うん、これが普通にならないように頑張りたいです。
「……何故、俺はここにいるのかね?」
ソファーに座り周囲を見渡し、状況を理解した上で出た言葉だった。
翌日の朝、塔城小猫さんに話があると言われ放課後に呼び出されたのだが呼び出された場所から更に移動をし、旧校舎のオカルトチックな雰囲気を放ちシャワーの音が聞こえる一室に待機させられていた。
ちなみに小猫さんはソファーに座りお菓子をポリポリと食べている。お菓子ばかりだと成長するものも成長しませんよ?
などと考えていると後ろの扉が開き誰かが入ってきた。
振り返り姿を確認すると、二年の木場祐斗と兵藤一誠の二人が立っており、木場は俺にお辞儀をし、一誠は「先生なんでこんな所にいるんですか!?」と驚いていた。
……何でここにいるのかは俺が聞きたいです。
前にも言ったが二人共、理由は別々だがそれなりに有名人でこの二人は絶対に交わることがない種族だうな、勝手に思っていたため衝撃がかなり強い。
明日、一誠×祐斗の噂が出回ってそうだ。
「ところで先生このシャワーの音は……っ!」
言いかけたところで、一誠は息を飲み込み、目を見開いた。なにを見たのかは知らないが流石にオーバーリアクションだろ……。
「あら?もう来てたの?」
不意に、断続的に聞こえてきたシャワーの音が止み、部屋の隅にあったカーテンが開きリアス・グレモリーが現れる。
……バスタオル一枚で。
なるほど。と先ほどの一誠の行動を理解したがリアスの行動は理解できない。
出てきたリアスを見た隣の一誠はもはや何を言ってるのか分からないので放っておくとして、
「……リアスさん?とりあえず服を着てくれませんかね?」
ため息を吐き、呆れた口調でそう言うが当のリアスは気にもしてないように出てきて下着を履いていく。
なんだろう……なんでだろう?
そう自問自答するが当然返事が返って来るわけもなく頭を抱えた。
「ごめんなさい、お待たせしたみたいで」
改めて制服を着たリアスさんが笑顔で口を開く。
「いえ!全然待ってないですよ!」
「俺は凄い待った。仕事あるから帰っていい?」
……まあ、仕事は最初に終わらせるタイプだからホントは終わってるんだけどね。厄介事そうなので早く逃げたい。
「じゃあ、まずは一誠からね───」
…………よし。
「あらあら、どこへ行こうとしているのかしら?」
先に話を始めた一誠とリアスを見て気付かれないようにソコソコと気配を消しながら部屋から出よとするとポンッと突然肩に手を置かれビクッとしながら後ろを振り返る。
「まだお話は終わっておりませんわよ?先生」
ニコニコと微笑んでいる姫島朱乃さんがいた。
……あの、ここは何なんですか?有名人がこんなに沢山集まるってミスコンでもしてるんですかね?
「ど、どこにも行こうとしてないですよ〜嫌だなぁ〜アハハハ……」
頬を引き攣らせながらそう答える。
あぁ、神様。どうか面倒事に俺を巻き込まないでくだ……いや、絶対神様は巻き込ませようとするな。
「ほら、先生も一緒に話を聞きましょう?」
「アッハイ」
どの道、退路はこの姫島さんに木場に絶たれてるんだ。
諦めて話を聞くとするか。
「ところで先生お聞きしたいことが」
ふと、一誠と話をしていたリアスがこちらを見てそう言う。
「答えれる範囲ならな」
「───天野夕麻という方をご存知ですか?」
「は?何を聞くのかと思いきやそんな事か。
あぁ、
「先生覚えてるんですか!?」
答えた瞬間、一誠が立ち上がり俺に詰め寄ってくる。
訳が分からないが、墓穴を掘ったか!?と混乱する。
「いや、そりゃ知ってるぞ。お前が俺にデートのプラン考えてくれって言ってきたじゃないか。
数日前のことを忘れるほどボケた覚えはないぞ?」
「松井も元浜も覚えてないのになんで先生は……?」
……あ、ヤバいこれはやっちまった。
「──そう、先生は天野夕麻を覚えている。他の誰も覚えていないはずなのに」
「あ、あ〜悪い何のことだかさっぱり分からん。今記憶喪失になった。天野夕麻?なにそれ麻婆豆腐?けど天野祐也なら知ってるぞ!」
自分でも聞いてて痛々しい言い訳だ。
「あらあら、見苦しいですよ先生。それに麻しか合ってないですよ?」
そこで俺はオーバー気味に自身の体を抱きしめ、
「くっ、何が目的だ!要求は金と成績と体以外なら通してやるぞ!」
「そんなくっ…殺せ!!!見たいな事をされても困りますし、要求もしません!はぁ、まあいいわ。話を続けるけど天野夕麻は目的を達成したから天野夕麻が関わったの人の記憶を消して姿を消した」
軽く茶番を流され、話を無理やり進める。
「目的?」
「ええ、。一誠、貴方を殺すというね」
「な、なんだってー!」
「先生、雰囲気ぶち壊しです」
鋭い小猫さんのツッコミいただきましたー!
