…というか食事するんだ…
…もしかして幽々子様の特権?
なんて考えながら書いた第二話です
「痛い…」
ベットの上で、涙を浮かべて座り込む幽々子。
正直、大抵の男だったら一瞬で下僕に成り下がるだろう。たんこぶさえ愛らしい。
「起きない幽々子様が悪いんです!」
そんなイチコロフェイスを気にもせず、叱りつける妖夢。
右手にはしゃもじを持っている。
「だからって叩かなくても…」
「じゃあ叩かなくても起きました?」
「………」
「ほら、起きないでしょう」
「で、でも、叩く前に揺すったりしてくれれば…」
「前に揺すったら『ご飯〜!』って寝言言って噛みついてきましたけど」
「え?そんなことあったっけ?」
「……覚えてないんですか?」
「……覚えてません…」
小さく「はぁ」とため息をつく妖夢。
元は幽々子への剣術指南と白玉楼の庭師が仕事だったのだが、いつのまにか幽々子の世話役になっていたという悲劇の少女。
しかし、まだこの段階の幽々子はかわいいもので…
「で、幽々子様。今日はどのくらい朝ご飯食べられます?」
妖夢の質問に、寝ぼけ眼だった幽々子が一気に覚醒。
ベットから空中三回転で飛び降り、妖夢の前に降り立つと
「2tトラック1台分!」
そう叫びました。
-白玉楼の庭にて-
「美味しいね〜妖夢」
「そう言ってもらえると、作ったかいがあります」
「ねえ妖夢」
「なんですか?」
「おかわり!」
「そろそろやめておいた方がいいですよ…」
「え?まだまだいけるよ?」
「いけるとかそういう問題でなく、おじいさまの仕送りしてくださっている幽々子様の食費がそろそろ尽きそうなんです…怒られますよ?」
「あー…妖忌さん…?」
「そうですよ、それ以外に誰がいると…どうしたんですか?」
みると、幽々子は丸くなってかたかたと震えている。
「…妖夢」
「はい?」
「…妖忌さんの名前、出さないで…なんか見られてる気がする…」
「幽々子様は本当におじいさまが苦手なんですね…まああの人ならどこからか見てても不思議ではないけど…というか、そんなに怖いなら少しでも減食する努力してくださいよ」
「怖いけど食べたいんだもん…」
「それじゃ食べて怒られるしかないですね」
「嫌だー怒られたくないー!」
そういうと幽々子は庭を転がり出す。
ごろごろ。ごろごろ。ごろごろごろ。
「わがままいってないで、どっちか決めないとどうしようもないですよ…」
ごろごろ、ぴたっ。
「あ、いい案浮かんだ」
「え?なにか他の抜け道が…?」
「私が食べて」
「ふんふん」
「妖夢が怒られる」
「ふんふ…え!?なんでそうなりました!?」
「え、だめだった?」
「めちゃくちゃだめです!なんで私が怒られなきゃいけないんですか!」
「主人の盾になるのは従者の誇りでしょう!」
「この場合は違います!」
「どんな時であろうとも、主人は護るもの。そんなこともできないならクビにします!」
「そもそも私給料一切もらってませんよ!?」
「あれ、そうだっけ?」
「そうですよ…もしかして一切気にしてませんでした?」
「うん」
「………」
「とにかく、私は決める…怒られるか、食べるかを!」
「カッコつけなくていいですから早く決めてください」
「………」
「………」
「よし、決めた!」
「おぉ!どうするんですか!」
「私が食べて妖夢が怒られ「いい加減にしろおぉおおおおお!」」
少女はしゃもじを振りかぶる。
祖父の財布を守るために。
自分の安全を確保するために。
パッシーン!
今世紀最大の"財布を守る"という使命を受けたしゃもじが、今、その使命を果たしたのであった…。
あとがき
ふざけましたすいません
いや、最初はこんな事になるとは自分でも思ってなかったんです。本当です。信じてください。
でも、一切後悔はしていません!
全力で書きました!全身全霊で書きました!それがこの結果なんです!
…自分で書いてて悲しくなったorz
とりあえず、これからもばんばん描いていきます。
もし楽しみにしてくれている人がいるなら、3話を楽しみに!