…くそ長げぇ…。
その後、漸く今回の護衛任務を終えた憑友一行。
友里が契約書にサイン代わりの印を押して今回の任務は無事に終了した。
それを聞いた皆も漸く気を休めたが、
その時にウェル博士が何か言おうとしたら…
「グォォォォ!」
「?…あ」
憑友はその声を聞いて上を見るとそこからレウスが現れたのだ。
それを見た米国軍人達は怯えてしまったが、
憑友はそんな事はお構い無しにレウスの方へと近付く。
するとレウスは口に咥え込んでいた物を憑友に渡してきた。
憑友はそれを見ると、そこには憑友の元に就いてる『英雄』達のカードだった!
するとレウスはそのまま顎で憑友の頭に拳骨?をかました。
ゴテンッ!
「あ痛⁉︎」
「〔忘れるとは良い度胸だな!
今度忘れたら黒焦げにしてやるからな!〕」
そう言うとレウスは元来た場所の方角へとそのまま飛翔して飛び去ってしまったのであった。
「…なんて言われたんだ?」
「…『今度忘れ物したら黒焦げにしてやる』って。
自業自得とは言え、かなり痛いよ…」
そう言いながら涙目になる憑友。
それを見ていたウェルは改めて4人に向かって話をしだした。
「確かめさせて頂きましたよ」
「「?」」
「…ふん」
「…」
「皆さんが《ルナアタックの英雄》と呼ばれている事が伊達ではないという事をね」
その話を聞いた響はそれに釣られて天狗に成ろうとしていたので、憑友はそのまま響にデコピンし、響は地味に痛がっていたのは言うまでも無い。更にそのままクリスから拳骨を貰ったのも言うまでも無い。
こんな時でも響の不幸が発動するとは…恐るべし、響の呪われボディ…。
そんな中でも、ウェルは話を進める。
「世界がこんな状況だからこそ、僕達は『英雄』を求めている。
そう!誰からも信奉される…偉大なる『英雄』を!」
その言葉を口にしたウェルに違和感を感じ始める友里。
ロックに至っては馬耳東風の様に軽く受け流していた。
しかし、そのウェルの話に首をつっこむ者がいた。
「…そんなの『英雄』じゃないね」
「?」
「憑友?」
それは憑友だった。
すると憑友は話を始めた。
「さっきから黙って聞いてりゃ、『英雄』『英雄』と連呼しやがって…!
そう簡単に『英雄』になれるもんかよ!
『英雄石板』を1つ足りとも解析出来なかったあんたに…
『英雄』達の何が分かるってんだよ!」
その言葉から怒りがこみ上げていた。
ウェルの話は憑友から言わせれば、傍迷惑な話にしか聞こえなかった。
『英雄』達の中には進んでなった者はいない。
周りからの信頼を得て初めて『英雄』になれる。
だが、この男は、まるで生贄を捧げられし者が『英雄』だとそう言う風に捉えられたから。
ある程度の話をした憑友は皆を連れて帰る。
そして帰り際にウェルに対してこう発言した。
「『英雄』になる者は、
自らの命を投げ売ってでも、護りたいものがあるんだよ…
ウェル博士…あんたの発言は『英雄』達への冒涜として捉えさせてやる…!」
そう言いながら冷たい眼を向けた憑友はそのまま響達の方へと歩み始めたのであった。
ーーーーーーSIDEtoロック
あの一悶着が終わった後、《ソロモンの杖》を託した俺達。
「やっと任務が終わった〜…」
…前々から言いたかったのだが、
何時になったらその口調を止めてくれるのだろうか。
もう少し女の子らしい言動を取ってほしいものだ…。
…でも、それ以前に気がかりな事がある。
憑友…お前の身体…様子が変だ。
何があったんだろうか…?
