戦姫絶唱シンフォギア〜とある戦士の物語〜   作:かもめカメ

160 / 202
暫く投稿出来なさそうなので、今の内に投稿します。
次の更新は最悪夏休み明けかと思います。すみません。
その間に更新する様、尽力します。

それではどうぞ!


♪28 4人で1つ

その頃、ミカとジュエル…2体の自動人形(オートスコアラー)を相手に、調と切歌(2人のシンフォギア装者)と、闇呪怨と光聖希(兄弟の精魂導師)が相対する!

だが、その攻撃をミカとジュエルは悉く受け流す。

 

「これっぽっちぃ?

これじゃギアを強化する前のほうがマシだったゾ」

 

「私としては寧ろ弱体化したのかと錯覚してしまいましたわ」

 

「そんなこと…あるもんかデス!」

 

2体の人形からの悪口を聞いた切歌はなんとその挑発に乗ってしまう。

それを見た調が「駄目!」と忠告するが、今の切歌には調の言う事を聞こうとは思っても居らず、そのまま2人に向けて、アームドギア《イガリマ・サイス》の刃を3枚に分裂させ、ブーメランのように飛ばして左右から挟撃する"切・呪リeッTぉ"をくらわせた!

 

「どんなもんデス!」

 

それを見たジュエルはミカを心配…する所か、寧ろ扇子を顔に近づける仕草を見せた。

その扇子の先にはニヤリとした不敵な笑みを浮かべているとはつい知らず…

 

「こんなもんだゾ!」

 

すると爆煙からミカが空中に大量のカーボンロッドを生成させて、それを切歌に襲いながら降りかかる!

それを見た切歌は回避をするが、

 

 

「変形しないと無理だゾ」

 

「かわせないなら受け止めるだけデス!」

 

そう言うと切歌は受け止めようと態勢を構えた。

するとその間に、調の鋸と、光聖希の鎖と、闇呪怨の鎌の斬撃が現れ、切歌を守ったのだ!

だが、それを見た切歌はそんな3人に苛立ちを隠せなかった!

 

「なんで後先考えず庇うんデスか!」

 

「やっぱり私は…私達は足手まといと…」

 

「違うデス!調が…光聖や闇呪(えじゅ)が大好きだからデス!」

 

それを聞いた調は「え?」と驚いた。

それに対して兄弟は目を閉じた。2人は切歌の気持ちを少なからず気付いていたから。

切歌は調の事が大好きなんだと。

だから、そんな調にもう二度とフロンティアでの人騒動(あんな事)はしたく無いと言う思いにも気付いていたのだ。

 

「大好きな調だから傷だらけになることが許せなかったんデス!」

 

「じゃあ…私は…」

 

「私がそう思えるのはあの時調に庇ってもらったからデス…

 

 

 

みんなが私達を怒るのは…

 

 

私達を大切に思ってくれているからなんデス!」

 

「私達を…大切に思ってくれる…優しい人達が…」

 

それを聞いていた兄弟も調の肩に手を置いた。

 

「今までは俺達だけで生きてきた…頼れるのは(兄貴)マリアとセレナ(姉貴達)だけだった…」

 

「だけど、今は違う!頼れる人は多くなったんだ!

先輩達、『英雄』の皆、クラスメイト…俺達の側にはこれだけの優しい人達が大勢居るんだ!」

 

そうこうしていると、切歌がジュエルの支援を受けたミカの攻撃により吹き飛ばされる!

 

「なんとなくで勝てる相手じゃないゾ!」

 

「おもちゃのパーティーも飽きてしまいましたわ。

これからはサドンデスに面白く行きましょうか!」

 

そう言いながら、2人は切歌達の方へと近づく!

 

 

「マムが救ってくれたこの世界でかっこ悪いまま終わりたくない!」

 

「だったら…かっこよくなるしかないデス…」

 

「自分のした事に向き合う強さを…」

 

そう思い、調は胸のモジュールペンダントを握り締めようとしてふと立ち止まる。

もし、この力を使用すれば…

近くにいる闇呪怨と光聖希が、

憑友や零達のように、自分達の今変わろうとしているこの力…

"イグナイト"を殺すプログラム…

『IGNITE KILLER』プログラムが起動してしまうと言う事に。

だが、そんな調の手を…

 

スッ…

 

「え?」

 

調の手をそのままモジュールに持たせたのは、

調と共に行動していた戦士…

 

《光魂導師》タマシイ=光聖希だった!

 

「俺達は負けない…!

