戦姫絶唱シンフォギア〜とある戦士の物語〜   作:かもめカメ

116 / 202
物語は進んでいく…主人公が消えたとしても。
其々の思いを…
為すべき事を為すために…!


#30 鳴と音,水と風

フロンティアの上ではそれぞれの場所で翼とクリス,切歌と調,闇呪怨と光聖希,そしてロックと霊風の戦いが繰り広げられていた。

 

翼はクリスに向かって大剣のアームドギアを振るって青い斬撃"蒼ノ一閃"をクリスへと放つがクリスはそれを上へと飛びあがって避ける。

 

クリスは空中からハンドガンで翼に銃弾を放つが翼はアームドギアでそれらを全て弾く。

 

「なぜ弓を引く雪音!?」

 

翼がそうクリスに問いかけるがクリスはなにも答えようとはせず、翼は「その沈黙を答えと受け取らねばならないのか!?」とクリスに言うがやはり彼女はなにも答えてはくれなかった。

 

翼はアームドギアをクリスの放つ銃弾を避けながら接近し、アームドギアでクリスに斬りかかるがクリスは右手に持っているハンドガンでそれを防ぎ、左手に持っているハンドガンで翼を撃つが翼は素早くそれを避ける。

 

「なにを求めて手を伸ばしている!?」

 

「あたしの十字架を……他の誰かに背負わせる訳にはいかねーだろ!!」

 

「っ……」

 

その時、翼はクリスの首になにか装置のようなものを付けられていることに気づき、そのせいで反応が鈍ってしまいクリスの放った銃弾が当たりそうになったが翼はアームドギアでどうにか防いだ……、しかし上手く防ぎきることができなかったため吹き飛ばされてしまう。

 

そして霊風とロックは先程、『現界ブースター』を用いて、其々のパートナー『英雄』を呼び出そうとしたが、突然のエラー発生に驚愕していた。

 

「何故⁉︎」

 

ロックは如何してそうなると言わんばかりの態度を顔から露わにしていた。

そしてそれは霊風も同じだった。

 

そもそも、この『現界ブースター』は憑友の手によって作られた物だ。

『現界ブースター』は実は、

使用すれば使用者の命…つまり寿命を縮めてまで『英雄』達を現界と言う名の召喚を施すアイテムである。

だが、憑友は「ロックと霊風のは特別製!」とか云々と言っていた。

なんでも、憑友にとっては、2人は仲間である故の配慮であると言う事を…

其処で霊風はふと思い返した。

自分とロックの『現界ブースター』は普通に使えるのに、

何故、憑友の『現界ブースター』だけは対価が激しいのかを…

 

「俺達が何をしたって…

ん?…ちょっと待てよ。

この『現界ブースター』は本来は使用者である俺達の寿命を縮める筈…⁉︎」

 

其れを思った霊風は「まさか⁉︎」と呟いた。

 

「だが、それは憑友が配慮してそうしてくれたと…」

 

「其れこそが間違いだったんだ‼︎」

 

それを聞いたロックは「何?」と返答すると、霊風はこう説明した。

 

「この『現界ブースター』は、俺達の寿命を対価として、『英雄』達を呼び出す代物。

だが、憑友はそれを取り除いてくれた…其れこそが間違いだったんだ…」

 

それを聞いたロックは何を言ってるんだ?とでも言うような顔付きを見せた。それを見た霊風は衝撃発言をした。

 

「もし、その対価が…憑友の命を削り取っていたら?」

 

「そんな事あr…!」

 

霊風の言った発言にロックは反論しようとしたが、

よくよく思い返してみれば、あの憑友は他人の命の危機まで勝手に背負い込む超が付く程のお人好しである事に。

 

「…じゃ、じゃあ…俺達が今まで『現界ブースター』を使って来た分のツケが…」

 

「全部、憑友に払わせていたんだよ…寿命(いのち)を」

 

其れを聞いたロックはブースターを落とし、そして衝撃が走った…

 

