『王者』
それは、人々の上に立つ責任と、それを実行に活かせるカリスマを秘め、民衆の心を動かす者が居れば。
我が物顔で全てを蹂躙し、この世全てを独占する傲慢な者が居る。
『騎士達の王者』や『動物の王者達』はどちらかと言えば前者が適当である。
対して『征服の王者』や『独裁者』は何方かと言えば後者に当てはまるだろう。
では、この男…浅岡逝都は何方に入るのだろうか?
…答えは両方…入らない。
いや、正確には…半分
人の上に立つ責任、そして他者を引っ張るカリスマで悪者たちを改心させて舎弟にすれば、地の付く所は我が領土だと常に口言し、そして庭の様にウロウロする…
浅岡逝都とはそんな人物なのである。
…さて、何故いきなり浅岡逝都の事を紹介したのかと言うと…
ロック達S.O.N.G.陣営とキャロル陣営の間に逝都が割って入って来たのだ。
…真下から。
「なっ⁉︎」
誰が言ったか…突然の乱入者が地面の真下から割って入って来た事に驚愕する両者。
対して乱入者…浅岡逝都は首を動かしながら、指をポキポキと音を出し始める。
「あ〜あー…疲れた。
地上から此処まで来るのに地下を使って来たから、結構きつかったなぁ…ったく…」
そう言いながら軽いストレッチを終える逝都こと《地魂導師》ボーン。
そんな中、逝都が言った言葉に一同は驚愕していた。
『地上から此処までやって来た』と言う事実に。
…因みに此処は
此処の施設の周りは全て海水だ。
そんな海水周りの施設から此処の内部に侵入していたのだから。
どうやってこの全面海水に覆われている場所からどうやって穴を掘って此処まで来たのか不思議でならなかった。
だが、そんな疑問を払拭する事態が起きた。いや、出来たと言えば良いのだろうか…
ドゴォン!
「ヴォォォォォオオオオオ‼︎」
逝都が現れた穴から巨大なモンスターが現れたから。
それを見た一同は驚愕する。
全身が青く、リーゼントのような頭とボクサーグローブのような腕には何やら黄緑色の付着物を付けたモンスターが現れたのだから。
「こいつの名はブラキディオス。
その頭と腕に付いてる粘菌と共生するモンスターで、
その粘菌はいわばジェル型のダイナマイト。
その破壊力で全てを粉砕する事から【砕竜】と呼ばれている獣竜種の一体だ」
そう簡略しながら説明する逝都。
つまりは、逝都はこのモンスターの力を借りて此処までやって来たと言う事になるのだ。
「改めて名乗らせて貰いますかね…」
そう言いながら逝都は構えた。
「"揺らぎしは『地』の魂!"《地魂導師》ボーン!
大地の王者、此処に見参‼︎
さぁ…先ずは誰から俺と
そう言いながら右脚を前に出す逝都。
憑友と同じ武器を持たない…己の身体で勝負する格闘タイプのボーン。
切歌達1年組はその迫力だけで窒息死しかねない程の精神ダメージを食らっていた。
そんな中、クリスが前に出た!
「へぇ〜?まさか先輩が相手とはね」
「んな事は今は関係ねぇ!なんでおめぇは私達に楯突くんだよ‼︎」
そう言いながらクリスはクロスボウをガトリングに変えて連射する。
だが、その2人の間に先程紹介したばかりのモンスター・ブラキディオスが前に立ちはだかり、そして逝都を守ったのだ!
「んな⁉︎」
その圧倒的な堅牢力にクリスの弾丸が傷1つ付かせなかった!
すると逝都はブラキディオスの身体に触れてそして撫でた。
「此奴は元々は火山地帯に生息する習性を持っていて、
生半可な甲殻だとマグマに溶けて最後は死滅するのがオチなんですよ。
だから、普段から強固な甲殻や鱗を纏ってるんですよ!」
そう言うと逝都は左腕に備え付けられているアブソーバーに手を翳した!
ー『MONSTER DRIVE』!ー
すると逝都を庇っていたブラキディオスの身体が粒子に変換され、そのまま逝都の身体に纏わりつき始めた。
「うぉぉぉおおおおおお‼︎」
すると逝都の身体が変化した。
そこにはブラキディオスと名乗ったモンスターと姿が似てる逝都がそこにいた。
「さて…ボコらせて頂くとしようかね‼︎」
そう言うのと同時に一気にクリスの方へと詰め寄る逝都!
その速さは、巨漢の割に素早かった!
それを見たクリスはガトリングで連発しながら後退るのだが、それを逝都は黙って受けようとは思ってはいなかった。
「オラァ!」
そう言いながら左腕でガトリングの弾丸を正確に殴った…刹那。
ドガァン!
「な⁉︎」
『⁈』
なんと殴った弾が爆発したのだ!
