戦姫絶唱シンフォギア〜とある戦士の物語〜   作:かもめカメ

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前回
ライジンの攻撃を前に完敗する憑友。
更には情けまでかけられ、悔し涙を流す。
圧倒的なキャリアを誇る相手。
でも、それでも憑友は立ち上がるのであった…



♪14 復活と記憶の欠片

その頃、S.O.N.G.の方では、響と未来を搬送していた。

憑友は自分の足でなんとかここまでやって来ており、現在は牧藁から手当を受けていた。

 

しかし、憑友の心は此処に在らずのようで、他の皆は何か言った所で憑友には何1つ聞いてはいない事に薄々気づいていた。

無理も無いだろう。自分があと少し速く来ていれば、こんな事にはならなかったのだから。

 

そしてS.O.N.G.の方では新たなシンフォギアのシステム…『project・Ignite』と、新たな《精魂導師》のプログラム…『Ignition・Kind program』の近況報告に入っていた。

 

「エルフナインさんの代わりに、私が現在の近況報告をするわね」

 

そう言いながらサモン博士は現在のシステム及びプログラムの近況報告をシンフォギア装者ならびに精魂導師の皆に説明し始めた。

 

「先ずはエルフナインさんが手掛けている『project・Ignite』について。

此方の進捗状況は89%。

『旧』二課が保有していた『天羽々斬(第1号聖遺物)』ならびに『イチイバル(第2号聖遺物)』のデータとエルフナインさんの頑張りのお陰で改修は順調との事です。

ですが、『ゲイジャルグ・ゲイボウ』愛称『オディナ』の改修には悪戦苦闘中のようです。

何せ、『英雄』そのものがペンダントの中に入っているので、彼を傷付けずに『Igniteシステム』を導入するのには困難が掛かっているようです。

その他の聖遺物…『ガングニール』と『アイギス』、

そして『神獣鏡(シェンショウジン)』は急ぎ改修をしてもらっています。

それが終われば、『アガートラーム』の改修に入り、そして『イガリマ』と『シュルシャガナ』の改修に入るとの事です」

 

そう言うと次は自分の方の近況報告に移った。

 

「次は私のプログラムの方なんですが、予想よりも速く終わり、

後はそれぞれのアブソーバーがそれぞれのメンテナンスを行っており、それが済めば完了です。

なので自分はこの後、エルフナインさんの手伝いに行きたいと思います。

こう見えて、シンフォギアの改修作業を行った事もあるので、大丈夫ですので!」

 

それを言い終えるとサモン博士は一同に会釈するとそのままエルフナインの元へと向かって行った。

 

そして部屋から出ようとすると憑友とばったり会い、2人はそのまま会釈するとそのままそれぞれの道へと進んでいった。

 

「…大丈夫か?」

 

「えぇ…ばっちり!…とは言えませんけどね。

すみません。弦十郎師匠。

俺がいながら…」

 

「お前の所為とは言っていない。そこまで落ち込むな」

 

「…ありがとうございます」

 

ーーーーーー

その頃、とある廃ビル内。

其処では2人の男が其々の得物で稽古をつけていた。

1人は籠手とアンクレットのような武装を取り付けており、

もう1人は刀でその相手と稽古をしていた!

 

するとそんな2人の間に男が制止の構えを取った!

 

「其処までだ,ボーン。それにアヤカシ。

つい先程連絡が入った。

『2週間後、襲撃せよ』とのご命令だ」

 

「ちぇっ!これからが面白くなるってのに!」

 

そう言いながらボーンは籠手とアンクレットを外し、アヤカシは刀を納刀した。

 

「それで、肝心の場所は?」

 

そうアヤカシが言ってきた。

すると2人を止めた男…ライジンは"向こうを見ろ"とでも言っているかのような顔と動作をし、そして2人はその方向に振り向くと、其処には

「此方にございます」と言いながら、彼等のお世話をしている執事・セバスチャンが近くの机に地図を広げた。

 

そして3人はその地図に寄って集る。

 

「場所は…此処だ」

 

そう言いながらライジンはとある座標にピンを刺した。

 

其処は、現在…S.O.N.G.が停泊している港であった。

 

「面白くなりそうだな!」

 

「人は如何する?此処にもそれなりの従業員がいるようだが?」

 

「セバスチャン」

 

アヤカシの質問にライジンはセバスチャンを呼んだ。

するとセバスチャンは説明した。

 

「まず、此方側からの脅迫及び避難警告のメールをその日の早朝6時に一斉送信します。

その後、その近辺で災害を起こして信じこませ、人を立ち入れなくする。という寸法にございます」

 

「…それならば有難い」

 

「じゃあ、その災害役は誰がやるんだ?」

 

「モンスター達にやらせる。

此処最近、自分達の不遇さにストレスを抱えているのだろう。

この際だ。思い切り暴れさせてやろう」

 