 

ーーーーーー

 

「切ちゃんが切ちゃんでいられる内にって……どういうこと?」

 

「あたしの中にフィーネの魂が……覚醒しそうなんデス」

 

場所は変わり、調と切歌のいる場所では切歌がとうとう調に自分の中にフィーネがいるということを打ち明け、切歌曰くそもそも自分達はフィーネの魂が宿る可能性のある者達が集められた、だからこうなる可能性はあったと調に話す。

 

「だったら……私は尚のこと切ちゃんを止めてみせる」

 

「……えっ?」

 

「これ以上、塗りつぶされないように大好きな切ちゃんを守るために」

 

「っ、大好きとか言うな!! 

あたしの方がずっと調の方が大好きデス!!」

 

調と切歌がそんなやり取りをしている中、闇呪怨と戦い合いながらも光聖希は調と切歌の方を気にしており、光聖希はなぜあんなことをお互いに言えるほど仲のいい2人が戦わなければならないのか……光聖希はそう考えどこかやるせない気持ちになった。

 

「戦いに集中できてないようだなお前は!!」

 

そこに闇呪怨が光聖希の腕を掴み上げて背負い投げを繰り出し、地面に倒れこむ光聖希、闇呪怨は倒れこんだ光聖希に向かって鎌を振り下ろそうしたが、光聖希はすかさず自分の指にはめていたチェーン付きの指輪《チェーンリング》を振り上げて闇呪怨の鎌を絡めて、そのまま左に動かすと鎌も左の方へと持って行かれ、その隙に危機を脱しながら立ち上がる。

 

「うぜぇ……!

そう言う兄さんの方こそ戦いに集中出来てないじゃないか‼︎」

 

「!」

 

「うぉぉぉ!」

 

「はぁぁぁぁあ!」

 

闇呪怨は今すぐにでも切歌の元へと行きたかった。行って切歌を自分も止めたかった……。

それは光聖希もまた同じであった。2人は双子故にそれぞれの思惑も同じだった。

どちらも調と切歌に声をかけて……どうにかして安心させてやりたいと思った……、だから自分の前に立ちはだかる自分の兄(弟)にかなり鬱陶しく感じていたのだ。

 

そして切歌と調の方では……2人はお互いにアームドギアを構えて対峙しており、どちらも今にも互いに跳びかかりそうな勢いだった。

 

「だから、大好きな人たちがいる世界を守るんデス!!」

 

「切ちゃん……」

 

ギアの鋸をヘリコプターのローターのように上下に展開し、空中を飛行する"緊急Φ式 双月カルマ"という技を調は発動し、肩部プロテクターを展開し、それぞれの先端に鎌を装備させて自在に操る"封伐・PィNo奇ぉ"を切歌は発動する。

 

「調……」

 

切歌と調がお互いの名前を呼んだ後、2人は空中へと跳びあがってそれぞれの武装で攻撃を激しくぶつけ合わせる。

 

「「大好きだって……言ってるでしょおおおおおおお!!!!!!」」

 

 

そして翼とクリス,霊風とロック,調と切歌,闇呪怨と光聖希。

4人が同時にぶつかり合うその時だった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『憑友ーーーーーーーーーーーー‼︎』

 

 

 

『‼︎⁉︎』

 

 

突然聞こえてきた響の声に、8人は寸での所で動きを止めた。

一体何が起こったのか、そう思っていると、

二課の面々には弦十郎が、F.I.S.メンバーにはナスターシャがそれぞれ言った。

 

『皆、悲報が入った…』

 

『心して聞きなさい…』

 

 

 

 

 

『俺たちの仲間…憑友が…』

 

『あの子…人絆憑友が…』

 

 

 

 

 

『『この世から消えた(ました)』』

 

それを聞いた8人は、驚愕し、そして目を見開く者がいれば、

悔し文句を言いながら、地面に伏しそして地面に向かって己の拳を叩きつける者がいた。

あまりにも悲しすぎる出来事に皆は意気消沈寸前に陥ってしまっていた。

 