例え、この身で調達を殺すプログラムが受けようとも…

俺達はそれ以上の覚悟で、調を守る!

 

"漢には守らねばならないものがある!"

 

俺にとってそれは調!」

 

「!」

 

「お前は俺が守る!」

 

そう言いながら、光聖希は調のおでこと自分のおでこをくっつけて真近で宣言したのだ!

それを聞いた調はその光聖希の行動も相まって一気に紅く染まった。

それだけで調の顔を見て分かる通り、今の感情は恥ずかしさが全身から体現化していた。

だが、同時に嬉しさもあった。

切歌、闇呪怨、そして光聖希は…自分が大好きな存在だから。

そしてそれを聞いた切歌と闇呪怨は「「熱々〜」デス!」と呟いていたが、「兄さん達も同じだろうが⁉︎」と光聖希からの一撃に2人も一気に茹で蛸のように顔を真っ赤に染まっていた。

何気にこの4人…結局は喧嘩しても仲が良いのである。

『する』も『して』も、変わりはないのである。

そんな覚悟を聞いた調は「やろう…!切ちゃん!」と言って、切歌に手を差し伸べる。そして切歌もまた「やるデス!」と言って、その手を握り、立ち上がり、そして2人は導師の前に立って、モジュールを握った!

 

「「イグナイトモジュール、抜剣!」デス!」

 

するとモジュールは空に浮き、そのまま2人に突き刺さり、2人は悶え苦しみ始めた。

するとその反応を感知したのか…!

 

ーー『イグナイト』反応検知。

『IGNITE KILLER』プログラム、強制起動!ーー

 

 

『IGNITE KILLER』プログラムが発動し、導師である陰陽兄弟も黒く染まり始めながら、悶え苦しみ始めた!

 

「底知れず、天井知らずに高まる力!」

 

「いいですわ!いいですわ!

これこそ、デンジャーかつエクセレントに染め上げるものなのですよ〜‼︎」

 

そう言いながらミカの身体が燃え上がり、

ジュエルの身体はまるでナーガやメドゥーサを連想させる姿へと変貌し始める!

ミカの禁術決戦機能"バーニングハート・メカニクス"と、

ジュエルの禁忌決闘技能"メドゥーサ・オブ・ゴルゴン"が発動したのだ!

それと同時にジュエルは以前、シィバが零に対して使用していたリモコンを取り出し、2人に向けて送信し始めた!

 

「ごめんね切ちゃん…

闇呪…聖希…!」

 

「俺達は負けないさ!」

 

「こんな力に負けてなるかよ!」

 

「いいデスよ。それよりみんなに…」

 

「そうだ。みんなに謝らないと。

その為に…」

 

「「俺達は…こんな所で…終われない‼︎」」

 

 

「「「「強くなるんだーーーー!」」」」

 

 

するとそれに呼応したのか、突然、足元が揺れ始め、

導師の隣から2体のモンスターが現れた!

 

1匹は鋭い嘴、赤い身体にヒレのような物が生えた…

全身の至る所にマグマ…溶岩がへばり付いていた!

 

そしてもう1匹は見た目そのものは鮫同然。

だが、なぜかヒレの所に前脚が付いていた。

それだけではない…!後ろ脚にもついていた!

まるで"地を這う鮫"を連想させるような存在だった!

 

「俺に調を守る『鎧』をーーーー!」

 

「俺に切歌を助ける『戈』をーーーー!」

 

そう言いながら、2人はそのモンスターの真名を発した!

 

「ザボアザギルーーーー!」

「アグナコトルーーーー!」

 

すると2体はそれに呼応するかのように咆哮を発声し、そして2人に巻きついた!

すると2体はそのまま2人の身体に吸収される。

だが、2人の身体は今、『IGNITE KILLER』プログラムに感染されていた!

だが!2人の勢いは止まる事を知らなかった!

するとなんと2人を覆い纏っていた黒い瘴気が逆に2人に呑み込まれて行く!

それを見たジュエルとミカは驚愕した。

 

「ぞなもしっ⁉︎」

 

「あっちょんぷりけっ⁉︎」

 

そして2人の姿は…

 

"氷海のギャング"

 

"溶岩の騎士"

 

と呼んでも可笑しくないような雰囲気を醸し出す姿へと変貌した!

それと同時に調達ギア装者もイグナイトを発動に成功した!

そして4人は頷きそして攻撃を仕掛けていく!

だが、一瞬の隙を見せたにも関わらず、ミカとジュエルはすぐに正気に戻り、攻撃を受け流していく!

