戦姫絶唱シンフォギア〜とある戦士の物語〜   作:かもめカメ

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すみません。
前回のあとがき…サブタイ詐欺になってしまいました。申し訳ございません。
しかも、次回もサブタイ詐欺です。本当に申し訳ございません。

それではどうぞ。
予め言っておきます…駄文デス。


#17 残酷な宣言/会合と罵声

憑友がティガダークになってから既に1週間が経とうとしていた。

 

そんな中で、霊風は病室にてずっと待機していた。

 

「…くそ…彼奴の先輩なのに…」

 

霊風は悔しさに浸っていた…

自分という存在がいながら、後輩である憑友を闇の底まで堕としてしまったのかを。

 

そんな様子を近くで見ていた少女…奏は落ち込んでいた。

奏もまた、響に自分のガングニール(かつての愛槍)を託した事への責任感に浸っていた。

 

「…此処に居たか」

 

そう2人が意気消沈していると、咄嗟の声が聞こえたので、2人は顔を上げた。

其処にいたのは、響と憑友の武道術の師匠にして、自分達が所属する二課の司令・弦十郎であった。

 

「風鳴のおやっさん…」

「弦十郎のダンナ…」

 

「…此処に向かってほしい。お前達に会いたいと言ってる人がいてな…」

 

そう言うと2人に地図が書いてあるメモを渡すと、弦十郎は「これから調べ物があるのでな」とそう言うと、響と憑友の様子を見ずにそのままくるりと元来た道を引き返して行った…

2人の師匠でありながら、その2人の様子を見もせずに立ち去ると言う事に霊風は苛立ちを隠し通せなかったが、弦十郎から発した気力《オーラ》がそれを抑え込んだ。

 

オーラから感じ取ったのは…《悔しさ》と《無能さ》と《悲しみ》

…何れも人間の『負の感情』だった。

 

 

2人はその様子を見届けると、そのままメモの方に目を向けた。

そして2人は眼を見開いた。

 

「此処って…」

 

「"自然…都会"…?」

 

何はともあれ、2人はそのままメモに従い、病院を後にした。

 

ーーーーーー

そして2人は憑友の実家が据えられている場所、「自然都会」にやって来た。

 

「自然都会」は、都会に位置していながら、その区域はまるで自然のような風景を醸し出す場所になっている。

自然の力によって生み出されたまさに幻想のような光景が、視界に入り込む。

だが、一歩その区域から外れると周りは全て都会になる。

それ故に都会の中にある自然と言う事で、「自然都会」とそう名付けられている。

 

さて、そんな「自然都会」に踏み込んだ2人はそのままメモの通りの道を進んでいく。

そして目に付いたのはウッドハウスの二階建ての一軒家がポツンと建っていた。

メモに記された地図から見ても、このウッドハウスで間違い無いようだ。

 

そうすると霊風は、その家の玄関であろうドアを(コンコンッ)軽く叩いた。

すると家の中から返事が返って来たので、そのまましばらく待つとドアが開いた。

 

「あら、奏さんに霊風さん!」

 

「やぁ…セレナちゃん」

 

出迎えてくれたのはこの家の娘・セレナであった。

そしてセレナは2人の声や表情で察したのか、入るように促す。

2人はその言葉に甘える事にして、家の中へと入って行った。

 

そしてセレナはリビングへと2人を通す。

すると其処にはこの家の主である男にして、憑友の父親・玄也と、

その彼の奥さんにして、憑友の母親のジャンヌ。

そしてそんな2人の向かい側には、かつての敵で、今の戦友であるロックが其処に居合わせていた。

 

「⁉︎お前もなのか!」

 

「まぁな。ただ俺の場合はクリスを置いて、此処に来たがな」

 

そう言うとセレナに座るように示唆されたので、2人はそのままロックの隣に座った。

 