ーーーーーー

同じ頃……マリアはフロンティアの中から生放送でTV中継を行っており、マリアは先ず最初にテレビを見ている人々に対して月落下の真実を語っていた。

 

一体なぜそんなことをする理由があったのか……それはナスターシャがマリアの歌が月の落下を止めてくれるかもしれないと言われたからだった。

 

もしも成功することができれば月を公転軌道上に戻すことが可能であり、しかしそれはマリア1人では不可能であるため多くの人々の中のある「歌」が必要だというのだ。

 

「すべてを偽ってきた私の言葉、どれほど届くか自信はない。 だが、歌が力になるというのならこの事実だけは……信じてほしい!!」

 

そしてマリアは自分のギアの聖詠を口ずさむ。

 

「Granzizel bilfen gungnir zizzl…」

 

黒い『ガングニール』を纏う…!今テレビを見ている人々に対してマリアは強く呼びかける。

 

「私1人の力では落下する月を受け止め切れない!! だから貸してほしい!! 皆の歌を、貸してほしい!!」

 

マリアは「歌」を歌い始めるとマリアのガングニールの赤いクリスタル部分が発行し始め、マリアは「セレナが助けてくれた私の命、誰かの命を救って見せる。 

それだけがセレナを報いられる私の贖罪」という想いで彼女は力の限り歌を歌う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

一方、フロンティア近海には1体の竜がフロンティアへと近づいていた…!

 

「待っててね…マリア姉さん!」

 

翠の竜・リオレイアに跨る女の子・セレナはそう言いながら、フロンティアへと急行した。

 

 

 

 

全ては…

大切な姉・マリアの元へと行きたいと言うその感情だけで。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

また、響はフロンティアのマリアがいるブリッジへと向かって必死にかなりの高さを誇る階段を走って登っていた。

 

「(誰かが頑張っている!! 私も負けられない!! 

進むこと以外、答えなんてある訳がない!!)」

 

そんな響はふと目をした場所に何かがある事に気が付いた。

響はその場所まで戻り、そしてそれを見た。

其処には1人の男の子が培養液に浸りそしてタール漬けされていた。

そんなタール漬けにされた男の子を見た響はそれに触れようとした。

その時だった。

 

 

「勝手に触るんじゃない」

 

「⁉︎」

 

つい先程まで人の気配すらしなかった筈なのに、響の後ろに1人の青年が立っていた。

黒混じりの銀髪で、茶色のダウンと緑がかった黒のズボンを履いた青年が其処に立っていた。

 

「あなたは一体?」

 

そう響が言うのと同時に、青年はポケットから丸い金属製のボールを取り出した。

それを見た響は「アカネさんのと同じ⁈」と口にした。

そして青年はそのボールを握り潰した!

するとそのボールが変化し、ボールから金属製の斧が現れた!

 

それを見た響は先程までとは一転して、警戒する。

だが、青年はその斧を地面に付けた。

 

「…早く行け」

 

「え?」

 

それはあまりの出来事故に警戒していた響は呆然とした。

すると青年は響に告げる。

 

「俺だって一介の『英雄』だ。

…マリアの事を頼む」

 

それを聞いた響は「うん!任せて!」と言って走り去ろうとしたが、急に立ち止まり、その青年に自己紹介をし忘れていた為に、この場で自己紹介した。

 

「私、立花響!誕生日は9月13日生まれ!好きな物は…」

 

「自分のプロフィールは極力隠せよ、馬鹿」

 

「ば、馬鹿⁈クリスちゃんならまだしも、赤の他人にまてバカって言われた⁉︎」

 

そう嘆いていると青年は名前を言った。

 

「…ギンジ」

 

「え?」

 

「ギンジ。それが俺の名だ」

 

そう言った青年…ギンジは、「早く行け」と促した。それを見た響は頷くとそのままマリア達の元へと急ぎ出した。

 

