憑友と少女の事実を聞いた響達は驚愕していた。少女は実は『元』ノイズであったという事に。
しかし先程の言動を見ても彼女がノイズであったと言うのは違和感がありまくりである。だが、確証はある。
シンフォギア装者達が纏う聖遺物には耐性が無い故に攻撃を受けたら炭化する。
つまり、先程シャトルを無事に着陸させた直後の響達が手を取ろうとしたのに少女は響達の所へ行かず、
今ペンダントを外した彼女達の場合、少女は響達の元へと一直線に行った。
それは聖遺物を纏うギアとそれを構成する為のペンダントもといコンバーターがあった為なのである。
謂わば聖遺物はノイズを払い除ける一種の魔除けと言う事なのだ。
それを聞いた翼達は少女に警戒をしだすが、響はそれでも手を差し伸べて来た。
「それでも構わない。憑友は前に『ノイズにも人と共に生きていきたい、優しい性格を持つノイズがいる』って言っていた。だから、私も貴方と一緒になれたらと思ってる!」
「!」
その話を聞いた翼達はそんな性格の響にいつも振り回されてきた。今までも。今この瞬間も。そしてこれからも。
そして今日も彼女等は半ば呆れつつも、「立花らしい」との一言で済ましたのであった。
そしてノイズ
それは最早、ルオレが『元』ノイズであるとは思えず、寧ろ1人の女の子だと思わせる言動だった。
それを見た響と憑友はルオレの頭を撫でたり、ハグしたりしたのであった。
それを見た一同は『(ノイズであったにしても、この子はもう人間なんだ)』と思っていた。
その後、彼等は憑友が所持していたワゴン車に驚かされまくっていた。
まず、山の頂上に到達するなり、何処からともなく翼を展開させて、空を飛ぶわ、
タイヤを水平にして水上移動したりとあからさまにハイスペックすぎる機能を彼等は驚愕していて、それを優に扱える憑友は驚きを隠せなかった。
因みにその際に、響から「まだ運転できる歳じゃないよね?」と言った。
それもそうだ彼…憑友は響と同学年だ。響は未来と一緒で高校2年生…つまり16,7歳。
運転免許が交付される年齢は18歳。
とどのつまり…憑友はまだ運転できる年では無いのだ。
だが、
「翼さんがバイクを特許申請した時と同じで、俺も特許申請をしただけ」と憑友は自身満々に言った。
それを聞いた翼,奏,霊風は苦笑を浮かべていたのは此処だけの話。
そしてルオレはそんなハイスペックワゴン車の中から外の風景に目を奪われていたのであった。そんなので良いのか?
そうしていると憑友はS.O.N.G.がある移動本部を既に越してそのまま日本に到着するなり、そのままとある場所に向かっていた。
その場所とは…
ーーーーーー
「まさかのこの場所とはな…」
「此処は?」
憑友達がやって来た場所を見て、霊風は心当たりがあり、皆を代表してロックがそう尋ねてきた。
そして翼だけは苦虫を噛んだかのように、その場所に目を背けていた。
それを見たクリスと響は首を傾げつつも、翼の様子が可笑しい事に気がつく。
その光景を見た奏は頭を掻きながら溜め息をした。
「此処は、翼の実家だ」
霊風が言った一言で響とクリスは目を見開いた。
当然だろう。自分達の仲間の家などあまり行かないものなのだから。
だが、そんな実家である翼本人はと言うと家の方すら見ていなかった。それを見ていた奏と憑友は同じタイミングで「はぁ…」と溜め息を零したのは言うまでもない。
すると憑友はワゴンから降りた。ルオレも「イッショ二イキタイ!」と駄々を捏ねてしまったが、響とクリス、そして護衛という形でロックも同行すると言い出したので、憑友は仕方ないと思ったのか、奏と翼,霊風の3人だけをワゴンに残し、残りのメンバーだけで翼の実家…風鳴八紘の元へと向かって行ったのだった。
ーーーーーーSIDEto霊風
「なぁ、翼?まだ帰りたくないのか?」
「…ああ」
はぁ…参ったな。
原作通り翼の奴、親父さんの事に対して、未だに溝を作ったままか。
このまま行って和解してくればそれでそれで結構なんだけどな。
それにしても、この世界でまともな父親って、憑友の親父さんと未来ちゃんのお父さんだけだな…。
原作を見たけど、響ちゃんの父さんは周りの空気に押し潰されて、娘をほっといてどっかに出て行くし、
翼の父親は堅物で超が付く程の不器用人間。
切歌や調,マリアとセレナちゃんの父さんは蒸発もとい他界。
クリスとロックの父親に至っては両親揃って戦争に巻き込まれて死亡。
奏も皆神山の唯一の生き残り…つまり家族すらいない。
各言う俺の両親は物心ついた時にはノイズに殺されたって言われたな。尤も、それは隠蔽しているのでは無いのかと密かに思った事もあったけど、今は分からないな。
両親か…
俺の両親…特に父親は何をしていたのかな。
そこんところは俺を転生させた神すらも教えてくれなかったな。
『なんだ?親子喧嘩か?』
「⁉︎」
「フィ、フィーネ⁉︎」
いや、なんでお前が出て来る⁈
しかも、ホログラムと来たか⁉︎
「ってか、なんで此処に居るんだよ⁈」
『ざっと言うとこの車は私が改良させたんだ。その際にこの車に私の細胞組織を構成させるプログラムを作成したのだ。
本体は憑友とまだ共有中だが、この車に意識を飛ばす事も造作も無い事さ』
…もうなんでも有りだな…。キテ○ツか?
