クリスは今、悩んでいた。
「…」
ショーケースに飾られているアクセサリと睨めっこしながら。
「何してるんですか?クリス先輩」
「ひゃあ⁉︎」
突然聞こえて来た声に普通では絶対に発しない声を出してしまったクリス。
そんなクリスの声を聞いた、声を掛けた相手…憑友もまた驚いた。
「なんで、おめぇがいるんだよ⁉︎」
「フラワーのおばちゃんの買い出しついでに今晩の買い出しですけど?」
「え?…あ」
正論を述べる憑友。その証拠に彼の左右には「それ1人で持てるのか⁈」と言うぐらいの量が両手全部に提げていた。
因みに左手はスーパー等で見かけるレジ袋で、右手はマイエコバックである。
それを見たクリスは「本当なんだな」と思った。
そんな中、憑友はクリスが見ていたショーケースを見るとそこにはクリスには不向きで、クールな印象を持つ男性が似合ったり、好みそうなアクセサリがショーケースに飾られていた。
「クリス先輩。何で眺めていたんですか?」
「…誰にも言うなよな?」
「話の内容次第で」
「そうかよ…」
そう言うとクリスは近くにあったベンチに腰掛け、憑友もその隣に座り込む。
そしてクリスが開口1番に言った。
「明日…ロック義兄の誕生日なんだ」
「ロックのですか?」
そう、明日がロックの誕生日だったのだ。
それを聞いた憑友は今のクリスの状況を解釈した。
「ロックの誕生日プレゼントを探していた。って言う事ですね?」
「うぅ…あ、あぁ…」
憑友の解答にクリスは顔を真っ赤にし、俯きつつも、首を縦に振った。どうやら肯定の様だ。
如何してそんな行動をしていたのか理由を聞くと、
どうやら誕生日プレゼントがまだ決まっていないらしく、
どうしたものかと迷っていた所を先程のショーケースを見て、考え込んでいた所を話しかけられたと言う事らしい。
「そう言う事なら口語しませんから。
それよりも、ロックが好きそうなのって、思いつきますか?」
「え?」
「手伝ってあげます」
「⁉︎」
「この前の…未来の誕生日プレゼントを探してくれたお礼もまだしてなかったし♪」
「…じゃあ…お言葉に甘える事にしようかな」
「了解!」
〜一方、その頃〜
「……参った…」
その頃、ショッピングモール内にて困り果てている青年…ロック・アイル・ユキネ。
彼は今、アクセサリショップに飾られているショーケースを前に頭を悩ませていた。
そんな彼の所に…
「如何したんですか?ロックさん」
「?…小日向?それに立花達も」
振り向くとそこには未来,響,詩織,弓美,創世のいつもの五人組がロックに話しかけてきていた。
「ロックんは何をしてたんですか?」
「明日、クリスの誕生日なんだ。それでな」
ロックからざっくりとしたその話を聞いた一同は納得した。
後、創世さん。ロックんは流石に無いかと思うんだが…。
「だったら、私達も探します!」
「立花さん⁈」
「…またいつものお節介かよ」
「お節介じゃありません‼︎人助けです‼︎」
一度こうなったらテコでも動かない。…を通り越して、テコですら簡単にへし折るぐらい微動だにしない響。
それを見たロックは溜め息を混じらせながらも、「お願いするぞ」と言ったので、響は返答しつつ、意気込む。
それを見た未来達もやれやれと言った感じながらも、クリスの事を慕っている後輩なのか、手伝ってくれる事になった。
そして迎えた当日!…なのだが…
「まさか此処でミスるとはな…」
そう言いながら後悔するロック。
そんな彼の今の状態はロープでちょいきつめのぐるぐる巻きに椅子と共に拘束されていた。
そんな彼の見据える先には如何にも怪しい輩が麻雀をやりながら愉悦に浸っていた。
「まさか、こうも簡単に【冷眼のロック】を捕らえるとはな!」
冷眼のロック。
それはかつて、ロックが人間同士の戦場に赴いた際に用いられた二つ名。その名の多くを知っているのはテロリスト集団関連の者達が主だと会われている。
そう…彼等はかつて、テロリストとして、世界のあちこちに武器を売っていた正に「死の商人」と呼ばれる輩達。
彼等の巧妙な罠に平和ボケしていたロックが嵌り、今こうして拘束されていた。
そんな中、一派の中の一人が話始めた。
「そう言えばよ?こいつを捕まえるのに役に立ったアイテム。あれは何処の品なんすか?」
「?」
唐突に聞こえてきた声に顔を俯いたまま耳だけを立てるロック。
それに気づかないテロリスト達はご丁寧にペラペラと喋り出した!
