クリスが哀しみに浸っている時、彼女と、その義兄・ロックの身を守っていた存在・アーチャーが現れた。
突然の出来事に驚くクリス。
だが、アーチャーはお構い無しに、「隣に座っても宜しいだろうか?お嬢さん?」と、なんとも紳士的且つフランクに接してきた。
するとそれを聞いたクリスは首だけを縦に振る。
了承を得たアーチャーはクリスの隣に座り込み、そして話しかけた。
「義兄妹喧嘩とはな」
「…」
「まぁ、そう考える事でもない。寧ろこれが普通さ」
「普通なもんかよ…」
「…彼奴が彼処まで冷たくした事にか?」
そう言いながらアーチャーはクリスに問いかける。
クリスはその問いに対しては何も言わず、ただ首を縦に振った。
何気にロックとクリス両名は、義兄妹喧嘩をする事は極めて稀なのである。
あったとしても、やれ味付けの配合が違うだの、やれ武器の扱いが雑だのと言った軽いものばかり。
だからクリスは驚いていたのだろう…
怒りを孕んだあの殺気を帯びた義兄の眼差しに。
そんな2人の様子をアーチャーはカードになっても、それを見届けていた。
2人にとってアーチャー=エミヤは、オカンであり、大切な戦友であるが、それよりも"育ての父親"である感じしかしなかった。
「今回ばかりは両方悪いに越した事は無いがな」
「なっ⁉︎」
するとアーチャーが「両成敗だ」とも取れる発言をした。
そのアーチャーに対して納得がいかないクリス。
しかしアーチャーはその理由を語る。
「先ず、クリス。君の場合は…
①目の前の敵に集中するあまり、味方の存在を厳かにしていた事。
②1人でもやれると思ってしまった事。
③周りの環境の場に全く気づかなかったが故に、下手をすれば仲間諸共施設を破壊しようとした事。
そんなので、罪を償い切れると思ったら大間違いだ!」
「っ‼︎」
「人は誰しも過ちを犯す。
その状態のクリスだと、いずれは自分の目の前の存在すら守れなくなってしまう。
下手をすれば、己が愛した存在すら、この手で殺めかねない。
私としてはそんな事クリスにはして欲しくは無いし、なって欲しくも無い。
私の二の舞だけはなんとしてでもな」
「アーチャー…」
そう言いながらクリスに叱咤するアーチャー。
彼にとっては今のクリスは何処となく自分の経緯と似ていたのだろう。
そしてその
それがアーチャーは嫌だったのだろう。
故に彼はクリスを叱咤したのだろう。
「次にロックの場合は…
①クリスに対しての忠告の仕方が駄目。
②相も変わらずの義兄気取り。
③あそこまで突き放す言動にまで行き着かなくても良かった事。
彼奴も彼奴でお前の事を大事にしている気持ちは分かるが、そのやり方がいかんな」
「…」
そう言いながらアーチャーは今回のロックに対して駄目だしを愚痴る。
何方かが悪いと言う事は意外にも少ないものなのだ。
例えば、いじめの光景を目の当たりした事にしよう。
この場合は必然的に、いじめっ子が悪いと解釈する者が大半だろう。
だからと言って、それを決定付ける事は辞めた方が良い。
いじめられっ子の方も、強者の考え方としては、
「いじめられた?そんなの、お前がただ弱いだけだ。肉体的にも、精神的にもな」と言われるのがオチだろう。
それにそれを見ていた第三者と言うケースも存在する。
その場合、第三者が助けてくれるのであれば何も問題無い。
だが、もし
「なんで助けてくれないんだ?」「如何して助けなかった⁈」と罵られ…罪悪感しか生まないのである。
つまり、何が言いたいのかと言うと…
何方も悪いと言う事が大半なのである。
もう一度言おう…大半が両者共に悪いのである。
「だが、クリス。君を守りたいと言う想いだけは本物だ。それだけは分かってくれないだろうか?」
「それに対する理由が…私は欲しい」
そう言いながらアーチャーはロックの想いを口にするが、先程喧嘩したばかりのクリスにはそれをまだ受け止めきれないでいた。
それを聞いたアーチャーは「少し懐かしい話でもするとしよう」と言いながら話し始めた…
それはまだ2人が、当時現命していたフィーネと出会う前の話。
かつてまだアーチャーが現界し続け、2人の面倒をしていた事の間に起こった話を…
ーーーーーーSIDEtoアーチャー
〜回想〜
それはもう、色々と有ったさ。
だが、その肝心な話の内容を憶えていないと言うなんとも理不尽な記憶の所為で、未だにその話がなんだったのだ?と思う様な事ばかりだった。
だが、私がどんな存在なのか。如何してこんな事をしているのか。
等と言う私自身としては如何でも良い事だけが記憶に残っていたな。
