その頃、緊急テレポートを行ったガリィは、キャロル達のアジトに戻ってきていた。
「ガリィ…」
「そんな顔しないでくださいよ〜!
碌に唄えない奴と、歌っても大した事無いんですから〜!」
「…だが、良くやった方だな。ジィスから報告を受けている」
「そう言えば…あの騎士道馬鹿!私を置いて逃げやがって!」
「逃げたのでは無い。戦略的撤退だ。性根腐ゴスロリ」
そんな2人の会話を割って入るかのように、唯一の男性型《オートスコアラー》…レグルスが現れた。
「げっ。会いたく無い奴が嫌がったよ…」
「ふんっ!『聖杯』の分際でよくもまぁその減らず口が叩けるものだな」
「そんな事よりもジィスはどこ行きやがった⁉︎」
「彼奴は休暇だ。欠陥故に息抜きも必要なのだ。
それに我が臣下を過労で倒れては困るのでな」
「マスタ〜」
「俺が自ら頼んだのだ。
彼奴はミカとは対照的に防御特化型の《オートスコアラー》
傷付いた身体を治すのに必要なエネルギーを賄う為には色々と手間がかかる。
だが、それ故にありとあらゆる戦況に置いては有利不利がない万能さを誇っている」
「ふっ。流石、
趣味の1つでも合えば、喜びに浸りたいものよ」
「…ちっ。これだから、王様は嫌いなんだっつうの」
そう言っているとキャロルが次の命令を繰り出した。
それは、響のガングニールを分解せよとの事だった。
そして自分達の目的…"レイラインの解放"を進めよとの事だった。
するとキャロルはガリィに、「今回は戦闘特化型のミカを連れて行くと良い」と言ってきた。
「良いゾ!」
「そっちに言ってんじゃねぇ!」
「お待ち下さい、マスター」
「…ちっ。漸くかってんだ…ジィス」
するとキャロル達の会話の中、ジィスが現れた。
ガリィは先のジィスの行動に苛立ちを隠してはいなかった。
「ミカを連れて行くのなら、私もお役に立てるかと」
「…そうだな。ガリィ。2人を頼むぞ」
「…はぁ〜い…(私はお守りかよ…ちっ!」
「聞こえていたぞ。ガリィ」
「⁉︎…じょ、冗談ですよ〜もう〜♪」
「では、ミカ様。ガリィ様。行きましょうか」
「分かったゾ!」
そう言うと3人はアジトを後にした。
ーーーーーー
一方、響は憑友からのビンタを受けた事と、そして自分の不甲斐なさに心を痛めていた。
そんな中でもやはり響の側には彼女がいた。
「眠れないの?」
響と憑友の幼馴染…未来だった。
大事な存在。だけど、その関係を一度は壊してしまうも、仲直りして、
そして助けたいとそれぞれの想いが交錯と言う形で戦った事もあった。
けれどもやはり響にとっては未来は大切な幼馴染で、そして帰ってくる場所…『陽だまり』である。
未来に言われ、「うん」と言いながら響は今回の事を話した。
唄えない…
この手で誰かを傷付ける事がとても怖くて、自分の弱さで皆んなを巻き込んでしまったと言う事を。
そして、今を思えば、そんな弱い心を持ってしまった自分に見切られたのだろう。憑友がビンタと言う形で響との絆を断ち切られた。
そんな自分の事を悔やむ響。
そんな響の拳を未来は両手で優しく包み込む…
「私は知ってるよ。
響の歌は誰かを傷付ける物じゃないって事を…
きっとそれは1番近くにいる憑友もそれは1番良く知っているよ」
「憑友も…」
「うん。だって、憑友…『響の歌があるから今の俺がいるんだ。
響の歌は俺に生きる希望を与えてくれるんだ』って、前に言ってたんだ…」
「!…憑友が…」
「私と憑友は信じてる。
響の歌は、拳は、誰かと手を繋ぐ為の物だって事を…」
「未来…ありがとう」
そう言いながら、2人は就寝した。
ーーーーーー
そしてリディアンでは未来と創世達で昼食を取っていたが、そこに憑友と響の姿は無かった。
響は課題をしないといけないと言って、教室に残っていた。
普段は授業に追いつくだけでも一苦労で、「好きな食べ物はごはん&ごはん!」と言って良い程、花より団子な響。
そんな響が課題にのめり込んでいるとなると、先の戦いでは相当重症と見て、間違い無かった。
するとそんな彼等の所に憑友がやって来た。
「!ツッキー…」「憑友…」
創世達から言われる憑友。
すると未来にギアペンダントを渡してきた。
「これは…」
「ガングニールのペンダント。
…俺だって、あんな事はしたくは無かった。
けど、俺は今の彼奴から放たれる歌に、心が踊らないんだ。
今迄は彼奴の歌を聴いたから此処まで生きてこれた。活力を誰よりも多く貰えた。
けど、今の響の歌には俺の心には届かない…」
「…つまり、今の立花さんの歌では自分はもしかしたら…」
「恐らく…あの世だな」
そう言いながら響の事を話す憑友。
話を聞いた創世達は消沈する。
「だが、彼奴はすぐに見つけ出せるさ。
"己が唄う理由"をな」
「"響が唄う理由"…?」
「その鍵を俺は持っていない。
持っているのはただ1人…未来だけなんだ」
「私だけ…?
