戦姫絶唱シンフォギア〜とある戦士の物語〜   作:かもめカメ

49 / 202
アニメ第8話の内容です。



第38話 陽だまりの翳り

あくる日の事。

雨が降りしきる朝、未来は1人先に起きて、身支度をして、朝早く学校の方へと向かった。

 

ふいに何かに気付いた未来はその方向を見ると、

大量の炭と共に1人の女の子が横たわっていた。

 

ーーーーーーSIDEto響

今日は朝から師匠の電話が来たので、私は電話を掛けた。

内容は今朝方にてノイズと交戦した跡が見つかったと言う事だった。

 

幸いなのは今朝方未明だったので、人が炭化した形跡が無かったのは救いでもあった。

 

だけど、私はその時まで寮部屋に居て、翼さんも病み上がりだからあまり無茶出来ない。

霊風さんは今日は奏さんのところに行ってるって、師匠よりも前にメールで来ていた。

憑友はまだベッドの上で回復に専念している。

となると、交戦した相手はある程度目処がついている…

 

クリスちゃんとロックさんの2人だけだ。

 

そう思っていたら如何やらその仮説は本当のようで、

師匠から《イチイバル》の波形パターンを検知していた。

 

つまり、クリスちゃんがノイズと戦っていた事になる。

 

けど、その肝心のクリスちゃんは居ない。

 

それに、それだけなのかと聞いたら師匠からはそれだけしか検知されていないらしい。

つまり、今クリスちゃんにはロックさんがついていないという事になる。

 

如何してそうなってしまったんだろう…

 

これは最早呪われたレベルを通り越しているとしか言いようが無いよ…

 

そう思いながら、この後授業が始まるので、私は師匠との通話を切り、教室に入った。

 

そして私の机を見てみると、未来が来ていなかった。

 

「ビッキー」

 

すると私の元に創世ちゃん達がやって来た。

 

「小日向さん、お休みなんですか?」

 

「私よりも先に登校した筈なのに…」

 

如何してなの…未来…

私は…このままなんて…嫌だよ…

 

ーーーーーーNO SIDE

降りしきる雨の中、憑友は病室のベッドで読書をしていた。

なにぶん今の自分の身体にダメージが残ってしまっているので、とてもじゃないがまともにやり合う体力が全快していないのである。

 

『大量に本を読んだとしても、何を調べているのだ、憑友?』

 

「彼奴…ロックが言った事に関する情報を少しでも多く蓄積しないと攻略する事は出来ないからな」

 

憑友は読書ではなく、ある物を独自に調べていた。

それはつい先日、憑友の前に現れたロックがフィーネの正体とそれに関する重要なワードを教えてくれたのだ。

 

「『カ・ディンギル』…

天をも穿つ塔いや、天を貫く魔塔か…」

 

そう呟きながら、憑友は懸命にそのワードに関する情報を模索していたのであった。

 

そんな憑友はふとある事に思い出していた。

 

「?(そう言えば…ユルセンは何処に行ったんだ?)」

 

ーーーーーー

その憑友が探していたユル〜い幽霊ことユルセンはとある場所にやって来ていた。

 

「…」

 

その場所は時々、みんなと一緒に食べに来るお好み焼き屋『ふらわー』であった。

ユルセンはその店の中へと霊体となって入っていった。

 

そして店の奥には未来がクリスの面倒を見ていた。

 

「(未来…クリスちゃん…)」

 

ユルセンはそんな声を発するもその声を2人には届かなかった。

 

ーーーーーーSIDEto未来

雨が降りしきる中で倒れていた女の子。

私はそのままにする訳にも行かずに、『ふらわー』のおばちゃんのお家にお邪魔して介護していた。すると、女の子が目を覚ました。

 

目を覚ましたのは良いけど…

 

下の方は流石に…//

 

「⁉︎」バサッ!

 

そう言うと女の子の方も気付いた様で布団に包まってくれた。

 

そうしていると、

 

「如何?お友達の具合は?」

 

『ふらわー』のおばちゃんが洗濯物を持ってこっちにやって来た。

 

「ついさっき目が覚めた所なんです。ありがとうおばちゃん」

 

そう言うと私はおばちゃんが持っていた洗濯物を持って、洗濯物を干す事にした。

 

ーーーーーー

 

そして私は女の子の背中を水で軽く拭いてあげた。

その際に、大量のアザがあったけど、私は気にしてはいない。

…ううん。それよりも気にしちゃう事があっただけの事。

 

響の胸の上にフォルテの形をした傷跡がある事。

 

そして薄々気付いていたんだけど…

 

憑友が生きていないと言う事に。

 

いつ知ったのかって?