「それがよ?これがまた変…じゃなくて明らかに狂ってる奴でよ?
しかも、女子と来たもんだ」
「(女?)」
「狂ってる?…と言うと?」
「ありゃ、ヤンデレって言う概念を超えてしまっている程、狂っているんだよ。
そんな奴がアイテムをくれたんだよ。
名前は教えてくれなかったけど、コードネームは何故か教えてくれたんだぜ?」
「その名は?」
そしてその男がそのコードネームを言った。
それを聞いたロックは目を疑った。
「コードネーム…
………イチイバル。
そう名乗ってたな…」
イチイバル。
それはクリスが纏う「聖遺物」と同じ名前であった。
「(コードネーム…イチイバルだと⁈)」
それに驚きを隠しきれていないロック。
顔を俯いているので、テロリスト達には気づいていなかったが、尋常じゃ無い汗を掻いており、いつ気づかれるのか、緊張が走っていた。
「(私の出番が必要かな?)」
「(⁉︎)」
すると脳内から聞こえて来た声に、ロックは近くにある窓を見上げると、そこには赤い外套を靡かせ、黒塗りの弓を持った自分のパートナー英雄・アーチャーが佇んでいた。
それを見たロックは瞼を9回動かした。
モールス信号で、「S・O・S」と。
それを見たアーチャーは頷くと、窓に向けて矢を射った!
そのまま矢は窓を突き破る!
その窓の破砕音が聞こえたテロリスト達は何事かと慌てると、出入口のドアが物凄い勢いで吹き飛ばされ、そこから、
「やれやれ、こう言う時に大人を頼りやがって…」
『だが、満更でも無いのだろ?』
「ふっ。応ともよ!」
ロックの上司にして、「S.O.N.G.」の司令・風鳴弦十郎と、その肩にはホログラムで1頭身サイズになって、弦十郎の肩にいるフィーネが腕を鳴らしながら歩いて来ていた。
その人智を超えている存在を前に、テロリスト達はと言うと、震え上がらせていたり、中にはションベン漏らしたりと腰抜けになっていた。
「うちの部下を可愛がってくれたツケ。
たっぷりとその身で払わせて貰おうか!」
〜しばらくの間、断末魔を聞きながらお待ちください〜
「ぎゃぁぁぁぁ‼︎」
「ああぁぁぁぁ⁉︎」
「あべしっ⁉︎」
「たわばっ⁉︎」
『いぎゃぁぁぁぁぁ⁉︎』
〜数分後〜
自衛隊と警察の手引きにより、テロリスト達はあえなく御用となった。
しかも驚く事に、彼等には賞金首が混じっていたのだと言うから驚きようが無かった。
「ありがとうございます。司令」
「なあに。大した事はしてはいないさ。
…何か情報を持っている様だが、今はこの場所に向かえよ」
そう言うと弦十郎はロックに紙切れを渡すと、「仕事が残ってるんでな」と言って、退散する。
そんな中、彼の肩に居座っていたフィーネがロックの元まで来る。
『私から言う事は無いが、今は目の前の事を考えておけ』
そう言うと弦十郎の後を追うかの様にして、居なくなった。
ロックは紙切れに書かれている物を見ると、其処には地図があり、其処には赤い点が付けられていた。
「此処は…」
ーーーーーー
そう言いながらロックは紙切れを頼りに歩く。
そして着いた場所にはクリスが一人佇んでいた。
「おせぇよ」
「悪いな。かつてのツケが回っていたものでな」
そう言いながら2人の幅は狭くなっていく。
2人がいる場所は近くの公園だった。
人は2人を除いて殆ど居ない。
けれど、2人はそれだけで充分だった。
「…大丈夫なのか?」
「…大丈夫…とは、行かなかったが、おっさんやアーチャーに助けられたからな」
「…そっか」
それを境に暫し無言になる2人。
するとそんな2人に向けて声が掛かる。
「あ、あの時のお姉ちゃん‼︎」
「お兄ちゃんもいる!」
「?」
ロックとクリスは聞こえて来た声の方に向けると、其処には男の子と女の子がいた。
よく見て見ると、その子達はかつて、ロックとクリスが迷子で親御さんの所へと送り届けた兄妹だった!
