後、強いて言うならこの話でアニメ3話の前半部分までとなっていたりする…
翼が響に刃を向けたあの一件から一ヶ月。
相も変わらず、響と翼との関係はギクシャクしていた。
その映像を見ていた弦十郎は頭を抱えていた。
「一月経っても…噛み合わんか…
少しは霊風と憑友を見習って欲しいものだ…」
弦十郎はそう呟きながら、次に憑友と霊風の映像を見た。
彼の言う通り、翼と響との関係ははっきり言ってダメダメなのに対して、今見ている憑友と霊風の戦闘記録では、2人は其々の得物を最大限に活かしつつ、パートナーの隙を確実に埋めていた。
阿吽の呼吸とも呼べるぐらいに。
「霊風は誰に対してもフレンドリーに接し、
憑友は自分が未だ未熟である事を知っているからこうなっているのかもしれないな。
はたまた《精魂導師》同士だから息が合っていると言うべきか。
真意は定かでは無いにしろ、翼や響君には彼等に対して見習うべき所だな…」
ーーーーーー
一方、翼は学院近くに設立された和風の建物の一室にて、正座をしつつ、瞑想をしていた。
そして、彼女はあの出来事を思い出していた。
それは、かつて2年前に起こったライブ会場の悲劇だった。
そこで翼はかつての片翼である奏が禁忌とされた力・《絶唱》を使い、後はもう死ぬだけの運命だった奏に必死になって、生きて欲しいと願っていた…
だが、そこへ奏が救おうとした子供のうちの1人が涙目を流しながら、奏の手を握っていた。
翼はあの時の子供が憑友だと言う事を思い返していた。
「(あの子がいなければ、今頃奏は死んでいたのかもしれない。
けど、その代わりにあの子が死んでしまった…
だけど、2年という歳月の中で、あの子は青年となって私達の目の前に再び現れた…)」
そう心の中で言う翼。
あの出来事は全て無かったんだと思った。
しかし、現実は甘くは無かった。
それはあまりにも辛い現状だった。
自分達の前に現れた青年は、半分幽霊の謂わば日本で言うところの《妖怪》に似たものに彼はなっていた。
姿はごく普通の人間なのに、死んだだけで妖怪や幽霊扱い。
翼はそれがあまりにも残酷すぎた。
漸くお礼が言えると思ったのに、彼は半分死んでいたのだ。
非常に辛い現状だった。
それを聞いた奏はその後、哀しき涙を流していた。
それを翼はただ見守る事しか出来なかった…
「(ほんの少ししか会わなかったけれど、彼は自分の命を簡単に投げ出してまで大切なモノを守る力を持っていた。
あの時、私もそこまで至っていたら、奏も、あの子…憑友も、死なずに済んだのかもしれない…
奏は言ったよね…"翼は泣き虫で、弱虫だ"って。
確かに私は今も昔もおそらくこれからもそんな状態になるのかもしれない…
私はそれでも、あの子の…憑友の為に出来る事をやるまで…!)」
そう心の中で呟くと、翼は目を見開き、刀を瞬時に抜刀する…!
そして近くにあったろうそくを寸での所で止めた!
「(全ては…私の弱さが引き起こした出来事だ…)」
そう言うと刀を鞘へと納刀し、部屋を後にした。
ーーーーーー
翼が和室にて瞑想をしていた時、霊風は未だに石板の解析をしていた。
この1ヶ月の間に、かなりの数の石板が特異ノイズ達から回収してきた。
あれから霊風も憑友には及ばないものの、それでも1人で石板の回収に成功出来る程の実力を持ち始めていた。
それから奏に色々と教わって今はなんとか1人で石板解析が出来るようになっていた。
だが、やはりまだまだ時間がかかるようで、一枚で約30分も時間をかけていたのであった。
と、そうこうしていると、石板の解析が完了したのか、
霊風は石板に手を置き、もう片方の手で先程出力したばかりの文字を詠唱した。
「詠唱開始。
『その者は、槍を携えた女の騎士なり。
彼女は身分の低い皇族であり姫でもあるが、それ故に民の声を直に聞く事も容易かった。
そんな彼女がある日、1人の青年と出会わん。
青年の活躍により、その地に蔓延る悪しき闇は取り除かれるも、
姫君は青年に再び会いたいと思うようになる。
そして彼女は再び槍を携え、かつての仲間と共に、青年を探す。
そしていつしか、彼女には『槍の姫騎士』と呼ばれるようにならん…』」
するとそこから一枚のカードが現れた。
そこには槍を後ろに携えながら、身を構える1人の少女の姿が描かれていた。
「【姫騎士 アリーシャ】か。
っと、ふぅ〜これで全部だな。はぁ〜疲れた〜」
「やっと終わったのか?」
霊風はやっとこの一ヶ月で集まった石板の解析を完了し、一息つくと奏がやってきて、コーヒーを渡してきた。
「サンキュ〜」ゴクゴクッ
「ぷはぁ〜!美味いな〜」
「その飲み方は無いんじゃ無いのか?」
「んなもんは関係無いよ。飲み物はこうやって飲むのが一番なんだからよ!」
「…後でたっぷりと躾直さないとな…」
「なんか言ったか?」
「なんでも。それよりも明日も早いし、早く寝たら?」
「…そうだな。そうする。奏も夜遅くまで起きておくなよ?
