ハイスクールDxD〜駒王学園の一年副担任〜   作:みおなん

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えー。お久しぶりです。4度目の書き直しを終えてついに書き終えたみおなんとなでございます。

はい、ごめんなさい。
正直言うとクラロワとネプテューヌとドラクエにハマってました。m(_ _)m

サブタイトル間違えてた!!!
気付かなかった。すいません。


七話 ここはもり?あなたはだあれ?

それは……リアスさん達の正体が悪魔だと知らされた数日後、行方不明が未だに増え続けていることもあり、今日もまた生徒達の帰り道に文句を言われながらも引率した帰りの出来事だった。

未だ肌寒い夜の道を欠伸をしながら自宅の方へと進んでいく。特に変わったこともない普通の日。

ズカズカと木々を掻き分け、道無き道へと入り込んでいく。

 

───そして、ふと足を止め、

 

「なんで俺山ん中入ってんの?」

 

自分ですら理解不能な行動に最早何も言えず、ただポカーンとその場で思考停止。

すぐさま思考を再開するが状況の整理がまったく追いついてこない。

何故、自分はこんなところに来た。自宅に帰っている途中なのではなかったのか?

 

再び思考停止をする直前になるまで考えた結果、ある一つの可能性に至った。

 

───記憶の操作。つい最近、リアス・グレモリーとその仲間達との会話で出てきた…………。

 

「──ほう?ただの人間が俺の洗脳を解いたのか?」

 

ゾワッと一瞬で身の毛がよだつ感覚に襲われる。

反射的に振り返るとそこには、背丈は俺ぐらいの青年がこちらに手を向け立っていた。

 

───ここにいたら、確実にヤバい。

 

直感ですぐさま飛び退くと後ろにあった木が一瞬で凍りついた。その光景にギョッとする。

 

「あっぶねー。あんなもん喰らってたら下手すりゃ死ぬぞ」

 

さらさらと風に流され消えていく木を眺めながらポツリと呟く。

 

「なるほど、アレを避けるのか。それに貴様から感じるその気配。本当に人間か?」

 

「人間か?当たり前だろ。それに神器?それが何なのかは知らないが……反射神経が飛び抜けて良いってのが高校時代からの唯一の評価なんでね」

 

「ふっ」

 

今、さり気なく鼻で笑われたな。……少しイラついた。

だがこうして対面して気付いた事がある。

初めて会ったはぐれ悪魔レビル。基礎的な強さ的にはレビルと同等の様だ。なら十分勝ち目はある。

 

「さぁ、行くぜ?【 贋造えr】……っ!?ちょっ待っクソッ!」

 

対抗するべく天使を顕現させようと意識を集中するがはぐれ悪魔がこちらに手を向け魔法陣を展開させるのを見て即座に飛び退く。

直後、今度はヒュゴォ!と凄まじい風が発生した。

通り過ぎてった風は前方の木々を次々と切り倒し消滅した。

 

……あ、あの冷や汗が止まらないんですが?

 

「ほう、これも避けるのか……。一応俺の持つ魔法の中では最速なんだがな。

……そこまでの力がある人間を見たのは久方ぶりだ。褒めてやろう」

 

「そ、そりゃどうも……」

 

前言撤回!レビルとは比べ物にならないほど強い。特に魔術に関して。

天使を出せたとしても防戦一方になるのが目に見えて困る。誰か助けて!

 

「だが、私はこれでも忙しいのでな。もう少し楽しみたいが、もう終わらせてやろう」

 

更に魔力を放出させ、俺の足元に魔法陣を展開させる。光を増していく魔法陣を見て俺は、

 

「あ、これアカンやつや」

 

呆然とその言葉を零した。

 

長年格上ばかりとの戦闘をやっていた経験からの予感だった。避ける事は不可能。攻撃に備えて防御体制を取るなど今の俺には生身で受けるなど論外…………。

 

「……生身?」

 

ポツリとそう呟く。この状況を打破できる最善の手が頭に浮かぶ。だが、成功する確率は限りなく低い。失敗すれば確実に死ぬだろう。だが何もしなければ……

 

「って考えてる暇ねぇーな!一瞬だけでいいのでほんっっとお願いします。〈神威霊装・七(アドナイ・ツァバオト)〉」

 

祈る様にその名を叫ぶ。

 