すると、そんな兄妹の近くには2人の両親らしき存在がお辞儀をしていた。
ロックとクリスも軽く会釈をする。
そうしていると兄妹がクリスとロックの元へとやって来た。
「お姉ちゃんだ!」
「お兄ちゃん!」
「元気にしてたか?」
『うん!』
「まぁ、仲良くやってんなら、何も言わねぇけどな」
そう言いながら雑談を交わす四人。
妹の方はクリスにべったりで、まるで姉妹の様な感じになっていて、
ロックは兄の方を肩に乗せ、楽しませていた。
そんな四人の様子を見ていた兄妹の両親は微笑ましく見ていた。
そうこうしていたら、帰る時間になり、兄妹は両親と一緒に帰って行った。その際に、クリスとロックに手を振っていたのは愛嬌があった。
「なんだかんだで、兄妹って良いよな」
「そうだな…そういえば…」
そう言いながらロックはそそくさと着ていたコートの裏側を漁ると、其処には長方形の箱が出てきて、それをクリスの手に渡す。
「こんな物で良ければ、受け取ってくれるか?」
「これって…」
「お誕生日おめでとう。クリス」
「‼︎…あ、ありがとぅ…///」
「うんうん」ニコニコ
「あ、あのさ!」
「?」
そう言うと今度はクリスがスカートに付いてるポケットを漁ると、今度は小さな箱が握られていた。
「こ、これ…」
「⁉︎…お、俺にか?」
「ロック義兄以外誰がいんだよ⁉︎」
そう言いながらもクリスはロックに箱を手渡すクリス。
そして一言。
「ハッピー…バースデー…ロック義兄///」
「‼︎…ありがとう。クリス」
そう言うとロックはクリスを大胆にも自分の元へと抱き寄せて、頭を撫でた!
いきなりの行動に戸惑うクリス。だが、その表情は満更でも無かった。
一つの年の差と言えど、同じ誕生日の2人。
共に両親を早くに亡くし、身を寄せ合って生きてきた義理の兄妹。
だが、今この時を流れているのは間違いなく、恋人同士の熱いムード。
それを冷やしたいのか、2人の元に雪が降った。
「あ…雪…」
「クリスの家族が祝ってくれてるのかもな」
「ロック義兄の家族もだろ?」
「…そうかもな」
ーーーーーー
その後、2人が帰宅した時には何故か響達一行がいつの間にか部屋の装飾を施して、2人の帰りを待っていたかのように待ち伏せしており、その際にクリスが激怒したのは言うまでもなく、それを見ながらもなんやかんやで、楽しい一日になった2人。
だが、ロックは今日の昼に起こった事に疑問を浮かべていた。
「(コードネーム・イチイバル。
クリスの纏う『イチイバル』とは無縁だと思うけど、何者かが俺を捕らえようとしていた。
何故そんな事をしないといけないんだろうか?
…今はこのひと時を満喫しないとな)」
ーーーーーー
そんな中、彼等の住む場所から高みの見物をしている1人の少女が其処にいた。
だが、容姿があまりにも似ていた。
…雪音クリスに。
だが…
「ケケケ…逢いたいな〜。
早くソウルに会って、私だけの物にして〜。
私と同じ奴はさっさと消えて無くなれば良いのにな〜〜」
その容姿とは裏腹に、髪は紅く、銀色に輝く眼。
少し焦げ茶色をした肌を持っていた彼女。
そんな彼女の元に歩み寄る者1人。
「行くわよ、イチイバル」
それは黒髪で、癖っ毛が付いた特徴を持ち、金色の眼を開眼させている少女が其処にいた。
容姿が…立花響に酷似していた。
「はぁ〜〜い。ガング姉様〜〜」
「その名で言うな」
そう言いながら雑談を終える2人。
そして向かった先には7人の少女達がいた。
どれも皆、シンフォギア装者達と瓜二つで、色彩が違っていた!
「私達の物語の始まりだ」
物語が動き出そうとしていた。
ーーーーーーSIDEto???
ー風が吹く
ー大地の鼓動を感じる
ー潮風が心地いい
ー空が青く、光を照らす
ー其処に一筋の光、降り注がん
ー災厄・災禍を仇なす者、此処に在り。
…さて、俺の出番だな。
…行ってきます。家族達。親友達。
俺は今日も元気に頑張ってくるぜ。
意味深なラストを迎えたが、取り敢えず一言。
クリスちゃん、ハッピーバースデー‼︎
この小説ではロック・アイル・ユキネも同じ誕生日にしてやったぜ!
因みに2人がそれぞれ貰ったプレゼントは、
クリス/ハートが重なってるペンダント
ロック/波模様のリング
です。
では、今度は…え?お正月⁈
ま、間に合うのだろうか⁉︎
…ではまた次回‼︎
…ひゃあ〜⁉︎イベント多すぎる〜⁉︎
第2弾。ゲーム版です。以下の中から選んで下さい。1位の作品とのコラボ回を作ります。 尚、一部ですが、略称名で入っているので注意下さい
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ペルソナ5(2016)
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ゼノブレイド2(2017)
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アズール・レーン(2017)
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アリス・ギア・アイギス(2018)
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リリスパ リリフレ(2019)