戦姫絶唱シンフォギア〜とある戦士の物語〜   作:かもめカメ

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危うくサブタイ詐欺になりかけたので、いっその事、サブタイトルを変えた事を許してほしい。

では、どうぞ。


第23話 修行開始

ジンとの話を終えると、玄也は憑友に話しかけてきた。

 

「さて、『英雄石板』の話はこれで全部だよ。

さて…本題に入るとしようか、憑友」

 

「…はい」

 

如何やら今回の話には本題があったようだ。

すると玄也は話を始めてきた。

 

「つい最近の出来事で、響ちゃんに変化を感じなかったかい?」

 

内容はまさかの響だった。

しかし、憑友は逆に冷静になっていた。いや、寧ろ何かに危惧していたような表情を浮かべていた。

 

実は此処に来る前に、憑友は父・玄也に密かに電話をしていたのだ。

その時は一息ついた時に話そうと思ったのだが、母・ジャンヌの思いもよらないサプライズ登場と同時にその母親からの強制執行が相まって、あまり落ち着いていられなかった。

すると憑友は玄也に語り始めた。今の響の現状に…

 

「響は、基本的には皆と一緒にいる時は、いつものあの響のままなんだけど…

俺と同じ…感情の起伏(・・・・・)が激しくなってきたと感じてます」

 

感情の起伏

それは、憑友のように、『特定』の人や物に対して感情的になりやすい現象の事である。

憑友の場合は、『立花響』と言う存在と、『小日向未来』と言う存在の2つの引き金(トリガー)があり、片方の引き金を引けば強制的に感情の起伏が激しくなる。

憑友はこの事を『感情機動(Emotion Drive)システム(通称EDシステム)』と言っている。

 

そのEDシステムは、一度トリガーを引けば、後は感情の赴くままに動き出す。代わりに、自身の生命を著しくだが、低下させる機能を持っている。

 

憑友自体は一度死んでるから大丈夫だろ?

 

そう思った貴方はそう感じてはいけない。

 

憑友にとっては大事な生命線でもある〔生命の灯火〕の事を忘れてはいないだろうか?

 

〔生命の灯火〕は謂わば、ありとあらゆる非科学的事象を集めた産物。

尤も適切に言うなら、〔生命の灯火〕は擬似心臓に変わりは無いという事である。

 

即ち、何が言いたいのかと言うと…

 

そのEDシステムを使用する事=〔生命の灯火〕の縮小

つまり、憑友自身がこの世に長く留まる時間がそれだけ短くなると言う事である。

 

なので、憑友は極力この力を使わないようにしてきたが、やはり響や未来とは親しみがあった訳で、2人の事になると発動しやすくなっていたのだ。

 

 

さて、話が大まかに逸れたので、戻すとしよう。

 

憑友はついこの間のノイズ騒動の時の響の感情があまりにも怒りに身を任せていた事を玄也に話した。

 

「…響ちゃんは確か、あのライブ会場にて、数少ない生存者の1人として今まで過ごしてきた。

だけど、会場の関係者遺族や、クラスメイト達から罵声が相次いでいたようだ。

そのせいで、響ちゃんの父親は現実逃避して、失踪してしまった。

そんな響ちゃんなんだけど、傷口に塩を塗るかのように、憑友…君がこの世から亡くなったと言う事により、当時は本当に心苦しかったよ」

「勿論、僕やジャンヌ、セレナもそして今日一緒に来てくれた未来ちゃんもあまりの出来事にその日から時間が止まってしまったかのように感じていた。

けどね、響ちゃんはそれを遥かに上回る程の負の感情を背負ってしまった」

「その日から響ちゃんは学校にも行きたく無いと言っていた。

食欲も湧かなくて、何よりも1人でいる時間が多くなったと当時の響ちゃんのお母さんが言っていたんだ。

下手をすれば、響ちゃんも憑友の後を追おうとしていたくらいに。

それからはと言うもの、僕達も微力ながら遠くからその手伝いをして、響ちゃんはなんとか立ち上がって、今の生活に戻れたんだけど、

けど、それ以来今日まで響ちゃんは僕達の家に来る事から遠ざけてきていたんだ」

 

「…」

 

玄也の話を聞いた憑友はそれを聞いて哀しんだ。

自分が大切だと思っていた少女がまさか自分の死で、そこまで暗くなってしまった事に。

 

「もしかしたら、響ちゃんも『未来ちゃん』や『憑友』と言う2つのトリガーがあるから、そうなっているのかもしれない。

それに、響ちゃんの場合は、心臓部近くに天羽奏さんの聖遺物《ガングニール》の欠片が埋め込まれているんだろ?