────瞬間、足元の魔法陣が弾けた。

 

轟音と共に人間が喰らえば確実に死ぬ火力の爆発。当然、はぐれ悪魔も死んだと確信し、死体の確認はせず己の目的を果たす為踵を返す。

 

「ふぅ、信じてたぜ。死ぬかと思ったけどな。

……それに、あいつら来てたんだな。この姿になるまで気付かなかったぜ」

 

爆発により巻き上げられた土煙の中からそんな声が聞こえたはぐれ悪魔は振り返り、有り得ないものを見る目でこちらを凝視している。

 

「な、何故だ?!確かに今のは直撃をしたはず!と言うかなんだその格好は!!」

 

理解不能な現象を目の当たりにしたはぐれ悪魔は俺に対し複数の質問を投げかける。

 

「格好?あぁ、これかい?これは霊装、神威霊装・七(アドナイ・ツァバオト)

本来は魔女の様な格好になるんだが、生憎俺は男なんでね、魔法師の様な格好なんだが」

 

バサバサとローブに付いた土を落としながら、手に握っている箒をはぐれ悪魔に向ける。

 

「今、貴様が握っているその箒……神器か。

……やはり貴様はここで消し炭にした方が良さそうだ。

光栄に思うがいい人間。この俺が全力で相手をしてやろう」

 

思わず後ずさる様な魔力を放つはぐれ悪魔。手の平で展開している魔法陣に収束していく魔力を呆然と見つめ、

 

「アッハッハー……まあ、続けるよなぁ」

 

投げやりな呟きをした。

 

最早立っているだけで精一杯。満身創痍。まだ戦闘が開始すらしてないのに満身創痍とかマジ笑えねぇよ。

天使の顕現プラス霊装の顕現。現在の俺ではどちらも創り出すのに膨大な霊力を消費する。更に顕現を維持するための霊力が必要にってくる。

 

故にあと一撃。この一撃でチェック・メイトだ。

 

千変万化鏡(カリドスクーペ)颶風騎士(ラファエル)】」

 

「燃え尽きろ!!!」

 

「さぁ、ド派手に行くぜ!【天を駆ける者(エル・カナフ)】!!!」

 

風を纏った一閃ははぐれ悪魔の焰と正面からぶつかり合い、途轍もない爆音と肌を焼く灼熱の風を巻き起こす。

俺は自分の起こした爆風に吹き飛ばされ、数メートル後ろにあった木に押し付けられ咳き込みながらその光景を眺める。

 

何秒経ったのか分からないが、爆風は収まり、周囲に立ち込めていた砂煙も収まる。ぶつかり合った中心は地面が抉られ、大きなクレーターを作っていた。

 

「……なる、ほど。俺の攻撃を押し切り、防壁までも突破され、人間にこれ程までの傷を負わされるとはな。相当魔力を持っていかれた。……計算外だ。

……だが貴様はもう立つことすら出来ないチェック・メイト……だな」

 

その少し先に体はボロボロのはぐれ悪魔が立っていた。

アレでも倒せないのかよ。と、自信のあった一撃を耐えられ体だけではなく、メンタルもボロボロである。

霊装も既に消え、守る手段は無い。

 

だが────

 

「は……ははっ、悪ぃな。チェック・メイトは俺のセリフだぜ」

 

トドメを刺そうとこちらに手を向けたはぐれ悪魔の体がピタリと止まる。

 

「貴様、何を言って……っ!?まさかこれを狙って。

チッ今すぐここを離れなければッ!」

 

俺の行動の意図を理解しはぐれ悪魔は今までの余裕を無くす。俺がド派手な技を選択したのも、ある人達をここに呼び寄せるための策だ。

 

「消し飛びなさい!」

 

何処からともなくそんな声が聞こえたかと思うと赤い魔力の塊がはぐれ悪魔の左腕を貫いた。……否、消し飛ばした。

 

「チィ!これは滅びの魔力?!そうか、リアス・グレモリー貴様かぁ!」

 

「遅くなってすいません、先生。後は任せてください!」

 

赤髪の少女。今日、たまたまはぐれ悪魔バイサー討伐に来ていたリアス・グレモリーが森の奥から姿を表した。

生徒に頼る事を本来はしたくないんだが、今の俺にはどうしようもない。仕方ないんだ。

 

