めて刻んだステータス表が何処かにあったはず…確か書類置場だっけ」
そう思い書類置場に手を付ける。すると
「きゃあ!!」
足を滑らせて書類をばら蒔きながら尻餅を付く。
「あーあ……。やっちゃった。」
そう呟きながら書類を集める。すると一枚の紙に目が行く。
「…ガネーシャファミリアから夜会のお知らせか」
……最近行ってなかったけど久しぶりに行こうかな?
「会いたい人もいるしね。」
ひらりひらりと宙を舞う紙切れが一つ…さてはてそこに書かれているのは……。
ステータス表とかぶっちゃけ殆ど考えてないですけど需要があるなら教えてください。
取り合えずキャラ一人一人のストーリーを考えていますので必要ならキャラの個別ストーリーが終わった時点でのステータスを頑張って作ります。(白目)