"夜更かしはお肌の天敵"って、聞いた事無いか?」
「無い…事も無いか。んじゃあ、私も寝ますかな」
そう言うと2人は其々の部屋に行き、そして就寝した。
ーーーーーー
一方、憑友と響の2人は未来も加えた3人でレポートを完成しようとしていたが、今その課題に集中していたのは響だけであり、未来はパソコンを使って動画を見ていて、
憑友は相変わらずライドと共に石板の解析をしていた。
すると、響の端末からアラーム音が聞こえ、響は内容を見てみると、
『二課で定例ミーティング 17:30〜』
「うぁ…」
ミーティングのお知らせで、響は苦虫を噛んだかのような表情を見せた。
すると憑友と共に行動していたライドが憑友の肩に乗り、ヒソヒソと話しかけてきた。
『憑友。如何やらミーティングの知らせのようだ。私のところにも来たぞ?』
「
憑友はその事で内心うんざりしていた。
この1ヶ月の間に軽く10件あったら、そりゃうんざりします。
すると未来が響に話しかけてきた。
「何?まさか、朝と夜を間違えてアラームセットしたとか?」
「え?あぁ〜いや〜…」
「こんな時間に用事?」
未来はそう言い放つ。
確かに、今の時間帯は夜の6時あたり。
こんな時間に用事をするものなんて大抵限られている。親か兄弟姉妹か友達の誰かだ。
…尤も響や憑友はその限りでは無いのだが。
しどろもどろの響を見たのか、憑友は助け舟を出した。
「いや、最初に未来が言った通り、アラームを朝と夜に間違えただけさ」
「…そう。なら、良いけど。
でも、もし用事とかだったら言ってよね?」
「は、はい…」
「(あれ?未来いつの間に母性が出始めたんだ?)」
未来の一声で、憑友は目をパチクリと動かした。
「夜間外出とか、門限とかは私でなんとかするけど…」
「う〜…ごめんね」
そう言いながら響は憑友の方を向くや、アイコンタクトで"ありがとう"とジェスチャーすると、憑友もそれに気付きアイコンタクトで、"アラーム音は極力避けてくれよ"とそうジェスチャーしたのであった。
すると未来は自分が見ていたパソコンを2人に見せてきた。
「2人とも、こっちの方は何とかしてね」
「?」
「あ」
それを見た憑友は頭の上に?マークが付き、響はすっかり未来が前に言っていた事を今になって思い出していた。
「一緒に流れ星を見ようって約束。憑友にはまだ言っていなかったんだけど、響は憶えて貰わなくちゃ困るよ。
それに山みたいに抱え込んだレポートじゃ、それも出来ないでしょ?」
「うん!何とかするから!ごめんね!」
そう言うと響がなんと此処で服を脱ぎ始めたのだ‼︎
それを見た憑友は慌てるも時既に遅く、後から未来に何も言わずにビンタを食らったのは言うまでも無い。…ラッキースケベめ。
そう言いつつも、未来は響の着替えを手伝う。
「ほら…バンザイして」
未来にそう言われ、響はバンザイをする。
すると響は何かを呟き始めた。
「…私、このままじゃダメだよね…」
「?」
「しっかりしないといけないよね…
今よりも…ずっと、きっと、もっと…」
「…」
響の呟きに先程ビンタをくらい、頬に赤い紅葉が出来ていた憑友は悲しい目をしながらその事を聞きながら、作業をしていたのであった。
そして手を止めた。
「…良し。完成!」
「「?」」
着替えを終えた響と未来は憑友の方へとやって来た。
そこには小さな装置で、カードが一枚漸く入れられるようなスペースの隙間しかなかった。
「名付けて、"現界ブースター"!
これに『英雄石板』によって解析が完了したカードを差し込むと、なんと!その『英雄』が現世に召喚されるのだ!」
「おぉ〜!凄い〜‼︎」
「でも、ネーミングがイマイチかな」
「ぐはっ‼︎そこは突かないで欲しかったよ、未来さん…」
「ん?そう言えば、如何したの?その顔?」
「何でも無いので、はい…」
そう言うと憑友は早速一枚のカードを差し込んだ。
すると、そこから光の粒子が形作り、そしてそこから1人の青年へと変わった。
髪は黒の毛が前髪に少しで、後は全て銀髪の青年が現れた。
「後は頼んだぜ!ルドガー!」
「ああ」
そう言うと未来とそのルドガーを置いて2人は足早に玄関を開けて、出て行った。
未来も何か説明して欲しいと思ったのだが、今は他にあても無く、近くにいるルドガーと呼ばれた青年に話しかけた。
「あ、あの〜…」
「?…ああ。君が憑友が言っていた『小日向未来』ちゃんだね?
俺はルドガー。ルドガー・ウィル・クルスニク。
…取り敢えず、何か食べる?」
「え?…は、はい…」
そう言いながらルドガーはキッチンを借りて、料理をし始めたのであった。
その後、未来はルドガーの料理を絶賛する事になろうとはこの時の未来自身は知る由もなかった…
憑友「『英雄』達を紹介するこのコーナー」
「今回はロックと言う男が使用していたリヴァイについて紹介しよう」
リヴァイ/カード名 【人類最強兵士長 リヴァイ】
属性/闇・人間・斬・剣
《調査兵団・リヴァイ班》を統率している兵士長。
高度なワイヤー技術で敵を斬るが、それ以外は殆ど潔癖症。
憑友「1人で千人にも及ぶ力を持つ存在を相手に余裕で勝利するその実力ははっきりと言って、人の人智を超えているとしか言えない…」
次回
ミーティング
憑友「次回も見てくれよな」
2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。
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けものフレンズ(2017)
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バトルガールハイスクール(2017)
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はたらく細胞(2018)
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SSSS.GRIDMAN(2018)
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盾の勇者の成り上がり(2019)