戦姫絶唱シンフォギア〜とある戦士の物語〜   作:かもめカメ

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大変お待たせしました。
この間にいろいろと世間が騒ぎました。
因みにアンケート結果を此処でもお伝えします。
結果…「盾の勇者の成り上がり」に決定しました。
詳細は活動報告にて。

そして今回からNEWアンケートを実施しています。是非お願いします。

それでは本編の方へ。
殆ど原作沿いなのでスルーしても良いけど、最後はオリジナルですので気をつけて。


♪49 想い

響が父・洸の態度に不甲斐なさを感じていた頃、シャトー内ではウェルの言った一言が原因で揉め事が勃発していた。

 

「父親から託されたものを「なんか」とお前は切って捨てたか⁉︎」

 

「ほかしたともさ!英雄の器が小学生サイズのレディには荷が勝ちすぎる!

やはり世界に英雄は僕ひとりぼっち。二人と並ぶ者はない!」

 

そう言いながら自分自身を自画自賛するウェル。

ここへきてもやっぱりズレない英雄思考のウェル。

前にも言ったが、自らが英雄だと称する輩は碌な目にしか逢わない。

 

 

「やはり僕が英雄となって…」

 

「どうするつもりだ?」

 

そう会話しながら、キャロルの手は何かをしようとウェルに気付かせない様に注意しつつ、動かす。

 

「無論人類の為善悪を超越した僕がチフォージュ・シャトーを制御して…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グサッ!

 

 

 

突然にして響く鈍き音。それと同時に血が吹き出る。

その血は…ウェルから流れていた。

 

 

「支離にして滅裂。貴様みたいな左巻きが英雄になれるものか」

 

それはキャロルからの洗礼だった。

キャロルはダウルダブラを取り出し、その先端をウェルに刺し穿いた。

そのままウェルを錬金術で端に吹き飛ばす。

ウェルは自身の手で傷口を触れる…

 

「駄目じゃないか…楽器をそんなことに使っちゃ…」

 

「シャトーは起動し世界分解のプログラムは自立制御されている」

そういうとキャロルはダウルダブラを上に掲げる。

 

「ご苦労だったなドクター・ウェル。世界の腑分けは俺が一人で執刀しよう!」

 

「顔はやめて!」

 

そういうとキャロルは振り下ろす!

だが、悪運の賜物か、ウェルはその攻撃を受け流し、そのまま地下へと落下した。

 

「廃棄予定がいささか早まったか…」

 

そう言うキャロルだが、突然の発作に襲われる。

残りは僅かと言うサインでもある。

 

「立ち止まれるものか…計画の障害は例外なく排除するのだ…」

 

そう言うとキャロルは近くに興味深い物を見た。

そこには響と洸の2人が映し出されていた。

 

そんな中、別の場所で1人…サモン・クリスチャーノは嘆きの言葉を呟く様に話す。

 

「とうとう稼働したのね…チフォージュ・シャトー。

アレを止めないと…」

 

そう言いながらサモンは自身の手に握られたタブレットを見つめる。ライド達と同じ形状のタブレット。

サモンはそのタブレットに電源を入れた。

すると同時にタブレットから四枠のタブレットが出現した。

上、右、左、下、そして中央の五枠のタブレットにサモンはそれぞれカードを装填する。

 

『レイヴン』『峰不二子』『リク』『神代凌牙』『マスター・アジア』

 

装填したタブレットを盾の様に持ち、持ち手に付いたスイッチを押した。

するとタブレットに光が形成、そのまま5つの光が地面に降りると、そこから人間の姿へと変わった。顕現である。

現れた5人は辺りを見渡す。青年2人は全身で、女性は首だけ、高年な2人は目だけをキョロキョロと動かす。

 

「急に呼び出してしまい、申し訳ありません」

 

そうサモンは言うと、彼等は全員サモンに顔を向ける。

 

「あら?貴方が私を呼んだのかしら?」

 

「ええ」

 

女性…峰不二子の問いに答えるサモン。

続け様に凌牙が口を開く。

 

「何故、俺達を呼んだ?」

 

「おっさん、お嬢ちゃんに呼ばれるのも有りかもねー」

 

レイヴン…。折角の場の空気を壊さないで欲しいものだ。

 