そしてギンジはタール漬けにされている男の子のカプセルに手を触れた。

 

「お前を必ず取り戻す。他の者達もな」

 

ーーーーーー

 

また、翼とクリスの戦いでは……翼はクリスの撃つ銃弾を悉くアームドギアで弾いて防いでおり、中々決着をつけることができなかった。

 

そんな時、クリスが耳につけている通信機からウェルの声が聞こえ、「ちゃっちゃと片付けないと、約束の玩具はお預けですよ?」と言われてクリスはそれに対してなにも答えなかったが明らかに怪訝そうな表情を浮かべていた。

 

「(ソロモンの杖の力なんて……人がもってきゃ、いけないんだ!!)」

 

さらに翼はクリスの首についてある装置……その装置がクリスを何者かが従わせているのではと予測しており、それを前提に翼はクリスに話しかける。

 

「犬の首輪をされてまでなにをなそうとしているのか!?」

 

「汚れ仕事は居場所のない奴がこなすってのが相場だろ? 違うか?」

 

クリスの言葉に対して翼は口元で笑みを浮かべる。

 

「首根っこひこずってでも連れて帰ってやる! 

お前の居場所、帰る場所に!」

 

「へっ……」

 

翼にそう言われてクリスは翼から顔を反らし、またクリスはもう二度と会わないと思って今まで忘れていた……というよりも忘れようとしていた事に胸が締め付けられるような感覚を覚えた。

 

「お前がどんなに拒絶しようと、私はお前のやりたいことに手を貸してやる。 

両翼は今、持たない…

片翼では飛べぬ私に……先輩と風を吹かせるものの使命だ!!」

 

翼はそう言い放ちながら自分の相棒……「天羽奏」の姿を思い浮かべる。

 

「(そうだったよね、奏……)」

 

『(そうさ、だから翼のやりたいことはあたしが、周りのみんなが助けてやる!)』

 

そう呟いていると奏が遠くからそう言う言葉を言ったような感覚に翼は不思議と笑みを浮かべた。クリスは翼に対し「その仕上がりでえらそーなことを!!」と怒鳴るが……眼尻には涙が見え隠れしていた。

 

そんな時、ウェルからの通信が入り、「何をしているんですか。そっくびのギアが爆ぜるまでもうまもなくですよ」という報告が入り、クリスはそれを聞いてなにかを決意したかのような表情を浮かべる。

 

「……風鳴……先輩」

 

ぎこちない様子ではあったが初めて自分の名前を呼んでくれたことに翼は一瞬驚いたような顔を浮かべる。

 

「次で決める! 昨日まで組み立ててきたあたしのコンビネーションだ!!」

 

「ふっ、ならばこちらも真打ちをくれてやる!!」

 

翼とクリスはお互いに不敵な笑みを浮かべており、銃弾をクリスはハンドガンを構えて翼に撃つが翼はそれを避けて空中へと飛びあがり、蒼ノ一閃を放つがクリスもそれを寸前のところで避け、ハンドガンをクロスボウに変形させて矢を翼に向かって放つ。

 

その矢は幾つもの矢に分裂して翼に降り注ぐが翼は大剣のアームドギアを盾にして使い攻撃を防ぎ、腰部アーマーから小型ミサイルを一斉に発射する"MEGA DETH PARTY"をクリスが、空間から大量の剣を具現化し、上空から落下させ広範囲を攻撃する"千ノ落涙"を翼が放ち、空中で激しくぶつかり合い、大きな爆発が起きた。

 

「うわあああ!!!?」

 

「くわあああ!!!?」

 

その爆発に翼とクリスは巻き込まれてお互いの姿は爆発の中に消えてしまう、それを見たウェルは立ち上がってテンションの高い声で叫びをあげる。

 

「いやっほー! 願ったり叶ったりぃー!!!! してやったりぃ~!!!!」

 

 