それを見ていた一同は驚きを隠せなかった。
だが、逝都は余裕そうな態度を見せていた。
ブラキディオスの腕と頭頂部には粘菌と呼ばれる特殊な菌が付着しており、実はその菌と共生しているのだ。
その菌は衝撃を与える事で地面に付着、そして数秒後にはその範囲内と共に爆発を起こし、そしてその菌の種を撒き散らす性質を持ち合わせている。
ブラキディオスはその菌を自分の身を脅かす敵…所謂強者を相手にする為の道具にすぎないのであるが、それでもこの粘菌は先に述べた文の為にブラキディオスに力を貸し与えているのだ。
そう言った相互理解がある事でこの様な生態を維持しているのだ。
さて、話が逸れてしまったので戻すのと同時に要点だけを言うと…
『粘菌による爆発力を活かした事で、クリスの弾丸が爆発した』と言う事である。
「オラオラオラオラオラオラオラオラァァ‼︎」
すると逝都はクリスの弾丸を自分が必ず被弾する弾だけに向けてパンチしていく!
それと同時に、弾丸が爆発していく…!
それを見たクリスは苦虫を噛みながら一旦後退する…が!
「おうらぁよ!」
そう言いながら逝都はなんとリーゼントヘアの先を地面につけるなり、そのまま振り上げた!
するとクリスに向かって地走り火炎が発生!
クリスが着地と同時に襲い掛かり、クリスはそのまま高く吹き飛ばされ、そして地面へと受け身が取れない形で落とされた。
「クリス‼︎「次はてめぇだよ!」なっ…うわぁ⁉︎」
そんなクリスを心配していたロックだが、その隙を逝都に狙われ、渾身のアッパーをくらってしまい、クリスと同様に地面に落下した。
しかし、肝心の逝都はまだやる気に満ちていた。
その証拠に「次はどいつだ?」と完全に弄んでいるのが窺えていた。
それを聞いた調達は攻撃しようとするが、足が何者かに掴まれてる感覚に陥ったので、振り返るとそこには既に息を荒くしたクリスとロックの2人がいた。
「待って…くれ…!」
「後輩の手を…煩わせたくねぇんだよ…此奴にだけは!」
そう言いながら立ち上がる2人。
そんな2人を見たのか、逝都は突然拍手を送っていた。
それに気付いた皆は逝都の方を見やる。
「良いねぇ〜、青春だね〜…
だけど、そんな青春…俺はいらねぇんだよ!」
そう言うと逝都は両腕と両脚の手首に備えていたリストバンドの様な物を取り外し、そして地面へと…
「ゴトンッ!」と言う音を出しながら、地面にめり込んだ。
「この俺様がなんで、【暴君番長】と呼ばれているのか…知ってるか?」
そんな唐突な発言に、一同は首を横に振る。
それを見た逝都は「じゃあ、教えてやろう…」と言いながら説明する。
「俺が【暴君番長】と呼ばれる由縁。それは…」
そう言うと息を吸い込み、そして息み始めた!
すると…ボォフッ!と言う音が響くと同時に、逝都の身体の一部が常人から、マッチョ以上の怪力者へと変貌し始めたのだ!
そして終いには、ゴリラすらも顔負け青ざめな筋骨隆々な肉の塊を顕現した逝都が現れたのだった。
「この筋肉そのものが【暴君番長】と言わしめる由縁だ」
そう言いながら、息みを止めた逝都は先程の荒々しい口調から一気に冷徹さが見える口調へと変わっていた。
「さぁ…始めるぞ」
そう言うとなんといきなり逝都が視界から消えてしまったのだ!
突然の出来事に驚く一同。
するとロックがいきなり壁へと身体ごとめり込まれてしまっていた!
そして気付くとそこには既に逝都がアイアンクローの形で、ロックの頭を今にでもリンゴの様に粉々にしようとしていた!
それだけはさせるかと、クリスが弾丸を放つ!
そして身体に命中した…だが、そのあまりの肉体の堅さに弾丸が貫通、内部に入り込まないどころか、鋼の肉体みたいにまるで装甲をしているのではないかと錯覚に陥る程、クリスの弾丸は何1つ意味を成してなどいなかったのだ!
「俺は巨漢で素早い。あのリストバンドは言わばセーフティベルトと同じ原理でなっている代物。
馬燈も常に身につけているが、俺は本当の姿を隠したり、力を抑制する為の物だ。
だが、俺をこの姿で出させたのは本当に素晴らしい事だ。
だから、此処であんたらのその禍々しい闇の結晶…『イグナイト』を破壊する!」
そう言うといきなりクリスに向かってアイアンクローをかましてくる逝都。
それに対してクリスはモジュールを守ろうとクロスボウをXのように交差させて防御の構えをした。が!
バキィッ‼︎
「⁉︎」
なんと逝都のアイアンクローでなんとクロスボウが使い物にならなくなってしまったのだ!
その握力は測り知れない物だった!
「さぁ…俺の本気…見せてやるよ…!」
地の叫びを宿りし王者の咆哮が、今まさに鳴り響こうとしていた。
次回
暴君番長
2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。
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けものフレンズ(2017)
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バトルガールハイスクール(2017)
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はたらく細胞(2018)
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SSSS.GRIDMAN(2018)
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盾の勇者の成り上がり(2019)