それはつい先日の時に、私がウトウトと眠気に襲われた時に、憑友が肩を貸してくれたの。

その時に心臓が聞こえて来なかった。

実は意外にも肩に顔を置くと耳元から少ないけど心臓の音が聞こえて来るそうなんだけど、憑友からは感じられなかった。

 

だから、私はこの時に半信半疑になっていた。

憑友が実は半分幽霊みたいな存在じゃないのかって。

 

今はその半信半疑の状態に私はいるけれどね。

 

私はそれでも2人のために心配事をしていたけど、2人は私に心配を掛けさせまいとしていた。

 

仲良し3人組としてまるで除け者にされたような気分に今の私は顔には出さなかったけど、やっぱり落ち込んでいる事に関しては自覚していた。

 

「…何にも、言わないんだな…」

 

そう思っていたら、女の子がそう呟いてきたから、私は「うん」と言いながら、彼女の背中を拭きながら話をした。

 

「私、そう言う事は苦手みたい…

今までの関係を壊したくなくて…なのに…

一番大切な物を2つも壊してしまった…」

 

2人にはなんて言えばいいんだろう…

またいつもの何気ない日常に戻れるのかな…

いや、これは我がままなのかもしれない。

2人との関係を壊したくなかったのに、2人の関係を壊したのは結局私なんだ。

私は2人との関係を…憑友と響との関係を自分から壊してしまった。

だから、私はもう…

 

そう考えていたら、女の子はいつの間にか着替えをしていた。

外を見てみたら、いつの間にか晴れていた。

考え事してるとやっぱり時間の流れは速いんだね…

 

「喧嘩か…私にはよく分からないな」

 

「?友達と喧嘩した事無いの?」

 

「…友達居ないんだ。いるのはたった1人の義理の兄だけなんだ」

 

そう言うと女の子は話を始めた。

それは、彼女の壮絶な人生の出来事だった。

 

この場所の裏側に位置する場所にて女の子の両親は殺されて、

たった1人の家族だった兄も容赦なく痛めつけられて、

そして女の子自身はその幼かった自分がまるで奴隷のように扱き使われていた事を話してくれた。

 

彼女の話を聞いた私。

私はそれでも、彼女の事が心配になってきていた。

すると彼女は私の今の現状を打開する話へと切り替えてきた。

 

「お前さ。その子達に1発ぶん殴ったら如何だ?」

 

「ふぇ⁈」

 

い、いきなり過ぎだよ⁉︎

 

「どっちが強いのか示したらそこで終わり。

後はまた仲良くすれば良いだろ?」

 

…そう簡単に言って来れるけど…私には無理だよ…

 

だけど…

 

「ありがとう」

 

「あん?私は何もしてねぇよ」

 

それでも言いたかったんだ。

 

「気遣ってくれてありがとう。えっと…」

 

「…クリス。雪音クリス。それがあたしの名前だ」

 

そっか。クリスって言うんだ。

だからなんだろうか?こう言う言葉が出てきたのは…

 

「私は小日向未来。もし良かったら…

私と友達になってくれる?」

 

「⁉︎…良いのかよ、それで…」

 

「うん」

 

私にとっても、貴方にとっても大事な友達で居たいから。

 

そうしていると突然サイレンが…⁉︎

 

外を見てみるとそこには大勢の人達が避難していた…!

 

こんな事になるのは大抵決まってる…ノイズしかいない…!

 

ーーーーーーSIDEto響

 

私は今、翼さんとお話をしていた。

自分の事をありのままに話した。

すると翼さんも自分の事を話してくれて、なんだか心が少し落ち着いていた。

そしたらいきなりサイレンが鳴り響いてきたので、私は翼さんと共に師匠と連絡をした。

 

「翼です。立花も一緒です」

『ノイズを検知した!相当の数だ。未明に感知したノイズ達と関連性が高い!

