戦姫絶唱シンフォギア〜とある戦士の物語〜   作:かもめカメ

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今回は最初のシーンにご注意下さい。本編にも書きますけど、
憑友君が「想い出」を干渉する1()5()()()の時間軸に一時戻りますのでご注意を。


♪18 『負』と『獣』

ーーーーーーSIDEto憑友

はっきり言うと戦闘が滅茶苦茶だった…

 

ロックと奏さんの攻撃を前にボーンとアヤカシがそれを悉く相殺し、アンデッドの攻撃を霊風先輩が槍を巧みに扱いながら受け流していく。

そして翼さんとクリス先輩は成長したキャロルを相対するけれど、キャロルの錬金術を前に悪戦苦闘だった。

 

「歌う訳でもない…なのにこんなエネルギー…いったい何処から⁉︎」

 

確かに。

シンフォギアを纏っているのであれば、歌を歌わなければその真価を発揮する事は不可能に近い…

なのに歌を歌わずしてこの威力…如何して?

 

「"想い出"の焼却です」

 

「想い出?」

 

…如何言う事なんだ?エルフナイン。

 

「キャロルやオートスコアラーの力は『想い出』と言う脳内の電気信号を変換錬成した物です…」

 

エルフナインがそう言った。

まだ日が浅いオートスコアラー達は消費するだけの想い出の量を所持していないとの事なんだが、じゃあ如何やったらあんな凄まじい威力を誇ってるんだ?」

 

「それは、恐らく唯一の男性型オートスコアラー…レグルスが行ったのかもしれません。憑友さん」

 

…あれ?俺いつ頃から声を出していたんだ?

…まぁ、そんな事は良いか。それよりも先の発言で気になった事がある。

 

「レグルスがオートスコアラー達に想い出を与えていると言うのか?」

 

「ええ…///」

 

そう言うとエルフナインがモジモジしだした…何コノ子、愛デタインデスケド⁈

 

…いかん。完全に理性がどっか言っていた。

エルフナインがこんな動作をする事はただ1つ…

…レグルス…据え膳なんちゃらって奴だよな。これは間違いなく…

 

「…取り敢えず後は言わなくて良いからね」

 

「はぅ〜…ずびぃま"ぜん〜!」

 

だから泣かないで⁉︎俺が泣かせたみたいになってるじゃないか⁈

…って、なんか冷たい視線が…⁉︎

 

『…』ジー…

 

うわぁぁぁぁ⁉︎女性陣達から冷たい眼つきの応酬だよ⁉︎

響〜!未来〜!助けt…って、お前らもか〜い⁉︎

 

…ああ〜もう嫌だよ〜⁉︎誰か変わって〜⁉︎

 

『…』

 

ハイ、変わる気0!知ってましたけどね!(−_−#)

 

『そんな程度かよ!』

 

「⁉︎この声…」

 

するとふと映像から音声が聞こえてきたので、振り返ると、其処にはロックが《地魂導師》ボーンと呼ばれる相手と戦っていた。

ロックはアーチャーと同じ力を持つ『英雄』…【贋作の少女 クロエ】を使用していた。

え?なんで分かるのかって?…お腹に模様が付いてあるからです。

アーチャーにはそんなのは無いしね。それにおへそ出すような人では有りませんし。え?露出して無いのかって?…してますけど、そんなの言わなくても良く無い?だって、変身者…男だよ?

 

と、そんな事は良いか。

そう思っているとボーンは衝撃の言葉を発した。

 

 

 

()()()()…舐め過ぎなんだよ!』

 

「⁉︎()()()()…⁉︎」

 

そんな…⁉︎

 

「?如何したの憑友?」

 

「憑友?」

 

嘘だ…嘘だ…!

 

「⁈憑友⁉︎落ち着いて!」

 

「こんなの嘘だーーーーーー‼︎」

 

そう言うと俺はそのまま指令室を出て行った。その際に調達とぶつかったけど、この時の俺はそれに気付かなかった。

だって…だって…!

もし、ボーンが彼奴だったら…動揺するしか無いじゃないかよ!

 

如何してお前が其処にいるんだよ…!

いや、お前だけじゃ無い!

 

アヤカシ…お前がもしもそうなのであれば…お前もなのか⁈

 

如何して、俺達の前に立ちはだかるんだ‼︎

 

 

ーーーーーーNO SIDE

憑友は廊下を走って行く。

すると角付近で誰かとぶつかった。

 

「あ痛っ⁉︎」

 

「っ…!す、すみません!サモン博士⁉︎」

 

それは憑友を含む《精魂導師》達に新たな力を開発していたサモン・クリスチャーノだった…!