もしかしたら、その影響なのかもしれない…」

 

「え?」

 

玄也の言った台詞に憑友は声を上げた。

それを聞いていたジンとキリトも玄也の話を聞く耳を立てた。

 

「本来、《聖遺物》は赤いペンダントを介して、適合者に装着される。

それは、様々なセーフティが必要だから。

けど、響ちゃんはそのペンダントが無く、代わりに自身の心臓部に埋め込まれている…この意味は分かるかい?」

 

それを聞いた憑友はある1つの過程に辿り着く。

 

「…響にはそのセーフティが掛かっていない?」

 

「その通り。

それはつまり、聖遺物と《融合》していると言っても過言では無い」

 

『⁉︎』

 

その一言で、3人は目を見開く。

 

「響ちゃんのケースは、

メリットとしては、"適合係数が高くなる事"、"素手でもノイズを倒せる事"、後は"不老長寿"と言う事。

でも、それに伴う対価もある。

それは…"人では無く、物として捉えられてしまう事"、

"暴走を引き起こす事がある事"、そして…

 

"不老長寿故に、致命傷以外での死は無いと言うある意味、ゾンビのような存在になってしまう事"」

 

『⁉︎』

 

玄也の話を聞いた3人は、今の響の置かれた立場に胸を痛み付けられた。

 

「まぁ、今はそんな事は無いに等しいから大丈夫だと思う。

けど、これがいつ起こっても不思議では無い状況なのは変わりは無い。

くれぐれも最新の注意を払ってくれ」

 

「…了解」

 

そう言うと話は終わった。

 

すると、窓がカタカタと揺れた。

それを聞いた玄也は何かを察した。

 

「?お、珍しいのがやって来たか。

憑友、こっちに来なさい」

 

「?」

 

そう言うと憑友達は窓の向こうを見て、憑友は驚いた。

其処には、赤い鱗を纏った翼竜らしき者と、それと同じ姿をした翠の鱗を纏った翼竜が庭先に来ていた!

 

「⁉︎わ、ワイバーン⁈」

 

「紹介しよう。

ジンオウガと同じ世界の存在で、屈指の実力を誇る猛者…

《空の王者》リオレウスと《陸の女王》リオレイアだ」

 

それを見た憑友は驚愕した。

あまりに迫力があったから。

すると、リオレウスと呼ばれた赤き翼竜が此方を見つけ、そして顔を近づかせる。

すると玄也はその顔を撫でたのだ!

 

「⁉︎」

 

「ははは!そんなに怯えるな。

如何したんだ?レウス?奥さんと共に此処まで降りてくるなんて?」

 

「グォォォ…」

 

「…そうか。態々ご足労掛けたね。ありがとう」

 

そう言うと、レウスと呼ばれた赤き翼竜は、レイアと呼ばれた翠の翼竜と共に飛び立ち、共に「自然都会」の奥地へと消えた。

 

(如何やら、)(ただ単に、)(憑友達の事を見に来ただけじゃ無いようだ)…」

 

「?なんか言ったか、親父?」

 

「…ううん。なんでも無いさ。

さ、ご飯でもするとしようか!

ジン君との和睦も兼ねてね!」

 

「何故そこで政治的発言をしたんだよ…?」

 

そう言いながら、4人はセレナ達のいる部屋へと移動した。

 

その後、響達の方からもばっちりと先程の2体を見て、驚いていた。

最も、ユイちゃんとセレナの2人は見慣れていたようだったのは、言うまでも無い。

 

そして、夕飯時はとても大いに楽しめた。

響は久しぶり感が出て緊張しまくっていたが、未来は如何やらそうでも無かった様だ。

何故?と、憑友はセレナに聞いたら、自分と入れ違いの形で、ちょくちょく顔を出してきていた様だ。

ただ、此処まで入れ違いするとは予想だにもしなかった憑友がいたのは言うまでも無い。

何せ、2年もずっと入れ違いを受けていたのだから。

 

 

その後、響と未来は憑友の家に一泊し、そして憑友の家から寮部屋へと帰って来た。

その間はユイは現界し続けていたので、響と未来と一緒に親子繋ぎのようにして、道を歩いていた。

憑友はそんな3人の隣で溜め息を吐きつつも、微笑ましく見ていた。

 