幸いにもつい先程、憑友が完治したとの情報が入った。

だが、彼奴は病み上がりな状態だ!

響君は憑友共にそのノイズの駆除を頼む!』

「⁉︎何故、私はもう…『メディカルチェックの結果が出てない者を出す訳にはいかない!』ですが…!」

 

大丈夫です、翼さん!

私と憑友がやればあっという間です!

 

「!…だが…「そ・れ・に!」?」

 

「霊風さんが先に行ってノイズを倒してくれている筈です!

私と憑友はそのお手伝いをしに行く様なものですよ」

 

「…そうか。

だが、あまり無理はしないでくれ」

 

「はい!」

 

そう言うと私は急いで現場の方へと向かっていった…!

 

ーーーーーーNO SIDE

響が現場に向かう時、未来とクリスがいる『ふらわー』周辺では大勢の人達が一斉に逃げていた。

中には子供が泣きながら親に手を引っ張られて走っている光景もあった。

そんな様子を見たクリスはその光景に驚いていた。

 

「おい、一体なんの騒ぎだよ…⁉︎」

 

「何って⁉︎ノイズが現れたんだよ!」

 

未来の言った一言でクリスは目を見開き、そして気付いた。

この騒動を引き起こしたのは自分だと言う事に。

 

未来が『ふらわー』のおばちゃんと共に避難しようとしたら、クリスが反対の方向へと行ってしまい、未来は止めようとしたが、止める事が出来ず、仕方なくおばちゃんだけでもと思い、避難する事にしたのであった。

 

ーーーーーーSIDEtoクリス

 

くそっ!何やってんだよ、あたしは…!

 

私のせいで関係のない奴等にまで…!

 

畜生ーーーーーー!

 

私がしたかった事はこんな事じゃない…!

けど、何時だって私のやる事は…何時も何時も…!

 

私は泣いた。私のやり方だと何も変える事なんか出来ねぇのかよ!

そう感じていたら、ノイズ共が私のところにやって来た…!

 

私は此処だ…

 

だから、関係ない奴を巻き込むんじゃねぇ!

 

そう言うとノイズ共は私に向かって特攻してきた…!

 

私はすかさず聖詠を歌った…

 

「Killiter…ゲホッゲホッ!」

 

だけど、思うように唄えない…!

その隙に上空からノイズが…!

このまま死ぬのか…?

 

「ふんっ‼︎ハッ‼︎」

 

すると突然やって来た男が足でアスファルトをくり抜き、壁を作ってそこから拳1発でノイズを圧倒していた…!

 

「ったく…かなりの数だな…ならば致し方ないか…!」

 

そう言うと男はポケットからカードが一枚入るくらいの機械を取り出して、何処から取り出したのか、一枚のカードをその機械に入れた。

 

するとそこから光の粒子が舞い、それが形成して行っていた…!

 

そして現れたのは全身鎧に身を包んだ巨漢の男だった…!

 

「悪いが力を貸してくれないか…?」

 

「応よ!任せとけ祭りだぜ!」

 

そう言うと男はノイズの方へと向かって行っただと⁉︎

 

「彼奴1人に任せる訳にも行かないか…ふっ!」

 

そう言うと男はまた違うカードを機械に差し込んだ!

そして現れたのは、ピンクのポニーテールを着飾った1人の女剣士だった。

 

「上の敵を頼む…!」

 

「承知した。我が主の恩師の為、この【烈火の将】いざ参る!」

 

そう言うと女剣士はすぐに上空へと飛びやがった!

なんだよそれ⁉︎有りかよ!

 

そう考えていると隣にいた男はまたしても違うカードを入れた。

そして現れたのは男よりも更にデカい巨漢の男が立っていた…!

 

「こう言うのはいけ好かないのはわかるが…」

 

「それ以上言わなくても良い。王たる役目を果たしに行くだけの事!」

 

そう言うと男が右手を前方に構えるとそこから2匹の牛と共に荷車が現れた!なんだよそれ⁉︎

 

「では行くぞ!"遙かなる蹂躙制覇(ヴィア・エクスプグナティオ)"!」

 

男がそう叫ぶと牛達が豪快に動き回り、ノイズ達を殲滅していた…!

