戦国剣帝   作:DJトッティー

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第20幕

…………第20幕…………

「風と雷の策」

 

一方で長風はと言うと

蘭丸の矢での遠距離からの攻撃に苦戦していた

 

長風『くっ…!百姓でこれだけの実力と知識!さすがと言わざるおえぬ』

 

蘭丸『だろ~!もっとオイラを褒めろ!』

 

長風『ならば……期待に答えよう!』

 

長風は風を利用し

自分に回転をかけ、蘭丸に斬りかかる

 

長風『神威風天殺!(かむいふうてんさつ)』

 

しかし

蘭丸が放つ無数の矢が長風の技を止める

 

蘭丸『無駄無駄ぁ!』

 

長風は身体に矢の一本を受けてしまい

そのまま地面に落ちてしまう

 

長風『っ!(この矢の命中精度!逃げられぬのかっ!?……い…意識が…!)』

 

長風の意識が遠退く中で

長風に話し掛ける人物がいた

その人物は長風と同じ姿をしていた

名を“春風”

 

春風『……無様だな…長風』

 

長風『貴様は……?』

 

春風『俺の名は春風…しっているだろう?』

 

長風『ふっ……我もとうとう幻覚を見るようになったか……』

 

春風『幻覚ではないぞ?……では本題に入ろう…』

 

長風『本題?』

 

春風『俺と本当の契約をせぬか?さすれば貴様は永遠の命と風の力を全て引き出せよう……』

 

長風『……ほう…』

 

長風の今までの経験が物語っていた

 

今の自分には蘭丸は倒せないと

だが長風も策士

蘭丸を倒す算段はあるものの危険なものであった

 

春風『貴様の考えている事はわかる…俺と契約すればもっと簡単にできるぞ?』

長風『……そこまで言うなら…契約してやろう』

 

春風『では我が名を叫べ!』

 

長風は2つの刀を一つにし刀の名を叫ぶ

 

長風『戦極疾走!風神春風!(ふうじんはるかぜ)』

 

長風の周りに風が巻き起こり

周りにいた足軽達を吹き飛ばすほど強力であった

しかし蘭丸はこの程度の風は効かない

 

蘭丸『今更悪あがきしたって遅い遅い!』

 

蘭丸は数本の矢を放つが周りの風がそれを防ぐ

 

長風『我が風は簡単に攻略は出来ぬぞ!』

 

蘭丸『嘘だ……!嘘だぁぁぁあああ!』

 

蘭丸は矢を何本も何本も放つが全て風に煽られてしまう

 

その間に長風は力をためていた

 

長風『風よ…我が前にひれ伏せ!神威風神殺!(かむいふうじんさつ)』

 

長風は自分の身体に回転をかけ

蘭丸に突撃する

 

蘭丸はものの見事に吹き飛ばされ

近くの岩に激突し気絶する

長風『ふむ……終わったか…』

 

長風と蘭丸の戦いは終わった

 

一方で

輝元と長政は

 

輝元『雷鳴歌舞伎!唐獅子!(からじし)』

 

輝元は刀で空を指し

くるりと刀を回すと

長政に大きな雷がおちる

 

長政『うぁぁぁあああぁぁぁ!』

 

さすが長政もこれには耐えられず

絶命してしまった

 

輝元『……神よ…今、あなたの元に魂が1つ帰りました……』

 

長政『まだ死ぬ訳にはいかぬ!』

 

実に怪奇だった

長政は輝元の目の前で蘇ったのだ

 

輝元『…死なない身体……あなたの存在自体、神を冒涜していますね…』

 

長政『兄者の正義のなの元に貴様を駆逐する!』

 

長政は瞬時に輝元の懐に入り込む

それに気付いた輝元は

即座に防御するが

着物の袖を斬られてしまった

 

輝元『っ!……なかなか……』

 

長政『雷や炎などは私の前では無力!私を殺せるのは兄者のみ!』

 

長政は輝元に斬りかかるが輝元もそれに抵抗する

しかし長政は

左腕の盾で輝元を抑え

右手の刀で輝元の身体を貫いた

 

輝元『っ……!な、なんと……!』

 

長政『勝負あったな……安心しろ…急所は外した』

 

長政は刀を抜き取り

そのまま立ち去ろうとした

 

輝元『……(これでは…幻太郎に合わす顔がない…)』

 

すると長風の時と同じように輝元の刀である聖天が輝元の元に現れる

 

聖天『…諦めてはなりません…あなたは神に選ばれた一人なのですよ?』

 

輝元『……あなたは?』

 

聖天『私は聖天…あなたの刀です……私と本当の契約をすればあなたは永遠の命と雷の力を全て引き出せるでしょう』

 

輝元『ですが…永遠の命…それこそ神を冒涜する行為では?』

 

聖天『安心なさい……神は選ばれた者のみに永遠の命を授けるのです…さぁ…これも神の啓示です』

 

輝元『……神の啓示では致し方ありません……従うしか無いようです』

 

聖天『では私の名を……私の名前は――』

 

輝元はそのまま

刀を取り

刀の名を叫ぶ

 

輝元『戦極疾走!雷神聖天!』

 

長政『……貴様…まだ…!(私がつけた筈の傷が…治っている?)』

 

輝元『私にはまだ未練があるので……私も死ぬ訳にはいきません』

 

長政は思わず舌打ちをしてしまった

自分の不甲斐なさと

輝元への怒りと憎悪が

長政の中で蠢く

 

長政『やはり貴様は精神的苦痛を与えた上で殺すとしよう!』

 

長政は輝元に斬りかかるが

受け止められてしまう

 

輝元『どうしました?速度が落ちてますよ?』

 

長政は輝元が発する殺気に気付き

間合いを取る

 

長政『くっ!なかなか鋭い殺気ではないか!……?』

 

長政は輝元の方に顔をあげるが

その場には輝元はいなかった

 

輝元『後ろですよ?』

 

輝元の声に

反応し後ろを振り向く

 

長政『なっ!いつの間に!?』

 

輝元『さて……あなたと信長を倒す算段はつきました…』

 

長政『なっ!貴様ぁ!生かしては置けん!兄者!私に力を!浅井十文字!』

 

長政は輝元にに斬撃を放つが

輝元はそれを軽々とかわす

輝元『さぁ!悔い改めよ!戦極疾走!大江戸雷神歌舞鬼!(おおえどらいじんカブキ)』

 

輝元が刀を振り下げると

刀から雷が放たれる

その雷が長政の身体に直撃する

 

長政『ぐぁぁぁあああ!だがっ!私に雷を放った位では死なぬぞぉぉぉ!』

 

輝元『安心なさい…その雷はあなたの魂に帯電しますですので…』

 

長政『ぐぁぁぁあああ!』

長政の身体は

一つ一つの細胞が再生を繰り返している

しかしその細胞が再生をやめれば

長政は死ぬ

 

長政『がっ……は…!』

 

長政は黒焦げになり

その場に倒れた

長政の身体の細胞が再生を止めたのだ

 

輝元『主よ……またあなたの元に魂が帰りました……幻太郎に神の御加護を』

 

輝元は一通り祈り

幻太郎の元に向かう

 

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