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『盾の勇者の成り上がり』編
尚文と装者&導師一同の活躍をご覧あれ。
時系列はGX編終了後の7月初めです。
NEXT1 人を拒みし盾
梅雨が明け、海から運ばれて来る潮風が感じるこの頃。
至って平和…とも言い切れず、何処かしらに事件が勃発した今日。
『』ぐへぇ〜
装者一同と導師一同は疲労感に浸っていた。と言うよりそんな空気感しか感じない。
そんな中なのに、装者の1人にして、マリアの実妹・セレナはある石板に顔を見つめていた。
それは『英雄石板』だった。
実は今回彼らが疲労感を伴っていたのはこの石板が大きく関係していたりする。
何せ、この石板に宿った英雄の力を行使するアルカ・ノイズと激闘を繰り広げたのだ。
何せ、硬い!固い!堅い!の三拍子揃っての堅牢さな程の硬度を誇っていたのだ。
翼の剣が簡単にへし折れ、響は殴ったら逆に痛がり、クリスの弾は簡単に跳ね返して、切歌の鎌と調の鋸も刃こぼれする始末。
奏の槍捌きも槍の矛先が折れ、未来の扇もぐしゃぐしゃ、マリアの籠手すら形を歪めるぐらいの硬さを誇るノイズだった。
導師も全員同じでマシュを相手に稽古していた零ですら「マシュと同等に堅いんだけど…」と言う始末。
そんな堅牢力を誇るノイズを相手に奮戦したのは意外にもセレナだった。
アイギスの装者である彼女にとっては盾の使い方をよく熟知していた為か、あっさりと攻略法を見つけるとあっという間に倒したのだ。
それもたった1人で。
そして倒れた所を憑友が回収し、ノイズは消滅し、先の激闘は終幕した。
そして一同はくたくたでソファに腰掛けるや直ぐにだらける装者一同。アイドルでもあるマリア・翼・奏ですらグロッキー状態になってしまっていた。
そんな中、セレナは近くに置いてある机に石板を乗せ、なんと直帰直後に石板解読をし始めたのだ。
「!?セレナ⁈平気なの⁈」
「うん♪みんなと特訓してるから♪憑友!手伝って!」
「うへぇ〜…了解〜」
そう言いながらセレナは懸命に石板解読をし始め、疲労困憊の憑友も補佐と言う形でセレナの解読の手伝いをする。
それを見た一同は『やっぱり凄い…』と思っていた。
すると霊風は疑問をぶつける。
「しかし、マシュやキャプテン・アメリカの様に、盾をメインにした英雄…他にいたか?」
そう自分自身に問いかける。
盾を持って戦う面々は数多に存在する。
緑衣の勇者 リンクや、記録の地平線のタンク 直継等がその典型例だろう。
だが、盾を
霊風の言った盾兵の英霊 マシュやアベンジャーズの一員 キャプテン・アメリカが今の所、彼の脳内の中で汲み取った前世の知識である。
だが、転生した神から貰った死後の情報はまだ開示していない霊風にとって、この後に起こる現象に予想もつかない事になろうとは思わないだろう…
「解析完了♪」「疲れた〜」
『速っ⁉︎』
とか考え込んでいるうちにあっという間に解析が完了した。
そのあまりの速さに一同が息ぴったりとシンクロしたかのように言った。
「さてと、どんな英雄さんの軌跡かな〜♪」
と言いながら石板に書かれた内容を見たセレナ。
だが、セレナは見た瞬間から徐々に先程までのニコニコスマイルが消えていき、しまいには哀しみの表情になってしまった。
そんなセレナの表情の変わり具合をみた一同は何事かのように、セレナが見た石板の解読結果を見て仰天した。装者一同も同様だ。
その内容を憑友は読み上げる。
それにはこう書かれていた。
『その者 ごく普通の暮らしをしていた者也
そして異世界にて勇者に選ばれん
されど与えられし力は《盾》ならん
盾を持つ者を迫害せしめん大半の国の民
その影響故、その者、人々を不信とならん
彼は隷奴を購入せん
人では無く、亜人の少女を
やがて多いなる災いから守る力を行使し、
やがてその者 最底辺から最高神へと至らん』
そう記されていた。
それを見た一同は驚愕していた。
「こんなの有りかよ…」
「まさか人に裏切られた英雄とは…」
「それ故のあの堅牢力なのかもな」
「あの硬さは人を拒んだが故に出来る芸当なのね」
クリス・翼・奏・マリアはそう言いながら、この石板に眠っている英雄に同情していた。
すると、ピカーンッ!と光が結集していき、カードが形成された。
そこには
【盾の勇者 尚文】
と、小さくて真ん中に水晶をあしらった盾を持つ緑衣の青年がイラストされたカード。それを手に取った憑友は顕現ブースターにスキャンし、皆んなが居ない方向に向けてブースターを射出した。
そして光が人間の形になり、そこからイラストに描かれていた1人の青年が現れた。
「…」
青年は顕現するやいなや辺りを見回す。
すると憑友が青年の所へとやってきて、手を差し伸べる。
「初めまして!俺は人絆憑友!