「お?良いね〜!」

 

「ボーン!」

 

「冗談だよ、冗談!」

 

「はぁ…先が思いやられる」

 

ーーーーーー

 

それから2週間後。

 

あれから未来は元気になって、健康面でも問題ないとの事で、無事に退院した。

だが、まだ響の意識は戻ってはいなかった。

 

そんな中、エルフナインはすやすやと寝ていた。

それを見ていたサモン博士はエルフナインの分までせっせと仕事をし始めた。

 

現在の彼女は、奏のギアである『オディナ』の改修に当たっていた。

コンバーターの中に入っているのは、『聖遺物の欠片』では無く、『英雄』そのもの。

しかも、その上位互換の存在『英霊』である。

 

いくらエルフナインでも、"『英雄』を傷付けずに『Ignite』を組み込む"事はやはり難しいようだった。

だが、サモン博士はエルフナインに出来なかった事をやりきろうとしていた!

 

「目を覚ましない、『槍兵の英霊(ランサー)』。

貴方の事を心配している主がいるんだから!」

 

そう言うとサモンは懐から小ビンを取り出した。

其処には青い液体が入っており、それを一滴落とした。

 

するとそのコンバーターは光り輝き、そしてオレンジの色合いに変色した!

 

「よし!」

 

サモンがやった行為。

説明すると非常にややこしくて、非科学的な事が関与するので訳が分からない事になるので此処には書かないが、要約すると、

 

"青い液体を投与する事で、元の姿へと戻せるのか"と言う実験を行ったのだ。

 

『くっ…ぅぅ…!…此処は…?』

 

すると其処から声が聞こえた!実験は成功した!

 

「此処はS.O.N.G.の艦内よ。

そして初めまして。私はサモン・クリスチャーノ。

貴方のギアを蘇らせた存在よ」

 

『誠なのか…!

ありがとう…!これでまた奏の槍として振るって貰える!』

 

「でも、残念ながらそう言う訳にも行かないの。

強力なオートスコアラー。そして〔雷〕,〔氷〕,〔大地〕の《精魂導師》がいるわ。今のままだと恐らく勝てない」

 

それを聞いたオディナは「ならば」と言って、話をし続けた!

 

『ならば、私の()を使うときが来たようです』

 

「剣⁈」

 

『だが、その力を発現すると奏の身体に負担が掛かってしまう…如何すれば…!』

 

「なら、今現在行っているシステムを組み込めば良いわ!詳しくは今は寝ているこの子…エルフナインさんに聞いてね。

私は奏さんに貴方が蘇った事を知らせるわ」

 

そう言ってサモンはエルフナインを置いて、部屋を後にした。

 

ーーーーーーSIDEto憑友

 

…此処は…夢の中…?

 

だけど、こんな場所…俺は知らない…

それにこんなにもいっぱいの科学用の道具が置いてある部屋を俺は知らない。

これは一体…ん?あそこに居るのは…

 

『…』

 

あれは…あの時出会った…キャロル?

そして、奥の方には1人の男性…

 

『なあぁぁぁああぁぁ⁉︎』

 

ボォォォンンッ‼︎

 

うぉっ⁉︎吃驚した⁉︎危うく魂が抜ける所だった!

 

『⁈…パパ⁈』

 

え⁈ぱ、パパさん⁈

 

『…曝発したぞ…』

 

そう言いながら俺とキャロルに顔が黒焦げた素顔を見せてきた男性。

 

…プフッ!ハハハッ!

『プフッ!アハハッ!』

 

なんでだろう。すごく面白いよ。キャロルのパパさん。

 

あれ?そう言えば…さっきキャロルも笑ってたな。

なんだ。あの子…笑えるじゃねえかよ。

あんな無愛想な顔をして。

笑った時の顔…素敵じゃないか。

 

そうしていると、その焦げ付いた料理を食べるキャロル。

顔色を見ても一目瞭然。明らかにやっちまったパターンだな。

 

『…美味いか?』

 

『苦いし、臭いし、美味しくないし。

0点としか言いようにしかないし』

 

うわぁ…辛口だなぁ。まぁでも否定しないのは本当。

だって家の母さん…料理ダメダメだもん。

それこそ0点を超えて−100点取っても可笑しく無いぐらいに料理が全くのダメダメである。

何となくキャロルの言い分は理解している自分が此処にいたりするのである。

 

『はぁ…"料理"も、"錬金術"も、レシピ通りにすれば間違い無いんだけどな…

如何してママみたいに出来ないのかな?』

 

ん?錬金術?

そうか…此処はアトリエなんだ…!

でも、レシピ通りに上手くいくとは限らないんですよ、キャロルのパパさん。

 

ママみたいに出来ないのか。

 

それは至極単純なものだったりするんですよ。

そう思っているとキャロルが席を立つ。

 

『明日は私が作る!その方が絶対に美味しいに決まってる!』

 

『コツでもあるのか?』

 

『内緒♪秘密はパパで解き明かしてみて!

