戦姫絶唱シンフォギア〜とある戦士の物語〜   作:かもめカメ

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タイトル詐欺です…はい…。


#24 最後の力

ーーーーーーNO SIDE

「シェンショウジンをギアとして、人の身に纏わせたのですね」

 

F.I.Sのヘリの操縦席に外の騒ぎに気づいたナスターシャがそこに現れ、ナスターシャは睨みつようにウェルを見つめる。

 

だがマリアはナスターシャはまだ寝ていないとダメだと彼女を心配したがナスターシャはマリアに言葉は返さず、神獣鏡(シェンショウジン)を纏っている未来とマイナストリガードライヴこと《闇堕ち》した『英雄』…セイバーとヴィヴィオの方に目を向ける。

 

「アレは封印解除に不可欠なれど、人の心を惑わす力。 

それに加え、あの子の友人達に『glycerigger(グリセリガー)』まで…

あなたの差し金ですねドクター……!」

 

「使い時に使ったまでの事ですよ。

尤も、あの『英雄』のケースは無理やりでしたけれどね!」

 

ナスターシャはウェルを睨みつけたがウェルは鼻で笑ったとぼけたような口調ではぐらかし、ウェルは未来をどのように神獣鏡を纏わせた時のことを話し始めた。

 

〜回想〜

 

それはウェルが檻の中に閉じ込められている未来の前に現れた時、彼は未来に優しい口調でこう伝えた。

 

『そんなに警戒しないでください。 

少しお話でもしませんか? 

きっとあなたの力になってあげられますよ』

 

そのウェルの告げ口に未来は首を傾げながらウェルを見上げた。

 

『私の、力……?』

 

『そう、力です……』

 

『ミク!この者の話を信用しては行けません!』

 

『未来さん!』

 

そう言ってセイバーとヴィヴィオは未来を止めようとしたが、ウェルは未来に神獣鏡のシンフォギアを渡し、ウェルは未来がリディアンに通う生徒達はシンフォギアに適応が見込められた奏者候補達の1人ということで彼女の身体をシンフォギアを装着できるように処置したのだ。

 

『貴様!』『許さない!』

 

『お二人は…無理やりでも動かしますか…ね‼︎』

 

『『⁉︎…うぁぁぁぁ⁉︎』』

 

そして激しく抵抗した『英雄』2人にウェルは以前、陰陽兄弟に使用したglycerigger(グリセリガー)を2人に無理やり投与したのだ。

 

実はこのglycerigger(グリセリガー)…2つの欠点が存在するのだ。

 

①《精魂導師》②『トリガードライヴ』

 

上の2つの条件を満たしていなければ悪性が発動すると言う非常に危険な代物だったのだ。

それは『英雄・英霊』なども例外ではない。

 

それにより、2人は以前憑友がティガからティガダークに『闇堕ち』したような姿へと変わってしまったのであった。

 

〜回想END〜

 

 

「つまりあの娘はあなたのリンカーに、『英雄』2人はglyceriggerによってなにも知らずに…そして無理やりに……」

 

「んっんっんー。ちょっと違うかなー。 

リンカー使ってホイホイとシンフォギアに適応できれば誰も苦労しませんよ。 

装者量産し放題です。

glycerigger(グリセリガー)も、《精魂導師》と『トリガードライヴ』さえ所持してれば誰だって慣れるのですよ?

まぁ、『英雄』には効果が無いのは聞くまでも有りませんがね…!」

 

ならばどうやって未来に神獣鏡を纏わせることができたのか疑問に思ったナスターシャは「ならばなぜあの娘は?」とウェルに問いかけるとウェルは物凄い剣幕で高らかに叫んだ。

 

「『愛』!! ですよ……!!」

 

「なぜそこで『愛』!?」

 

「リンカーが『これ以上旧友を戦わせたくない』という思いを神獣鏡に繋げてくれたのですよ!! 

やばいくらいに麗しいじゃありませんか!!」

 

そう言ってまた顔芸を披露しながら叫ぶウェルだが……、むしろヤバいのは今のお前の顔だと言いたい。

それを聞いたギンジはウェルに向かって拳を振り上げようとしたが、それよりも先にウェルに体当たりし、そしてそのウェルの首を絞めた!

 

「ふざけるな!」

 

「ザフィーラさん⁉︎」

 

それはヴィヴィオの知る者にして、狼の姿になれる【守護獣】と呼ばれる漢…ザフィーラであった。

 

「彼奴は…ヴィヴィオやあの子達を道具として使うな!」

 

「ひ、ひぃぃぃ⁉︎」

 

その威圧をも超えた剣幕にウェルは怯えたのであった…

普段は大人しく、物事を冷静に捉える性格であろうザフィーラが此処まで怒りに満ちていた事にこの場にいる『英雄』2人はおろか、一緒にいたマリアでさえも驚かされたのであった。

 

 

「…で、ですが、もう既に遅い!ご覧なさい!」

 

そう言いながら、ウェルはモニターを指した。

 

其処には既に『光』から『闇』に堕ちた『英雄』2人と、

『歪鏡』の誘惑に堕ちた未来の姿しか映していなかった。

 

 

 

ーーーーーーー

 

「うおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

そして戦艦の上で翼,クリス,ロック,奏,霊風の前で雄たけびのように叫ぶ神獣鏡を纏った未来。

そしてその両隣には黒い鎧を身に纏ったセイバー〔オルタ〕と、

『聖王』と呼ばれた存在になったヴィヴィオが其処にいた。

 

