会場の雰囲気が最高潮に達したその時だった…
突然、中央の模型が爆発を起こした!
それを見た観客達は慌て出した。
それは勿論、憑友と響も同じであった。
「なに…?」
「サプライズにしては、派手じゃないか…?」
観客の慌てぶりに動揺する響と、
こんな時に限って、ボケをかます憑友。
『⁈レーダー感知⁈…⁉︎『ノイズ』だと⁈』
「「⁉︎」」
ライドの機能の1つのレーダーにまさかのノイズが感知していた。
「憑友…」
響は怯えていた。憑友も本当は怯えていたい。けど、彼は逆に響の手を握った。
「先ずは此処から走ろう!」
「う、うん!」
そう言うと2人は急いで会場を後にしようとした。
しかし、上空から何かが降ってきて、2人行く手を阻んで来た。
それがまさかのノイズだと気付いた2人は急いで来た道を逆走しようとしたが、直ぐ後ろにもノイズが来ていたのだ。
最早、絶対絶命だったその時だった…
「Croitzal ronzell gungnir zizzl…」
憑友はその詠を聞いた。
するとステージ側の方から何かの光が現れて、そこから無数の槍が降る光景を見た。
すると、
「伏せろおぉぉぉ!」
「っ‼︎」
「うぇっ⁉︎」
突然の出来事に、憑友はすかさず響を自分の方へと寄せて身を屈ませた。
それに対して、何がなんだか分からない響は動揺を隠せなかった。
すると、此方の方に数多の槍が降り注いで来た!
ーSTARDUST∞FOTONー
その攻撃で、ノイズ達が消滅した。
するとその槍が降ってきた方向から1人の女性が現れた。
服装がステージ衣装からボディスーツと機械的な装備を身に纏った女性だった。
「速く逃げろ!」
その女性が叱咤が飛び、憑友は急いで離れようとした。
その時、それを言った本人を見て驚いていた。
「え?…奏さん⁈」
なんと、つい先程まで歌を歌っていたアーティスト・奏だった。
「今はそれよりも速く!」
そう言うと奏は再びメインステージの方へと赴く。
そこには青い髪と水色のスーツボディを(いつの間にか)着用していた翼もいた事に驚いていた2人。
「これって…」
憑友はそう言うと、ライドが話しかけてきた。
『あれが都市伝説にもなっている『シンフォギア』を纏いし者達か⁉︎まだうら若き少女達ではないか⁉︎』
確かにライドの言う通りである。
まさか、日本が誇れる有名アーティスト『ツヴァイウイング』の2人が、まさか都市伝説として語られている『シンフォギア装者』だという事に。
この時の2人はただ、そればかり眺めていた…
ーーーーーー
そんな2人を他所に、翼と奏の2人は『ノイズ』を殲滅していた。
しかし、それでもやはり、無力な民間人が炭化されて行くのを見ると、正直辛いに越した事が無かった。
「きゃぁぁあ‼︎」
そうしていると、1人の女性が悲鳴をあげていた。
その視線の先にはノイズがいた。
2人はそこまで行こうとするも、他のノイズ達に足止めを食らってしまっていた。
しかも、よく見てみると、女性のお腹が少し膨らんでいた。
まさかの妊婦であった…!
このままでは、お腹の子供まで死んでしまうかも知れない状況だった。
最早、絶対絶命!その時だ!
シュッ!グサッ!
『☆○⁉︎』
「⁉︎」
突然、自分を襲おうとしたノイズが自ら炭化して、消えた事に驚いた。
すると、後ろから駆ける足音がして、そこから2人の男が彼女の元にやって来た。
「大丈夫ですか⁉︎」
「は、はい…」
「緒川さん!俺は彼奴らの援護に行きます!」
「気を付けて!」
「あいよ!」
すると、もう1人の男が今ノイズと戦っている奏達の方へと走って行った!
それを確認した緒川は女性をお姫様抱っこするや、其処からすかさず高速移動した。まるで忍者のように。
緒川はこう見えて、元は忍の者で、代々翼の家系である「風鳴家」に仕えて来たのだ。
その身のこなしにより、急いで離れることにした。
そんな中、もう1人の男・霊風は戦場と化したメインステージにスーツ姿で現れた。
すると、霊風は懐から電子機器・スピリットアブソーバーを起動させた…!