ここ最近のお前の活躍は、ほとんど俺達の力を加速させていくアシスト行動ばかり目立っていやがる…
以前の様なあの威勢の良かったお前は何処に行ったんだ…
「?…俺の顔になんか付いてるか?」
「!…いや。…何でも無い」
「?変なロック…」
この感情が杞憂だと有難いんだがな。
そうしているとクリスと立花がウキウキしていた。
そう言えばこの後、防人嬢…風鳴翼のステージがあったな。
今回は一緒に歌う相手がいたな…
因みに言っておくが、片翼である天羽奏ではない。
彼女は今、世界各地を転々と移動しながら、ボランティア活動をしていると言う。
昨日届いた手紙では、アルゼンチンの方にいた。
あっという間に日本の裏側の方に居たという事になる。
今、彼女が何処にいるのかは、彼女のマネージャーであり、俺達《精魂導師》の1人でもある男…精妖霊風でも知らないらしい。
何でも自由奔放なんだそうだ。
話が脱線したから戻すとしよう。
今回のステージで防人嬢と一緒に歌う相手は確か…
マリア・カデンツァヴァナ・イヴ…だったな。
僅か3ヶ月の間に世界のトップスターに昇り詰め、
皆から《世界の歌姫》と呼ばれている人物だ。
言動はクールで高貴な貴族な雰囲気を出していると俺は解釈しているが、
歌っている間の彼女の曲には微妙にだが、悲しみに暮れている。そんな感情が歌声と共に流れ込んで来ているのである。
楽しく歌を歌っていない。と言うよりも、無理矢理歌を歌わされている。そんな感じしかしなかった。
と、そう考えていたら、
「4人が頑張ってくれたから、司令が東京までヘリを出してくれるそうよ」
「マジっすか!」
友里さんの話を聞いた立花はハイテンションになっていた。
それを見た憑友は頭を抱えた…分からなくも無いがな。
ドガァァァ‼︎
⁉︎爆発⁉︎
しかも…ノイズだと⁉︎
「マジっすか⁈」
「マジだな!」
「マジ以外何がある‼︎」
そう言うとクリスが先に行き、憑友,立花が後を追う。
俺も行くしか無い!
頼むぞ…シノン!
「任せなさい!」
そう言うと俺は走りながらすかさず左腕にソウルアブソーバーを装着、そしてシノンのカードを取り出すとアブソーバーに装填して、レバーを引いた。
ーソウル!フォーム、シノン!ー
するとそこから水色の髪と長距離対応のスナイパーライフルを担いだ少女が俺と共に同じ速さで駆け抜け、そしてそのまま俺と同調したかのように俺はシノンの魂を纏った!
ー氷の狙撃手!敗北の弾丸!ー
そして俺はそのままアブソーバーに付いてるパネルボタンを見た。
3つのボタンがあり、そのうちの真ん中のボタンは灰色になっていた。
俺はその中から右側のボタンを押した。
ーコンバート!モード〔ALO〕!ー
そう言うと俺の身体に変化が生じた。
腰辺りから猫の尻尾が現れたのだ。
しかもおまけに耳も遠くの音まで聞こえてきた。
そして憑友達に近付くと憑友が俺の身体を見て開口一番。
「…お前、そう言う趣味があったんだな…」
と言いながら、何故か引いていた…なんでだ?
そう言うと憑友はライドの機能を弄ると、俺にライドを向けた。
そこに映っていたのは…俺?
しかも…なんでだ⁉︎
「何時の間に猫耳⁈」
如何してだ⁉︎
おい!そこの
こっち見た瞬間に憑友と同じ目をしながら必死に笑いを堪らすな!
こっちが恥ずかしいんだからな⁉︎///
『諦めなさい。これは猫妖精《ケット・シー》の基本姿なのよ』
なら、なんであんたはそれを選んだ⁉︎
キリトのように他の妖精もあっただろうが⁉︎
『そうかしら?《ケット・シー》はアラン達トレーナーのような存在でもあるけど、視力と聴覚は他の妖精達よりも逸脱しているのは知ってたかしら?』
それ初耳なんだが…
『私の力を活かせる妖精はこれしかないのよ。諦めなさい』
「…取り敢えず、よろしく…な!」
そう言うと憑友は俺の身体から生えた尻尾を握った!
「ふがっ⁉︎」///
「あれ?」
こんの…何やってやがる!
ボコッ!
「あべし⁉︎」
『言い忘れてたけど、その尻尾。感覚が共有されてあるから触られたらかなりヤバイから』
と言いながらニヤニヤするな!
そしてそれを先に言いやがれ!
「うわぁなんだろう…この混沌と化した場所…」
「こう言う時は、ほっといた方が身の為なんじゃねぇのか?」
「うん。そだね〜…」
2人も2人で、この状況をノイズと戦いながらだからそこは100歩譲ったとしても、納めてくれよ!
