戦国剣帝   作:DJトッティー

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第21幕

…………第21幕…………

「炎の賭け」

 

一方で勝家と凍獄は

未だににらみ合いを続けていた

 

凍獄『まさか……このような場所で会うとは…』

 

勝家『かっかっか!延暦寺以来だのぅ!』

 

凍獄『……ですがあなたには少し感謝しているのですよ?』

 

勝家『むう?』

 

凍獄『あなたがいなければ今の私はいません…私をここまで突き動かしたのはあなたなのですから…』

 

勝家『ほほぅ!しかしワシも御屋形様に言われとるからのぅ…そうじゃ!これに見覚えは無いか?』

 

勝家が懐から取り出したのは

二枚の護符であった

その護符は凍獄の先祖にして凍獄の師匠

安倍晴明こと鵺(ぬえ)のものであった

 

凍獄『!?それは!』

 

勝家『あの時、延暦寺の坊主が持っておった札を入手したんじゃ』

 

凍獄『……では…手加減無用ですね!』

 

凍獄は袖から二枚の護符を取り出した

 

凍獄『祓えたまえ清めたまえ!玖急如律令!響鬼!轟鬼!』

 

凍獄は取り出した護符から式神をを召喚する!

 

しかし勝家も式神を召喚する

 

勝家『なるほど!そうやるのか!玖急如律令!名は知らん!』

 

勝家の護符から式神が現れる

白い鬼の吽業(うんぎょう)

青い鬼の阿業(あぎょう)

である

 

吽業『我が名は吽業!』

 

阿業『我が名は阿業!』

 

すると阿業が凍獄の式神に気付く

 

阿業『!響鬼!轟鬼!何故ここにいる!?』

 

響鬼『阿業様こそ!何故ここに!?』

 

凍獄『響鬼、安心なさい…所詮は素人の出した式神……私の術で護符に戻しますよ……解!』

 

凍獄は阿業と吽業を元の護符に戻そうとするが何の変化もない

 

凍獄『!……それほど邪気を背負っているのですね……』

 

勝家『行くぞ!うぉぉぉおおお!阿業!吽業!ワシの鎧となれぇ!』

 

勝家は阿業と吽業に命令を出す

阿業、吽業は響鬼、轟鬼の性格などを考え

その命令を無視しようとしたが

逆らえず悔しくも鎧となってしまう

 

凍獄『まさか!陰陽呪装をいとも簡単に!』

 

凍獄が驚いていると

勝家がいつの間にか凍獄のすぐ目の前まで来ていた

 

勝家『油断大敵だぞ?』

 

凍獄は二メートルほど吹き飛ばされてしまう

しかしそれを轟鬼が受け止める

 

凍獄『すまない…轟鬼』

 

轟鬼『大丈夫ッスよ』

 

凍獄『……あの男…前より若くなっている…こちらも行くぞ!陰陽呪装!玖急如律令!』

 

響鬼と轟鬼は

凍獄の元に集まり

鬼のような鎧となる

 

凍獄『鬼狩り!』

 

凍獄は刀を振り

炎を纏った斬撃を繰り出すが

勝家に弾き返されてしまった

 

勝家『さぁ!こちらからもいくぞ!うぉぉぉぉ!』

 

勝家は凍獄に向けて無数の斬撃を繰り出し

凍獄はそれを受け止めるだけの防戦一方になってしまう

 

凍獄『くっ!』

 

そして勝家自身も斬撃と共に凍獄に斬りかかる

 

勝家『さぁさぁさぁさぁ!』

 

凍獄『ッ!』

 

勝家は途中で刀を左手で持ち

右腕で

凍獄を連続で殴り続ける

 

勝家『ドラドラドラドラドラドラドラぁ!』

 

凍獄『がはっ!』

 

勝家『かっかっか!弱い弱い!』

 

凍獄は大きなダメージを負ってしまう

そして勝家は凍獄の首をつかみあげる

 

凍獄『…………』

 

勝家『かっかっか!手応えも何もないのう!』

 

凍獄は無意識のうちに

響鬼と轟鬼の陰陽呪装を解除する

 

響鬼『凍獄様ぁ!』

 

轟鬼『柴田貴様ぁ!』

 

勝家は凍獄を投げ捨て

響鬼と轟鬼に斬りかかる

 

勝家『貴様らが相手にしてくれるのかぁぁぁ!?』

 

響鬼と轟鬼は凍獄のように防戦一方となってしまう

 

一方で凍獄は

自分の意識の中で

自分と同じ姿をした

烈火に話し掛けられていた

 

烈火『大丈夫かよ?…戦場じゃあ響鬼と轟鬼が戦ってんぜ?』

 

凍獄『お前は…?』

 

烈火『俺の名前は烈火だ!お前に話がある!』

 

凍獄『……何でしょう?』

 

烈火『俺と本当の契約をしろ!そうすれば永遠の命と絶対の炎とあの二人を助ける事が出来る』

 

凍獄の脳裏に響鬼、轟鬼、幻太郎がよぎる

 

凍獄『私に皆を守れる力を!契約をしよう!』

 

烈火『叫べ!俺の名を!』

 

凍獄は意識を取り戻し

刀の名を叫ぶ

 

凍獄『獄炎王烈火!(ごくえんおうれっか)』

 

燃え盛る炎が凍獄の周りに燃え広がる

 

勝家『ほう……だがそれだけでこのワシに勝てると思うなぁ!』

 

勝家は凍獄に斬りかかるが紙一重でかわされる

 

凍獄『響鬼!轟鬼!陰陽呪装!』

 

凍獄は再び響鬼と轟鬼を鎧にする

先ほどの鬼の鎧が

赤く燃える紅き鬼となっていた

 

勝家『な…なんと…!』

 

凍獄『我が魂!熱く燃ゆる!』

 

凍獄の周りを囲っている炎が

勝家の着物の一部が焼けてしまう

 

勝家『あちあちあち!』

 

凍獄『あなたに殺された延暦寺の皆さんの無念!今ここで晴らします!』

 

凍獄は炎を刀に纏わし

一気にその炎を解き放つ

 

凍獄『紅蓮爆殺斬!(ぐれんばくさつざん)』

 

凍獄は炎の拳を勝家にぶつけるが

勝家に弾き飛ばされてしまう

 

勝家『貴様の恨みとはこの程度か!かっかっか!弱すぎて話しにならんわい!』

 

凍獄『そうでしょう…さて恨みは晴らしました……ここからは幻太郎さんを守るための技です!』

 

勝家『貴様ぁ…!』

 

凍獄『いざ正々堂々!勝負!』

 

勝家『もうよい!簡単に切り捨ててやるわぁぁぁあああ!』

 

勝家が凍獄の元に突撃する

 

その間に凍獄は再び刀に炎を纏わせる

 

凍獄『安倍流陰陽剣術、紅蓮爆裂斬!(あべりゅうおんみょうけんじゅつぐれんばくれつざん)はぁぁぁ!』

 

二人は近づく寸前

刀を脇に構える

そして二人は

交差する

 

しばらく沈黙が周りを包む

 

勝家『……み…見事』

 

勝家はその場に倒れる

凍獄の勝利である

 

そして凍獄は響鬼と轟鬼の呪装を解除する

 

凍獄『…幻太郎さん…後は任せましたよ?…響鬼!轟鬼!私は少し眠ります…幻太郎が勝ったらおこしてください』

 

凍獄は暫く眠りについた

 

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