「
流石の「フレンドリーマネージャー」でも、これには怒りを露わにしていた。
此処までに多くの人々が炭化されていったのを見て、怒りを抑えられていなかった。
すると、霊風の後ろから何かが現れた…幽霊のように。
「あまり無茶はしないで下さいね?」
そう言って来たのは1人の青年だった。
群青色の髪、白いローブ、木で出来た杖を持っていて、まるで賢者のような存在だった。
「分かってるよ、シロエさん。貴方なら、この先の未来で、勝利をする事が出来ますか?」
霊風はそう言ってきた。
青年の名はシロエと言っていた。
すると、シロエは自身が身に付けている眼鏡を動かした。
「勝率ははっきり言って、上手くいっても半分以下。最悪0になり兼ねないぐらいにまで此方としては劣勢ですね。
ただ、予想外な事をすれば…」
「おい、それって、2人の内の何方かが"絶唱"を使えってしか聞こえないぞ!それで得た勝利はいらねぇよ!」
シロエの戦略に霊風は叱咤した。
「僕は"絶唱"と言うワードは使っていませんが…兎に角、今は彼女達を救う事が最優先です。行きます」
「…あぁ…」
そう言うと霊風は右腰に備えてあったフォルダケースから一枚のカードを取り出した。
そこには先程の幽霊と同じような格好をしたので青年のイラストがあった。
「行くぜ!スピリット!」
『それじゃ…Are you ready?』
そう言うと霊風は左腕にアブソーバーを装着し、画面を起こした。
そこに先程のカードを装填し、
「変身!」
そしてレバーを引いた!
ースピリット!フォーム…シロエ‼︎ー
そう言うとディスプレイから杖を持った白いローブを羽織った者が現れ、霊風はそれを纏った。
ー屈指の参謀、腹黒眼鏡!ー
そう言うと霊風は白いローブと眼鏡を掛け、杖を持っていた。
「"見つめる先は30秒先の未来"、腹黒眼鏡・シロエ推参ってな!」
そう言うとそこから杖を前方に突き出した。
「"アストラルバインド"‼︎」
そう唱えると、ノイズ達が光の楔で身動きを封じられた!
それを見た奏達は一斉に攻撃をする!
「サンキュー!霊風!」
「マネージャーとして言わせるなよ!「あまり無理はすんなよ」って」
「分かってる分かってる!」
「そう言う時のお前は分かってない!」
「た、確かに…」
「って、翼⁉︎それ、あんまりすぎるんじゃない⁉︎」
「さっさと終わらせるぞ!棘の楔に朽ち果てろ!
"ソーンバインド・ホステージ"‼︎」
そう雑談を繰り返しながら、数多の敵達を薙ぎ倒す3人。
すると、ノイズの1体が3人とは違った方向に行っているのを見て、3人は視線を追った。
そこには、
ドガァァァ!
「きゃぁっ‼︎」
「⁉︎響ぃ‼︎」
なんと響と憑友の2人がまだそこにいたのだ!
しかも、それに気付いたのか、ノイズ達は一斉にそちらの方へと向かって行く!
しかも、響は先程の落下で、足に怪我をしてしまった!
それを見た奏は急いでその場へと駆け抜ける…だが!
「!…っち!時限式は此処までかよ‼︎」
そうぼやきながらも、急いで響の方へと駆け付ける!
奏の言っていた時限式とは、装者とその聖遺物の謂わば強制共鳴装置の事である。
しかし、これはあまりにも危険で、かなりの精神力と体力を削ぐ謂わば"呪いの力"であった。
それでも、奏は自分の人生を狂わせたノイズを憎んでいた。
そしてそれは自ら纏ったシンフォギアが応えてくれた。
奏の纏っているシンフォギアの名は『ガングニール』。
神話に出る神・オーディンが使用した槍・「グングニル」が元になっている聖遺物だ。
故に彼女はその力を発揮させていた。
「!あの馬鹿!」
そう言うと霊風はアブソーバーからシロエのカードを取り出し、フォルダに戻すと同時に今度は別のカードを取り出した!
赤い槍を持った青いボディスーツを纏った青髪の男のイラストだった。
すると、今度はそのカードを装填し、レバーを引いた!