憑友は先の衝撃でサモン博士を吹き飛ばしたのだ。

しかしサモン博士は「大丈夫だよ」と言って、なんとか立ち上がる。

するとサモン博士は思い出したかのように、懐からライドアブソーバーを取り出して、憑友に渡した。

 

「!これ…ライドさん!」

 

「私の役目は終わり♪後はみんなに任せるわ♪」

 

そう言うとサモンはその場を立ち去って行った。

憑友は廊下の片隅に蹲り、そして涙を流した。

それに気付いたライドは話しかけた。

 

『如何かしたのか?』

 

「…俺。ボーンとアヤカシに立ち向かえないかもしれない」

 

『如何言う事なんだ?』

 

すると憑友は先の映像から発した声と、そしてボーンが名乗った()()()()の事を話した。

その話を聞いたライドは驚愕していた。彼もまたその者の存在を知っていたから。

 

だが、ライドはこう語った。

 

『もし、ボーンとアヤカシがその2人ならば…憑友。お前がその2人を救ってみれば良い!』

 

「俺が…?」

 

『君の事を思っている2人なんだ。

だったら、彼等の心に響かせれば良い。

"自分はもう守られるだけの存在じゃない!"ってな!

彼等に守られていた頃の自分はもういない。

だが、彼等の隣に立てるぐらいの力を身につけたんだ!

彼等の背中を守れるように成長したんだ。私が保証する!』

 

「ライドさん…ありがとう」

 

「憑友」

 

すると不意に声が聞こえてきたので、顔を上げると其処には響が立っていた。

 

「響…」

 

「さっきの映像で何が起こっているのかを話して欲しいとは思っていないよ。

だけど、いつか必ず教えてね!」

 

「響…ああ」

 

そう言うと響は手を差し伸べて来て、憑友はその手に掴まり、そして立ち上がった。

 

「師匠から出撃許可が出てるんだ。私と憑友。2人で!」

 

「…分かった。俺も本気を見せないとな!」

 

「それこそ憑友だね!」

 

そう言いながら響の笑顔を見た憑友。

憑友はそんな響の〔太陽〕のような笑顔に先程まで泣いていた自分が馬鹿らしくなり、そのまま響の頭を豪快に搔きむしる。

 

「ちょっと⁉︎」

 

「さぁ、行こうぜ!」

 

憑友の言葉と顔を見た響。

其処には先程まで背負っていた荷が降りたかのような憑友の顔があった。

響はそんな憑友に「うん!」と返事をするとそのまま翼達が戦っている戦場の方へと向かうのであった。

 

それから3分も待たずに憑友は急に倒れ込んでしまい、メディカルルームへと搬送されていたのであった。

 

ーーーーーーSIDEtoサモン

作戦は順調ね。

兄さん達、姉さん達に再会出来た事は嬉しい限りね。

尤も、まさかアブソーバーと言う電子機器に変貌してしまったのは残念だけど、私の計画としては寧ろ合格だった。

さて、そろそろ私も行きますかね…⁉︎

 

「動か…ない?」

 

「すみませんが、ご同行をお願いします」

 

「…緒川…さん?」

 

くっ…流石、S.O.N.G.専属のエージェント。既に私の事は情報収集済みという訳ね。

 

「貴方は一体、何を企てようとしてるんですか?」

 

そう言いながら、銃を女の人に構えないで欲しいわね。

 

…貴方の背中を狙いやすくなっちゃうんだから?

 

「⁉︎…ぐはっ⁈」

 

シュュュュンッ!

 

…!動けるようね。

 

「い、今のは…⁉︎」

 

私の名はサモンよ?

「サモンは英語でなんて呼ぶでしょうね?」

 

「サモン…召喚…まさか⁉︎」

 

気付いてももう遅いわよ。

お願いするわ…【灼眼の剣士】ちゃん♪

 

「!うわぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

…さて、私はもう此処に用は無いわね。

バイバイ♪S.O.N.G.の皆さん。

兄さん達…姉さん達…

 

今から私は…貴方達の敵になります。

ーーーーーーNO SIDE

S.O.N.G.内でそう言う騒動がある中、

戦場では完全に劣勢になっていた。

 

キャロル相手に翼とクリスが攻撃を仕掛けていくが、キャロルの前にはシンフォギアを強化しても劣勢に立たされていた。

キャロルは自らの記憶…「想い出」を焼却させて強力な力を発揮させているのである。

数百年の記憶を保有しているキャロルだからこそなし得る事だった。

そしてそれはアンデッド達『リベレーション』を相手にしているロック達の方も劣勢だった。

 

