戦姫絶唱シンフォギア〜とある戦士の物語〜   作:かもめカメ

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バトンタッチ回もこれで終焉…


SPファイル:LAST まだ見ぬ先へ

「太陽の拳で…心を繋ぎ照らす!」

 

そう言い放ちながらクロスは、右拳を胸の所に持ってきて、敵に向けながら構える。

その光景を目撃した2人は驚きを隠せなかった。

銀色の鉄仮面と、胸の所には十字型の青いクリスタルの様な輝きを放つものを除けば、頭に被った帽子と、身体に羽織っている学ランが「未門牙王」の物であり、

耳と各腕に関しては響のアームドギアである「ガングニール」のパーツが取り付けられていたのだ。

そんな中でも敵は悠長にしている事は無い。

それに気づいた2人が視線を戻すと、イロウスと呼ばれている怪物が拳を振り下ろしてきた!

だが、その間にクロスが入り込むなり、手を前方に翳した!

 

「"ブルー・ドラゴ・シールド"!」

 

そう言うと青い盾によりその攻撃は防がれた!

よく見て見ると、その盾には、龍の顔が浮き上がっていた。

これはクロスが変身した「未門牙王」の力。

その者の中にそれと似た様な物がある。

 

"ドラゴンシールド 青龍の盾"

能力は "(自分の場に味方がいない場合)一回だけ攻撃を防ぐ+『ゲージ』と呼ばれるエネルギーの一種を『1』チャージする"と言う物である。

 

突然の行動に驚く2人だが、クロスとイロウスはいがみ合う。

するとイロウスはもう1つの前脚で攻撃を上乗せしようと動き出した!

それに気づいた憑友はすかさず攻撃を妨害するかの様に拳をぶつける!

その甲斐もあってか、なんとか相殺に成功すると、今度は響がイロウスの懐に入ってニールキックをぶつけて、追撃を仕掛けると、その隙にクロスが連続で拳をぶつけて、更に追撃をすると、イロウスはそのまま倒れ込んだ。だが、簡単にやられてはくれなかった。

それどころか怒り状態になって周り諸共暴れ壊そうとしていた。

それに気づいた憑友はすかさずフィーネのカードを取り出し、

響は胸のコンバーターを掴む…!

 

「飛ばすぞ!フィーネ!」

『無茶はするなよ』

 

「へへっ!…行くぜ!響!」

 

「うん!」

 

 

 

「イグナイトモジュール、抜剣‼︎」

 

そう言うと響は胸のコンバーターを一回押して、そして手に持ちながら前方に掲げ、

憑友はフィーネのカードをアブソーバーに近づけると、アブソーバーが炎のフレームを象ったアブソーバー…『ライドバーニングアブソーバー』へと変化し、アブソーバーをスライドし、フィーネのカードを入れ、スライドし直す。

 

「爆炎昇華!大変身‼︎」

 

そう言いながら装備されていたレバーを手前に引いた!

 

ーライド!フォーム、オレ!

『FULL BURST IGNITION』‼︎ー

 

『Dainsleif』

 

ー英雄の魂!俺に宿れ!

灼熱炎魂!バーニング・ヴォルケーノ‼︎ー

 

そう言うと2人の身体は変化し、響はイグナイト・ガングニールに、

憑友はフィーネの力を宿した灼熱の戦士「バーニングライド」へと強化変身した!

するとクロスも2人に感化されたのか、

胸の十字型のクリスタルの前で腕を組むとそのまま腕を開く。

するとクロスの周りを光が包み、そしてその太陽の様な光が赤く変色し、そして光が晴れるとそこにはクロスが立っていた。

しかし、身体の格好がガラリと変わっていた。

先程まで牙王と響の格好を融合したかの様な格好だったのが、

今度はナツ・ドラグニルが羽織っているチョッキと竜の鱗模様のマフラーを首に巻き、腕には機械的な籠手らしき物を装着していた。

 

ーフュージョンクロス!

イグナイトサラマンダー‼︎ー

 

何処からともなく聞こえてきた音声らしき声。

そう言いながらクロスは両手を拳にし、打ち付けた。

 

「親から子へ…託されし炎と共に!」

 

そう言うとクロスはイロウスに向かって突っ込んで行く!

イロウスはそのまま憑友を吹き飛ばして、攻撃を仕掛ける。

しかし、クロスはそのままスライディングをするかの様に滑り、懐へと入るなり、右拳から籠手を介して炎を噴射させたのだ!

 

その攻撃を受けたイロウスは軽く吹き飛び、横転する。

その隙を憑友は見逃さなかった!

 

「一気に仕留める!」

 

そう言うと憑友は自らのパートナー英雄であるキリトのカードを装填し、レバーを引いた!

 

ーライド!フォーム、キリト!