ースピリット!フォーム・ランサー‼︎ー
そう言うと今度は前方を塞ごうとノイズ達が足止めをしていた。
だが、それは瞬く間に炭へと化した。
何故なら、先程装填したカードを呼び出したからだ。
すると、今度はそれを纏った。
ークランの猟犬!光の皇子!ー
そこには、先程とは一風かわって、青い姿をした霊風がそこにいた。
「邪魔だ!どけぇぇぇ!」
荒々しい口調を言いながら、ノイズを薙ぎ倒し、奏の後を追う霊風。
「これでも喰らえ!
てめぇらの
そう言うとディスプレイに付けられていたドライブボタンを拳で叩いた。
『スピリット・ランサー!フルドライブ‼︎』
そう言うと動きながら、姿勢を下に落としそこから一気に詰め寄り、
「
一気に突いたのだ!
そのおかげで、前方範囲のノイズ達は一掃された。
そこから槍を巧みに扱って、奏の所までやって来た!
「あんた、槍も扱えるのかよ⁉︎」
「長柄系統武器なら何でも♪っと、んな事よりも言ってる場合じゃねぇ…手を出せ!」
そう言うと霊風は左手を出した。それを見た奏はそれに気付き、すかさず手に取る。
すると霊風が奏の前に出たと思ったら、急停止と同時に、奏を飛ばしたのだ!
「行って来いやー!」
「うぉぉぉ!」
それをすると奏は響に襲いかかろうとしたノイズ達を防ぐ事に成功する。
奏は急いで後ろにいた響に、「走れ‼︎」と叱咤し、響もそれでハッとなって走り出す。
「響!彼処から回って来い!」
近くにいた憑友も響の後を追った。
しかし、此処に来てノイズ達が特攻を仕掛けてきたのだ‼︎
それを見た奏はすぐに槍を回転させて盾のように扱った。
しかし、それと同時に身に纏っている機械部分に傷が付き始めてきた!
すると追い打ちを掛けるかのように大型ノイズがヘドロに似た何かを吹き出した。
其れを奏は防ぐが、そこにもう一体の追撃が襲いかかって来た。
それでも、守ろうと必死になった。
そしてその衝撃で、下半身の機械部分が壊れて、吹き飛ばされた。
しかし、それが仇となった…
…グサッ…‼︎
「…ぇ…?」
「⁉︎…響ぃぃぃ‼︎」
「⁉︎」
それはあまりにも酷い不運だった…
奏が纏っていた機械の一部が、後ろにいた響が此方に振り向いた時、胸元に刺さってしまったのだ…
それを見た憑友は叫びながら、響の元へと走り抜ける。
そしてそれは奏もそうだった。
「響!しっかりしてくれ!」
「おい!しっかりしろ!目を開けてくれ!
生きるのを諦めるな!」
2人の声が聞こえたのか、響はゆっくりと目を開けた。
だが、その瞳にハイライトは灯されていなかった。
生きてるのを確認した奏はすぐにその連れであろう少年にこう言った。
「ごめん…私がいながら…」
「?…奏さん?」
「だから、あんたも聞いて欲しいんだ…私の最後の曲を…」
「え?」
そう言うと奏は近くに置いてきていた槍を取り、ノイズ達の方へと歩み寄った。
「いつか…心と身体を空っぽにして、歌いたかったんだよな…」
そう言いながら、徐々に場を縮める奏。
「今はこんなに沢山の連中が聞いてくれるんだ。だからあたしも出し惜しみ無しで行く」
「取って置きのをくれてやる。絶唱を!!」
すると奏は持っていた槍を掲げて、詠い出した…
ーGatrandis babel ziggurat edenal…ー
「この詠…まさか⁉︎」
『絶唱するつもりなの⁉︎奏ちゃん‼︎』
ーEmustolronzen fine el baral zizzl…ー
「力強い…なのに、悲しい曲…」
『これは…まさか自爆するつもりじゃないだろうな⁉︎』
「⁈」
ーGatrandis babel ziggurat edenal…ー
「いけない!奏!歌ってはダメぇぇぇ‼︎」
「………歌が……聞こえる?」
『そうさ。命を燃やす最後の…歌さ』
ーEmustolronzen fine el zizzlー
そうして、奏は禁忌とされた力・絶唱を放った。
すると、奏の周りから白い炎のような物が現れると、そのまま鎧が弾け飛び、衝撃波がノイズ達に襲いかかった。
「うわぁ⁉︎」
それにより、憑友は響を庇いながら、その衝撃を耐えた。
そして見た光景は、先程までいた数多のノイズが消え、そして中心部に奏が倒れており、翼と霊風が奏を介抱していた…
「嘘だろ…」
だが、それはあまりにも残酷だった…
3人の所に来た憑友は奏の姿を見て、吐き気に襲われた。
奏の身体はもうボロボロで、眼も既にハイライトが届いていなかった。
更によく見てみれば、声さえ聞こえていないようだった。
それを見た憑友は酷く悲しんでいた…
ーーーSIDEto憑友
何でだよ…
何で、あんたって人は、こんな事を平然としやがる…
ついさっき自分から言っていたじゃないかよ…
『生きるのを諦めるな!』って。
それなのに、言った本人が生きるのを諦めたら…意味無いだろが!