 

今の未来を見てここにいる全員が驚きの表情を浮かべ、闇呪怨は自分達の乗っていたヘリを見上げ、「あのクソメガネ……!!」と悪態付き、闇呪怨は未来を見つめる。

 

「あの発狂メガネ、関係ない奴を巻き込みやがって‼︎」

 

「お前……」

 

そして霊風はそんな闇呪怨を見てやはり彼は根っからの悪い人間ではないということを実感し、クリスもなぜ未来がシンフォギアを纏えるのか分からず困惑していると不意に彼女に腕で拘束されている調が口を開き、説明をした。

 

「あの奏者はリンカーで無理やり仕立て上げられた消耗品。 

私たち以上に急ごしらえな分壊れやすい……」

 

クリスはそれを聞いて怒りを露わにする。

 

「ふざけんな……!!」

 

「クリスの言うとおりだ。小日向!! 

今すぐそのシンフォギアを解除しろ!!」

 

ロックも未来に解除を促すも、彼女に声はまるで聞こえていなかった。

彼女との付き合いが最も長い者は、残念ながら今のこの場にいはいない。

 

 

「(やっぱり響や憑友達じゃないとダメなのか…当然かもしれないけど……)」

 

また翼は未来の姿を確認し、二課に未来達のことを「行方不明となっていた小日向未来の無事を確認。ならびにセイバーとヴィヴィオの無事を確認。……ですが……」と報告するがそれにクリスは「無事だと!? あれを見てあの立花(バカ)や、なのはと士郎(彼奴らの信頼者)になんて説明すればいいんだよ!!」と叫ぶが……既にこのことを二課の戦艦からモニターで見ていた響達に伝わっており、やはり彼女達も唖然とそこに立ち尽くしていた。

 

「どう説明する? 無事じゃない……? 

確かに『今』はそうかもしれない……。 だがな、クリス…

だったら無理やりにでもあの《シンフォギア》を引き剥がして…

…連れて帰って立花の前に出せば良いだけの話だ!!」

 

そう言い放つと同時にロックは未来へと突っ込んでいき、未来はシンフォギアに装備されているバイザーを装着して飛行する。

それを見逃さないと悟ったロックはそのまま跳躍して、上空から攻撃を加えようとした…が、

 

「はぁぁぁぁぁ‼︎」

 

ドガァ!

 

「ぐはっ⁉︎」

 

瞬時にその間に割って入ってきた《闇堕ち》ヴィヴィオいや、『聖王ヴィヴィオ』がそのままロックにアッパーカットを今度はロックの腹にヒットさせた!

それを見たクリスは調の拘束を解いてボーガン型のアームドギアを手に持ち、ロックと共に未来の追撃に向かう。

 

「こういうのはあたしの仕事だ!! ロック義兄は下がってろ!!」

 

「断る!クリスが初めて出来た友達ならば、俺にとってはお前の大事な友達なんだ!こんな所で引っ込んでいられるか!」

 

クリスの言葉にそう返すロックに彼女は思わず笑みを零し、小さくため息を吐くと戦艦の上でロックと立ち並ぶ。

 

「……へっ、全くロック義兄って奴は……だったら……」

 

「あぁ、だったら……」

 

「「一緒にやればいい(って)だけの話だ!!」」

 

そう言うとロックはアブソーバーから自分のパートナー『英雄』…『アーチャー』のカードを取り出すなり、そのままアブソーバーに装填、そしてレバーを引き、そのまま纏った!

 

ーソウル!フォーム、アーチャー‼︎

Unlimited Blade Works!ー

 

そう言うとロックはすかさず左手に彼がご自慢する愛弓『黒弓 フェイルノート』を持つと、そのまま無数の剣を作り、そのまま矢の形に形成するなり、それを番える…!

それを見た未来は手に持っている、折り畳み式の扇形のアームドギア《シェンショウジン・オウシャク》から紫の光弾を発射するがそれをロックは両手で構えた弓矢を放つ事で相殺し、その後ロックは両腕を広げるとロックの肩を踏み台にクリスが高くジャンプ。

 

そこから《イチイバル・ボーガン(クリスのアームドギア)》から複数のエネルギー矢を高速連射する技"QUEEN's INFERND"を未来に放つが未来は俊敏な動きでクリスの攻撃を避けていた。

 

その隙に『聖王ヴィヴィオ』はそんな2人の隙を突き、攻撃をしようとしたが、霊風がその攻撃を中断させた!

その攻撃により、ヴィヴィオは後退した。

 

「悪いな、ヴィヴィオちゃん。なのはちゃん(あんたのお母さん)じゃなくて、俺が止めに来てやったぜ」

 

「…」

 

そんな最中、奏は1人、黒化したセイバー…セイバー〔オルタ〕と相対していた。

 

セイバーの異様な姿を見て、奏のペンダントの中にいる『英雄』ランサーのディルムッドは驚愕していた。

 

『何故なのだ⁉︎セイバー!かつてのお前は何処へ行った⁉︎』

 

「…消えろ」

 

「⁉︎ヤベェ!」

 

ディルムッドの必死の説得もオルタと化したセイバーの前では無意味だった。

たかが3人…されど3人…

それだけで士気と言う名の天秤を傾けるのは充分過ぎたのであった。

 

