それは時が進み、2年前。
あの後、家に帰ってきていた憑友は、見慣れぬ顔を見て、驚かされた。
また、1人…しかもいつの間にか、家族が増えてると言う感情に。
しかし、話を聞いた限りでは、
肝心のその1人の名はキリトと呼ばれていて、別世界に存在する『英雄』の1人だと、言ってきたので、「嘘だぁ〜」と、言い返そうとしたが、セレナ本人がその真実を知っており、その話を聞いて憑友は一瞬、時間が止まったかのように動きを止め、そこからうって変わって、パニック状態になったのは言うまでもない。
しかし、時間の流れは人の本質を変える事が出来るようで…
時間が経つにつれ、それが当たり前のように感じていた。
ーーーー
そんなある日の事だった。
「え?俺から剣術を学びたい?」
「お願いします!
何故こうなったのかというと、事の発端は先週の日曜の事だった。
その頃からすっかり家族として受け入れた憑友はキリトと共にとある山中で、アウトドアを堪能していた。
そんな時に熊が襲いかかってきて、憑友はパニック状態になった。
すると、キリトが背中に背負っていた黒い剣で、熊を斬り伏せたのだ!
それを見た憑友はキリトの事を憧れるようになり、
そして今に至るのである。
「俺の剣技はあんまりお勧め出来ないんだけど…」
そう言いながら、ぽりぽりと頬を掻くキリトを他所に憑友は完全に目が覚悟を持っていた。
「…はぁ。分かったよ。やりゃあいいんだろ⁉︎」
流石のキリトもこれには降参した。
因みにこう言う行為は憑友自らの物では無く、義姉セレナから教え込まれた方法だった。
つまり、キリトはセレナの覚悟の仕方に負けたのである。
…英雄としては少しみっともないである。
けど、いざ練習をしてみると如何だったか。
キリトの実力を前に、憑友はキリトに一撃すら与えられなかったのである。
「良し。今日は此処まで。明日もやるぞ」
「お、押忍…」
それからほぼ毎日。
土日祝日は予定が無い時と飯時以外は朝から夜まで、
平日は帰ってきてから夜までの時間を要した。
そして…
「はぁぁぁぁあ!」
ガキィン!
「んな⁉︎」
キリトの剣技を教わった憑友はあっという間にキリトに1本を取ったのだ!
「マジかよ…」
それを悟ったキリトは苦笑いを浮かべながらも、嬉しく思っていた。
かつて、自分の剣技を教えたキリトにとってかけがえのない相棒に。
「(ユージオ。お前、今日から兄弟子だな…)」
そう感じていると、キリトの身体が透け始めた!
「へ?…!キリト⁉︎」
キリトの身体の変化に気付いた憑友はキリトの所にやって来た。
「如何して⁉︎」
「あはは…。…如何やらお別れみたいだな」
「え?嘘…嘘だよね?…お願いだから、嘘だって言ってくれよ!」
あまりの出来事に憑友は追いつけなかった。
何せ、つい最近まで一緒に生活していた人が突然消える事が、どれだけ辛い事なのか。
しかし、それはキリトも同じである。
「俺は、昔、14の時に人生を大きく変えられた。信頼に足る存在、大切な仲間やフレンド、相棒、そして愛する人。
俺はそんな人生の中を生き抜いて来た。
だから、お前も頑張ってみてくれ。
心配するなって。俺は…いつでも、お前の…傍に…いるから。
お前が…憑友が…持って…いる…か…ぎ…り…な……」
そう言うとキリトは光となって消えてしまった…
残っていたのは、キリトの顔写真が載ってるカードだけだった。
「うわあぁぁぁぁぁぁ‼︎」
その日、憑友は泣いた。
まるで涙が雨のように流れ、そしてそれは枯れる事になった。
ーーーーーー
「…成る程。
大丈夫みたいだ。彼はこの世界での顕現していられる時間が無くなってしまったんだろう。
だが、今は彼はこのカードの中に眠ってる。
何れまたひょっこりと声を出して、目を覚ますさ」