そう感じていると俺は無意識に奏さんの手を取っていた…
すると、奏さんは俺の方向を向いた。
「…あの子を大事にしてくれよ…あの子はお前の事…」
分かっている。分かっているさ。
俺はあいつとは親しい仲さ。けどな…
「それは…出来そうに無いかな…」
「…え?」
何でか分からなかった。けど、今の俺の中に眠りし何かが今まさに産声を上げようとしていた…
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」
ーーーNO SIDE
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」
突然、憑友は雄叫びを上げた。
するとそれを見ていたスピリットが何かを感知した!
『⁉︎い、異常反応⁈先ずい!霊風!急いでその子から翼ちゃんと共に離れて‼︎今すぐ‼︎』
「っ⁉︎…!」
「⁉︎霊風⁈離して!」
スピリットの真意を知らない霊風はそのまま従い、翼を無理やり抱き抱え、その場から離れた。
すると、それと同時に、憑友の身体のあちこちから…
ボォォォォオオオンッ‼︎
何と、灼熱の炎が出て来たのだ!
「⁉︎奏…奏ぇぇぇぇ‼︎」
それを見ていた2人は驚きようが無かった。
ーーー
一方、その灼熱の炎の中心部にいた憑友ともはや風前の灯火となっていた奏。
すると、彼等の前に巨大な存在が現れた…
「お主の願いはなんだ?」
それは一羽の鳥だった。
羽根が炎のように舞い上がるその光景に憑友は心を奪われた。
「お主の願いはなんだ?と言っておる。我の問いに答えろ少年」
「え…あ」
その光景から呼び戻したその者は憑友に質問をしていた事に気付いた。
人では無いのに、どうして気付かなかったのかは置いておきたい。
「我が名はエンシャン。お主の願いはなんだ?」
その鳥ーーエンシャンと名乗っていたーーの質問に憑友はこう答えた。
「俺は…この人を救いたい‼︎」
「そうか。なら、救ってみせようぞ」
「⁉︎本当に⁈」
するとその鳥が憑友の願いを叶えると言ったのだ。
だが、
「但し、条件がある」
そう簡単に行く訳がないのは事実であった。
憑友はその話を聞いた。その内容が…
「これを使うにあたり、お前の命と引き換えにこの
それでも良いのだな?少年?」
あまりにも理不尽すぎる内容だった。
今、命を散らそうとしている人の命を自分の命と交換して、自分が死ぬ代わりに、彼女を生き返らせると、エンシャンがそう言ってきたのだ。
しかし、この男はすでに決まっていた。
「…お願いします。彼女を…天羽奏を救って下さい!