「話が噛み合わなくなるので私語は慎んで下さい」

 

「しょぼーん…」

 

リクに説教をくらうレイヴン…。なんだかシュール…。

そしてその光景を見たサモンは苦笑し、他の英雄達は呆れていた。

そんな中でこの中で最高齢の漢…マスター・アジアこと東方不敗が場の空気を元に戻す。

 

「ふっ。…で、儂等を呼んだのは何故か?」

 

その問いに対し、サモンは告げた。

その話に耳を立てる英雄達。最初は乗り気では無い彼等も次第にサモンの言った言葉に何かを感じたのだろうか、冷や汗が出てきそうに感じ取れた。

そして最後まで話を聞いた皆は…

 

 

「お主の言い分。最後まで聞かせてもらった。

…小娘に説き伏せられるとは。東方不敗はまだまだ進化し続けるものという事か」

 

「貴方にそれを言われちゃったら、どうしようもないわね。

もう…」

 

「俺の力でみんなを笑顔に出来るなら…俺は貴方の力になりましょう」

 

「おっさんも、あんちゃん達に色々と厄介して来た身なのよねー。

これも一種の罪滅ぼしかね〜」

 

「…あ〜くそ!分かったよ!やれば良いんだろうが!やれば!」

 

「皆様…有難うございます。

そして…お願いします!」

 

「ええ」

「ああ!」

「…おう」

「はいはい」

「よかろう」

 

 

果たしてサモンは彼等に何を語り、そして何をお願いしたのだろうか?

 

その頃、響の方では先程の洸の態度に遂に怒り、揉め事を起こしていた。

 

「いい加減にしてよお父さん!」

 

「ほう。そいつがお前の父親か」

 

そんな最中に、キャロルがその場に現れた…空中に。

 

「響!空から人が!」

 

「終焉の手始めにお前の悲鳴を聞きたいと馴染まぬ体が急かすのでな」

 

そう言いながら響を見下ろすキャロル。彼女に隙は伺えない様だ。

響は東京都庁上空に現れた建造物に一瞬向けた後、キャロルと会話し始めた。

 

「あれはやっぱりキャロルちゃんの⁉︎」

 

「いかにも。俺の城チフォージュ・シャトー。

 

アルカ・ノイズを発展した世界をバラバラにする解剖機関でもある」

 

そう言いながらキャロルはシャトーに目を向け、また響と対面する。

 

「あの時もそう言ってたよね…」

 

響は初めてキャロルと会った時の事を述べた。

 

「あの時お前は戦えないと寝言を繰り返していたが今もそうなのか?」

 

そう言われた響は一瞬考えたけど、それでも街の人々を助ける為にギアを取り出そうとした。

…だが、問屋は卸さないと言わんばかりにキャロルが妨害を仕掛け、響の手元からギアが離れてしまった。

 

「最早ギアを纏わせるつもりは毛ほどもないのでな!」

 

そう告げるキャロル。対して響は生身のままでも源十郎から教わった格闘スタイルを貫く…だが。

 

「俺は父親から託された命題を胸に世界へと立ちはだかる!」

 

「お父さんから託された…」

 

その言葉を聞いた響に変化という名の揺らぎが起きた…

 

「誰にだってあるはずだ!」

 

「私は何も…」

「託されていない」

 

父の意思を持って前に立つキャロル。

しかし、響は父親・洸から何も託されていない事に気付かされてしまった。そしてそれをキャロルは見逃しはしない。

 

 

「何もなければ耐えられまいて!」

 

キャロルの錬金術が響を襲う…!

 

だが、洸が咄嗟に響を庇い、その攻撃は受けずに済んだ。

 

「響!おい響!」

 

そんな親子に向けてキャロルは錬金術の紋を向ける。

 

「世界の前に分解してくれる」

 

「!?…助けてくれ~!」

 

そう言いながら、娘を置いて逃げようとする洸。

それを見た響はショックを隠しきれなかった。

そしてキャロルは響に向けていた紋を洸に向けて撃ち放った。

 

「来るな!来るな!」

 

「大した男だなお前の父親は。

俺の父親は最後まで逃げなかった!」

 

そう自慢げに言うキャロル。響は更にショックを受ける。

 

「響!今のうちに逃げろ!」

 

