戦姫絶唱シンフォギア〜とある戦士の物語〜   作:かもめカメ

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オリジナル回。と同時に、新たな戦いの予感。


第7話 死したる肉体

「俺、実は…半分死んでます(・・・・・)

 

憑友の言った一言に、皆は驚いていた。

唯、弦十郎と緒川は冷静になって。

 

「え?…如何言う…事…なの?」

 

奏にハグしていた響は手を離し、憑友の方に向く。

そしてそれと同時に、奏もハグをやめ、憑友の方に向けた。

 

「…う、嘘はやめてくれよ。だって、此処に居るじゃないか。私達の目の前に居るじゃないか。冗談はやめてくれよな?」

 

奏が冗談だろ?と言った口調で話しかけるも、憑友は首を縦には振らず、寧ろ横に振った。否定したのだ…

そしてそれに追い打ちをかけるかのように憑友は話しだした。

 

「俺は、嘘は死んでも言いません。…って、もう死んでたんだっけ。

俺が今まで嘘を言った事ってあるか?響」

 

そう言うと憑友は響を見るや、響に質問する。

憑友の問いに響は俯向く。

奏は「冗談だよな?」と響に示唆するが、

響は首を横に振りながら、

 

「憑友は確かに、これまで一度も嘘をついた事はありません。幼馴染の私だから良く知ってます」

 

『因みに私も、憑友と共に行動して来たが、彼が一度も私達の前で嘘を言った事は1つとしてない。これは紛れもない事実だ』

 

響の答えと、憑友が所持していたライドが揃ってそう答えたので、奏はそれが本当なので知り、膝をついて泣き出した。

 

「なんだよ…それ…

じゃあ、此処に居るのは幻なのかよ⁉︎私がただ単に具現化した幻影なのかよ⁉︎」

 

そんな奏の涙に、憑友は奏の瞳から流した涙を掬って見せた。

その行為に気付いた奏は咄嗟に「へ?」と、惚けた声を出した。

 

「確かに俺は死んでます。けど、同時に生きてもいます。

今の俺は半分幽霊みたいなものです。言うなれば、化け物と言われても可笑しくはありません。

幽霊みたいに透明化や、すり抜けも出来ますし。

人間みたいに誰かに触れる事や食べたり、飲んだりする事も出来ます」

 

憑友の言葉に皆、驚いていた。

半分幽霊な存在などこの世に存在するのかと言う疑問に。

皆が疑心暗鬼のようにしていたので、憑友はライドと話をした。

 

「ライド。〈メディカルモード〉って使える?」

 

『まぁ、久しぶり感があるが、使えるので問題はない!』

 

そう言うとライドを電子パッドのように操作して、そして1つのアプリを起動させた。

 

すると、それを響に渡し、憑友は説明した。

 

「響。ライドさん(これ)を心臓の部分に翳してくれ。その後、奏さんに渡してくれ」

 

「う、うん…」

 

そう言うと響は心臓部にライドを翳した。すると、

 

ドクンッ!…ドクンッ!…

 

『‼︎』

 

なんと、電子パッドから心臓音が鳴ったのだ!

すると憑友は説明をした。

 

「今のは、響の心臓の鼓動音です。次に奏さんにも響と同じ事をお願いします」

 

「あ、ああ…」

 

そう言うと響に渡された奏はそれを心臓部に翳した。すると…

 

ドクンッ!ドクンッ!…ドクンッ!ドクンッ!

 

此方も響とは少しテンポが違うがちゃんと鳴っていた。

 

「今のは奏さんの心臓音です。何方も当たり前ですね。しかし…俺は違います」

 

そう言うと奏からライドを返却し、今度は憑友自身が心臓部に翳した。

 

…………………………………………

 

しかし、いつまで経っても心臓音がしなかったのだ。

 

憑友はその状態のまま話をし続けた。

 

「今、ご視聴頂いた通り、俺の心臓音は出てません。

寧ろ、動いてすらいないのです。

普通、喋ったり、運動したりすれば心臓の音は若干速くなります。

自分の精神状態でも同じ事が言えます。

けれど、今の俺はそれでも心臓の鼓動音はこうして話している今でも、鳴っていません。

それはつまり、肉体は死んでいると言う事になります。

心臓が動かないと全身に酸素が送られてきませんからね」

 

その話を聞いた一同は目を見開いた。

弦十郎と緒川を除いて。

 

「しかし、俺には代わりとなるものが存在します」

 

すると、憑友は上着をこの場で脱ぎ始めたのだ‼︎

 

それを見た一同は驚愕し、女性達に至っては目を閉じたり、手で隠したりとかした。

そして服を脱ぎ捨てた憑友を見た一同は驚愕した。

 

ボォゥッ!…ボォゥッ!…ボォゥッ!…

 

なんと憑友の左胸に青白い炎が出ていたのだ!