そんな中、ロックは「単独行動」と言う『アーチャー』のクラス補正を利用して、戦艦から戦艦へと高速移動を素早く行ないながら未来の背後に遠回りながらだが、回り込むと彼女の腕を掴むが未来はどうにかロックの手を振り払い、廻し蹴りを喰らわせる。

 

しかしロックもその蹴りを右腕で受け流し、もう1度未来を捕まえようとするが彼女は上空に跳びあがって避けられてしまった。

 

また、切歌が翼の一瞬の隙を突いてそこから逃げだそうとしたがそれよりも早く翼がアームドギアを切歌に突きつけ、再び彼女の動きを封じた。

 

「隙あ……り……じゃ、ないデスね……」

 

「切歌!!」

 

ロックとクリスが未来を止めに行ってしまったため、闇呪怨は切歌を助けに行くことが可能となり、闇呪怨は一瞬で翼の目の前にまで迫ると両手にいつの間にか2振りの鎌を振り上げ、彼女を斬りつけようとするがそれよりも素早く翼はそこから離れた。

 

「助かったデス、闇呪……!」

 

「うるさい黙ってろ」

 

「……えっ……」

 

突然の闇呪怨の予想外の厳しい言葉に切歌は驚いた。

 

なぜなら彼はいつも自分やマリア達に優しく接してくれて気にかけてくれており、自分たちを守るためならどんなことだってする闇呪怨……、だが今の闇呪怨からは全くそういったものが感じられず、切歌はオズオズとした様子で闇呪怨に声をかけようとしたが……。

闇呪怨は自身のパートナー『英雄』…【風を纏いし『伝説粉砕者』 金剛寺ハヤト】のカードを装填した。

 

「……んでだ……」

 

「闇…呪?」

 

 

「なんでこんなことに手を貸そうとする切歌ァ!!」

 

いきなりの闇呪怨の怒鳴り声に切歌は「ビクッ」と肩を震わし、彼女は闇呪怨に対して若干の怖ささえ感じ、眼尻に涙を溜めこんでしまう。

その隙に闇呪怨ことコアはレバーを引いて現れた『英雄』の魂をその身に纏った!

 

ーコア!フォーム、ハヤト‼︎

金剛鳥人!基準はゴールデン!ー

 

すると彼はすかさず両手を広げると、身に纏った鎧が砕け、それがクリスタルと化し、そのまま両手に集まり、そして2振りの鎌へと形成した。

それと同時に、上空のオスプレイからマシュが降り立った!

 

「切歌さん!どうしてこんな事をするんですか⁈」

 

それを聞いた切歌は、語り始めた。

 

「そ、それは……マシュさんは、私のことを励ましてくれたけど……それでもやっぱり不安で不安で仕方ないんデス!! 

マシュさんや闇呪にはきっと分からないデス!! 

自分を失いそうになる恐怖が、不安が、悲しさが!! 

マシュの言葉を全く信じていない訳じゃないんデス。 

それでも、もしもって思うと…

…だから、この世界で私が生きた証をせめて残したいんデス……」

 

「だからって……

 

 

 

 

 

だからって間違ったやり方で良いと思ってんのか!!?」

 

「思ってなんていないデスよ、でも、でも……!!」

 

遂には切歌は泣き出してしまい、泣きだしてしまった切歌は溢れだす自分の涙を手で拭いまくる。それを見たマシュは切歌の元に赴き、彼女を抱き締め、それを見た闇呪怨はオロオロとし始める。

 

状況が状況なのでまさか泣いてしまうとは思わなかったのかもしれないが、こちらの空気を呼んで今まで黙っていてくれた翼達二課の女性陣から「女の子を泣かせるなんてサイテー」とでも言いたげな視線が闇呪怨に突き刺さっていた。

 

「な、なんだよ⁉︎その目は!!?」

 

「話はよく分からんが女子を泣かせる男子というのは関心せんな」

 

代表して翼から冷ややかな目で見られて困惑する闇呪怨ことコア。一方、未来は飛行して海の上を走り、クリスは戦艦の上を走りながらボーガンから変形した4門の3連ガトリング砲からの一斉掃射する技"BILLION MAIDEN"を放ち、未来に幾つか弾丸が直撃したが未来はまるで痛みを感じていないかのようにアームドギアから光弾をクリスに向けて放つ。

そしてその隙にロックが攻め込んだ…!

 

だが光弾が発射、アーチャーに扮したロックは彼の愛剣『干将・莫耶』を用いてその攻撃を弾かせ、ロックは未来に真っ直ぐ突っ込んで行こうとするがその時、

ロックに突然ビームらしきものが直撃し、ロックは海に落下する。

 

「ロック義兄!?」

 

一体なにが起こったのか、クリスがビームが飛んできた方向を見るとそこには白い身体と2丁拳銃を携えた明らかに人間では無い存在と、オレンジ髪で仮面舞踏会等で見かけられる仮面を被った片腕がサーベルのような物をつけた此方も明らかに人間では無い存在がいた!