あ、いや。生前の私…まだ私が衛宮士郎としての生を受けていた頃の記憶は鮮明に憶えて置いて損は無いか。
…さて、勝手に私事が出て来た様なので、話を戻すとしよう。
肝心な内容の記憶は憶えていない癖に、あの出来事だけは鮮明に憶えているな…昔も今この時も。
それはまだロックが《水魂導師》の力を手に入れて、漸く付け焼刃だが、形になった頃だな。
その時、私も同行していた。彼の剣術や弓術は私が教え込んだと言っても過言では無い。
だが、それはあくまで基本や基礎までの話。
後の応用は全て独学でと言う事だ。
そんなロックが休憩して、私がロックにお手製のスポーツドリンクを渡した時に彼は口を開いた。
『…まだまだだな』
『何がだ?』
『俺はまだこんな所で立ち止まる様な輩じゃないと言うことさ』
『…ほぅ』
そんな事を奴は言っていたな。
全く、この時から既にロックの心理状況等嫌でも分かってくる。
『パートナー英雄』に選ばれた『英雄/英霊』達は、選んでくれた《精魂導師》の心が分かると言うのだ。正直な話、これはこれでプライベートに関与するので、止めて欲しいと思ったくらいだからな。
考えても見てみろ。パートナーの心の声が嫌でも聞こえてくるんだぞ?
『千里眼』持ちである私でも、此処まで見通せる事など不可能だ。
だが、これがあるおかげで、この時のロックの心理状況は分かった。
口ではあんな事を言っていたけれど、心の声は…
『(こんなんじゃ…クリスを守ってあげられない。
クリスを光ある場所へと届けてあげられない!)』
『!』
『(その為にも、俺は彼奴を守れるぐらいにまで成長しないとな!)』
あまりにも単純すぎる心の声。
だからなのだろう。そんなロックの事を何気にほっとけなかったのだろうな。
〜回想END〜
ーーーーーーNO SIDE
「ロック義兄が…」
「あぁ。何せあいつは君の義兄だ。彼奴も君の事を大事にしているのだろうな」
「…」
「…さて、如何やら動きがあった様だな」
そう言いながら立ち上がるアーチャー。
それを聞いたクリスは「何がだよ?」と言いながら立ち上がる。
するとアーチャーは「考えて見ろ」と言い返す。
それを聞いたクリスは考える。
第一ここに来たのは、キャロル達がこの施設に潜入したのが原因。
ならば…その原因が何かしたと言う事だ。
「キャロルのやろ〜か!」
そう言いながらクリスは右手と左拳を打ち付ける。
するとアーチャーから「取り敢えず、GPS等は切っておけ」と意味深な言葉を口にした。
なんでだよと言いながらも、クリスはアーチャーの言う通り、GPS搭載の機種を全て切っておいた。
「さて、私が案内するとしよう」
「道、分かるのかよ?」
「生憎私は『弓兵の英霊《アーチャー》』なのだよ。
ちまちまと姑息な手を使う為には、地形を活かす事も頭に入れておかねばならないからな」
そう言いながらニヤリとした顔をみせるアーチャー。
「(あ…なんかやらかすな)」とクリスが心の中で呟いていたのは言うまでも無いし、此処だけの話である。
そうしながら、2人はキャロルの場所まで移動する事にした。
次回
決戦〜勝利の鍵はコインに有り〜
作者、『ハッカドール』と言う名のアプリを取っているのだが…
その一件に、
「アプリ『戦姫絶唱シンフォギア』2017年配信開始!」
と言う見出しを見た…
なんだとっ⁉︎(弦十郎風)
幾らなんでもいきなり過ぎて、失神までしまいました…お恥ずかしい。
でも、やり込み要素あり有りなPVを見て、早くやりたいと思った。
ただそれだけです。
それではまた次回〜!
2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。
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けものフレンズ(2017)
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バトルガールハイスクール(2017)
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はたらく細胞(2018)
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SSSS.GRIDMAN(2018)
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盾の勇者の成り上がり(2019)