「…」
『…ふぅ。何時ものお前では無いな。
もう少し周りに頼れば良い。今の私は非力だが、それでもお前を助けてやれる事くらいは出来るさ』
「…ありがとう」
そういうとフィーネの眼差しはかつて響ちゃんに託したときのような瞳を出して、そのままホログラムを解除して、姿を消した。
1人で出来ないのであれば、誰かに助けを乞うのも有りだぜ、翼。
ーーーーーーNO SIDE
3人がフィーネと話をしていた頃、憑友達は翼の実家…八紘の家にお邪魔していた。
因みに憑友は右手にジュラルミンケースを所持している。
其処にはSPが家を厳重にしていた。
するとその内の1人のSPが憑友を目にした瞬間に憑友に会釈をした。
それに気付いた憑友も会釈をした。
それを見た響達も釣られて会釈すると、SPが案内すると言う動作をしたので、憑友はそのSPの後について行く。勿論響達も。
そしてとある一室に着く。
「八紘様。玄也様の息子様がお見えに参っております」
『通せ。連れも一緒なのだろう?』
「はい」
『なら、その者達も通せ』
「畏まりました。どうぞ」
「失礼します」
憑友は返事と共に部屋へと入った。
それを筆頭に、響達も一緒に入ってきた。
そして彼等が目にしたのは、一際威厳を感じるお偉いさんにして、翼の父親…そして弦十郎の兄…風鳴八紘が其処にいた。
「…此度の件は済まなかったな」
「構いませんよ。それよりも此方を」
そう言うと憑友は先程のジュラルミンケースを応接スペースに設置してある机に置いた。
そして八紘はそのまま「席に座っても構わん。長話になりそうだからな」と言われ、憑友達を席に座らせた。因みにルオレは憑友の膝上にちょこんと座っている。その仕草にクリスは内心、響は全体で「可愛い」という表現をしていたのは言うまでもない。
そうしていると八紘はジュラルミンケースを開けた。
其処には1つの茶封筒があり、その中身を紐解くと、そのまま八紘は書類と睨みっこし出した。
その中を響達はただ単に、「息苦しい…」と思えたのは此処だけの話…じゃあ何の為に来たんだよ…。
すると八紘は書類を読み漁り終えた。その時間は約3分。
カップ○か、ウルトラマンかよ…。
「…態々済まないな」
「こんな事しか出来ないのが悔しいですけど」
「それでも十二分過ぎる情報だ」
如何やら余程の重要案件だったようだ。
すると八紘は外にいるであろうSP達に声を掛けた。
するとドアから1人のSPが現れ、「例の物を持って来てくれ」と八紘から言われたので、SPは頷くと直ぐに例の物を取りに行き、そしてものの10秒以内に1つのジュラルミンケースを持って来たのだ…いや、速いから…!と言うか結構近場に有ったのね⁈
するとSPからジュラルミンケースを受け取る憑友。
憑友はすかさずそのケースの中身を確認した。
響達もその中身を見た。其処には9つの『英雄石板』があった。
「対価としては少ないかもしれないが…」
「いえ。寧ろ多いぐらいです。あの量でこれだけの『英雄石板』…寧ろ貴方の方が損をしているように思えますが?」
「なに…私としてはこの情報が高い価値を持っていると思っているさ」
そう言うと憑友と八紘は手を握った。交渉成立のようだ。
「次も頼むぞ」「当分先ですけどね」
それを見た一同は何とかこの場のやり取りが終わった事で一気に疲れが襲ってきたのであった。
精神的に疲れたのだろう。
それによく見てみると、ルオレは憑友の膝上に、憑友の身体に沿うかのようにぐっすりと眠りについていたのであった。
「さて、情報供給はこのくらいにして、此処からは敬語なしで行きます。
八紘さん。貴方何時まで翼さんの事を疎遠にしたままにするんですか?」
「っ…!」
するとまた場の空気が重くなった。
これには流石の響達も息苦しく感じてしまった。
「その様子だと、親父にもしつこく言われたみたいですね…。
はぁ…