と、そうこうしながらノイズ達はと言うと立花とクリスの2人が多く倒して今回は終わった。
しかし、多くの米軍兵が灰となってしまったのは辛かった。
そしてその中にDr.ウェルの姿も、《ソロモンの杖》が居なくなっていた。
ーーーーーーNO SIDE
此処は響や憑友達のいる基地とは違った場所。
『Queen'sofMusic』のライブ会場である。
そこでは今でもせっせせっせと会場のリハーサルや設置作業に勤しむスタッフ達がいた。
「♪〜♪〜♪〜」
そんな中、ライブ会場の客席の1つに座っていた1人の女性が鼻歌を歌いながら、その様子を見ていた。
するとそんな彼女の所に1つの足音が聞こえてきた。
女性が振り向くと、そこには緑の髪と、翠色の瞳、そして毛色とは違って、身を引き締めたような紺のスーツ姿の男が現れた。
「貴方が来るなんてね…《フレンドリーマネージャー》」
「《世界の歌姫》にまで及んでいるとは光栄極まれりですな〜?」
スーツの男はそう言いながらニコニコと話をしだす。
男の名は精妖霊風。
《フレンドリーマネージャー》という異名を持つ凄腕のカリスママネージャーにして、
かつて終わりの名を持つ巫女《フィーネ》のスパイとして暗躍していた男。
それと同時に彼女が起こした事件
《ルナアタック》を食い止めた『英雄』の1人。
そしてその正体は、『英雄』達の魂を導く師者…
《精魂導師》の1人にして、前世の記憶を持つ転生者…
《リターナー》である。
「…それで?私に何か用かしら?」
そう言うと女性はそう話し始めると、霊風からある物を手渡された。
「?…これは?」
「今後ともよろしくと言う意味でのプレゼントさ。
それと…」
そう言うと、その女性の耳元まで顔を近付けるとこう呟いた。
「変な騒動を起こせば只じゃ済まないからな。
マリア・カデンツァヴァナ・イヴ」
「⁉︎」
その一言を言うと後は何も無かったかのように霊風は女性…マリアの後を去って行った。
ーーーーーーSIDEtoマリア
『変な騒動を起こせば只じゃ済まないからな』
あの男…精妖霊風は一体何者なんだ…
それに…このプレゼントも先程言った台詞で怪しくなった。
でも、開けてみないと分からない事も有るわね。
そう考えた私は蓋を開けた。
そこには青とピンクとオレンジの三色の糸で編まれたミサンガがあった。
何がしたいというのだ…あの男は…ん?
私はミサンガの下に敷いていた紙に目が通り、そのまま紙を開いた。
そこにはこう書かれていた。
『いつか、あんたと翼と奏。3人のライブを見てみたい。
故にこのミサンガを贈る。
3人に聖なる加護があらんことを…』
…全く。あの男は何気に欲深いと言う奴なのか。
prrrrr…!prrrrr…!
…来たわ。
ピッ
『此方の準備は完了。『サクリストS』が到着次第、始められる手筈です』
…ぐずぐずしてる時間は無い。そう言う訳ね。
OK、マム。
世界最後のステージの幕を上げましょうか。
ーーーーーーSIDEto霊風
賑わってる賑わってるな〜。
全世界生放送ライブ。凄い物だな…
…お?いたいた。
「おーい、翼。緒川っち!」
「!霊風さん!」
「はぁ…貴方という人は…何処で油を売っていたいたんですか…?」
ははは…悪りぃ悪りぃ。
俺が来たのは今回のステージライブのメインの1人にして、俺の仲間であるアーティスト、風鳴翼とそのマネージャーの緒川であった。
と、それは良いとして…
「緒川…お前また
「⁉︎」
緒川には悪い癖がある。
マネージャーの時は眼鏡を付けるんだが、二課に関連してる場合は眼鏡を外す癖があるのだ。
「それ、私もつい先程言いました」
あ、やっぱり?
それと同時に翼にも物申す。
「そして、その緒川っちの笑顔で簡単に言い包められたと言う訳か?防人嬢?」
「⁉︎///ちょ、霊風さん⁉︎」
ウブだね〜(ニヤニヤ
「さて、さっきからスタッフが呼んでたから行った行った!」
「うぅ…」
そう言いながら、俺を睨み付ける翼。
だけど…瞳に涙を溜めるようなら睨むなよ…こっちが逆に痛くなる…あっちの方で。
そう思いながら、翼を見送った俺と緒川。
「さてと…俺も準備するから。緒川っちも何時でも行けるようにお願いするぜ?」
「はぁ…分かりました。
それと貴方も
え?俺の何処が仕事モードだ?
「口調でバレバレです」
「…改善…出来ないからこのまま行くか…」
「改善する努力をしましょうよ⁉︎」
そんなの知った事か!
そう言うと俺はステージの方へと歩んで行った。
ーーーーーーSIDEto??