「クソッタレが…!」

 

「大丈夫か…クリス…翼」

 

「私はなんとかな」

 

「アレを試すにはギリギリ大丈夫ってとこかな」

 

 

「…そっちは如何だ?霊風」

 

「へっ。言わなくても分かってるだろ?」

 

「…ふっ。そうだな」

 

そう言いながら5人は立ち上がる。

 

「ふっ。タマを隠しているのなら見せてみろ。

俺はお前等の全ての希望をぶち砕いてやる!」

 

「そして俺達はそんなお前の野望を止めてやる。

勿論、シンフォギア装者…お前達もな」

 

そう言いながらキャロルは挑発を仕掛けるが、アンデッド…ライジンがキャロルとシンフォギア装者達に対してそう答えた。

 

するとクリスは翼と奏の2人に「付き合ってくれるか?」と言ってきたので、2人は頷きながら返答して、そして3人はアレを発動する!

 

「「「イグナイトモジュール…抜剣!」」」

 

そう言うと3人はそれぞれの胸のコンバーターの装置を起動させ、取り外した!

 

『『『Dainsleif』』』

 

するとコンバーターが手元から離れて、其処から光の突起物が出現、そして3人の胸部と首の間を目掛けて突き刺した!

 

それにより、声にも寄らない悲鳴を3人が悶えながらそれを受けた。

それを見たロックと霊風も両者が頷く。

 

「俺達も…!」

 

「彼奴らだけに重荷を背負わせて堪るかよ!」

 

そう言うと2人はアブソーバーのパネルボタンに手を添え、詠唱を始めた。

 

「「"己の中に眠りし『獣』よ。

今こそ此処に解放せん!"

 

『MONSTER DRIVE』

 

ビースト・オン!ザ・イグニッション!」」

 

そう言うと2人はそのままアブソーバーを力強く翳した!

 

ーー『MONSTER DRIVE』!ーー

 

するとアブソーバーから匂いが発してきた…それも視認できるぐらいの濃いピンクの臭いが。

 

「⁉︎あっ…がぁ…⁉︎」

 

するとなんと霊風とロックはその匂いを嗅いだ瞬間に翼達と同様、悶え始めたのだ!

 

「何だ…この匂いは…⁉︎」

 

「駄目だ…目に焦点が…⁉︎」

 

2人が吸った匂い。実はこれ、人としてはあまりにも危険な代物だった。

 

事の発端は、翼達と共にエルフナインの話の最中まで遡る。

 

ー回想ー

エルフナイン曰くproject・IGNITEは『シンフォギア』に搭載されている決戦機能を扱う為のものとの事だった。

決戦機能は主に3つ存在している。

 

己の身体を傷つけてまで放つ諸刃の剣…「絶唱」

 

相当量のフォニックゲインを束ねて起こす奇跡の力「XD(エクスドライブ)モード」

 

そして今回のシステム「IGNITE」の3つが存在するのである。

だが、実はこの「IGNITE」…翼達は既に目にしているのである。

それは…響の「暴走」であった!

 

エルフナインから言われた事で翼とクリス、奏は憤慨する。

響の「暴走」が今回のシステムの根本だと言う事に。

だが、それを聞いた霊風とロックはエルフナインに突っかかっていた奏とクリスを引き離して、話をし続けた。

 

曰く「『暴走』を制御し、純粋な戦闘力へと変換錬成し、キャロルへの対抗策とする。

それが『project・IGNITE』の目指す所」との事だった。

そしてエルフナインは続け様に霊風とロックに話をし始めた。

サモンから聞いた『MONSTER DRIVE』の使用する際の注意点だった。

 

 

①使用する際、アブソーバーから匂いが発する。その匂いを嗅ぐ事で変身プロセスが開始される。

だが、その匂いはあまりにも強烈で、一般人がこれを嗅げば間違いなく悶え死ぬぐらいの臭いを発するとの事。

 

②それを乗り越えた先に待ち構えているのが、理性の崩壊。

己の身体と脳内の電気信号のミスマッチ…つまり身体の言う事が聞きにくくなる。

だが、それに打ち勝てば、理性の崩壊は無くならず、身体の言う事も聞けるとの事。

 

③そしてそれを乗り越えた先にあるのは身体の変化。

それには相当の苦痛が襲いかかるとの事。

だが、それに打ち勝てば、『MONSTER DRIVE』は発揮する。

その段階中は常に己の中の獣を扱わなければいけない。

 