其れを見た玄也は、セレナに顔を向けるとセレナはそのままキッチンに行き、そして3人と母であるジャンヌに麦茶を提供し、セレナはそのまま軽いお辞儀をするとそのまま二階の方へと行ってしまった。

 

それを見届けた玄也は3人に顔を向け直す。

その行為に3人は改め直した。

 

「さて、君達の事は憑友から良い意味で聞き飽きたぐらいによく聞かされてるよ。

憑友の事に関しては感謝しよう…ありがとう」

 

「…いきなりすぎるな。我がライバルの父よ」

 

「…ああ。そもそも何で()()()()なんだ?」

 

「君達だからこそ、憑友の事を頼みたいんだ」

 

「…言ってる意味が全く掴み取れん」

 

「ロックの言う通りだ。憑友のおやっさん」

 

そう言うと玄也はそのまま目を瞑りながら、話をし始めた。

 

「そもそも今回の件…君達は気付いているだろ?

 

この間のライブでの騒動から、憑友の様子が()()()()()()と言う事に」

 

「…如何言う事だ?」

 

玄也の問い掛けに奏は首を傾げた。

それは霊風もまた然りだった。

だが、1人だけ…

 

「…そうだな」

 

先に察知していたロックを除いて。

 

「心当たりがあるようだね」

 

玄也がそう言うとロックは「ああ」と言いながら、以前の護衛任務の事を皆に話した。

 

「先日のライブ前に憑友と立花とクリスと四人で、Dr.ウェルと《ソロモンの杖》の護衛任務をした時だ。

彼奴は自分の力をそのまま響に譲渡していた。

まるで自分の力を相手にそのまま与えるように」

 

「…そうか。其処まで衰弱して来てるのね…」

 

ロックの話を聞いたジャンヌは口を開かせながら、落ち込んでいた。

それを感じた霊風。

 

「(この様子だと…何か隠しているのか…?」

 

「…ああ。その通りだよ」

 

「⁉︎」

 

「声…出てたぞ…」

 

「〜〜〜〜〜〜⁉︎」

 

まさか自分の心の声が駄々漏れしていた事に霊風は声にならない声で顔を手で覆い隠した。やっちまったと。

しかし、それが好機だったのか…

玄也は3人に衝撃の事実を伝えた…

 

 

「憑友にはもう時間が無い。

残りの時間はあと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1週間しか無い」

 

 

『⁉︎』

 

 

それはあまりにも突然すぎる発言だった…

 

ーーーーーー

一方、その頃。

 

翼は自分の叔父であり、二課の司令である弦十郎と2人きりで話をしていた。

翼の手にはシャーレ(又はペトリ皿)と呼ばれる物があり、その中には何かの結晶の欠片が有った。

 

「これは…?」

 

翼はシャーレの中身を見て、弦十郎に疑問を問い掛けた。

すると弦十郎はこう告げた。

 

「メディカルチェックの際に採取した響君の対組織の一部だ」

 

「胸のガングニールが…⁉︎」

 

そう言うと弦十郎は次にとある人間の身体であろうレントゲン写真を光に当てた。それを見た翼はそのレントゲン写真が響の物だと気付くと、弦十郎は話を続けた。

 

「…『身に纏う《シンフォギア》』として、エネルギー化と再構成が繰り返してきた結果…

体内の侵食震動が進んだんだ」

 

「生体と聖遺物が1つに溶けあって…」

 

「適合者を超越した響君の爆発的な力の源だ」

 

それを聞いた翼はこのまま行けば響きは如何なるのかを弦十郎に聞いた。

弦十郎からの答えは…あまりにも残酷な宣言だった。

 

「最悪の場合は死に至らせる。

良くても、それが()()()()呼べる存在なのか…」

 

その話を聞いた翼はその前黙り込んでしまおうとした。

だが、翼にはまだもう1つの疑問を持っていた。

 

「…じゃあ、憑友は如何なるんですか?」

 

「…何?」

 