 

 

「最強のあたしには響かないゾ!

もっと強く激しく歌うんだゾ!」

 

「こんな程度で終わらせるなんて思わない事ね!」

 

そう言いながら、ミカはカーボンを射出しながら、ジュエルは扇子を蛇腹剣に形態変化させて、鞭のようにしなりながら攻撃を仕掛けていく!

 

「向き合うんだ…!」

 

「でないと乗り越えられない!」

 

そういうと調が小型のソーサーを大量に飛ばし、光聖希の身体から冷気が放たれ、そして氷を連想させる鎧のようなのを纏い、そのまま特攻を仕掛けた!

しかし、その攻撃をミカは伸ばした髪でソーサーを弾き潰し、

ナーガと化したジュエルがその特攻を防いだ。

そしてすかさずミカは上空に浮き上がるや、そのまま魔法陣を錬成させ、大量のカーボンを落として来た!

その攻撃を切歌は逃げながら避け、闇呪怨は諸にそのカーボンを身体で受けていた。

だが、闇呪怨の身体には傷1つ付いていなかった!

 

アグナコトル…別名【炎戈竜】

ロックのモンスター…【海竜】ラギアクルスと同じ『海竜種』に属するモンスター。

海竜種と呼ばれる所以、『海』や『水辺』等、水に関する場所をテリトリーとしている。

だが、彼…アグナコトルの生息地は違う。

彼の生息地は…火山。それも、溶岩…マグマの中を平然と泳いで行ける皮膚を持ち合わせている。

しかも、その皮膚は溶岩を身体に付着させる効果を持ち合わせている。

つまり、今の闇呪怨はその溶岩が固まり、真っ黒く染まり、如何なる攻撃をも寄せ付けない鎧を纏っているのと同義でもあったのだ!

 

 

「闇雲に逃げててもジリ貧だゾ!」

 

「まさか、これで終わりだとでも⁉︎」

 

「知ってるデス!だから…!」

 

「お前らにフルコースの締めをくれてやる!」

 

そう言うと切歌はミカが飛ばした特大カーボンに鎌を突き立て、そしてミカの攻撃を回避し、闇呪怨は地面に嘴を突き立つや、そのままドリルのように回転しながら潜行し、そしてそのままジュエルの足元を掬ったのだ!

 

「ぞなもしっ⁉︎」

 

「あっちょんぷりけっ⁉︎」

 

すると闇呪怨はナーガと化しているジュエルの尻尾を嘴で噛み付くなり、そのままジュエルをミカのいる所まで吹っ飛ばした!

そしてそのまま地面にて激突する人形2体。

それを見計らったかのように、光聖希は身体を風船のように大きく膨らませ始めたのだ!

 

ザボアザギル…別名【化け鮫】

『両生種』と呼ばれるカエル等と同じ、水中でも、陸上でも自由に動ける種族。

特にザボアザギルは見た目こそは鮫だが、

怒りし時は体内の臓器"氷結袋"を奮い立たせて、身体の上半分を冷気によって硬くする性質を持ち合わせている。その際には鼻が鋭利な刃物のような氷結晶を生み出し、そして氷の鎧を身に着ける。

それだけではなく、その冷気を外し、身体を大きくする事で、柔らかい皮膚へと変え、体内に入っている水を放出する水瓶型へと変化させる身体を持つ。今の光聖希の状態は今まさにこの状態である。

そんな光聖希は口から水を放出した!

それに当たったミカとジュエルは動きが鈍った。

だが、それだけでは無い。

なんと瞬時に足元が凍り付き、身動きする事が出来なくなっていた!

更に追い討ちとばかりに切歌が型のワイヤーで、2人の身を拘束、それと同時にワイヤーを射出した!

しかしその攻撃はミカとジュエルには当たらず素通りする。

だが、ワイヤーの先には調が巨大な円状の刃を形成し、内側に乗り高速で突進してきていた!

更にミカとジュエルは左右を見渡した。

其処には陰陽兄弟(2人の導師)が熱線こと"ラヴァ・レーザー"と、"フローズン・ブレス"を撃ち放つ準備をしていた!

 

 

「「足りない出力を掛け合わせて〜!」」

 

"『禁』忌『禁』断『禁』殺『禁』術

四面楚歌之邪輪 Zあ破刃エクLィプssSS

ーFREEZE・LAVAー"

 

4人の力を1つに合わせた最強技がミカとジュエルへと息ピッタリで攻撃、その攻撃により、ミカとジュエルは爆散した!