へぇ〜。此処で翼が歌を歌うのか…
3ヶ月の間に成長してんのかな〜?
『…それ程までにその"風鳴翼"と言う者の為にわざわざこの日本の地にやって来たのか?我が主』
ああ。
あたいにとっちゃ、翼は私にとってかけがえの無い片翼なんだよ。
私がいるから翼は飛べる。
翼がいるから私は飛べる。
それが私達の『両翼』なんだから。
『…そうか。我が主は良い仲間を持っているのだな』
何言ってんだよ?
『?』
お前も大事な仲間だぜ!
『!…その言葉、感謝する…!
この身は今後とも我が主の為の一番槍としてご期待に添えよう!』
ああ、頼むぜ!
そう言うと私は会場内へと入っていった。
髪型もあれから大幅に変わっているから簡単に私だと誰も気付かなかったな。
そう思いながら、私は会場の中へと入っていった。
ーーーーーーSIDEto??
会場内はマリアの歌で大盛況ですね。このままで…
ピピピッ!ピピピッ!
…来ましたね。
ピッ!
『あ、もしも〜し!久しぶりだね!マム!』
ご無沙汰ですね。
貴方の方は相変わらずの生活を?
『まぁ〜ね♪』
そうですか。
それで…私に何か用件があって電話を掛けて来たのでしょ?
『うん。そうだよ。
…マムは一体今回の件…何を企んでいるの?』
企む?そんな大それた事はしませんよ。
『…そう。
でも、もしもの事があったら…その時は私に頼ってよね!』
…ふふ。えぇ。そうするとしましょう。
では。
『今度、何か奢らせてね!』
貴方は全く…でも、会えたらですけれどね。
『会えるよ!』
?
『私の運はこう見えて強いんだよ〜?』
…そうでしたね。
では。
『うん!またね〜♪』
ガチャッ!
ふぅ…あの子もあの子で、相も変わらずと言った所ですね。
「マム…今の人は?」
「誰だったんデス?」
貴方達よりも前にいた…
「元F.I.S.の女の子です」
「「⁉︎」」
と言っても、聖遺物をまともに起動も出来ず、終いには《シンフォギア》の1つ《アイギス》を強奪して、脱獄した泥棒猫ですけどね。
「…じゃあ…なんで?」
「なんでそんな人がマムに電話掛けたんデス⁈」
「…あの子は、私の命を繋ぎ止めてくれているからですよ」
「「え?」」
私の命を、自分の立場など関係なく最優先に行動していた。
その手は誰かを殺すのではなく、誰かを助ける為の神の手のような持ち主。
私はその子が戦う姿を見たくないと思ったのか、
研究材料の1つである《アイギス》を彼女に渡して、脱獄の手助けをした。
先程言った泥棒猫はあれは彼女を守る為に言ったもの。
昔はかなり後悔をしましたが、今となっては良い思い出なのかもしれませんね。
それに、彼女は今、そんな彼女を守る
その間に生まれた子と幸せに暮らしていると聞きました。
それがおよそ15,6年前の出来事。
その時は私もその子の子供と面識をしました。
その子供は今から2年前にこの世から去ってしまいましたけれど。
しかし、彼女も当時は余りの出来事で、医療に携わるのを拒んでいた。
だけど、その2週間後には元の生活に戻った…
なにがあったのかは知りませんが、
今の私達には目的があります。
出来る事なら、この事態を終息した後で、楽しみたいものですね…
ジャンヌ・カデンツァヴァナ。いや…
人絆ジャンヌ。
私の信頼者である少女よ…
ーーーーーーNO SIDE
一方、会場内では大いに盛り上がりを見せていた。
それはステージ上でマリアが歌を歌い終えていたから。
それを聞いた大観衆は一斉にマリアコールを発生する。
そんなライブ会場内の特別室には5人の少女と2人の男の子達が生で観戦していた。
響と憑友の友人である創世、弓美、詩織。
幼馴染である逝都と馬燈と未来。
そして、憑友の義理の姉であるセレナも此処にいた。
「おお〜!流石、マリア・カデンツァヴァナ・イヴ!