逃げるように催促を促す洸。

しかし、そんな彼の走る先を狙われ、洸は吹き飛ぶ。

それを見た響は父である洸に向けて叫ぶ。

そして洸は辛うじて生き、そして言葉を発する。

 

「これくらい…()()()()()()()()…だ」

 

へいきへっちゃら。

それは…いつも響が言っていた台詞でもあった。

 

〜〜

『お父さん大丈夫?』

『ああ。へいきへっちゃらだ』

〜〜

 

(そうか…あれはいつもお父さんが言ってた…)

 

響がいつも言っていたこのフレーズ。

そのルーツは父・洸からの物だった。

 

「逃げたのではなかったのか?」

 

「逃げたさ。だけど…

 

 

 

 

どこまで行ってもこの子の父親であることからは逃げられないんだ!」

 

声を大にし、荒げながらもその言葉に力を乗せて語る洸。

その言葉の重みを聞いた響は少しずつだが立ち上がっていた…!

 

 

「俺は生半だったかもしれないがそれでも娘は本気で壊れた家族を元に戻そうと勇気を出して向き合ってくれた!

 

だから俺もなけなしの勇気を振り絞ると決めたんだ!」

 

その言葉を聞いた響。その瞳には意思が宿った…!

 

「響!受け取れ!」

 

そう言うと洸はなんとギアペンダントを響に向けて投げたのだ!

実は洸は逃げる振りをしつつ、キャロルの猛攻を掻い潜りながら、

響の戦う力でもあるシンフォギアのペンダントを探していたのだ!

 

そして響はそれを受け取ると、逞しくそして清らかに聖詠を詠う…!

 

「Balwisyall Nescell gungnir tron」

 

その聖詠を妨害しようとキャロルが光弾を飛ばす!

 

「響!」

 

着弾と同時に爆発、そして煙が舞う…

風と共に煙が晴れてゆく…

 

「へいき、へっちゃら」

 

爆発により生じた煙の先から現れたのは…

ガングニールを纏った響がそこに立っていた。

そして響は洸に告げた。

 

「私お父さんから大切なものを受け取ったよ…

 

受け取っていたよ!」

 

(挿入歌「リトルミラクルーGrip it tightー」悠木碧)

 

「お父さんはいつだってくじけそうになる私を支えてくれた。

 

 

ずっと守ってくれていたんだ!」

 

そう言うと響はキャロルと交戦を始める。

キャロルはすかさずアルカ・ノイズを大量発生させる。

だが、今の響には託されしモノがある!

それ故に躊躇いのかけらも無く、立ち向かっていく!

そんな響を見た洸は思い返していた。

それはフロンティア事変の時の生中継の時に響がガングニールを纏った時の映像を見ていた。

そして響の纏っているガングニールを見て、確信した。

「(じゃあやっぱりあの時の女の子は響だったのか…

逃げるばかりの俺と違い何があっても踏みとどまってずっと頑張ってきたんだな…)」と。

そんな最中にキャロルの攻撃で響がダウンしてしまった。

そんな娘に対して洸がとったのはただ一つ…

 

「響!負けるな!」

 

それを聞いたキャロルはアルカ・ノイズを生み出すジェムを洸の足元近くに投擲する。

 

割れたと同時…!

響が目を覚まし、すかさずキャロルに向かって腹パンを決めた!

そして追撃を与えようとする響に対し、キャロルはバリア型の錬金術を三層構造にして形成する。…が、今の響のパワーの前では正面突破でこれを粉砕され、顔面にクリーンヒットした。

 

 

そして洸の足元近くからアルカ・ノイズが発生。

響がそれに気づき急行する…!

 

「お前も父親を力と変えるならまずはそこから引いてくれる!」

 

そう言うとキャロルから指示されたかのように、アルカ・ノイズが一斉に洸に襲い掛かる…!

絶体絶命!その時だった!

空中から数多の弾丸がアルカ・ノイズを襲い、疾風のバリアドームが洸の周りを包み込んだ!

何事かと思ったキャロルが向かうと正面から盾が…否、剣が!

更に左側斜め後ろから壁…否、こっちが盾か。

そして右側斜め後ろにはどデカイ軍配…否、斧が、

それぞれキャロルの周りを三角形を描く形で囲っていた!

