…………第10幕…………
「雷教純信雷光寺輝元」
松永と幻太郎の戦いの後
政宗は強制的に
小十郎と幻太郎に連れられ米沢城に帰っていった
その夜
海は自室で静かに佐助を読んでいた
海『佐助…佐助…いる?』
佐助『はいよ!どうしたの?海ちゃん』
海『実は相談事があって……』
佐助『相談事?』
海『耳貸して』
佐助は言われた通りに耳を海に近づける
海『かくかくしかじか…なんだけど……』
佐助はその相談に少し頭を悩ませる
佐助『う~ん……たぶん……色恋事じゃ無いの?』
海『なっ!こ…ここ恋!?』
佐助『多分ね?相手にもよるし…ちなみに特定の相手って誰?』
海『…伊達…幻太郎…』
佐助『確定だね……こりゃ…色恋事だよ』
海は顔を赤くし
考えるが頭がパンクしてしまう
海『こ…ここ恋?!なっ!あり得ないあり得ない!』
佐助『あり得るんだなそれが。まぁこの事幸村の旦那には隠しておくから』
佐助はそのまま海の部屋から退出する
海『……(やっぱり好きなのかな?…伊達幻太郎の事…)』
一方幻太郎は
松永が見せた奥義に驚愕していた
幻太郎『っ!い…今のが親父や…信玄公が使ってた奥義…』
久秀『左様…今のは我ら婆娑羅武将にしか使えん…しかし兄にはその資格がある…』
幻太郎『なぁ…今のやつ…なんて言うんだ?』
久秀『戦を極めた者の気力…名を戦極疾走…(せんごくしっそう)……南蛮の言葉ではオーバードライブだ』
幻太郎『戦極疾走……』
久秀『恐らく…めつけを持っている者は全員使えるだろう…』
幻太郎『すっ……げぇぇぇえええ!!真田ん所で八人揃ったらやりてぇ!』
久秀『…いや…八人揃ったらではない…少しずつ修行が必要だ…』
幻太郎『そ、そうか』
すると突然
近くの森から慶次が絡みに来た
慶次『おーい!幻太郎!遊びに……って松永ぁ!?』
久秀『…さて…私は失礼するかな…』
慶次『いや…あんたが味方ってんなら、聞いててもいいぜ』
松永はその場に残る
そして慶次もある事をしゃべり始める
慶次『長風からの手紙だ…内容は…「幻太郎、風の噂で聞いたのだが…我が国の近くで人の形をした獣がいると聞いた…もしやめつけを持っているやもしれん…安芸に来てくれるか?」だってよ』
幻太郎『わかった!慶次!この事、真田達にも!』
慶次『わかった!』
慶次はそのまま躑躅ヶ崎館に向かう
一方安芸では
郡山城の城下町で何者かが布教活動をしていた
その人物は
白い法衣に腰には刀
髪は金髪の男
雷光寺輝元(らいこうじてるもと)である
輝元『悔い改めれば必ず天の国に行けます…さぁ皆さん祈るのです』
するとそこに長風がやって来る
長風『貴様…そこでなにをしている?』
輝元『布教活動ですが?』
長風『我が国では布教は禁止なのだが?』
輝元『そんな事を言わず私と共に祈りましょう?さすれば必ず天の国に行けます…さぁ』
長風『言って聞かぬようだな……』
長風は自分の刀の束に手を置くと
輝元は再び話し掛ける
輝元『止めておきなさい…めつけを持っている者同士の争い事は皆様に被害が及ぶ……』
輝元は中央部分が分かれ根元でくっついている刀を長風に見せる
長風『!!……貴様…なぜそれを…』
輝元『これは雷刀・聖天(せいてん)、あなたの春風と同じくめつけから刀になりました』
長風『なるほど…名をなんと申す?』
輝元『雷教純信(らいきょうじゅんしん)雷光寺輝元……あなたは?』
長風『嵐舞風計(らんぶふうけい)毛利長風…』
するとそこに幻太郎達がやってくる
幻太郎『長風!待たせたな!そいつは?』
長風『我らの仲間だ…雷刀の持ち主だそうだ』
幻太郎『よろしく』
輝元『よろしくです』
幻太郎と輝元が握手をしていると
長風があることに気付く
長風『今回は全員で来たのか』
幻太郎『あぁ、紹介するぜ!右が武田信猛、真ん中が安部凍獄、左が松永のおっちゃんだ』
三人は長風に軽く挨拶をする
長風『……松永に関してはここにいてよいのか?』
凍獄『まぁまぁ、それにおいてはまた後ほど…』
信猛『んで?その人の形をした獣ってのはどこにいるんだ?』
長風『あっちの森だ……輝元…貴様も来るか?』
輝元はにっこりしてうなずく
しかし目の前に鬼兵では無く本物の鬼が三体、立ち尽くしていた
鬼の肩には蜂須賀小六が立っていた
小六『!松永!信長様を裏切る気か!』
松永『裏切る?魔王の野望を魔神が消すのは当たり前ではないか』
小六は黙り込むがすぐに仲間を呼ぶ
小六『では紹介しよう…来い!武田信玄!伊達輝宗!毛利元就!奴等を消せ!』
そこには政宗と同じ装備を着け刀を六本所持している髭の男
伊達輝宗(てるむね)と
勝頼と同じ装備の男
武田信玄
長風の同じ装備の男
毛利元就が刃を向ける
佐助『…海ちゃん、鬼は俺様に任せて!』
信猛『俺と海は親父をやる!』
凍獄『私は鬼を…玖急如律令』
長風『我は元就を』
幻太郎『俺は親父を倒す!』
久秀『では私は小六を倒すか…』
幻太郎は輝宗を
海と信猛は信玄を
長風は元就を
凍獄と佐助は鬼を
松永は小六を倒す事となった
信猛『うおらぁ!』
信猛が最初に信玄に仕掛けるがかわされてしまう
信玄『どうしたどうした!?』
信猛『さすが親父!戦神覇王!うぉらぁ!』
信猛の拳が信玄の頬に当たる
信玄『信猛ぇ!』
信玄も信猛の頬を殴る
信猛『親父ぃ!』
信玄『信猛ぇ!』
そのうち拳と拳どうしのぶつかり合いになる
そして信猛の放った一発が信玄の頬に当たり
吹き飛ばされる
信猛『っしゃあ!』
信玄『まだまだぁ!火炎車ぁ!』
信玄は背中の巨大な斧を持ち
炎の駒となって信猛に襲いかかる
信猛『殺ってやろうじゃねぇか!臥牛!』
信猛も臥牛を抜刀し
軽くジャンプして火炎車の中心を狙うが簡単にはじかれてしまう
信猛『ぬぉ!』
それを海がフォローする
海『水刃の舞!』
海の技が効いたのか
火炎車の回転が止まった
信玄『やるようになったのぅ!海!』
海『腕だけでなく頭もやるようになりました!信猛!今よ!』
信猛『おう!必殺!臥牛猛突!(がぎゅうもうとつ)』
信猛は突きで信玄を吹き飛ばす
そのまま信玄は魂となり
天に還った