 

「…ったく、あのいけ好かねぇ奴からのご命令だとイライラしかしないな」

 

「そう言うなよ、おやっさん!この仕事さえ終われば、旦那を探しに行けて、その間の分の金が手に入るんだから一石二鳥だぜ!」

 

「あれは…⁉︎」

 

それを見たクリスはその姿をした存在に見覚えがあった。

 

【分身宇宙人 ガッツ星人】

【サーベル暴君 マグマ星人】

 

かつての『四英雄事変』の際にその姿を見たのだ。

その宇宙人2体と非常に酷似していた。それもその筈だ。

彼等は『宇宙人』の類に入っている者…名は其々、

 

【ガッツガンナー ガルム】

【マグマスター マグナ】

 

2人はそう呼ばれていた。

2人は今は訳あって、ウェルに渋々協力しているのである。

 

そう言いながら白い奴…ガルムはクリスに照準を向けるが……海の中から青い光が放たれ、2人はそのまま緊急回避した。そして海から『アグル』にいつの間にか変身したロックが立ち塞がった!

 

「クリス!! お前は未来の相手をしていろ!! 

俺はこの2人を相手をする!!」

 

アグルに扮したロックの言葉にクリスは頷き、ロックは2人の宇宙人に向き直るとアグルは手から発射する光弾"アグルスラッシュ"を2人に喰らわせようとするが、悉く躱された。

 

「ちっ!やってくれるじゃねえか!」

 

「まさか、『ウルトラマン』の力を使ってくるなんてな!ワクワクするな!」

 

「此奴等…『ウルトラマン』の事を知ってる⁈」

 

2人が『ウルトラマン』の事を知ってる事に驚くロック。無理も無い。彼等の同族は『ウルトラマン』達に滅ぼされたと言っても過言では無いのだから。

 

そう思いながらロックは空中へと飛行し、ここではクリス達の方に被害が出てしまうと考えたロックはここから離れようと別の場所に空中から移動する。

それを見た2人の内、ガルムだけがロックと相対し、マグナはそのまま残りのメンバーの方へと赴いて行った!

それを見たロックは皆に注意するよう呼びかけるが、マグナは皆の元へとやって来てしまっていた。

圧倒的劣勢の状態…だが、

マグナはそこからサーベルを収納するや、そのまま胡座をかいて座り込んでしまった!

 

『⁉︎何をしてるのですか⁉︎さっさとやってしまいなさい!』

 

するとウェルが通信して来て、攻撃せよと命令して来たが、

 

「お断りだ!」

 

『な⁉︎』

 

ウェルの命令を悉く拒否したのだ!

 

「てめぇとは元々気が合わなかったんだよ!

 

俺だって、ガルムのおっさんだって、此処にいる奴等から言わせれば『宇宙人』だ。それは認めてやる。だがな…!」

 

そう言うとマグナは右腕をサーベルに変えて、そのまま右手を真っ直ぐ伸ばした!

そしてそのまま右手側に居た戦艦にビームを放ったのだ!

其処には、ノイズに襲われそうになっていた米国兵が居た!

そしてそのビームはそのまま…なんとノイズ達に貫通ヒットし、ノイズが炭化した!

 

 

 

「こう見えても俺達は『英雄』として呼ばれてるんだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

守るべき物が有るのなら、

 

それを守るのが筋ってもんだろうが‼︎」

 

その話を聞いた此処にいる全ての男はこう感じた…

 

『此奴…漢だ!』と。

 

「かっ!ヒヨッコの癖に…カッコ付けやがって…!」

 

それを聞いたもう1人の『宇宙人の英雄』ガルムはそう愚痴っていたのは此処だけの話。

そんな中でもクリスと未来との抗争はまだまだ熾烈になっていた。

 

またクリスと未来の戦いを見ていたウェルは……。

 

「脳へのダイレクトフィードバック によって己の意思に関係なくプログラムされたバトルパターンを実行!! 

流石は神獣鏡(シェンショウジン)のシンフォギア!! 

それを纏わせる僕のLINKERも最高だ!!

そ・れ・に〜?

僕の作ったglyceriggerを使えば、幾ら『英雄』達でもこの有様!

僕こそが『英雄』なのだーーーーーー‼︎」

 

「それでも偽りの意思ではあの奏者たちには届かない。勿論、『英雄達を導く者』達でさえも」

 

ウェルの言葉にナスターシャがそう返したがウェルは特に気にした様子はなく悪な笑みを浮かべており、マリアはこの惨状からつい目を反らしてしまう。

 

確かにナスターシャの言うとおり、未来は次第にクリスに押されていき、それをモニターから見ていた響は「ごめん、ごめんね」と未来に誤って顔を俯かせる。それをなのはと士郎は黙り込んでいた。

 

そんな時、弦十郎が響の頭に手を乗せ、響は弦十郎の顔を見る。

 

「師匠……」

 

 

また響から少し離れた場所では皆には見えないように透明になっている幽霊のユルセンがモニターに映る翼達の戦いの様子を見て、

 

「(俺っちは……なにもできないのかよ……。 

響のガングニールの侵食を食い止める方法も未だに見つけられない、未来を助けることもできない。 

憑友のお世話係の筈なのに、憑友の容態は最悪…

俺っちは一体……)」

 

ユルセンは幽霊であるが故になにもできない自分を悔しく思っていた。

 

「(くっ、やり辛れぇ!! 幾ら助けるためとはいえあの娘はあたしの恩人だ!!)」

 

そして翼達のいる戦艦の上にクリスは未来を撃ち落とし、クリスは急いで未来の元に駆け寄って未来に触れようとするが……。

 

「やらせはしない」

 

「なっ⁉︎」

 

すかさず近くに来ていたセイバーが、黒い槍でクリスを貫こうとしたが、即座に霊風がそれをいなすなり、クリスを抱えて、未来から遠ざかる!

