そもそも何故今日なのかというと、今日はあの子の誕生日だったから。
※本編のネタバレ要素が入っていますので、ご了承して読んで下さい。
太陽の少女の…
「うーん…」
ある日の事。我らが主人公こと人絆憑友は困り果ててしまっていた。
と言うより、悩んでいた。
その理由は…
「…響の誕生日…何しよう」
そう…憑友と未来にとってのかけがえの無い親友もとい幼馴染にして、「太陽」の様な少女である「立花響」の誕生日が近い内にあると言う事実が!
そんな中、憑友は悩んでいたのだ…響の誕生日プレゼントを。
「如何したんだ?」
そんな憑友に声をかけた者在りけり。
名はキリト。本名桐ヶ谷和人。
【黒の剣士】と言う異名を持つ1.2を争う黒を主体にした装備を身に纏う凄腕の二刀流剣士にして、憑友の剣術の師匠兼パートナー『英雄』でもある。
キリトの声掛けられた憑友は「あのですね…」と言い始めながら、今の自分の状況をありのままに話した。
「…成る程な。
よくよく考えてみれば確かにもうそんな時期なんだよな?」
「まぁ、確かになんですよね…」
そう言いながら語り合う2人。
実の所、憑友は今まで一度も響の誕生日に誕生日プレゼントを渡した事が無いのだ。
決して忘れていたのでは無い。それだけは断じて誓えるのだ。
現に…
「憑友。お前…何気に響の呪われ体質受けてんじゃねぇ?」
「うぐっ…」
そうやって2人は思い返す。
憑友が小学生の頃は、いじめに遭っていた故か、怪我だらけでまともにお祝いするどころか、逆に見舞いに来させてしまったと言う経緯があれば、
中1の時は親の勝手過ぎる都合で無理やり連れて行かれて祝えず。
中2そして中3の時は…あのライブ会場の影響を直に受けた事で、己が〔半幽霊〕となり、彼女に会いたくても会えない状況に立たされていた。
そして昨年の時は茶化したまま石板探しと逝都と馬燈を探し続けていた所為で、完全に渡しそびれてしまっていた(しかも誕生日プレゼントはルオレを助けた際に落としてしまう)と言う失態を犯す結末。
…これだけ口に出すと流石に呪われ体質が引っ付いている事は否応無くに感じてしまうものなのである。
それ故に、響の誕生日の時を真面にお祝いしていなかったのだ。
だが、今年は如何だ?
キャロル等が起こした事変。総称《
最もそれは問題視しない。自分達が
その甲斐もあってか、今年は邪魔が入らない!
とどのつまり…響の誕生日であるその日に祝えると言う事である!
そう考えただけでも憑友はガッツポーズを夢の中でもしていたのは此処だけの話。
…よっぽどお祝いしたかったんだね…。
「まぁ、そんな事より…プレゼントは決まったのか?」
「それが…」
そう言いながら今の自分の状況を改めて打ち明ける。
「…マジか…⁉︎」
「大マジです」
「orz」
…結論から言わせて貰おう。
全く持って用意すらしていなかった。
「他の女の子達から聞かなかったのか?」
「聞いたんですよ⁉︎1ヶ月前から!」
そう言いながら憑友はこれまで尋ねた存在の人達に聞いてみた。
因みに全員には「もし、好きな人に誕生日プレゼントを上げるなら何にします?」と敢えて響の名を出さずに聞いてみた。
因みに女性の『英雄/英霊』達も対象である。
先ず、未来の場合
「響はいつも通りに接してあげたら如何?憑友が誕生日の時に居るって思っただけでも嬉しいと思うよ?」
キリト(以降キ))うん、まぁ…妥当だな。…ってか、何この子⁈心の声読まれていたのか⁈
翼さんの場合
「好きな人にプレゼント?…私なら花を贈るかな」
キ)花ですか。…と言うよりも意外過ぎるのは気の所為か⁉︎
クリスさんの場合
「はぁ?誕生日プレゼントだぁ?
んなもん私はやる様な立場でも、貰う立場もねぇんだよ!
…強いて言うなら、あんパンと牛乳さえあれば良い…」
キ)お、おう…これツンデレだな。
って、何気に刑事っぽいのは気の所為だよな⁈
マリアさんの場合
「好きな人にプレゼント?
そうね…私としては好きな物を振る舞えたらそれで良いわ」
キ)いや、あんたは凄いわ…母性の塊そのものだわ。
セレナ義姉さんの場合
「誕生日プレゼント?心を込めた物を私はあげるかな?
それで貰った人が嬉しい顔をしてくれたら私は嬉しいなぁ」
キ)流石、お前の義姉さんだな!
「んで、それを貰った零が手を握って、プロポーズするの。
「お前の全て…俺にくれないか?」って!きゃぁ〜〜〜♡♡♡」
キ)…前言撤回。最後の奴さえ無ければ問題なかったんだけどな。
奏の場合
「誕生日プレゼント?