俺が命を捨てる事で彼女が救える事が出来るなら、それが本望です。
ですから、お願いします!彼女を生き返らせてくれ‼︎」
憑友の覚悟を見たエンシャンは更に追い打ちをかけるような事を言い放つ。
「さすれば、彼女の辛い人生を全て受ける事になるぞ?それでも良いのだな?」
「俺の覚悟はもう決まってる!こんな程度でへこたれてる場合かよ!」
それを見たエンシャンは憑友の覚悟を確かに受け止めた。
「お主の覚悟、見させてもらった!良かろう!お主の命を頂く代わりに、この女子を蘇らせようぞ‼︎
はぁぁぁ‼︎」
そう言うと鳥は左の羽で、奏の身体をみるみると回復させていった。
対して、
「⁉︎…うがぁぁぁぁ⁉︎ぐはぁぁぁ⁉︎あ…がぁぁぁ⁉︎」
憑友には今まで奏が受けてきた痛みが今、まさに一斉に襲いかかったのだ。
そして、全てが終わった。
「お主の願いは確かに叶えたぞ」
そう言うと鳥は周りの炎と共に消えていった…
そこには、聖遺物が完全に消えて、元のライブ衣装に戻っていた奏と、
まるで奏が受けてきていた全ての痛みを受け、完全に命の灯火となった憑友だけだった。
それを見た2人は急いで奏の所へとやって来た。
「奏!奏!」
必死に彼女の名を言う翼。
霊風も、彼女と同じような事を言う。すると…
「…っく…う…此処…は…?」
「⁈…奏‼︎」
奏が目を開けた。それもちゃんとハイライトも灯して。
「翼…か?…あいつは…⁉︎」
そして、奏は横を振り向いた。
そこには、先程まで無傷だった筈の少年・憑友がまるで自分の体の痛みを全て受けたような姿をしていた。
「おい!しっかりしろ!」
「…良かった…元気に…なったん…ですね。
良かった…」
「良くねえよ!なんでお前が!お前が私の分の痛みを⁉︎取り敢えず、喋るな!良いな!絶対に喋るな‼︎」
「なんで…?…簡単…です。
…俺は…あんたの…ファン…だからですよ…」
「⁉︎」
「俺は…貴方の…声を聞いて…彼処まで…熱い曲を…歌ってる…貴方が…私は…好きでした。
だけど…それも…今日で…終わり…みたいです。
すみませんが…彼奴…響の事を…お願い致します。
彼奴もいなく…なると…大事な…幼馴染が…おかしくなりそうなので。」
そう言っていると、徐々に彼の右足が炭へと化している事に気が付いた!
「⁉︎喋るな!まだ助かる方法がある!だから…「もう…無理ですよ」…え?」
「俺は…貴方を救う代わりに…己の命を…捨てました。
だから、此れからは響の事を…お願い…します。
後は…家族に言って下さい…御免なさい。今日から…我が家に帰れそうにないって」
すると、今まで黙っていたライドが口を開かせた!
『逝くな!憑友!お前が居なくなれば、私は今後どうすれば良いんだ‼︎
憑友と言う大事な場所を得た私は今では君と共に行動しないと意味が成さなくなっているのだ!
だから、死ぬんじゃない!お願いだから…逝くな!』
「あはは…我儘な…電子機器だな。…でも、御免な、ライドさん。
俺は…もう…長く生きそうに…ないや」
ライドの必死の抵抗も結局無意味となった。
すると最後の力を振り絞り、憑友はフォルダのカード内に入っていたカードと、ライドを外して、奏の手にそれを渡した。
「響が目を覚ました…ら…コレを…こいつらを…お願いします。
必ず…渡してくださいね…」
「‼︎おい、それはお前がやる事だろ!だから、死ぬな!生きるのを諦めるな!」
「へへへ…最後の最期で、奏さんに…怒られるなんてな…
ようやくスッキリした…父さん…母さん…義姉ちゃん…ライドさん…未来…そして、響…
楽…し…か…っ…た…よ…」
そう言うと憑友の身体は全身炭と化して、そして風と共にこの世から消えた…
その後、憑友の死を家族に聞かせたら、セレナや玄也が落ち込み、ジャンヌに至っては、その日以降、手術をするのを恐れてしまい、医者としての実力を失ってしまった…
ーーー
天羽奏と言う
人絆憑友と言う
この日、『ノイズ』の被害者数が過去最大となった。
そして、その中には、奏の命を救い、この世から去った憑友もその数にいた。
そして響は、治療室にて、摘出手術を受けていた…
「…生き…て…る……」
ーーー
そして、奏を救い、代わりに死んだ男・憑友はと言うと…とある場所に着いていた。
「痛てて…此処は?」
そこはなにもない真っ白な空間だった。
すると、
「此処は天国と地獄の狭間謂わば境界線の間柄と言う場所だ」
そう言うと1人の若い男が歩いてきた。
そして此れが後の世の始まりだと、この時の憑友は知る由も無かった…
いよいよ次回でようやくプロローグ終了。
2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。
-
けものフレンズ(2017)
-
バトルガールハイスクール(2017)
-
はたらく細胞(2018)
-
SSSS.GRIDMAN(2018)
-
盾の勇者の成り上がり(2019)