 

 

その時、ウェルの声が未来の纏うシンフォギアから流れた。

 

『女の子は優しく扱ってくださいね?

乱暴にギアを引き離せば接続された端末が脳を傷つけかねないので』

 

とウェルはクリス達に忠告した。

 

そんな時だ、未来は急に立ち上がり、立ち上がると同時に未来はクリスにアームドギアの扇を鏡のように展開し、複数のビームを同時に放つ「閃光」を放つ。

 

「避けろ雪音!霊風さん!」

 

「くっ!」「マジかよ⁉︎」

 

クリスと霊風は翼に言われた通り未来の攻撃を避け、すぐさまそこから飛び退いて翼の元にまで戻ってくる。

 

「まだそんなちょせーのを!!」

 

そして遂に未来は「歌」を口ずさみ始め、脚部装甲から円形のミラーパネルのような物を形成し、腕から伸びるケーブルと接続することで極太の破壊ビームを放射する技"流星"を放とうとする。

そしてそれと同時に未来の両側を、右手側にヴィヴィオが、左手側に剣を携え直したセイバー〔オルタ〕が力を溜め始めたのだ!

 

(挿入歌『歪鏡・シェンショウジン』井口裕香)

 

「鳴け、地に堕ちる時だ」

 

するとセイバー〔オルタ〕が詠唱のような物を口ずさみ始めた…!

 

「卑王鉄槌。極光は反転する…」

 

その詠唱を聞いた霊風は顔を青ざめた。

それと同時にヴィヴィオも己の拳に虹色の魔力光を溜め始めた!

 

それを見た霊風は一斉にその場にいた全員に回避を命じるが、クリスは自分の後ろにギアを纏っていない無防備な状態の調がいることに気づき、下手に動くことができなかった。

 

「調!!」

 

同時に光聖希も調がいるためクリスが未来の攻撃を避けることができないということに気づき、調を助け出そうとするがそれよりも先に未来の破壊ビームが発射され、クリスはシールドピット「リフレクター」を展開する。

すると、近くにアグル扮するロックが変身を解いてすかさずやって来るなり、再びアーチャーの姿をし、クリスと共にその攻撃を防ぐ為の布石を放つ!

 

体は剣で出来ている(I am the bone of my sword.)

 

 

 

 

 

熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)‼︎」

 

するとロックとクリスの前に、7つの花弁をあしらった盾が顕現した!

 

「だったらぁ!! リフレクターで!!」

 

するとそんな2人の元に、先程まで切歌を抱き締めていた存在・シールダーのマシュが2人の隣にやって来た!

 

「私も受け止めます!大丈夫、こう見えても『盾兵の英霊』として呼ばれているんです!守る事に関しては得意分野です!」

 

そう言うとマシュは背中に背負っていた大盾を持つと、

 

「真名…偽装登録…行きます!」

 

そう言うとありったけの魔力が大盾に宿し始めた!

だが、それと同時に未来,ヴィヴィオ,そしてセイバーが一斉に放つ…!

 

「光を呑め!

 

約束された勝利の剣 (エクスカリバー…モルガーン)!」

 

「はぁぁぁぁ‼︎」

 

するとそのまま3人同時に高威力の"流星"(ビーム)"インパクトキャノン"(射撃魔法)、そして『宝具』をぶっ放して来た!

 

2人はそれを見て、更に警戒する。

するとマシュは自分の『宝具』を…『真名解放』を行った…!

 

「宝具…展開します!

仮想宝具!

 

擬似展開/人理の礎(ロード・カルデアス)‼︎」

 

すると2人を覆い隠す程の巨大な盾の形をしたエネルギー体が張られ、そのまま3人の攻撃を3人で抑え始めた。

 

「聖希!! 調をそこからすぐに離れさせるデス!! 

切り捨てられる前に!!」

 

切歌が光聖希に向かって叫び、光聖希は頷くと彼女を抱え、翼は先ほどの切歌の言葉を聞いて「いったいどういうことだ?」と疑問を口にする。

 

一方で未来の攻撃を防いでいるクリスはというと……。

 

「イチイバルのリフレクターは月をも穿つ一撃をも変更できる。 

そいつがどんなシンフォギアか知らねえが今更どんなのぶっこまれた所で……! 

なのに、なんでこっちが押されてんだ!?」

 

そうこうしている内にクリス体射出されたピットに罅が入り始めた。それも1つや2つとかそんな物では無く、10,20とその数が増え始めた!そして終いにはピットが消滅し始めたのだ!

 

「ぐっ!この威力は…!」

 

そしてロックの方も熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)で防いでいくも、クリスのピットが罅が入る度に、此方は逆に一枚、また一枚と削られていく…!

それに対して、攻撃側の技は衰えるどころか、更に威力が上がってきていた!

するとセイバー〔オルタ〕はその間に、今度は先程クリスを後退させた黒くて異形すぎる槍を構えた!

 

「!やべぇ!」

 

それに気付いた霊風は、皆の元へと駆け抜ける…!

だが、その間にもセイバーは詠唱を口ずさむ…!

 

「聖槍、抜錨」

 

そしてその槍を頭上に掲げ、『真名解放』を…『宝具』を放った!

 

「突き立て、喰らえ! 十三の牙!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最果てにて輝ける槍 (ロンゴミニアド)!」

 

その槍での一撃も加わるや、その勢いにより、そのまま3人を襲いかかる!