私はそんな風に祝ってくれた事があまり無いから言えないんだけど、その人が好きな物をあげたら如何なんだ?主に形として残る物をさ」
キ)お?真面な意見があったじゃねぇか。
…しかし、奏もあまり誕生日祝って無かったとはな。
切歌と調の場合
「ふぇ⁈好きな人からプレゼントですか⁉︎
う〜ん…何時も側に居てくれている方が一番デス‼︎」
「うん。私もそう思います」
「!調と同じデス!」
「うん。私達は何時も一緒だよ」
「調〜!」デレデレ
キ)リア充爆発しろ!百合カップル!
此処からは『英雄/英霊』達から聞いた話。
先ずは、アスナさん。
キ)え?
「大切な人が何時も身近にいてくれている方が私にとっては最高のプレゼントかな」
キ)…あはは…。
「あんたも人の事言えた事か!リア充英雄!」
…気を取り直して。
次はセイバー=アルトリアさん。
「誕生日…ですか。
私は『英霊』ですので、そこまで誕生日を祝う事はあまり無いのですが…
シロウと側に居るだけでも私は幸せになれます//」
キ)お、おう…。まさかの騎士王さんもとは。
ほむらさんの場合
「誕生日プレゼント⁈…
…ま、まど、まどかからくれる物なら、なんでも好きよ…///」
キ)此処にもいたよ⁈百合カップルが‼︎
しかも何気にテンパってるし⁉︎
なのはさん・ヴィヴィオさんの場合
「誕生日プレゼントね〜。今までは祝ってくれる事だけでも嬉しかったけど、今はフェイトちゃんやヴィヴィオと一緒にいてくれるだけでも最高のプレゼントかな」
「私も、なのはママとフェイトママと一緒て毎日が楽しいよ!」
「ヴィヴィオ〜〜♡」
「ひゃぁ⁉︎ちょっと、なのはママってば〜」///
キ)お、おう…。
…ってか、ブラック(コーヒー)が無性に欲しくなって来た。
ベルベットの場合
「誕生日プレゼント?
…私は昔は姉さんや病気しがちな弟が祝ってくれたわ。
あの日が一番の幸福だったんだけどね。
今はあんまり嬉しくも無いかな。
でも、誰かの誕生日を祝うとすれば、私は料理で振る舞うわ」
キ)料理で振る舞うとは…。
でも、誕生日プレゼントが料理って。
「心が籠っていればなんでもありと言う事っぽいみたい」
「…とまぁ、色々と質問して来たんですけどね」
「成る程…?ってか、話を聞いたのって、全員女性だよな?
男性の意見は?」
「今回は響の誕生日だって事、忘れてません?
女の子が好きな物を知るにはやはり贈る相手と同性の方に聞くのが手っ取り早いんですよ」
…妥当である。
それに気付いたキリトは「あ、そうだった…」と完全に本来の事を忘れていた。
ーーー誕生日・前日ーーー
そうこうしながらも、憑友は復興していく街中を歩いていた。
結局は、「この目で見た方が手っ取り早い」と言う結論が出ただけなのだが。
…因みに響の誕生日はこの時点で既に目の前まで迫ってきていた。
1週間?いいや、明日なのだ。
その間何をしていたのかと言うと、主に石板探しに、パトロール、復興作業の手伝い、学生としての生活etc…。
何気に忙し過ぎて、今日まで何を贈ろうか迷ってしまっていたと言う訳である。
「響には大切にしてくれる様な物を与えたいな…」
そう言いながら街をぶらぶらする憑友。
「…?これは…」
するとある物に目を向けた憑友は立ち止まり、その物に目を奪われながら、歩み寄る。
「これにしよう…」
ーーー誕生日・当日ーーー
そして誕生日当日。
その日も学校で学生の身分である響達はぐんだりとしていた。
とは言え、今はもう放課後。後は自由なのである。
だけど、流石に授業を受けた響は既にくたくたで、急いで寮へと帰宅しようと思っていたのだが…未来曰く「今日は偶には違う所から帰ってみない?」と言って来たので、響は気怠さを振り絞りながらも未来の問い掛けに「うん」と言いながら首を縦に振って頷いた。
そしていつもの時間よりも1時間遅めに寮へと帰宅した響と未来。
そして居間の方に向かい、ドアを開けると突然クラッカーの音が響き、響は驚いた。
『響!お誕生日おめでとう(デス)!』
「ふぇ⁉︎」
「今日は響のお誕生日でしょ?」
そう言われて、初めて響は今日は自分の誕生日だと言う事を「今日、私の誕生日だった⁉︎」となんと今になって思い出したのだ。どれほど忘れていたのやら。
それを聞いた一同も「自分の誕生日も忘れていたのか⁈」と思える様な発言を言われていたのは言うまでも無い。
それはさておき、今回の誕生日のメインが来た事で、誕生日パーティーが開催された。
因みにこの場には翼と奏,マリアとセレナにクリス,霊風や黎雷の先輩,逝都達同輩も,調に切歌達後輩達,そしてエルフナインとキャロルが一同にこの場にやって来ていた。
尚、弦十郎達大人の面々は「大人の事情」で此処には参加出来なかった。