「そうなんだ…良かった…」
その後、玄也の調査の結果を聞いたセレナは一先ず落ち着いていた。
彼女もまた、キリトに対して仲良く接してきた存在だったから。
セレナはこの事を憑友に言おうか如何か考えていた。
「大丈夫。憑友は君の事を信頼している。それにこの事も本当だから、直ぐにでも報告した方が良いよ」
「!…はい!」
その後、セレナから話を聞いた憑友は嬉し泣きをしていたと言う。
彼が死んだ訳では無く、カードとなって、今後も居続ける事になると言う事に。
それに伴って、ライドがフォルダケースを作成し、憑友はいつも肌身離さず持ち歩くようになったのだとか。
ーーーーーー
それから1月経ったある日の事だった。
それは学校の昼休みの時だった。
「え?『ツヴァイウイング』のライブ?」
「うん。響も誘ったから、後は憑友君だけなんだけど…良い?」
「う〜ん…日時を教えてくれないか?」
突然、未来から今、日本を代表する有名アーティスト『ツヴァイウイング』のライブ会場に行かないかと誘われてきたのである。
ちなみにもう響とは既に連絡済みで、快く了承していた。
「えっと…☆月○日だけど…その日って、開いてる?」
そのライブの日時を聞いた憑友はスマホを弄った。
「ん〜…この日は父さんと義姉さんと一緒に最近発見された石板の回収と解読の日時だな…」
と、生憎予定が詰まってしまっていた。
その事を聞いた未来は残念そうにしていた。
憑友も同じなようだ。
この時から憑友は『ツヴァイウイング』の、それも『天羽奏』の大ファンになっていた。
彼女の歌には自分と同じパワフルなボイスに魅了されて、ファンになったんだと。
残念そうにしていると、突然スマホから着信が来た…都合が良すぎやしないかい?
それに気付いた憑友は受信先を見た。
そこには「父・玄也」と書かれていた。
それを見た憑友は未来に断りを入れて、通話をした。
「もしもし?」
『やぁ!今は大丈夫かい?』
「別に…今は昼休みだから構わないけど…都合良い時に電話掛けてくるね?」
『あはは…。学校の流れ的な用紙を見て、時間を見たら、ちょうど昼休み時だったから掛けたんだ。
と、話を逸らす前に…
前に話していたろ?☆月○日の
「ん?確かその日は義姉さんと父さんと一緒に石板の回収と解読の日じゃ無かったっけ?」
『その事に関して何だけど…
☆月*日に変更になったんだ。だから、その日は特に何も無いから。それだけ言おうと思っていたんだ。
それじゃ、学校の方…お節介かもしれんが、念の為。
勉強はしろよな。以上!』ガチャッ!
ピッ!「…都合が良すぎるな、おい…」
なんとも都合が良すぎる内容だった。
まさかの日時変更に憑友は呆然としつつも、若干嬉しかった。
「如何かしたの?」
と、今まで黙っていた未来が話しかけてきたので、先程の電話の内容を話すと、未来は大いに喜んでいた。
憑友も同じだったので、未来からそのライブチケットを貰ったのであった。
ーーーーーー
そしてその日の夜、家族揃っての食事時に昼間の事を皆に話すと、皆は快く了承してくれた。
ただ…
『そのライブ会場。私も連れて行ってくれないか⁈』
「ど、如何したのライドさん?」
ライドのあまりのテンションに流石の皆は引いていたのだが、
セレナがその話をした。
「実は、ライドさんね。そのライブ会場内にもしかしたら、『英雄石板』があるかもしれないって言ってるの。
だから、連れて行って欲しいんだけど…?」
「へぇ〜、『英雄石板』がね〜。
分かった。但し、キリトのカードも一緒に連れて行くからね!」
『それに関しては問題無い!寧ろ、持っていてくれ!』
こうして、憑友の初めてのライブ観覧はライドとカード化したキリトと同行する事になった。
ーーーーーー
そして迎えた当日!