 

「無垢にして苛烈、魔を退ける輝く力の本流。 

これが神獣鏡(シェンショウジン)のシンフォギア……」

 

「呑気に説明してる場合か!!」

 

クリスの後ろにいる調がなぜクリスのリフレクターが押されているのか理由を語るが、ハッキリ言って意味が分からない。

そうしていたら、光聖希にツッコまれて調は彼に抱えられてその場から離れ、光聖希はもうクリス達に逃げても構わないと伝えるが……流石にもう逃げられないところまで彼女は押されており、そこから脱出することができなかった。

 

「(くそ、逃げたいのは山々だが……!!)」

 

「(技を防ぐだけで…身体のエネルギーが持ってかれてしまう…!)」

 

「ぐっ…(このままだと、2人が…!)」

 

その時翼が巨大化させた大剣のアームドギアを戦艦に突き刺して盾にして防ぎ、クリスの首根っこを掴む。

それと同時に、霊風もまたロックの首根っこを掴むと、素早くそこから離れる。

それを見たマシュは最後までやろうとするが、「此処で死なせる訳には行かねえ!」といつの間にか奏が現れ、マシュを担ぎ、そのまま先頭を走っていた2人に追いつかせる。

すると霊風と奏は翼が展開していたレッグブレードに同時に乗った!

まるでサーフィンをするかのように。

其れを見た翼はそのまま更に加速させていく!

 

しかし巨大な剣を発生する技"天ノ逆鱗"を盾にして攻撃を防ぎ、クリス達を救ったのは良かったもののアームドギアはすぐに破壊され、翼は空から何重にも大剣を突き刺して盾にしながら未来の光線から真っ直ぐ走って逃れようとする。

 

ちなみになぜ横に逃げないのかというとそれは減速してしまい、攻撃に巻き込まれる危険性があるためである。それに翼のレッグブレードには必死にその上に乗っている霊風と奏がいるので、迂闊に旋回する事が出来ないのである!

 

すると翼は前方に大剣のアームドギアを出現させ、それに気付いたクリスは「とんずまり!?」と驚きの声をあげるが翼は「喋っていると舌を噛む!!」と言い放ってクリスを黙らせ、翼はアームドギアの上を靴のブースターでなぞるように上り其処に霊風の《風魂導師》の力で更にブーストさせ、上空へと飛びあがって未来達の攻撃を完全に避けた。

 

 

「やめるデス!! 調は仲間!! 

私達の大切な……!!」

 

『仲間と言いきれますか?』

 

切歌は調を巻き込むような攻撃をやめるように未来に訴えるが、未来の代わりにウェルが返答して切歌にそう問いかけた。

 

『私たちを裏切り、敵に利する彼女を、月読調を仲間と言い切れるのですか?』

 

「っ、違う……! 私がちゃんと調に打ち明けられなかったんデス! 私が、調を裏切ってしまったんデス!!」

 

肩を震わせて今にも泣き出しそうな切歌の背中を見つめる闇呪怨、彼は静かに「切歌……」と彼女を心配し、切歌の名前を呼んで闇呪怨は彼女の元に駆け寄ろうとするが……。

 

「切ちゃん!! ドクターのやり方では、弱い人達は救えない!!」

 

「あんな奴の言う事はデタラメだ!」

 

それよりも先に調と光聖希はそう切歌に訴えかけ……、闇呪怨も調と光聖希の意見に同意する。

 

「顔芸一人祭り野郎が好き勝手してもいいのかよ!?この発狂メガネ!

俺達の目的は、こんなことじゃなかった筈だろ!!」

 

『全くあなたは何時も言ってくれますね。 

ですが私のやり方では……というのは確かにそうかもしれませんね。 

何せ我々は降りかかる災厄に対してあまりにも無力ですから。 

《シンフォギア》と『聖遺物』、《精魂導師》と『英雄石板』に関する研究データはこちらだけの占有物ではありませんから、アドバンテージがあるとすれば、せいぜいこのソロモンの杖!』

 

するとウェルはソロモンの杖を使って全ての戦艦の上に大量のノイズを召喚し、戦艦の上にいた軍人たちはどうにかノイズに攻撃するが普通に攻撃してノイズが倒せる筈もなく次々と軍人たちはノイズによって炭化されていき、そのさまはまさに「地獄絵図」と呼ぶに相応しい光景だった。

 

「ノイズを放ったか!!」

 

「くそったれが!!」

 

「⁉︎待て!クリス!」

 

クリスは駆けだしてノイズの殲滅へと向かう。

 

「(ソロモンの杖があるかぎり、バビロニアの宝物庫は開けっ放してことか!?)」

 

そう考え込んでいたら、彼女の隣をマシュも走り、クリスはマシュがこちらに来たことに驚きを隠せないでいた。

 

「お前……!」

 

「こうなったのは私達の責任!! 私にも手伝わせて下さい!

盾=防御ではありません!!」

 

「へっ、勝手にやってろよ!!」

 

『へっ!そう言うと思ったぜ、嬢ちゃん!』

 

すると2人の会話の最中に何者かの声がインカムに流れてきた。

すると2人がいたノイズに何処からともなくビームが放たれ、ノイズは瞬時に炭へと化した!

照射された方向にクリスはバイザー越しで見ると、其処にはガルムがスナイパーライフル型のビーム銃で狙撃していた!