翼の口から憑友に関する話を耳に入れた弦十郎は驚きを隠せなかった。何故いきなりそんな事を口に言うのか。

すると翼はそのままその根拠を言った。

 

「憑友はあの『四英雄事変(フォースカルト)』以降から戦う度に息が荒くなっています。

それに雪音から話を聞いたのですが、以前のウェル博士の護衛任務の際には立花に自分の力をそのまま明け渡して勝利したと言っていました。

彼の身にも何か有るのですか⁉︎」

 

「…」

 

「これは、『シンフォギア装者』の私、『防人』としての私、『ツヴァイウイング』としての私では無く、

『風鳴翼』と言う一個人としての話です。

話せないのであれば、それで良いです」

 

その話を聞いた弦十郎は、溜め息を零しながら頭を掻くとそのまま先程の響のレントゲン写真とはまた違ったレントゲン写真を取り出した。

 

「…それは?」

 

「これは、憑友のレントゲン写真だ」

 

弦十郎はそう告げると、翼に憑友のレントゲン写真を手渡した。

それを受け取った翼は光を写真に当てた。

 

「…左胸の位置が白いのは…」

 

「憑友の今の心臓位置である〔生命の灯火〕の場所だ」

 

そう言われ、翼はそのままレントゲン写真をくまなく調べる。

すると翼は何かに気付いた。

 

「これは…⁉︎」

 

その場所は先程の〔生命の灯火〕に有った。

其処には、10桁を上回る数字が刻まれていた。

 

「それは…

 

憑友がこの世界に居られる…

 

 

 

 

 

タイムリミットだ」

 

「⁉︎」

 

この場でもまた、憑友の現状に驚愕させられる者がいた…

 

 

 

この残酷すぎる結末を…誰が止められるのだろうか。

 

答えを知る者は…この場に…いや…

 

この場は勿論…

 

神様ですら…知らないのであった…。

 

ーーーーーーSIDEto憑友

…此処は…?

あの時の…2年前の…ライブ会場…?

如何して、俺は此処に…?

 

確かあの時…俺は…

響との決闘をして、負けて、その後…!ネフィリム!

そうだ…!ネフィリムによって響の左腕が無くなったんだ!

早く戻って、彼奴を懲らしめて…

 

「止めておけ。それにもうその件に関してはもう終わってる」

 

…え?

 

俺は突然すぎた声を聞き、顔を振り向けると其処にいたのは…

 

夕日をバックにして、人のシルエットの形をした何者かが、

あの時のライブ会場で開かれた羽根型のドームの天井を翼のように見立てながら存在していた。

 

つい先程までいなかったのに…!

 

「そうだろうな?だって、ついさっき着たばかりだしな」

 

そう言いながら皮肉な態度を見せる存在。

俺はその口調で、何者なのか分かった。

 

「…今更なんのつもりだ…神様」

 

そう、俺をこの世界に再び(と言っても、半幽霊の状態だが…)生きる時間をくれた神様だった。

 

「まぁ、ゆっくり話そうぜ?」

 

そう言うと神は指パッチンをした。

 

すると何処からともなく木が生えて、其処から形が変わって自然の椅子が出来上がった。

 

「取り敢えず座れ」

 

そう言いながら、神は近くに設置した椅子に座った。

それを見た俺もそのまま隣にあった椅子に座り込んだ。

 

「さて、此処からゆっくり話そうぜ?時間は余裕であるからな」

 

そう言いながら神は話をし始めようとした。

俺の時間はもう残されてはいないんだ。

こんな所でのんびり出来るか…!