私が響が唄う理由を取り戻せる鍵なの?」
「」コクンッ
そう言うと憑友は席から離れて、手を振りながら後を立ち去った。
その日、憑友とリディアンで会う事は無かった…
ーーーーーー
一方、S.O.N.G.の方では、前回襲撃してきたオートスコアラーと、第3勢力『リベレーション』に関する情報が流れ、エルフナインとサモンが説明した。
因みにあの後、霊風達も回復し、今はこの場に憑友以外の導師達が全員いる。
「響さん達の前に現れ強襲したガリィとジィス。
クリスさんが戦ったレイアとシィバ。
イギリスにて翼さん達と相対したファラと唯一の男性型のレグルス。
そして未だ姿を現していないミカとジュエルの8体が、
キャロルのオートスコアラーになります」
「此処からは私が話を進めるわ。
第3勢力『リベレーション』の構成人数はたった3人。
私は無理やり開発研究に携われてしまい、彼等に『FUSION DRIVE』と言う、『英雄』2体の力を1つにしたシステムを構築するアブソーバーを作らされたわ。
…さて、経緯の話は此処までにしましょう。
まず、先の火災事件の際に記録された防犯カメラから映し出された映像から発見された映像には憑友君と水色の戦士が映っていた。
憑友君が戦った戦士は…
《氷魂導師》アヤカシ。
その名の通り、氷のような冷気をまとった攻撃を得意とするだけではなく、翼さんのような生粋の刀使いで、
『陰陽抜刀術』と呼ばれる剣技で、相手を斬る剣技を持ち合わせているわ。
それに加え、彼の元についている『英雄』達は皆、刀や剣などの生粋の剣士・侍型の『英雄』が多い事も分かったわ。
そして次に先の件にて憑友君が、
火災の件でロック君と相対したのは…
《地魂導師》ボーン。
此方は逆に己の拳で戦う
それに、義理人情に厚い性格でもあるわ。
現に彼が監視に着いた時は色々とお世話になったわ。
そして彼のやり方は以前の憑友君と響さんの格闘データとよく似た戦い方をしてるのが特徴です」
「つまり、憑友君と響ちゃんと関係深いと言う事ですか?」
「恐らく。
…さて、最後の1人。
《雷魂導師》アンデッド。
…『リベレーション』のリーダーだと言っていました。
故にその実力は先のイギリスでも、証明しています」
そう言いながら、サモンはライブ会場内のカメラを見てみると、そこにはアンデッドが霊風と零,陰陽兄弟4人を相手に圧勝していた。
「彼の特徴は雷を扱う事と、"魔法"に関する攻撃系統には強いと言う事も分かってます。
彼が扱う魔法の殆どは"詠唱付き"ですが、その詠唱文は長くても2,3行ちょっとしかないだけの物ばかり。
大半は詠唱無しでバンバンと放ってくるので迂闊に間合いに入り込みにくいのが特徴です」
「此奴らが…」「俺達の敵…!」
「人形遊びに付き合わされてこの体たらくかよ…!」
「おまけに導師の名を持つ者同士が戦う羽目になるとは…!」
そんな話をしていると弦十郎がこんな事を言った。
「そこで、エルフナイン君とサモン博士から立案が出た」
その話を聞いた皆は2人に視線を向ける。
すると映像にはある文字が書かれていた…!
「プロジェクト・イグナイトと、イグニッション・カインドプログラムだ」
ーーーーーー
その頃、響と未来は2人きりで帰路へと着いていた。
だが、そこに7体目のオートスコアラー・ミカが現れ、2人は急いで人気の無い場所へと向かって走り出す!
そして逃げた先でアルカ・ノイズの攻撃を受けた階段が分解され、そこを渡っていた響は下に落っこちてしまう。
そんな中で未来は響を助けようと動こうとした時、突然後ろからの気配を感じて振り返るとなんと既にジィスが待機していた!