憑友はライブ会場に足を運んでいた。
黒のジーンズと、鮮やかな炎をあしらったシャツを着て、その上に、薄地で黒のコートを羽織っていた。
すると、
「…あ、おーい!」
「ん?あ、おーい!響!こっちだ、こっち!」
遅れて、響がやって来た。けど、それでもまだ開演1時間前である。
しかし、憑友は違和感を感じる。
そしてそれはすぐに分かった。
「あれ?未来は?」
「え?先に来ていないの⁉︎」
そう…肝心の誘った本人・未来がまだ会場に来ていなかったのだ。
「何やってんだよ…全く」
すると憑友はスマホを取り出し、未来に連絡を掛けた。
ーーpipipi…pipipi…prrrrr…prrrrr…ガチャッ!ーー
『はい、小日向です』
如何やら繋がったようで、憑友は話をした。
「憑友だけど、今ライブ会場に居るんだけど、何かあったのか?」
『それが、盛岡のおばあちゃんが体調を崩して、これから家族総出で行かなくちゃ行けなくなったの…』
「…分かった。近くに響がいる。変わるから、ありのままの事を話せよ?」
『うん…』
そう言うと憑友はスマホを響に渡した。
響は未来の話を聞いた時、「えええええ⁉︎」と、大声で喋ったので、憑友は慌てて周りの人達に、響の代わりに謝罪していた。
と、同時に響が通話を切って、スマホを返してきたので、憑友はそれを受け取り、ジーンズのポケットに入れた。
「私…呪われてるかも…」
と、かなりショックしていた。
其れ程までに未来と憑友と3人でこのライブを楽しみたかった様だ。
それは憑友も同じだった。
そしてライブ会場に入った時、憑友は響に話さないと行けない事を思い出し、その話をする。
「あ、そうだ。今日はライドさんも一緒に来たんだ」
そう言うと憑友はコートの内ポケットからライドを取り出した。
『うむ!久しぶりだね〜♪ミス・響!』
「ご無沙汰してます!」
実は、響は憑友の家に遊びに来た事があり、その時は未来も一緒だった。
その時に、セレナとライドの2人と出会った。
以来、2人とは顔見知りな歓迎になった。
セレナに至っては恋の相談役まで買って出たぐらいに、セレナによく2人揃って可愛がられていた。
…と、話が逸れたので、本題に入ろう。
2人と1つ(?)はその後、売店等で必要なアイテムを手に入れて、ライブ会場の方へと入って行った。
その時に、
『憑友。少し話がある』
と、ライドがシリアスな面持ちで話しかけて来たので、
響に断りを入れて、一旦会場の席から離れた。
そして、離れた憑友とライドは話をした。
「話って?」
『うん…
以前、前に私には兄弟姉妹がいると言ったのは、憶えているか?』
ライドの話を聞いた憑友は首を縦に振った。如何やら憶えていたようだ。
だが、それとこのライブ会場に何の関係性があるのかと尋ねてみたら、
『うん…先程から、私と同じ存在を感知したのでな。
もしかしたら、私と同じ実験をした兄弟姉妹の誰かと言う可能性があるのだ』
「…分かった。兎に角、今はライブを楽しもうぜ!」
『ああ!その通りだな!』
しかし、時の流れは時に残酷な時間を与える時もある…
これが憑友にとって平和な世界での、最後の会話になろうとは…
さぁ…運命の扉が開く時、それは絶望の始まりか。
それとも希望の始まりか…
それを知るものはこの世にはいない…
そう…
※本当は此処にはちょっとした解説なんかを書くのだが、
取り敢えず言わせてくれ。
水樹奈々さん!ハッピーバースデー‼︎
2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。
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けものフレンズ(2017)
-
バトルガールハイスクール(2017)
-
はたらく細胞(2018)
-
SSSS.GRIDMAN(2018)
-
盾の勇者の成り上がり(2019)