俺が言う事は良く無いので言いませんけど、父親らしい事は少しはしてあげて下さいね。
それだけで翼さんの気持ちも全然変わりますから」
それだけを言うと憑友は「失礼します」と言って、先程受け取ったジュラルミンケースを提げて部屋を出た。
そしてそれに気付いた響達も慌てて部屋を後にしたのであった。
「…余計なお世話…とも言えないか…」
八紘の呟きに答える者はいなかったのであった。
ーーーーーー
そして憑友達は翼の実家を後にしようとした時に、1人の男性が神聖化されている岩の元にいた。
「?相沢さん?」
「ん?…ああ!憑友君!元気だったか?」
「ご無沙汰してます」
そう言いながら、憑友は相沢と呼ばれた人と握手をした。
すると、相沢は憑友の隣にいた少女・ルオレに向けた。
それに気付いたルオレは怯えてしまい、憑友の後ろに隠れてしまった。
「ははは…。やっぱりか」
「何が『やっぱりか』ですか。
この子の正体、分かってる癖に」
『え?』
「あはは…。まあ、色々とね」
そう言いながら相沢はルオレを見つめ始めた。
すると憑友はルオレと顔の目線を同じにして、ルオレの耳元で呟いた。
「相沢さんは、ルオレと同じ…『元』ノイズだったんだよ」
「⁉︎…ホント?」
「ああ。憑友君が言った事は本当だよ」
ルオレは驚いていた。此処にいる青年・相沢が実は自分と同じ存在だと言う事に。
そんな会話を見ていた響達は『?』と頭にクエスチョンマークを付けながら首を傾げた。響達には聞こえていなかったようだ。
するとルオレは相沢の前に近づき、そして手を恐る恐る差し出してきた。
それに相沢は応えるかのように手を差し伸べ、握手した。
相沢の気持ちを感じたルオレはそのまま相沢に抱きついたのだ。
それを見た響達は目を見開いた。何せ、ルオレが自分達以外の人にも積極的に抱きついていたから。
そうしている間に憑友はある人と連絡していた。
そしてルオレと相沢がハグを辞めたと同時にその通信を終えて、電話を切った。
「誰と連絡したの?」
「ん?未来だよ。久方ぶりに帰ってきたんだ。連絡の1つくらい良いだろうが」
「…そうだよね!」
そうすると憑友はそのまま相沢が傍観していた岩に向けて礼をすると、相沢と別れ、響達と共に一行はワゴンへと戻って行った。
その時にルオレが相沢に「マタアエル?」と言ったが、相沢は「何れ会えるよ」と言い返し、ルオレは笑みを浮かべながら憑友達の後を追った。
そして一行はそのまま『元』二課で、現名『S.O.N.G.』の方へと向かって行ったのであった…
相沢
オリキャラにして、ルオレと同じ『元』ノイズ。
憑友とは何回か会っているが、経緯は不明。
ルオレよりも長い時間を人間として暮らしているのか、人間と何ら変わりはない。
現在は、憑友から事情を聞いた八紘氏の雑務係として、八紘邸もとい翼の実家にお暇している。
次回
再会と『〔絶唱〕石板』
次回は前後編に分かれての投稿です。
そしてサブタイにて、謎が1つ解ける…!
2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。
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けものフレンズ(2017)
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バトルガールハイスクール(2017)
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はたらく細胞(2018)
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SSSS.GRIDMAN(2018)
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盾の勇者の成り上がり(2019)