一同は急いで、水で冷やそうとした。それに気付いた弦十郎と緒川と憑友は、慌てて宥めさせる。

 

「お、落ち着いて下さい⁉︎コレは今の俺にとっては大事な命なんですから‼︎」

 

それを聞いた皆は『え?』と声を上げたのであった。

 

「この炎は、〔命の灯火〕と言いまして、俺の今の心臓なんです。

此処に水を掛けられたりでもしたら、俺は逆に皆さんで例えて言うならば、"心臓を抉りながらゆっくりと取られていく感覚"だと思ってくれても構いません」

 

その話を聞いた一同は目を見開き、そして青ざめた。

もしさっきの行動をやっていたら、間違いなく憑友を殺していたのかもしれないと。

 

「?という事は…弦十郎君はこの事、知っていたの?」

 

「緒川さん…貴方も?」

 

すると、櫻井は弦十郎がこの事を知っていて皆を止めさせたのかと問いかける。

翼も自身のマネージャーである緒川に迫った。

 

「ああ。こいつの修行をする時に知らされたのだ。こいつの父にして、俺の親友にな」

 

「僕は弦十郎さんと憑友君本人の口から直接聞かされていまして…」

 

「もしかして、その時に?」

 

「はい。ただ、その時は2人から口止めをされていたので、話せなかったのですけどね」

 

2人が何故、憑友の事を知っていたのか、そして彼の身体の構造を知っていたのかに合点がいった皆。

翼はそれに加えて何故、自分のマネージャーである緒川と憑友が知り合いだったのかの経緯も分かったのであった。

 

すると、そんな時に弦十郎の胸ポケットから携帯が鳴り、弦十郎は通信相手を見た。そこには、

 

『玄也』

 

と書かれていたので、弦十郎は電話をかけた。

 

「もしもし。こんな時になんだ?」

『こんな時にとはひどいな〜』

「現に今、お前さんの息子。自分の正体バラしたぞ?」

『あ、それは良いんだよ〜』

 

しかし、どうも今の玄也はかなり陽気な性格だった…

 

「良くないだろうが⁉︎この場には彼の幼馴染の響君もいるのだぞ!」

『どうせ、彼奴は自分から直接話そうとしていたんだ。そのタイミングが今日だっただけなんだよ。

と、話が逸れる前に本題に入るよ』

 

と、思いきや今度はシリアスな一面を出してきた。まるで二十面相みたいだ。

 

「…お前のそのコロコロと変わる性格はなんとか出来ないのか?」

『堅苦しい性格じゃないのは、知ってるだろ?』

「…はぁ。…それで?要件はなんだ?」

『はいはい。んじゃあ要件を話すね〜』

 

そう言うと憑友の父・玄也は本題の方に入った。その内容が…

 

『明日から、憑友をリディアンに通わせておいてね〜♪』

「はぁ⁉︎」

 

まさかの展開に弦十郎は大声で叫んだ。

その為か、皆は吃驚していた。

其れを見ていた憑友は、

 

「(あの様子…如何も話し相手は父さんだな。

しかも、相当何か悪巧みを思いついて、其れを師匠に話したようだな)」

 

と、心の中でそう呟いていた。

憑友よ…君のその心の声はあながち本当のようだぞ。

 

すると、話が漸く纏ったのか、弦十郎は電話を終え、携帯をしまった。そして、憑友に近づくや。

 

「済まんが、明日から、この上…リディアン音楽院に憑友君。君を編入する事が決まった」

 

「へ?」

「は?」

「なっ⁉︎」

「え?」

 

上から響、奏と翼、そして憑友が目を見開くや否や…

 

「「「「はぁぁぁぁあ⁉︎」」」」

 

と、4人揃って絶叫したのであった。

一体、何が有ったらそうなったのかはこの時の皆は知らなかったのであった。

 

ーーー

一方、日本から遠く離れた場所。

そこでは、戦争が勃発していた。

テロリストと自衛隊の激しい攻防戦だった。

 

「撃てぇぇぇ!」

 

激しく燃える火の海。

そんな中で、多くの子供達が親を亡くしてしまっていた。

最早此処までかと思われていた。

 

 

「?…誰だ貴様は!」

 

そんな時に突然、戦車の前に立ち尽くす1人の青年がいた。

 

「お前らがいるから戦争は終わらないんだ…」

 

「ふっ!青二才のくせに!」

 

「お前らよりかはもうちょっとマシな方なんだけどな?」

 

「何⁈言ってくれたな!構わねえ!撃てぇぇぇ!」

 

そう言うとテロリスト達は青年に向けて大量に発泡した。

 

それにより、たくさんの砂煙が舞い、テロリストの1人が手を挙げ、撃つのをやめさせた。

 

「ふっ!ざまぁ見やがれ!」

 

と、テロリストはそう言った。

とりあえず、テロリストの人はこれだけは言わせてくれ。

それ、死亡フラグだから。

 

すると、

 

ーソウル!フォーム…グレイ‼︎ー

 

突然、電子音が聞こえ、砂煙の中から青白い光が現れるや、なんと砂煙が一瞬で凍り、そしてそのまま地面に落ちてしまったのだ!