それにより、調と切歌、陰陽兄弟の勝利が確信した。

その直後、上空から12枚のカードが舞い落ち、光聖希と闇呪怨は協力して、これを回収したのであった。

 

そしてそれを高みの見物で観戦していた戦士…

 

《氷魂導師》アヤカシ=馬燈は苦虫を噛んだかのような態度を見せていた。

 

「ちっ。

やはり、俺達の手で止めなくてはいけないようだな!」

 

そう言いながら、この場をテレポートして去って行った。

 

その後、4人はクリスと弦十郎にこっ酷く叱られたのは言うまでも無くその際に、

 

「独断が過ぎました…」

「これからは気を付けるデス…」

「勝手な行為をしてしまいました…」

「申し訳無い気持ちと共にすみませんでした…」

 

と4人揃ってしおらしくなっていた。

4人は充分反省しており、4人はそのまま帰路へと着いて行った。

 

「(先輩が手を引かないでもいっちょ前に歩いていきやがる…私とは違うんだな…)」

 

クリスの心の中ではそう呟いていた。

そしてそれをロックはただ黙って見守っていた。

 

だが、ロックは何か異変を感じ取っていた。

 

「(さっきから感じるこの気配…一体、何が…)」

 

 

その頃、調達はしおらしくなりながらも4人で帰っていた。

 

「足手まといにならない事…それは強くなることだけじゃない。自分の行動に責任を伴わせることだったんだ」

 

「責任…自らの義に正しくあること。

でもそれを正義と言ったら調の嫌いな偽善ぽいデスか?」

 

そう言いながら切歌はその言葉の意味をスマホで検索し、意味を言った後、調に聞き返す。

調はその言葉をかつて響に言った言葉に対して、調は後悔していた。

 

「ずっと謝りたかった。薄っぺらい言葉で響さんを傷付けてしまったこと…」

 

そんな悲しみに浸る調の肩を切歌が手を置いた。

それに気付いた調は切歌に顔を向けた。

 

「ごめんなさいの勇気を出すのは調1人じゃないデスよ。

調を守るのは私の役目デス!」

 

それに呼応してか、切歌と調の隣に光聖希と闇呪怨がそれぞれ立った。

 

「俺達だって、同じだぜ!」

 

「俺達は4人で1つなんだから。

楽しい事を4人で感じて、哀しい事は4人で分ければいいんだから」

 

その言葉を聞いた調は「切ちゃん…闇呪…聖希…ありがとう…いつも…全部…本当だよ」と言った。

こうして、4人の蟠りは和らぎ、新たな絆が生まれたのであった。

 

めでたしめでた…

 

 

ドガァァァァァァンッ‼︎

 

…し?

 

「⁉︎」

 

「何デスか⁉︎」

 

突然の爆発、それを聞いた調達は辺りを見渡す。

すると光聖希が何かを見つけた!

 

「あの狼煙はなんだ⁉︎」

 

そう言いながら指を指した場所からは狼煙が上がっていた。

しかし、そこは先程自分達が戦った場所では無かった。

何かがあると思った4人は急いでその場所へと急行した!

 

 

ーーーーーー

そして急行した4人が見たのは…

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

息も絶え絶えで、立っていられるのがやっとの状態だった…《神獣鏡(シェンショウジン)》のシンフォギア装者の未来と、

 

「くっ…!」

 

エルフナインとキャロルそっくりの容姿を持つ、未来と同じ傷だらけの自動人形・ジィスと、

 

「強化した程度がこれとはな…」

 

そして、2人よりも遥かに全身に傷1つ無い実力を誇っている。

自分達のもう1つの敵『リベレーション』の1人…

《雷魂導師》アンデッド=ライジンが…

 

そこにいた。




次回

『鏡』『騎士』『雷』

『鏡』の戦姫と『騎士』の人形の前に、『雷』の導師再び…!

※今回登場した4人の合体技の名前はこう読みます。

『禁』忌『禁』断『禁』殺『禁』術(きんききんだんきんさつきんじゅつ)
四面楚歌之邪輪(しめんそかのじゃりん)
Zあ破刃エクLィプssSS(ザババ・エクリプス)
FREEZE・LAVA(フリーズ・ラーヴァ)

と読みますので、気を付けて下さい。

2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。

  • けものフレンズ(2017)
  • バトルガールハイスクール(2017)
  • はたらく細胞(2018)
  • SSSS.GRIDMAN(2018)
  • 盾の勇者の成り上がり(2019)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。