 

「そう言ってもな。お前さんの感情の引き金《トリガードライヴ》の反動が此処に来て襲いかかったんだからな。自業自得だと思うんだけどな?」

 

「ぐぬぬぬ…」

 

「それに、感情が昂ぶり過ぎて、お前はとうとう《ゲッシュ》を犯したんだからな?」

 

…ゲッシュ?」

 

「ケルト神話に於いて、『禁忌』と言う意味を持っている。

誰かを守る為の力…それはそれで大いに結構だ。

だが、闇を生み出すまでの力を欲するのは良くないんだからな?」

 

…確かに…

 

「…さて、積もる話は山程ある。

反動とすれば、最低でも一週間はこの状態だ。

ゆっくり話そう…今後の事も含めてな」

 

そう言うと俺と神様…2人だけの話になった…

今後の事か…

 

…俺はあと何日生きていけるんだろう…

 

ーーーーーーNO SIDE

憑友が神様と話をしている時、世界の時間は1週間が経過していた。

そんな時に、響は目を覚ましていた。

だが、響の身体に変化し始めている事に響はまだ気付いていなかった。

 

その後、無事に学校に戻れた響だが、浮かない顔をしていた。それもその筈だ。

憑友を取り戻せたと思ったら、今度はその彼が植物にも似た状態が続いているのだから。

そんな中でも、響は作り笑いをしながらクリスと翼にご迷惑を兼ねた謝罪を言うが、

翼が咄嗟に左腕を強く握って来たので、響はその握力で思わず痛みを感じた。

翼は自分のやった事に気付き、そして謝る。

だが、翼はそんな響に対して罵声を浴びせたのだった。

それを間近で聞いたクリスは翼に反論を述べようとしたが、浴びせられた響本人によって止められた。

そして翼はそのまま響に対して無用だと言いきるとそのまま響の元から去ってしまい、それを見たクリスも流石に苛立ち、翼の元へと行きながら後を追っていった。

 

取り残された響。そんな響の前に1人(?)の存在が現れた。

 

「…なぁ?」

 

「…ユルセン?」

 

それは憑友のサポートの役割を持つゆるキャラ幽霊ことユルセンだった。

何故、響が幽霊であるユルセンが見えるのか。

実は先の事件『四英雄事変(フォースカルト)』の時に初めて出会い、以来シンフォギア装者と精魂導師、そして未来,逝都,馬燈はユルセンが見えるようになったのだ。

 

「…今日は皆んなと帰ったら如何なんだ?そんなんじゃ、憑友が悲しむぞ?」

 

「…そう…だね。今日は学校終われば、皆んなと一緒に帰ろう」

 

「…じゃ、またな!」

 

そう言うとユルセンは響から離れるなり、いきなり消え去った。

 

それを見届けた響は自分の胸の痛みを押さえ込みながら、授業を受ける事にした。

…まぁ、結局はいつも通りの展開になるのは別の話。

 

 

ーーーーーー

一方、ネフィリムとの死闘が繰り広げられえていた場所《カ・ディンギル》の跡地では、ウェルがソロモンの杖をそのまま杖のようにして歩いていた。

先の戦闘での憑友のティガダークが生み出された負の感情の引き金…名称《マイナストリガードライヴ》(又の名を《闇堕ち》)と響の『暴走』によりすっかり怯え狂っていた。

 

だが、そんなウェルはある物を見つけ、その怯えは見る見ると笑い狂ったかのような顔をしたのであった。

 

見つけたのは…《ネフィリム》の心臓。

 

この力が後の運命を大きく動かす事になろうとは、まだこの時、誰も知らない…




《アブソーバー・ドライバー》
《精魂導師》達が新たに得た力で、『"乗り物を扱う超人"仮面ライダー』の力が集約している。
見た目はベルト型で、ライド達《アブソーバー》とドッキングする事で、『仮面ライダーの力』が使える。
其々のタッチパネルを押す事でそのライダーの力が使える。
変身中は『仮面ライダー』以外の『英雄』達の力が使えない代わりに、『仮面ライダー』の力を自由に使える。


次回

主治医/『生命の拳』

2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。

  • けものフレンズ(2017)
  • バトルガールハイスクール(2017)
  • はたらく細胞(2018)
  • SSSS.GRIDMAN(2018)
  • 盾の勇者の成り上がり(2019)
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