その上にはそれぞれ…剣には防人()が、

盾には偶像の妹(セレナ)が、斧にはセレナの恋人()がそれぞれキャロルを上から見下していた。

そしてその隙間から見えた先には

切歌,調,陰陽兄弟,マリア,ロック,逝都,クリス,霊風,馬燈,奏の面々がビルの所に集っていた。

尤も、逝都と馬燈はズタボロでやられており、前者はロックに、後者は奏に支えられていた。

 

洸が呆然としていると車に乗って来た緒川に乗車するように催促され、洸は乗り込む。洸は上空に佇むチフォージュ・シャトーを眺めながらも響を思う。すると車の進行方向とは真逆…響達の最前線に向けて向かう存在が車の横を通過した。それを見た洸は驚かされた。

それは神獣鏡(シェンショウジン)を纏った未来が現場に駆けつけようとしていたからだ。

 

これもまた一種の想いから成せる所業である。

 

そうして未来が現場に駆けつけたと同時にキャロルが上空に佇む。

 

「もうやめようキャロルちゃん!」

響が説得しようと試みるもキャロルはもうその説得には応じないかのように告げる。

 

「本懐を遂げようとしているのだ。今更やめられるものか。思い出も何もかも焼却しても!」

 

そう言うとキャロルが竪琴であるダウルダブラに旋律を刻もうとした…その瞬間だった。

 

 

ゴロゴロゴロゴロ…

ゴロゴロゴロゴロッ!

 

『!』

 

突然聞こえて来た雷轟の音。

しかし、上空を見渡すが発生の源であふ積乱雲はおろか、暗雲とした雲すら見当たらない。

 

するとキャロルと装者&導師達の間に1つのイナズマが駆け落ちた!

激しい雷が波状となって装者&導師、キャロルに襲いかかった!

 

本来、雷は高い所に落下する性質を持つ。

それ故に、高い建造物はそれを対処する為に避雷針を設置するのが義務付けられている。

ましては此処は都会のど真ん中、高い建造物などいくらでも建っている。

逆に地面に近い場所は基本、避けるどころかほぼ落ちない。

それなのにこのイナズマは地面に堂々と落ちて来たのだ!

 

そうして落ちた衝撃により破片があちこちに飛び散り、煙が立つ。

やがて晴れてくるとそこには…

 

「…!憑友!」

 

それは響の幼馴染であり、この物語の主人公である憑友がそこに立って…

 

「…⁈待て、立花!」

 

と、翼が響を止めに入った。

何故なんですか!と抗議すると翼が憑友の足元を見ろと指を指す。

それに言われて響は指された方に目を向けるとそこに…

 

足が着いてなかった。

 

そう…憑友は浮遊していた。

しかも、よく見れば、腕や脚がダラけきっている。まるで力を入れていないかのように。

そして煙が上がった瞬間、目を疑った。

憑友が…口や鼻の穴・耳穴から煙を発しながら、焦げ付いていた。

それに顔中が傷だらけだった。

何処をどう見ようと間違いが無かった…

 

憑友が…倒されたのだ…!

 

 

「俺を本気にまでさせるとは…さすがとしか言いようが無い」

 

『‼︎』

 

その一言を聞いた皆は憑友の背後にいる奴に目を向けた。

憑友と相対していた相手は只1人しか居ない。

 

そこには、巫女服の様なカラーにコーデされた服を纏った存在。

憑友の実の兄であり、キャロルと同盟を結んだサモンの右腕。

逝都と馬燈をスカウトして彼等を導師に成長させた男…

 

 

「まさか、俺のパートナーをも出させる程、強くなるとはな」

 

雷の魂を導く師者…《雷魂導師》アンデット…

ライジン・V・エレクロニング…

本名…人絆黎雷が憑友の頭を片手で持ち上げていた。




次回

贖罪

下記のアンケートもお願いします。

第2弾。ゲーム版です。以下の中から選んで下さい。1位の作品とのコラボ回を作ります。 尚、一部ですが、略称名で入っているので注意下さい

  • ペルソナ5(2016)
  • ゼノブレイド2(2017)
  • アズール・レーン(2017)
  • アリス・ギア・アイギス(2018)
  • リリスパ リリフレ(2019)
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