 

それを見てクリスは確信した…此奴も『英雄』だと言う事に。

そう思ったクリスは空中へと飛びあがり、腰部のアーマーとガトリング砲に変形させたアームドギアで回転しながら放ち、空中ノイズを撃破していく。

 

「やあっ!」

 

またマシュは地上に残っているノイズ達に向けて盾を地面に思いきり叩く!するとそのまま衝撃波となり、ノイズ達に炸裂し、遠くの場所からガルムがライフルからビームを照射して、ノイズ達を撃ち抜く。

 

そんな最中に、先程まで胡座をかいていたマグナがクリスとマシュのいる艦の上に降りてくるなり、右腕をサーベルに変えて、そのままノイズ達を薙ぎ払った!如何やら彼も相当、ウェルの言動に苛立ちを見せていたようで、仮面越しでも戦ってやると言うオーラが滲み出していた。

 

『前を見ろ、ヒヨッコ!』

 

「?…なぁ⁉︎」

 

だが、ガルムの掛け声で前に視線を戻すとノイズが目の前まで来ていた。近くにいた2人でさえ今走っても、撃ったり、しても間に合わない…!

 

 

 

 

偽・螺旋剣(ガラドボルグⅡ)‼︎」

 

すると何処からともなく螺旋を描いた矢がマグナに迫ろうとしたノイズを射抜く!

それを見たマグナはすかさず後退する。

 

ノイズが炭へと化したと同時に、その先にはアーチャー扮するロックが弓を構えていた!

 

そしてギザな態度を見せると、マグナは逆に燃え上がったようで、何やら賭け事みたいな事をほざいていたのはこの際如何でも良い話。

 

「倒せられるか?宇宙人さん?」

 

「甘く見るなよ!」

 

「ふっ…では、始めよう。

 

同調、開始(トレース・オン)

 

ーーーーーー

 

一方、切歌はというと……彼女は鎌のアームドギアを振るって翼を攻撃し、翼はアームドギアで攻撃を防ぐ。

 

「こうするしか……!! なにも残せないんデス!!」

 

『そうそう、そのまま抑えておいてください』

 

ウェルがそう言うと未来はどこかへと飛んで行き、その後をセイバー〔オルタ〕とヴィヴィオも未来の護衛なのか、その後をついて行く。

その際に何処からとも無くおぞましい姿をした馬が現れ、それをセイバーが騎乗、そしてその後ろにヴィヴィオを乗せる形で馬がなんと水上を駆け抜けたのだった。

其れを見た奏はすかさず後を追った。

 

そのすぐ後に、丁度ノイズに襲われている軍人たちを非難させるために二課の戦艦も現れ、同時になぜか海の中から緒川も飛び出してきた。

 

「緒川さん!?」

 

「人命救助は僕達に任せてください!! それよりも翼さん達は未来さんの捕捉を!!」

 

「頼んだぜ!緒川っち!」

 

それだけ伝えると翼は緒川に「頼みます!!」とだけ返し、彼は調を抱えて、光聖希は担いでその場を去って行った。

 

海の上を普通に走って……。

それを見た一同はこう思った…

 

『(SINOBI…恐るべし!)』と。

 

そのまま切歌は調を気にしつつも「やるべきことがある」と言って翼と戦いを繰り広げ、翼と切歌は対峙し、翼は一体切歌はなにがしたいのかと問いかける。

 

「私がいなくなっても調には忘れて欲しくないんデス!!」

 

その間に2人…霊風と闇呪怨は何故か戦おうとはしなかった。

闇呪怨自身が戦う意志が無かったから。

 

 

 

ーーーーーー

 

その頃、二課では未来の纏うシンフォギアの解析並びに闇堕ちした2人の『英雄』の分析が完了し、彼女…未来の纏うギアより発せられたエネルギー波は聖遺物由来の力を『分解』する特性が見られるとの報告があり、つまり《シンフォギア》では未来の攻撃を防ぐことができないということである。

そして《闇堕ち》した『英雄』達も同様で、此方は逆に『英雄』の力を宿す者達に効果が見受けられるとの事だった。

 

それが先ほどクリス達の防御を突破した理由であり、弦十朗はこれを「シンフォギア殺し」「英雄キラー」と称し、これをどうすれば止められるのか弦十郎は悩んだ。

 

「(私に……できること……。 

私は、未来を助けたい……!! 

でも、今の私じゃどうすることも……!! 未来……!)」

 

響は悔しそうに唇を噛みしめ、拳を強く握りしめ、彼女はその瞳から一粒の涙を流した。

 

しかしそんな時、調を保護してきた緒川が何時もとは違いかなり慌てながら司令室へとやって来た!

 

「大変です!」

 

「如何した⁉︎」

 

「先程、病院からの連絡が来て…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

憑友君が…病室に居ないとの報告が!」

 

「なんだと⁉︎」

 

その話を聞いた皆は驚愕していた。

病院にてまだ眠りに就いている筈の憑友が何者かに誘拐されたのかと。

 

ーーーーーーSIDEto奏

嘘だろ…憑友が…行方不明…?

 

『こんな事…有るのかよ‼︎』

 

『ならば今、彼の居場所を特定する事は⁉︎』

 

『そんな事はとっくの昔に済んでます!』

 

『ちっ!彼奴の身体は〔半幽霊〕の身体。機械的な奴を中に入れ込んだとしても、すぐに地面に落としてしまう…!