そして帰って来た頃にはユイちゃんはぐっすりと眠っていて、憑友におんぶされていた。

 

「まるで、親子みたいだね」

 

「いや、寧ろ響と未来(お前ら)の方がよっぽど親子みたいで、俺は蚊帳の外だったぞ…」

 

「え〜?そうだったかな〜?未来〜」

 

「うふふ。意外とそうだったりしてね」

 

そうしていると、ユイの身体が光り、そしてすっと消えた。

背中に感じていた重みが無くなった憑友は慌てて振り返るとカードがゆらゆらと揺れながら地面につこうとしたので、慌てて手を取った。

 

「えぇ〜と…【黒と白の娘 ユイ】か。

?この『黒』って言うのは、キリト師匠(せんせー)で間違い無いとして、この『白』って言うのは、誰なんだ?」

 

そう思いつつも、結局誰も分からず、憑友はユイのカードをケースの中に閉まった。

え?キリトに聞かなかったのかって?教えてもくれなかったそうです。

 

その日の深夜、

 

響はこんな夜中に何故か目が覚めた。

如何やら中々寝付け無いようだ。

すると、下の方から音がしたので、下を見ると、

 

「…あ、起こしちまったか」

 

「何、してるの?」

 

憑友が色々と作業をしていた。

すると、憑友は響に耳を貸せと示唆し、響は耳を傾け、憑友は話をした。

 

「実は、緒川さんから響にビデオレターがあるんだよ」

 

「ビデオレター?」

 

すると響はゆっくりと未来から離れて、二段ベッドから降り、

2人はそっと玄関を開けて、そそくさと屋上手前の階段の所までやって来た。

憑友は周りに誰も居ない事を確認すると、響にイヤホンを装着する様に促し、響はその通りに従った。

そして、響は緒川が編集したと思われるビデオレターを見た。

其処には、こんな内容が刻まれていた。

 

 

2年前のライブの時に奏が『絶唱』を発動し、もうすぐ死にそうになった事。

 

その時に、響の幼馴染である当時の憑友が自分の命と引き換えに、奏を救った。

しかし、それを境に奏は歌に対して壮絶な拒絶反応を示す様になり、

奏の要望により、『ツヴァイウイング』は解散となった事。

 

それと同時に戦う術を失い、最早何も出来なくなった奏。

そんな奏の分まで翼は己の身を剣へと変えてきた事。

 

それ以来、翼は時に1人で、ある時は霊風と2人で、ノイズを殲滅して来たと言う事。

 

そして、以前現れた《ネフシュタンの鎧》の奪還と言う、剣としての責務を死ぬ覚悟で果たそうとしていた事を。

 

ありとあらゆる内容がそのビデオレターに詰まっていた。

 

それを聞いた響は涙を流していた。

自分にも守りたいものがあるのに…

 

奏の代わりになるなんて言ってしまったばかりに…

 

そう溢れてくる涙を憑友はただ、自分の方へと引き寄せ、涙を流させた。

憑友はただそれだけの事をする事しか出来なかった…

 

 

そして、涙を流し終えた響は、憑友と共に、自分達の部屋へと帰宅し、就寝した。

 

ーーーーー

そして数日後。

響は学校の屋上に居た。

それからの響は自分が何をしたらいいのか分からずじまいだった。

 

すると、憑友がやって来て、ジュースが入ったペットボトルを渡してきた。

 

響はそれを受け取り、そして蓋を開けて、少し飲んだ。

対して憑友は響の隣に来ては豪快に飲んだ。

 

「はぁ〜。…まだ、あの事を考えているんだな」

 

「…うん」

 

響は緒川のビデオレターの内容を聞いて、改めさせる気分になっていた。

すると、

 

「響。憑友」

 

「…未来」

 

大切な存在である未来がやって来た。

 

「最近、憑友と2人きりでいる事が多くなってるよ?」

 

「言っておくけど、恋愛感情なんて抱いてないからな?」

 

「はいはい」

 

憑友が物申すも未来に簡単に丸められて、逆に何も言えなくなってしまった。

 

響はなんとか場の空気を変えて、誤魔化そうとしたけれど、未来の手が自分の手に触れて、誤魔化しきれない事を悟った。

 

「…やっぱり、未来には隠し事出来ないね」

 