圧巻に浸っていると、空からノイズの炭が降ってきたので上を見ると、

 

「はぁぁぁぁあ!"紫電…一閃"‼︎」

 

女か所持していた剣から火が噴き出し、そして上空のノイズを殲滅していた!

更にそのまま鎧の男の方を見て見ると、

 

「"クロススラッシュ"‼︎」

 

独特の剣技でノイズを殲滅していた!

 

そうしていると私の近くにいた赤髪の男が私を抱いて近くの建物の屋上まで跳躍した…!

何者なんだよ、あんたは⁉︎

 

「大丈夫か?」

 

「っ‼︎」

 

私はすかさずその男から離れた。すると其処へノイズが!

 

ヒュンッ‼︎

 

ザクッ!

 

その音と共に私の前にいたノイズ達が一斉に炭化して行った。

まるで矢で撃ち抜かれたかのような印象だった。

 

「大丈夫かクリス!」

 

「⁉︎ロック義兄!」

 

撃ってきた方向を見てみるとそこからロック義兄がやって来て…

 

ゴツンッ‼︎

 

「あ痛ッ⁉︎うぅ〜…何すんだよ!」

 

「それはこっちの台詞だ!どれだけ迷惑させれば気が済むんだ!」

 

私はこの時、知った…ロック義兄が私をずっと探していた事に。

ロック義兄の一言により、私は何も言えなかった。

 

するとロック義兄が私の近くにいた男と話をしていた。

 

「義妹を助けて頂きありがとうございます」

 

「こう言う時に大人が出ないと意味がないからな。

とは言え、俺は大人でありながら無力に等しい。

数は少ないが、心強い仲間を出しておいた。

彼等が共に戦ってくれるだろう」

 

「…ご協力感謝します。

行くぞ、クリス。俺達のやって来た事は俺達で罪を滅ぼすんだ!」

 

‼︎…ああ、そうだな…それしかねぇんだよ!

 

「Killiter Ichaival tron…」

 

そして私は聖詠を歌い、ロック義兄はソウルを左腕に装着させ、腰のカードケースから一枚のカードを取り出して、ソウルアブソーバーに装填し、レバーを引いた!

 

「変身」

 

ーソウル!フォーム、アカツキ!ー

 

するとそこから紫髪のポニーテールをした少し小さなクノイチが現れて、ロック義兄はそれを纏った。

 

ー地平線上、クノイチアサシン!ー

 

そこには私と身長の差が10センチ近くあったロック義兄が今では私と同じ身差へと変わらないくらいにまで変化していた。

 

「いざ参る…!」

 

…ふっ!そうこなくちゃな!




憑友「『英雄』達を紹介するこのコーナー…なんだが…。
なんだよこの散らかり様は⁉︎」

ドンガラガッシャーン!

憑友「…翼さんだな。これ絶対に翼さんの仕業だろ⁈
…兎に角片付けるか…はぁ、やる前に疲れてきたよ」




ーしばらくお待ち下さいー





憑友「ふぅ。なんとか片付けたと。さてと、気を取り直して…!

今回紹介するのはロックが今日の話のラストで変身した『英雄』アカツキの事を紹介しよう」

アカツキ/カード名【クノイチ暗殺者(アサシン) アカツキ】
属性/闇・人間・斬・刀

キリトと全く同じ属性を持っている少女。
だが、実年齢はキリトよりも上だというので驚きようである。

憑友「資料によると、
『忍として生きていくのに必要な身体能力を持っており、いずれもトップクラスの実力を誇る。
上空から攻撃する必殺技"アサシネイト"はまさに死と言う名の銅鑼を鳴らす一撃を与える…!』か。
マジでえげつな⁉︎
因みに、この姿は以前俺がロックと初めて戦った時にもその姿で戦おうとしていたんだけど、その時に翼さんの『絶唱』が放ったから中断せざるを得なかったんだよな」

次回

風と水の共闘

憑友「次回は霊風先輩とロックが大活躍だぜ!」
「…あれ?俺の出番は?…無いだと⁉︎」
「主人公なのにあんまりじゃないか⁉︎」

2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。

  • けものフレンズ(2017)
  • バトルガールハイスクール(2017)
  • はたらく細胞(2018)
  • SSSS.GRIDMAN(2018)
  • 盾の勇者の成り上がり(2019)
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