その代わりと言いながら霊風と零から大人達から預かったプレゼントを響に渡した。
それを見た響はとても喜んだ。
特に師匠である弦十郎のは意外と好評だった。
…だが、誕生日プレゼントでキックバックは無いんじゃ無いのか…。
そうしているとクリスが「これはロック義兄からおめぇにだとよ」と言って渡して来たのは白のヘアピンだった。
なんでも「おめぇの『大事な者がいつも側にいる様に』だとよ」との事で、響は嬉しかった様だ。
しかし、そんな誕生日パーティーなのだが、肝心な存在がいなかった。
そう…憑友がこの場にはいなかったのだ。
「憑友は?」
「私も知らなくて…」
如何やら、彼の事を1番に知っているセレナですら知らなかった。
それもその筈である。何故なら…
ーーーーーー
「(胸糞悪い…)」
そう感じながら憑友は苛立っていた。
その訳は…
「おいおい兄ちゃん?人にぶつかって置いて、逃げようとは良い度胸だよな〜〜?」
ヤクザの輩に絡まれていた。その数…30。
ヤクザはそう言っているが、実際は真反対である。
憑友は関わりたくないから避けたのに、向こうから当たって来ていたのだ。
その所為で響の誕生日に間に合いそうに無かったのだ。
元々は響の誕生日パーティーの時に渡そうと意気込んでいた憑友なのだが、この一件で全部台無しだった。
「なんとか言いやがれってんだろうが‼︎」
そう言いながらヤクザの1人が拳を振り上げた!
するとそのままその拳を…
ガシッ!
「⁉︎」
受け止めた。
「正当防衛として…やらせて貰うぞ!」
ボコスカッ!
「ひ、ひぃ〜〜⁉︎」
「わ、わかったから!あぁ〜〜⁉︎」
「ぎゃあぁぁぁぁ⁉︎」
〜しばらくお待ちください〜
そしてヤクザを取り締まった憑友は交番まで引きずり、そしてそのまま警官にヤクザ達を渡すとそのまま響の誕生日を開いている筈の寮へと急行しようとするが…
「?此処で何してるんだ?憑友」
「⁉︎翼さん⁈」
なんと翼と出会ってしまったのだ!
しかもよく見てみれば、奏やマリア達シンフォギア勢と、霊風や黎雷もいた。
つまり…誕生日パーティーが終わったと言う事だった。
しかも時間をよく見たら午後11時30分。
此処から響の元まで最低でも30分。また間に合わなかった。
そう嘆こうとしたら、黎雷がビンタをお見舞いさせた!
「嘆く暇があるのなら!さっさと行きやがれ‼︎」
「!」
「お前がいないと知れた時、響ちゃん…哀しんでいた。
だから、会って渡して来い!お前自らな!」
「!…ありがとう。黎雷兄さん!」
そう言うと憑友は全速力で駆け巡った!
「…ふっ。兄としての自覚が出て来てな?」
「勘違いするな。彼奴の嘆く顔など見たくないだけだ」
「ふっ…ツンデレめ」
「殺るか?」
「冗談だよ…」
ーーーーーー
残り3分…
そんな時に限って、憑友は足を挫く。しかし、それでも駆け走る。
そして目と鼻の先に響と未来が住む寮が見えてきた。
しかし残りの時間はあと1分しかなかった。
しかもおまけに裏手側…玄関があるのは真反対の場所だった!
「こうなったら!」
そう言うと憑友は人外越えの跳躍で一気にジャンプした!
それはあの【唯一無二の配管工】と互角に並び立てる程の跳躍力で。
そして無事に着地した場所は…ベランダだった。
トントントントンッ!
「!憑友‼︎」
幸いにも響が近くにいた為か、直ぐに開けてくれた!
そしてそのまま出会って直ぐにこう言った。
「お誕生日…おめでとう」
「!…ありがとう」
そう言いながら響は憑友に抱きついた。
因みにこれの1秒後に日付は変わった。
「あ、ほら!誕生日プレゼント!」
そう言いながら憑友は響に誕生日プレゼントを渡した。
響は「開けて良い?」と言って来たが、そんなの憑友は当たり前だろと思いながら、首を振って頷いた。
そして開けてみると、そこには太陽と三日月が一つなったペンダントが入っていた。
「俺が『月光』で、響は『太陽』だろ?
"俺は常にお前の側にいる"って言う意味で、これをお前に」
「憑友…ありがとう」
そう言いながら響は憑友にキスをした。
その2人の光景は月の光で照らしながら、2人を包み込んだのだった。
その日から響は肌身離さず、そのペンダントを常に吊るすようになったのだった。
と言う訳で…
響ちゃん!ハッピーバースデー‼︎
これからも君の周りの人々を照らし続ける『太陽』でありますように。
by作者
第2弾。ゲーム版です。以下の中から選んで下さい。1位の作品とのコラボ回を作ります。 尚、一部ですが、略称名で入っているので注意下さい
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