「だって響、無理してるんだもん。憑友もそうだよ」

 

「…男は無理と言う程熱くなる時があるのさ。

…って、俺らしくもねえな」

 

「そんな感じ」

 

すると響が2人の会話を挟む様に話を変えてきた。

 

「…うん。でも、ごめんね未来。

こればかりは私だけで考えなくちゃいけないんだ…」

 

「…そっか」

 

「(そうだ。今のお前にはそれが良いのかもしれない。

…俺もいつか必ず話さないといけないな…未来に今の俺の本当の事を…)」

 

すると未来は立ち上がるや、響を陰ながら応援すると言う言葉を投げかけた。それにより、響は先程よりも笑顔を見せたので、憑友は今はこの人生を謳歌する事にして。

すると未来が、

 

「そうだ。こと座流星群見る?動画で撮ったんだ♪」

 

「!見る見る!」「お、俺にも!」

 

すると2人は未来が撮った動画を見てみた。

 

「あ、あれ?」

 

「…おい。何も映って無いじゃんか?」

 

けれど、何も映っていなかった。

 

「うん、光量不足だって…」

 

「「駄目じゃん⁉︎」」

 

「「「…ぷっ。ぷははは!」」」

 

けれども、この何気無い日常を響は壊したく無いと改めさせ、

憑友は自分の残りの人生の為に多く残していきたいと願った。

 

そして響は同時に大切な事を未来から教わったのだった。

 

「(私は…私のままで良いんだ…!)」

 

その瞳に宿りし魂を見た憑友は、それを見て一安心したのであった。

 

 

 

ーーーーー

そして、響は憑友を無理やり連れて、とある場所に来た。

そこに着いた憑友は頭を押さえ込んでいた。

何故なら馴染みのある場所だったから。

 

すると、響は大きな声で、

 

 

 

「頼もぉぉぉ‼︎」

 

「うわぁ⁉︎な、なんだいきなり⁉︎…って、憑友君⁈なんで君まで⁉︎」

 

「取り敢えず(この馬鹿)の話を聞いて下さい。弦十郎師匠」

 

そう、そこはかつて、自分が修行をした場所・弦十郎の家だった。

 

何故、響が知っていたのかというと、憑友に無理やり聞いたからだそうです。

すると響が衝撃の言葉を口にした。

 

 

「私に…戦い方を教えて下さい!」

 

「…この俺が…君に?」

 

なんと弦十郎の特訓を受ける事にしたのだ!

それを聞いた憑友はまた頭を抑えていた。

 

「弦十郎さんなら、きっとすごい武術を知っているんじゃないかなと思って!」

 

「(いや、過大評価し過ぎだって…)」

 

「…俺の修行は厳しいぞ?」

 

すると弦十郎の一言で、受けると申し出た!

 

「それで、憑友は響君のアシストかな?」

 

「『原点回帰』って、知ってますよね?師匠。俺はその為に来たんです」

 

「『原点回帰』か。成る程な。初心を忘れるべからずか。良いだろう。特別にまた教えてやる!」

 

「押忍!」

 

すると響に対してはこんな台詞を言った。

 

「時に、響君…

 

 

 

 

 

 

君は、アクション映画とか嗜むかね?」

 

「…え?」「あ、デジャヴ…」

 

弦十郎の言った一言で、響は呆然とし、憑友はデジャヴを感じていたのであった。

 

ともあれ、今日から響は弦十郎の教えを請い、憑友は『原点回帰』をしつつ、新たな力を取り入れる特訓を開始したのであった…!




憑友「『英雄』達を紹介するこのコーナー」
「今回は魔法使いでもある女性・なのはさんを紹介しよう」

なのは/カード名【エース・オブ・エース なのは】
属性/光・人間・魔・杖

幾多の困難を乗り越え、成長するうら若き女性。
見た目とは裏腹に、すごく家庭的な一面を持つ。

憑友「この人の笑顔は正に凶器そのもの。
その笑顔は時に優しく、時に鋭く狙いを定める…!」

次回
修行/魔術師と騎士達の王

憑友「次回は運命の名を冠する2人が登場!
次回も見てくれよ!」

2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。

  • けものフレンズ(2017)
  • バトルガールハイスクール(2017)
  • はたらく細胞(2018)
  • SSSS.GRIDMAN(2018)
  • 盾の勇者の成り上がり(2019)
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