死にたくないんだもん。

 

「あらあら、先生大丈夫ですか?」

 

何故か巫女服の姫島さんにそう問われる。

 

「……これが大丈夫に見えるんなら多分病院なんて存在しねぇと思うぞ?」

 

霊装を纏っていたとは言え、爆発は直撃したのだ。

全身が軽度のやけどを負い、かなり痛い。

 

「そうですわね。うふふ。それより先生、随分とお口が悪くなってるみたいですけどそちらの方も大丈夫ですか?」

 

指摘されて気付く。確かに俺、めっちゃ口悪くなってた!ヤバい過去に戻れるなら戻って訂正したい。

 

「……大丈夫、じゃないですね。あー、穴があったら入りたい気分!」

 

頭を抱えてようとするが腕に力が入らず、体を少しクネクネさせた謎の動きになってしまった。ヤバい、恥ずかしくて死にそう。

 

「そんなに喋れるのでしたら大丈夫ですわね。では、私は部長のお手伝いをしてきますわね。うふふ」

 

そう言ってリアスの攻撃を受け、更にボロボロになっているはぐれ悪魔の様子を見て追い打ちを掛けるかのように笑みを浮かべながら魔力を放つ姫島さん。

ドSなんだな。今度からは少し話す時には言動に気を付けようと心のメモに記録する。

 

と、そこへ遅れてやって来た木場と一誠と小猫さんが俺の傍に近付いてくる。

 

「先生、ここは俺達に任せてゆっくり休んでいて下さい」

 

何故かドヤ顔の一誠にそう言われる。

 

「……一誠にそう言われると不安でしかない」

 

俺の言葉に同意したのか、小猫さんも首を縦に降っている。木場は苦笑いをしていたが……。

 

「グスンっ。俺だってさっきはぐれ悪魔の攻撃からリアス先輩を守ったんだ。少しぐらい自信持ったっていいじゃねぇか!」

 

俺と小猫さんにの発言と行動に心を傷つけられた一誠は涙ぐみながら叫ぶ。が、そうは言っても事実なのだから仕方ない。

 

「ところで先生。あのはぐれ悪魔と出会ってよくその程度の怪我で済みましたね」

 

木場はリアスとはぐれ悪魔の戦闘を観ながらポツリと言う。

 

……ん?どゆこと?確かに人間が悪魔と出会って無事で済むはずが無いとは思っているけど、そういうレベルの言葉じゃなかったぞ?

 

「つまり、どういう事かね?木場君。詳しく教えてくれないか?」

 

「あのはぐれ悪魔の名前はグリムリン。

主を魔術の実験だと言って氷漬けにして殺し、同じ従者だった仲間を焼き殺したり、切り刻んだりと様々な方法で惨殺し、はぐれになったSランク悪魔ですよ。本来ならリアス部長でも勝てないかもしれない相手なんです。けど、どうしてあんな怪我を……」

 

oh......。ナニソレ聞いてない。てか、めちゃくちゃ危ねぇ奴だった!ほんっと俺よく生きてたな。

 

「ま、まあ!リアス達が勝てるならそれでいいじゃないが!怪我して本調子じゃ無いって事はラッキーだよ!」

 

追求されても困るので無理やり話を切り、リアス達を見ると、はぐれ悪魔との戦いは終わったらしくこちらに向かって来ていた。

 

「ところで先生、動けますか?」

 

「……無理です」

 

そう答えた瞬間、リアスと朱乃さんの目がキランッと光ったのは気のせいであって欲しい。

 

「そういう事でしたら先生、ご自宅までお送りましょうか?」

 

……気のせいじゃなかったです。

 

ニッコリと笑みを浮かべるリアス・グレモリーさんと姫島 朱乃さん。どう考えても裏がある。故に拒否をしたいのだが……ここで拒否したら本気で置いて行かれそうでとても怖いです。

これはもはや取引ではない。脅しだ。

 

「……お前ら悪魔だ」

 

「えぇ、私達悪魔ですから」

 

……そうでした

 

「では、送り届ける間少しお話をしましょう」

 

…………畜生!悪魔なんて大っ嫌いだ!

 




はぐれ悪魔の追加はもう無いです。名前浮かばないし。
次回は、リアス達とお話をした後、療養を取った海斗と総督の出会いの予定。
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