黒剣、双閃、アメイジング‼︎ー

 

そしてキリトフォームへと変身した憑友は背中に背負った二刀流の剣を持ってそのままアブソーバーのドライブボタンを叩いた!

 

『ライド・キリト!フルドライブ‼︎』

 

「はぁぁぁぁぁ‼︎」

 

そう言いながらまるでジェット噴射の勢いで懐に入り込み、連続の斬撃をお見舞いさせて行く…!

 

「"スターバースト・ストリーム"‼︎」

 

キリトの代名詞たる二刀流の剣技にして奥義"スターバースト・ストリーム"をくらったイロウスはそのまま更に転がり見せると、反対側には既にクロスが腕を交差させて待機していた…!

 

「"イグニール……ラヴァ"‼︎」

 

そう言いながら交差からの両手による打撃と爆炎の攻撃を受けたイロウスは更に吹き飛ばされ、木々と衝突する。

そして倒れたと同時に響も加わり、3人が並び立った!

それと同時にクロスはまた牙王と響の姿を組み合わせた姿ーバルソレイユガングニールーへと戻った。

 

「最後は一緒にやるぞ!」

 

「うん!」

 

「ああ!」

 

そう言うと憑友はライドバーニングに戻り、そしてドライブボタンを叩いた!

 

『ライドバーニング!フルドライブ‼︎』

 

そうライドが発すると同時に3人は即席なのにも関わらず、息ピッタリで同じ動作をした!

 

「はぁぁぁぁぁ!」

 

そう言うと先ずは響が足先から全身に掛けての身体エネルギーを纏わせた右拳をイロウスに向けてめり込むかのようにくい込むと同時にアームドギアであるガングニールの籠手を最大限にフルチャージさせた強烈な衝撃波と共にイロウスを吹き飛ばす!

 

「最後は…」

 

「同時に…!」

 

そう言うとクロスは左腕を上へと掲げ、憑友は右手を地面に叩きつけた。

するとクロスの真上から巨大な拳が現れ、

憑友の右手は叩きつけた地面から炎が噴き出しながら腕全体に巻きつき、やがて獅子の顔が浮かび上がってきた。

 

「"獅吼爆炎拳"‼︎」

 

「"ギガハウリングブレイク"‼︎」

 

そう言うと2人揃って同時にイロウスに己の必殺技をお見舞いさせる!

そしてその攻撃を受けたイロウスはそのまま木にぶつかり、そして呻き声を上げて、瘴気となりて、消え去った。

 

イロウスを倒した事で2人は変身を解除する。

そしてクロスもまた光に包まれ、そして光が消えるとそこにはガイが立っていた。

クロスはガイが変身していたと言う証明でもあった。

 

「ありがとうございました。おかげで被害を最小限にまで済みました。

ここの木々達は数日の内に、新たな生命を宿して元に戻ると思います」

 

「そっか…。

ありがとうガイ。」

 

それを言うと憑友はガイに握手を求め、ガイはそれに応じた。それを見た響が「2人だけずるい!」と駄々を捏ねつつもちゃっかりとガイと握手を交わす。すると…

 

『響さ〜ん!』

『何処デスか〜⁉︎』

『返事しやがれ〜!』

 

『『憑友先輩〜!』』

『憑友〜‼︎』

 

自分達の仲間が自分達を探している事に気がつき、2人は目を合わせる。

それに気づいたガイは、手元の帽子を深く被り直した。

 

「では…」

 

そう言って立ち去ろうとするガイに憑友は「待った」と呼び止める。

 

 

 

「…"さよなら"は言わない。

"また会おう"ぜ!」

 

「…」コクリ

 

それを聞いたガイは顔を振り向かずに前を見据える。

そして羽織っていたコートを漁り始めるや、そこから十字架型のフルートを持って吹きながら彼らの前から立ち去っていった。微かな霧が発生し、すぐに晴れるとそこにはもう彼は居なくなっていた。

 

「また会えるよね?」

 

「あたり前さ。

人々を救う者は時には時空をも超えてやって来る事もあるんだからな」

 

そう言うと2人は皆の声がした方へと歩み始めたのだった。

 

新たな生命芽吹く時、それは新たな時代の幕開けを意味するのかもしれない。

 

 

 




だが、彼らの意思はまだ不滅なり…!

と言う訳で、バトンタッチ回如何でしたか?

…ここ最近の作者のプライベートがズタボロで、まともに書く暇が無いったら有りやしない…。

そんな訳で、更新は相変わらず遅くなりますのでご了承下さい。
感想欲しいよぉ…

第2弾。ゲーム版です。以下の中から選んで下さい。1位の作品とのコラボ回を作ります。 尚、一部ですが、略称名で入っているので注意下さい

  • ペルソナ5(2016)
  • ゼノブレイド2(2017)
  • アズール・レーン(2017)
  • アリス・ギア・アイギス(2018)
  • リリスパ リリフレ(2019)

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