そうエルフナインはサモンから聞かされていたようだ。

それを聞いた霊風とロックは驚愕した。

もしも、その経過途中で己の中の獣を扱いきれなかったら…

おそらく、自分達は二度と人間には戻れないかもしれないという崖っ淵の状況に追い込まれるとの事だった。

 

ー回想ENDー

 

「うぅ…あぁ…ああーー‼︎」

 

「がぁ…はぁ…うわぁぁぁぁぁ!」

 

「ぐっ!…はがぁ…!ぎゃぁぁぁ‼︎」

 

「げほっ…!がぁ…⁉︎…うがぁぁぁぁ‼︎」

 

「うぅ…がぁはっ…⁉︎…がはぁぁぁぁあ‼︎」

 

そんな中でも5人は必死に悶え苦しむ。

 

モジュールのコアたるダインスレイフは"殺戮の魔剣"とも呼ばれており、人の心の中に潜みし闇を増幅させる力を持っているとの事。

そして霊風達の嗅いだ匂いは己の中に眠りし野性の獣の魂を呼び起こし、それを増幅させる機能を持つとの事。

だが、その力を克服、そして乗り越える事が出来れば、キャロルや『リベレーション』達と対等に戦えれる。

 

だが、その力は凄まじく、霊風達はその力に飲み込まれそうになってしまう…!

遂にはS.O.N.G.の方でも危険信号まで出てしまう!

このまま終わるのかと思ったその時だった。

 

ガシッ!

 

「…霊風?」

 

奏の手を…今にも獣へと生まれ変わろうとしていた霊風が手を掴む。

そしてもう片方の手で翼の手を掴んだ。

 

「こんな…所で…終わって…たまる…か…よ…

 

『生きるのを…諦める…ものかよーー‼︎』」

 

それを聞いたロックは力ずくで闇に飲み込まれようとしているクリスの手を掴んだ!

 

「!…ロック…義兄…⁉︎」

 

「このまま…お前だけを…置いて逝くかよ…

『守って見せるんだーー‼︎』」

 

それを聞いた装者達は手を出し合う。

 

「1人だと…寂しいから…な…!」

 

「危うく…底なしの沼へと…堕ちそうだった…のでな」

 

「お陰で、良い気付けに…なったぜ…」

 

そう言うと5人の身体から光が放たれ、元の状態に戻った。

だが、5人ともボロボロになってしまったのだ。

 

「不発?」

 

それを見たキャロルはしけたツラを見せた。

逆に、アンデッド達『リベレーション』は何故かホッとしていた。

 

「ふぅ…取りあえずは良いか」

 

「尽きたのか、それとも折れたのか、それとも堕ちずに這い戻って来たのか。

…何れにせよ、俺が立ち上がる力くらいくれてやろう!」

 

そう言うとキャロルはアルカ・ノイズを生み出すジェムを上空に投げ放った!

 

するとそこからキャリア型のアルカ・ノイズが現れ、そこから無数の飛行系小型のアルカ・ノイズを出現させ、なんと街へと放たれたのだ!

それを見たアンデッド達はキャロルに怒りを込み上げた!

 

「何時までも地ベタに膝をつけていては、

市街の被害は抑えられまい」

 

「キャロル・マールス・ディーンハイム‼︎」

 

「貴様だけは…絶対に許さない!」

 

そう言うとなんとボーンとアヤカシがキャロルに牙を剥く!

だが、キャロルはそんな2人をピアノ線を使った攻撃で拘束させた。

 

翼達はこの状況の中でも立ち上がる。

だが、アルカ・ノイズ達を倒せる力がもう無くに等しい状況。

絶対絶命…!

 

 

その時だった!

 

「はぁぁぁぁあ‼︎」

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 

「⁉︎まさか…!」

 

上空から2つの雄叫びが聞こえし時…

双方は現れん…

 

「キャロルちゃん!」

 

その手で掴まされし者達に〔太陽〕のような暖かさを放つ少女…立場響と、

 

「"燃え盛る炎の魂"…《炎魂導師》ライド、見参!」

 

その心に有るは〔灼熱〕の魂の持ち主…人絆憑友。

今2人が戦場に降り立つ!




次回

抜剣/ビースト・オン・ザ・イグニッション

装者よ負を乗り越えろ!
導師よ、その身を獣へと化せ!

2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。

  • けものフレンズ(2017)
  • バトルガールハイスクール(2017)
  • はたらく細胞(2018)
  • SSSS.GRIDMAN(2018)
  • 盾の勇者の成り上がり(2019)
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