「…また貴方ですか。
私達はシンフォギア装者だけが目的でなので、貴方は此処から立ち去りなさい。
さもないと、アルカ・ノイズ達が貴方を襲いにかかりますよ」
そう言いながらジィスは未来をこの場から逃がそうとするが、
未来は「嫌です!」とはっきりと言い切りながら、述べ始めた。
「例え、シンフォギア装者じゃなくても、私は…
私は、響と憑友を守るんです!」
「…真性の愛が成せる業。
…そうか。私が欲していた存在は此処にいたのか」
そう言うとジィスは未来の喉元に槍を突き付ける!
「ならば、その愛を抱いて溺死しなさい」
ーーーーーーSIDEto未来
「⁉︎未来ーーーーーー!」
響の声が聞こえる。
私はこのままやられるの…
ううん。違う…!
私はまだ生きたい!
生きて、響と…憑友と…3人で明日を生きるんだ!
ーそれが貴方の愛なのですねー
え?
ピカァァァンッ!
「⁉︎なんだこの光は⁉︎」
「眩しいゾ〜⁉︎」
「未来⁈」
眩しい…!
ーーーーーー
…此処は?
「此処は禊の間です」
…貴方は一体…?
「かつて、貴方は歪みし鏡の誘惑に負け、そして後一歩の所で大切な親友を殺すところでした。
けれど、今の貴方は歪みし鏡の誘惑なぞ、全く持って通用しないでしょう。
そこには真性の愛があるから」
…
「貴方にならこの鏡を持つに相応しい。
かつての貴方の借り物の力。
だが、今度からはこの力は貴方と共にいます。
その愛を忘れないで下さい…小日向未来。
歪みし鏡…
私が…神獣鏡の正統な適合者…
そう思っているとあたりがキラキラと光の粒子となって消え始めた!
!待って!貴方のお名前を!
「名乗る者でありませんよ♪
ただ、強いて言うならば…
私は一国を納め、女王として崇められた『倭の国の王』。それが私なのです。
小日向未来。貴方のその思い…忘れないで下さいね」
…はい!
ーーーーーーNO SIDE
そして光が収まり、そして未来は首にぶら下げていたある物を取り出した。
それはつい先日、憑友からプレゼントとして貰ったペンダントだった。
だが、それを見たジィスは目を見開いた。
「まさか、此処にもシンフォギアが⁉︎」
そうしていると未来は目を閉じ、そしてペンダントを握り締め、そして…『聖詠』を詠った…!
「Rei shen shou jing rei zizzl…」
そして光が放たれると、未来の身体を、シンフォギアが纏い始めた!
そして変身を終えると、そこにはかつてウェルの企みにより、操られていた時の未来の姿が現れた。
だが、その瞳のハイライトは消えてはいない…!
「っ!」
すると未来はすかさず下に降りて、響をお姫様抱っこの形でこの場から離れようとする!
「あ!待つんだゾ‼︎」
「まさか、あの少女もシンフォギア装者だったとは…‼︎」
ーーーーーー
一方その頃、S.O.N.G.の方では先の未来の変身の事も伝わっていた!
「アウフヴァッヘン波形を感知!」
「照合パターン…出ます!」
そして映像には『SHEN SHOU JING』と書かれていた。
「神獣鏡だとっ⁉︎」
「装着者は…未来ちゃん⁈」
「⁉︎」
なんと、未来がまたシンフォギアを纏っている事に驚く一同。
近くにいたナスターシャもこれには驚くばかりであった。
神獣鏡はフロンティアを浮上する際に必要な聖遺物。
だが、それはかつての自分達の起こした《フロンティア事変》の時に消失したと思っていた。
だが、未来が今…その神獣鏡のギアを纏っているのである。
そしてS.O.N.G.から離れ、とある場所。
其処では憑友がシンフォギアの鼓動を感じた。
『どうやら神獣鏡が起動したようだ』
「神獣鏡…未来なんだな。
…行かなきゃ!」
そう言うと憑友は急いでその場所へと急行した。
その身に纏いし力…かつてはその誘惑に負けたその心。
だが、彼女は今、その誘惑に負けない…!
胸の奥に宿りし『真性の愛』が鏡の力を引き出す事を信じて…!
by『倭の国の王』
又の名を…『卑弥呼』
次回
ガングニール再び/雷の裁き
連投するので、よろしく!
2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。
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けものフレンズ(2017)
-
バトルガールハイスクール(2017)
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はたらく細胞(2018)
-
SSSS.GRIDMAN(2018)
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盾の勇者の成り上がり(2019)