錬金術師なんでしょ♪』

 

『あはは…この『命題』は難題だ』

 

そうとも限らないさ。

錬金術も料理も…其処に『愛情』を注げば、その分美味しくなるんだよ。

 

『問題を解き明かすまで、私がパパの料理を作ってあげる!』

 

そう言いながらキャロルはニコニコとした笑顔を見せていた。

そうか…コレは俺の夢じゃない。キャロルの夢なんだ。

でも、なんで俺の夢の中に…

そう思っていたら、突然背景がガラリと変わった!

まるで漆黒のような光景…

 

『それが"神の奇跡"で無いのなら…

人の身に過ぎた悪魔の知恵だ!』

 

⁉︎なんだ…あれは…キャロルのパパさん⁈

 

『裁きよ!贖罪の炎で、イザークの穢れを清めよ‼︎』

 

なんだよこれ…!

キャロルのパパさん…イザークさんが木に包められた状態で磔にされ、しかも下には炎が…!

 

これじゃ…かつて太古にあった儀式…

"魔女狩り"そのものじゃないか‼︎

っ!…キャロル!

 

『パパ!パパ!パパーー‼︎』

 

待ってろよ!キャロル!今お前のパパさんを救ってやるからな!

 

そう言いながら俺はキャロルのパパ…イザークさんの元へと走りそしてイザークさんを助けようとした…が。

 

シュンッ!

 

すり抜けてしまった!

しまっ‼︎(ドガッ!)痛てぇ⁉︎

 

『キャロル…生きて…もっと世界を識るんだ』

 

『世界を…』

 

そうしているとまるで悪夢のような光景は消え、気がつけば俺は白い空間へとやって来ていた。

 

ー大丈夫か⁉︎ー

 

フィーネ?…此処は…まだ夢の中なのか…?

 

ーああ。まだ夢の中だ。

だが、お前の精神面が不安定になっていたから、呼び起こしたのだー

 

そっか…。ありがとう。フィーネ。

 

ーそれよりも、何を見たのだ?

お前が其処まで魘される程の悪夢とは一体?ー

 

恐らくキャロル…今回の首謀者の過去の出来事だと思う。

…そうか。あれはキャロルの"想い出"だったんだ…!

 

ー…干渉か?だが、そんな事、今迄のお前には無かった事では無いのか?ー

 

ああ。確かに。

そんな事は一切無かった筈なのに…

 

ーそれはそうと、今後は気をつけろよ。

干渉するにしても、お前の残りの寿命を払っている。

今回は初めての事のようだから、サービスだろう。

だが、干渉すればする程、寿命が減っていく事を頭の隅に憶えて置いておけー

 

うん。分かった。

 

そう言っていると身体が軽くなって来ている。

如何やら誰かに起こされているようだ。

 

ーあまり無茶はするなよー

 

言われなくてもな。

そういうと俺は目覚める事にした…

 

だが、この時の俺は知らなかった。

 

この時、既にS.O.N.G.がピンチに陥っていた事を。

 

 

ーーーーーーSIDEtoキャロル

…そろそろ頃合いか。

 

「いよいよと言う事か」

 

「…レグルス。ああ、そうだ」

 

最も、9つ目のシンフォギアがあるとは想定外だったが…

 

 

「そんな想定外な事では動じぬのは良く知っておるわ」

 

「…顔に書いていたのか」

 

「…済まぬの、我が神よ(マスター)

何せ、他人の気持ちを感じ取ってしまう呪いが付与されてる故」

 

「気にするな。元は俺が取り付けた出来心だ…」

 

「…赴くと言うのだな」

 

「ああ」

 

「…辛いものだな。

だが、マスターの決めた事を否定する訳にも行くまい。

…出来ることなら、生きて帰ってきて欲しいものぞ」

 

「そのお前の心遣いだけでもありがたく受け取っておく」

 

「マスター…」

 

さぁ…頃合いだ。仕上げと行こう。

 

ミカ。ジュエル…頼んだぞ。

他のオートスコアラーもしっかり頼むぞ。




【雷の巫女 姫島朱乃】
ライジンのパートナー『英雄』にして、悪魔。
その雷の力は魔族の中ではトップクラスを誇っている…!
ライジンに雷の魔術・魔法を教えた師でもある。

彼女の仲間を探す為に、ライジンと協力関係を結んでいる。

次回予告
着々と強化型シンフォギアの完成が近づく中、
遂にキャロルの襲撃が開始し始めた…!
そしてそれを止める為にメンバー内で最も若い4人が立ち向かう…!

次回

edge works

2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。

  • けものフレンズ(2017)
  • バトルガールハイスクール(2017)
  • はたらく細胞(2018)
  • SSSS.GRIDMAN(2018)
  • 盾の勇者の成り上がり(2019)
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