そんなウェルの近くには既に《精魂導師》の2人…

《風魂導師》スピリットの精妖霊風と、

《水魂導師》ソウルのロック・アイル・ユキネが、地面に倒れていた。

 

 

「《シンフォギア》装者と《精魂導師》は、僕の統治する世界には不要。 

そのためにぶつけ合わせたのですが、こうもそうこうするとは実にチョロすぎるぅ♪」

 

相変わらずいやらしい笑みを浮かべるウェルだが、ウェルは自分の前にクリスとシンフォギアが解除されている翼の姿が目に映り、ウェルはそのことに驚きを隠せず「はぁ!?」と素っ頓狂な声をあげた。

 

クリスのシンフォギアは所々が破損しており、彼女はウェルの方へと振り返ってウェルに約束通り二課の《シンフォギア》装者を倒したため、その代わりとしてソロモンの杖を渡すように言う。

 

「こんなまま事みたいな取引にどこまで応じる理由があるんですかねぇ」

 

しかし勿論ウェルはその要求を飲むつもりなどさらさらなく、ウェルはあるスイッチ……クリスの首につけてある「爆発」の装置を起動させようとスイッチを押すが……爆発する気配はなく、クリスは首の「壊れた」装置を取り外した。

 

「な、なんで爆発しない!?」

 

「壊れてんだよ。 

約束の反故たぁ悪役のやりそうな事だ」

 

クリスはウェルに迫ろうと歩き、ウェルは完全にビビってその場に座り込んでしまうが彼はソロモンの杖からノイズを呼び出してクリスに差し向け、クリスは舌打ちしつつもアームドギアを展開しようとするが……アームドギアはなぜか展開することができなかった。

 

「っ!?」

 

「Anti-LINKERは、忘れた頃にやってくるぅ!」

 

実はこの辺り周辺にはウェルがいつの間にか病院の時と同じシンフォギアの出力を下げるガスをまき散らしており、この状態ではクリスはアームドギアを出すばかりかまともに動くことすらできなかった。

 

「チッ、ぶっ飛べ!! アーマーパージだ!!」

 

するとクリスは自身のシンフォギアのアーマーを全て吹き飛ばして取り外し、取り外して吹き飛んだアーマーは何体かのノイズを撃破し、ウェルは悲鳴をあげて咄嗟に岩陰に隠れる。

 

ウェルは砂煙があがる中恐る恐る辺りの様子を確認するが、煙の中からクリスが飛び出して杖を奪い取ろうとするがミスしてしまい杖はどこかに飛んで行き、そのせいでウェルのコントロールを受け付けなくなったノイズ達は一斉にクリスとウェルに迫ろうとしてきていた。

 

「杖が!?」

 

「ひ、ひいいいいい!!!!?」

 

そしてクリスは咄嗟にある人物の名を呼んだ……自分の先輩達と、自分に生き甲斐をくれた義理の兄の名前……。

 

「先輩……! 霊風……!ロック義兄……!!」

 

そんな時、空間から大量の剣を具現化し、上空から落下させ広範囲を攻撃する"千ノ落涙"がノイズ達に降り注ぎ、クリスとウェルの周りにいたノイズ達はそれを喰らって一斉に消えさる。

 

だが、その中を一体だけ切り抜けたノイズがクリスへと跳びかかってきたが……それはクリスの前に現れた水色の戦士が白と黒の夫婦剣で切り裂いた。

そしてもう一体がクリスの背後を狙おうとしたが、真横から赤い槍がそのままノイズを貫通させ、ノイズは灰と化した。

 

クリスの危機を救ったのは……ギアの出力を抑えたエクスドライブモードになる以前と同じ形をした『天羽々斬』を纏った翼と、

『英雄』ランサーの力を纏った霊風と、

パートナー『英雄』であるアーチャーの力を纏ったロックだった。

 

(挿入歌『絶刀・天羽々斬』水樹奈々)

 

「Anti-LINKERの負荷を抑えるためにあえてフォニックゲインを高めず出力の低いギアを纏うだとぉ!? 