半幽霊故の欠点が、まさかこんな時に…!』

 

くそぉぉぉぉぉ‼︎

 

ーーーーーーNO SIDE

 

そして二課の戦艦は未来達の立っている戦艦の付近にギリギリで接近し、二課の戦艦の上には響が立っていた。

しかし響は先程の報告を聞いて、深刻そうにしていた。

 

「一緒に帰ろう、未来」

 

(BGM「陽だまりのメモリア」)

 

響はそれでも目の前の事に集中し、未来にそう呼びかけるが未来はバイザーを解除し、「帰れないよ、私にはやらないといけないことがあるんだもの」と答えて拒否した。

 

 

「やらなきゃならないこと?」

 

「このギアが放つ輝きはね、新しい世界を照らし出すんだって。 

そこには争いも無く誰もが穏やかに笑って暮らせる世界なんだよ」

 

「争いのない世界?」

 

響は未来の言葉に首を傾げる。

 

「私は響や憑友にこれ以上戦って欲しくない。 

だから私は響や憑友が戦わなくていい世界を作るの」

 

と未来は響に説明したが響は周りの惨事を見つめ、未来の考えを否定した。

 

「だけど未来、こんなやり方で作った世界は暖かいのかな? 

私が一番好きな世界は未来がそばにいてくれる暖かい陽だまりで、

憑友と一緒の世界が好きなんだ」

 

「でも、響や憑友が戦わなくていい世界だよ?」

 

未来がそう問いかけるが響は首を横に振る。

 

「例え未来と戦ってでも……そんなことさせない!!」

 

「私は響や憑友を戦わせたくないの……!!」

 

「ありがとう、だけど私……戦うよ…

憑友との約束を守るために…!!」

 

そう言って響は聖詠を口ずさもうとしたその時だった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く……世話のやける幼馴染2人だな」

 

 

 

 

 

「「え?」」

 

 

 

 

突然の声が聞こえ、2人はその声がしたであろう方向…上を見上げた。

 

其処には雲がかかっていたが、その雲が徐々に紅く染まって、そして終いには其処から何かが現れた!

 

 

「ヴォォォォォオオオ‼︎」

 

尻尾の先から火が噴き出し、翼と、そして二本の角、3本の爪、強靭な足腰が特徴の生き物の上に誰かが乗っていた。

 

 

「よっ。響、それに未来」

 

「「憑友(?)!」」

 

その正体は、現在『英雄』の1人、サトシの姿を借りた《炎魂導師》ライド…

 

 

人絆憑友がやって来たのだった!

 

すると憑友は生き物の上から降りて、響の隣に立った。

 

「ありがとな、リザードン」

 

「ヴォォォォンッ!」

 

そう言うとリザードンと呼ばれた生き物は粒子となって、消えた。

それと同時に憑友もサトシのカントー・ジョウト時代の服装から元の私服に戻った。

 

「響。あれ…持ってる?」

 

「ふぇ?…あ、うん」

 

そう言うと響は『英雄石板』によって取り出されたカード…

【ヒーローカード】が入っていたカードケースを憑友に渡した。

憑友の言ったあれとはこのカードケースの事であった。

 

憑友の手持ちには、己自身の力である【炎の魂を導く師者】のカードと、

自身の剣術の先生【黒の剣士 キリト】のカード。

そして先程まで変身していた【黄金コンビ サトシ&ピカチュウ】のカードしか持ち合わせて居なかったのだ。

だが、それも此処で終わり。

カードケースを受け取った事で、憑友は再び『英雄』達と共に行動する事が出来るのだ!

 

そうすると憑友は懐からスキャナー型のアイテムを取り出すや、そのまま拳銃のように持ち替えた。

するとスキャナーも拳銃型のアイテムへと早変わりした。

そして憑友は右腰に既に装着させたカードケースからすかさず、2枚のカードを取り出すや、そのまま拳銃の上…リロード部分の所にある凹みに向けてスキャンさせた!

 

ーコール・オブ・シロウ!ー

ーコール・オブ・ナノハ!ー

 

すると憑友は響の隣に向けて1発、そして自身の真横に1発放った。それは光を放つ弾丸だった。

すると其処からみるみると形を変え、終いには2人の戦士が立っていた!

 

「…」

 

「助けに来たよ…ヴィヴィオ!」

 

『聖王』へと堕ちたヴィヴィオを救うために、高町なのは(彼女の母親)が降り立ち…

 

 

「…貴方と相対するとはな…シロウ」

 

「お前を取り戻す。セイバー!」

 

〔オルタ〕へと堕ちた『英霊』には、彼女のマスターにして、彼女が愛した者…衛宮士郎(彼女の鞘)がセイバーを取り戻す為に動く…!

 

 

「4対3だが、お前を救う為ならこの命…全てをぶつける!」

 

「私は絶対に…」

「俺は絶対に…」

 

 

「「未来を助ける‼︎」」

 

2人は未来を、セイバーとヴィヴィオを救う事が出来るのか⁈

次回を待て!

 

tobecontinued…




次回

其々の戦い

堕ちし3人を…4人が救う…!

2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。

  • けものフレンズ(2017)
  • バトルガールハイスクール(2017)
  • はたらく細胞(2018)
  • SSSS.GRIDMAN(2018)
  • 盾の勇者の成り上がり(2019)
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