 

『⁉︎』

 

ー氷で凍てつけ、悪魔狩り〜!ー

 

そこには先程の青年が着ていた服とは全く違う服を着ていた。

すると青年はなんと、その上着を脱ぎ捨てたのだ!

 

『何故そこで脱ぐ⁉︎』

 

テロリスト達は一斉にそう言った。

すると、青年は左手で拳を作り、右手の掌に打ち付けた。

 

「"アイスメイク"…」

 

すると彼の手の間から冷気が発した。

そしてそのまま前方に向けて放った!

 

「"(フロア)"!」

 

すると、彼前方範囲の床がスケートリンク場のように固まってしまった。その範囲内にいたテロリストはその反動で、足元を掬われる。

 

「続けて喰らいな。"アイスメイク・牢獄(プリズン)"‼︎」

 

それにより今度はテロリスト達を1つの牢獄の檻へと閉じ込めた!

 

「な、何だこれは⁉︎」

「冷めた⁉︎何だよこれ⁉︎」

「それにさっきから寒くねぇか?」

「はぁ?そんな訳…⁉︎まさか…⁉︎」

 

「そのまさかだよ…喰らうが良い。お前らの所為で大切な家族を失った餓鬼共の復讐の牙を!」

 

そう言うと青年は左腕に装着した電子機器に付いているドライブボタンを叩いた!

 

ーソウル・グレイ!フルドライブ‼︎ー

 

「お前らはこれでおしまいだ…」

 

すると青年の身体から黒い模様が浮かび上がった!

 

「喰らえ。"アイスメイク"…」

 

そしてそのまま前方に向けて掌を突き出し、放った…

 

 

「"銀世界(シルバー)"」

 

その一撃で、テロリスト達は瞬時に凍結されてしまった。

 

そして青年はその場を後にした。

 

「まだ。終わらない…火種であるテロリスト達を無くすまで」

 

そう言うと次のポイントに向かった。

そこで、彼はまた違う姿を見せた。

 

「⁉︎お前は!」

 

「俺の事を知ってるのか?だが、生憎俺はお前らテロリストに容赦しない!」

 

そう言うと青年は左腕に装着されていた電子機器からカードを取り出し、新たなカードを装填し、

 

「変身」

 

そしてレバーを引いた。

するとディスプレイから新たな魂が現れた。

青の服と、金色の髪、そして水の刀を持つ青年の魂が現れたのだ!

 

ーソウル!フォーム…アオト!ー

 

そして青年はそれを纏った。

 

ー聖なる扉、水の咎人ー

 

「一気に決める…!」

 

そう言うと青年はそのままドライブボタンを叩いた!

 

ーソウル・アオト!フルドライブ‼︎ー

 

「水と氷でその罪を洗い流せ…"フリーズグレイス"‼︎」

 

『うわぁぁ‼︎』

 

青年は刀を二本持ってそこからX型の衝撃波を相手に当てた。

その際に、氷と水の波状攻撃がテロリスト達を襲った。

そのたった一撃で、テロリスト達をやっつけた青年。

そして生き残ったテロリストの1人がこう言った。

 

「やはり、お前は…俺達…テロリストの敵だったんだな…!

 

【冷眼のロック】‼︎」

 

「うるさい。そのまま気絶でもしてろ」

 

そう言うと青年はその場を後にした。

その後、そのテロリストは気絶したと言う。

 

「俺は単なる《掃除屋》だ。蔓延る悪を間引きする《正義の掃除屋》だ。全ては戦争で親を無くした子供達の為…

たった1人の妹の為だけに…俺は生きていくんだ…」

 

そう言いながら青年は、その戦場をたった1日で全て崩落させた。

自衛隊が駆け付けた時には、そこにはテロリスト達が全員やられていたと言う。

 

 

彼の名はロック・アイル・ユキネ。

テロリスト達を脅かす者であり、同時に『英雄』達の力を扱う事が出来る者。

 

"水の魂を導く師者"《水魂導師》の異名を持つ男。

 

そんな彼は今日もテロリスト達がいる戦場を駆け巡る。

 

全ては自分と同じような思いをしている子供達の笑顔を守るため。

 

全ては、たった1人の義理の妹の笑顔を見たいが為に。




憑友「『英雄』達を紹介するこのコーナー。
今回は霊風が使用していた力、マカ&ソウルを紹介しよう」

マカ&ソウル/カード名【死武専コンビ マカ&ソウル】
属性/闇・人間&武器・魔・鎌

死武専と呼ばれる学園の生徒で、コンビな二人。
魔女の魂を集めて相棒を最強の武器にする目的を持つ。

憑友「鎌の扱いに長けた極めて珍しいタイプ。
必殺の魔女狩りで範囲内の魂を根こそぎ刈りとる」

次回

英雄石板

憑友「次回もお楽しみに!」

2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。

  • けものフレンズ(2017)
  • バトルガールハイスクール(2017)
  • はたらく細胞(2018)
  • SSSS.GRIDMAN(2018)
  • 盾の勇者の成り上がり(2019)
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