これから宜しくお願いします!」
そう言いきる憑友。だが…
「断る」
「え?」
『え⁉︎』
なんとまさかの拒絶対応。
そう言うと青年は続けざまに発する。
「第一に、お前たちは俺に対して何の対価を払うんだ?」
「何をと言われても…」
「それに、俺はお前らと同じ人だが、俺はお前達と馴れ合うつもりはない。
勝手に行動させて貰う」
そう言うと青年は後ろを振り向き、ドアがある方へと歩みを進める。
が、そこへセレナが「待って下さい!」と言われ、青年は立ち止まる。
「貴方の事はこの石板で内容を見ました。
だから…「だからどうした?」え?」
「俺の事はその石板で内容を見たんだろ?
だったら、俺が人間不信に陥った原因があるのは百も承知だろう。
俺に対して何のメリットも無い所で居座るくらいなら俺は俺自身で勝手にする」
「おい、待てよ…」
「あ?」
そう言うとなんと零が拳をぶつけて来た‼︎
だが、青年は右手に着いた盾を使ってその攻撃を簡単に受け止めた。
「"チェンジシールド" "ドッグバイト"!」
そう言うとなんと盾の形が変化しただけでは無く、その盾から番犬の異形が顕現し、零の拳に絡みそして噛み付いた‼︎
「痛てぇ‼︎」「零!」
悶え苦しむ零にセレナが叫ぶ。
その瞬間、零と盾の間を斬撃が襲った。
放ったのはいつのまにか現れていたキリトだった。
盾の反撃から開放された零はうずくまり、それをセレナが宥める。
キリトは青年に剣を構える。
青年はキリトの出で立ちを見て、苛立ちを隠せなかった。
「いい加減にしろ!」
「お前に俺の何が分かる‼︎」
そう言うと青年はキリトに対して怒りを見せていた。
何故、そうなっているのか全く皆目検討もつかない。
もはやこの場の空気が殺伐感に溢れたその時だった。
「此処で何をしている⁉︎」
此処で漸くOTONAである源十郎が到着した。
どうやら司令室にまでこの事が知れ渡っていたようだ。
すると青年は源十郎の懐を掻い潜るやそのまま逃走を始めた!
それに気づいた源十郎は緒川さんを呼び出す!
「緒川!」
「心得ています!」
そう言うと青年の後を猛スピードで追いかける緒川さん。
流石、NINJA…速い…が。
「ぐはっ⁈」
「今の…緒川さん‼︎」
そう言うと翼が真っ先に行き、他の皆も後を追う。
追った先には緒川が頭を抱えていた。その先には緑色の盾を連想させるエネルギーが張っていた。
「彼は⁈」
「この先へ…」
どうやら逃走を許してしまったようだ。
そんな中、霊風は違和感を感じたのか、自身のカードケースを持つ。
「(なんか地味に軽いんだけど…)………
はぁ⁈」
『?』
「無い⁉︎」
「何がだよ?」
「レヴィアタンのカードが無えぇ‼︎」
『ええええええ⁉︎』
どうやら波乱の予感しかしないようだ。
それと同時に別の場所でも異変が起こっていた。
ーーSIDEto???ーー
…此処は…?
そう思いながら私はこの場所を見回しながら立ち上がります。
なんだか街の中に見えるのですが…
ん?なんだか目線が低いような…
⁉︎私…小さくなってる⁈
どう言う事なんですか⁈
それに…皆んなが居ない…
貴方に会いたいです…
尚文様…
ーー
一方、此方はS.O.N.G.メンバーの1人にして影の司令とも称される女性牧藁
そこの一角が光を放つや藁を敷いていた場所に2枚の石板が現れていた。
人々に裏切られ、人間不信の尚文。
そんな彼の元へ1人の少女が歩み寄る。
街の路地裏でチンピラ達と遭遇した一行。
撃退した矢先に出会ったのは獣耳の女の子だった。
そして牧場から連絡を受けた一同はそこで新たな石板を手にする
次回
亜人
※感想の方、お願いします…。
活力になります。
第2弾。ゲーム版です。以下の中から選んで下さい。1位の作品とのコラボ回を作ります。 尚、一部ですが、略称名で入っているので注意下さい
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ペルソナ5(2016)
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ゼノブレイド2(2017)
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アズール・レーン(2017)
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アリス・ギア・アイギス(2018)
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リリスパ リリフレ(2019)