そんなことが出来るのか!?」

 

「できんだよ、そういう先輩だ」

 

翼は剣のアームドギアで次々とノイズ達を切り裂き、次に逆立ちと同時に横回転し、展開した脚部のブレードで周囲を切り裂く"逆羅刹"を繰り出してノイズ達を消し去る。

 

「一緒に積み上げてきたコンビネーションだからこそ、目を瞑っていても分かる。 

だからかわせる、かわしてくれる。 

ただの一言で通じ合えるから。 

あたしのバカにも、付き合って貰える!」

 

実はクリスの首に付けられていた装置は翼が既にアームドギアで傷をつけて破壊していたりするのだ。

 

翼は巨大化させたアームドギアから放つエネルギー刃"蒼ノ一閃"を放ってノイズ達を切り裂き、ウェルは翼がノイズと戦っている隙にそそくさをソロモンを置いて逃げて行ってしまった。

 

すると翼はまたノイズ達がクリスを囲もうとしているのに気付いたが……。

 

「クリスに手ぇ出そうとしてんじゃねえ!!」

 

ロックは跳びかかってくるノイズ達を左右の夫婦剣『干将・莫耶』を用いてたったの一振りでノイズ達を一瞬で切り裂いたのだ!

 

「馬鹿め!」

 

ウェルはそう言う。

するとロックはそのまま膝を地に付けてしまった。

今、この場にはAnti-LINKERの《精魂導師》対応版…

Anti-glycerigger(グリセリガー)も同時に散布されていたのだ!

 

それにより、一気に体力を奪われたロック。

それを霊風は肩に担ぎ、そしてロックをクリスの所へと運ぶなり、「後は任せろ」と言って、霊風は翼の隣に立った。

 

「久方ぶりに…あの曲。

歌ってやりますか!」

 

「奏がいない分は、2人で!」

 

霊風は翼の問いに「応とも!」と勢いのある返答をすると、霊風は1枚のカードを取り出した。

それは、ロックの基本の戦闘時に使うカード…

【水の魂を導く師者】のカードであった!

 

「な、何を⁉︎」

 

「こう使うのさ!」

 

すると霊風はそのままカードに装填し、そしてレバーを引いた!

 

「変身!」

 

ースピリット!フォーム、フォーマル‼︎ー

 

すると霊風の周りに水とそして弓を番える戦士の魂が現れるや、そのまま纏ったのだ!

 

ーお前等の魂!私、頂く!ー

 

其処には、水の弓を構えた霊風が其処にいた。

己が持つ《風魂導師》の力と、

ロックの《水魂導師》の力が1つになった姿…

 

水と風は合わせる事で災害を生む自然現象『嵐』が生まれる…

 

今の霊風はその2つの力を持つ《精魂導師》…

 

《嵐魂導師》トルネイドに融合変身した。

それを見たウェルは「ひ、ひぃぃぃ⁉︎」と言いながら尻餅をついた。

 

「さぁ〜て。

可愛い後輩を可愛いがってくれたんだ…

対価を払う覚悟は出来たか、マッドサイエンティスト!」




《嵐魂導師》トルネイド
《水魂導師》の力と《風魂導師》の力を合わせた力。
変身する際は以下の組み合わせでないと発生しない。

スピリットアブソーバー×【水の魂を導く師者】

ソウルアブソーバー×【風の魂を導く師者】

上は霊風、下はロック専用の変身プロセスである。

発生音は其々のカードと同じ音声が流れる。

〔水〕と〔風〕,そして2つを合わせた属性〔嵐〕の技を使用する事が出来る。

次回

Preserved Roses

次回は翼と霊風大活躍の巻!

※活動報告の方も宜しくお願いします。

2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。

  • けものフレンズ(2017)
  • バトルガールハイスクール(2017)
  • はたらく細胞(2018)
  • SSSS.GRIDMAN(2018)
  • 盾の勇者の成り上がり(2019)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。