……なんか、ごめんなさい。暗い空気は嫌いなんです。
と言っても、今のところ俺に関することは一切ないのだが……なんで呼び出されたの?
「でも、そこには先生がいた。何故人払いの結界の中に先生がいたのかは聞きませんけど、一誠は先生の治療を受け、一命を取り留めた」
「そ、そうなんですか!?先生」
今での余裕は何処へやら。急に背筋に冷たい汗が流れる。
フツーに夢かと思っていたのだがどうやら現実だったらしい。どうしよう。
「な、何のことだがサッパーリ!?僕、一般的な応急処置は出来るけど死にかけの人を助けられるほどの技術は持ってませんよ!」
「……これを見ても言えるのかしら?」
リアスさんはもはや呆れ声で動画を流す。
そこには俺が一誠を天使で治療している姿だった。
……いや、動画の視点からは贋造魔女は見えていない。傍から見たら不思議な力で怪我を治しているように見える。
「……はぁ、分かった。確かに俺はあの時一誠の怪我の治療はした。だがそれはあくまで応急処置です。血なんて当然元には戻らないしそこから動けるようになるほど回復させることは絶対にできません」
「えぇ、分かってるわ。そこから先は私が一誠を悪魔に転生させて治したもの」
「えっ?」
「……今、サラッと重要な事を言いませんでした?」
「言ったわよ。一誠、私達はね全員悪魔なの」
そう言うとバサッと背中に羽が生える。
ソファーに座っていた小猫さんも、様子を黙って見ていた木場も、姫島さんもリアスさんも。ついでに一誠も。
そして俺は理解した。
「今、悪魔の本拠地にいるのか……逃げていいですか?」
俺以外全員が悪魔というこの状況。エクソシストー、エクソシストはおらんのかー。
「まだ話は終わってないから逃がさないわよ。
……先生は傷を治すことの出来る
「いや、その神器?とやらは持ってないですね……と言うより神器と言う単語は初耳です」
そう言うと暫く考え込むリアス。ブツブツと独り言を言っているのはいいんだが話はまだ終わらないのだろうか。
「……まあ、今日のところはもういいわ。先生ありがとうございました。
あぁ、一誠はまだ話の続きがあるから残っておいてちょうだい」
「え?はい、分かりました」
「そうか、帰っていいのか……。お前らも遅くならないように気を付けてください。不審者は誰か分かりましたが行方不明に関してはまだ分からないことが多いいので」
そう言い残すと部屋を出ていった。
そう、不審者は十中八九アマイモンだろう。しかしアイツは人に対して一切興味をしてしていなかった。いや、人のようなもの喰ってたけども。
となると、犯人は別にいる……と。
「はぁ、また後で調べてみるか」
また、長い夜が続きそうだ。
ヒロアカとアカ斬るの二次創作。
オリジナルの二作品のネタが順調に浮かんでくる。
ありがたや〜。……一瞬で終わりそうですけどね(白目)