生の迫力は違うね〜!」
「全米チャートに登場してからまだ数ヶ月なのに、この貫禄は無しです!」
弓美と詩織がそう言いながら、観戦していると、
いびきをかく音がしたので、横を見ると、そこにはこの部屋でたった2人の男の子、逝都と馬燈の2人が爆睡していた。
「「zzz…」」
「…ね、寝てる…」(゚д゚U)
そんな2人を見た創世は苦笑していた。
すると、
「もう…」
そう言いながら、2人の隣にいた未来が2人が寝てる席の後ろをゴソゴソと何かを探し始める動作をするなり何かを取り出した。
それは…まさかのハリセンだった。
「え?」
「せーのっ!」
そう言うと未来はそのハリセンをそのまま…
パシンッ‼︎
「あべし⁉︎」
パシンッ‼︎
「くわばらっ⁉︎」
「⁉︎」Σ(゚д゚lll)
そのまま2人の顔面にクリーンヒット。
2人はその反動でそのまま後ろに倒れ、頭から地面に激突。
そのまま2人の目が渦を巻き、頭の上に星々が輝いていた。
…俗に言う気絶である。
それにしても…どこに
つい先程まで無かった筈なのに…色々と可笑しいのであった。
それを見た創世は未来に対して、あまりの対応にビビりまくっていたのは此処だけの話である。
そう思いながら未来は左手首に着いてる腕時計を見た。
それに気付いた創世は未来と話しかける。
この2人…何気に男の子達をほったらかしている…ある意味残酷な2人である。
「…ビッキーやツッキー達からまだ連絡が来てないんだね」
「うん」
「もうすぐメインイベントが始まっちゃうよ?」
「大丈夫よ。あの2人の事だから」
すると今の今まで黙っていたセレナが2人の話の間に入ってきた。
「それにいつもの人助けや、お人好しが影響してるのかもしれないしね」
「セレナさん…そうですね。そうだと良いんですけど…」
そう言うと詩織と弓美もその話を聞いて話しかけると、周りのライトが一斉に消えた。
それに気付いた5人はステージの方へと目を向けていた。
「あ痛たた…って⁉︎もうそんな時間かよ⁉︎
‼︎おい、起きろよ馬燈!始まっちまうぞ!」Σ(゚д゚lll)
「うぅ……なんとか…大丈…夫じゃねぇ⁉︎
もう間近じゃん⁈」Σ(゚д゚lll)
そう言いながら、2人はあたふたしてるとそれに気付いた弓美が2人の分のペンライトを渡したので、2人はそれを受け取ると、ステージを見た。
そんな中、ただ一人…セレナだけは浮かない顔をしていたのであった。
「(マリア・カデンツァヴァナ・イヴ…
私の本名と同じ
彼女と私には何か関係があるのかしら…
今は、このステージを観よう。その方がもしかしたら、記憶が早く蘇るかもしれないと信じて…!)」
そう思うとセレナはステージの方に顔を向けた。
ーーーーーー
するとステージの映像パネルから今回のライブタイトル『Queen'sofMusic』のロゴが現れるとそのままそのロゴの文字が変わり、
『Maria×Tubasa』の文字が現る。
それと同時に、ステージ上に2人のシルエットがステージの下からエレベーターのように現れた!
するとスポットライトがピンク髪の女性…マリアに当てられた。
「見せて貰うわよ。
戦場に咲い、剝き身の貴方を」
それと同時に今度は翼にスポットライトが当てられた。
そして今度は同時にスポットライトに当てられた2人は共に歌を歌い始めた!
挿入歌(『不死鳥のフランメ』水樹奈々×日笠陽子)
圧倒的な2人の歌声を聞いた大観衆はあっと言う間の時間を長く感じさせていた。それ程2人の歌声がライブ会場にいる観衆達、そして全世界の首都にも多大な影響力を誇っていた。
そして歌が歌い終わると、あっと言う間に会場のオーディエンス達が一体と化していた。
それは勿論、特別室にいた未来達も同様である。
するとステージで手を振っていた2人の内、翼が前へと歩み皆に話しかける。
「ありがとう皆んな!」
すると翼の声を聞いた皆から黄色い歓声が上がる。
そして翼は話を続ける。
「私はいつも…皆んなから、たくさんの勇気を分けて貰ってる。
だから今日は…私の歌を聞いてくれる人達に少しでも勇気を分け与えてあげられたらと思っている!」
その翼の声を聞いた大観衆はまた黄色い歓声を上げる。
すると今度は翼の隣にいた存在にして、【世界の歌姫】と呼ばれる女性…マリアが話し始める。
「私の歌を全部、世界中にくれて上げる!
振り返らない!全力疾走だ!
ついてこられる奴だけ、ついて来い!」
その威勢のある言動はあっという間に周りの空気を独占して見せた。
カリスマに長けていると言っても過言では無かった。
「今日のライブに参加出来た事を感謝している。
そして、この大舞台に日本のトップアーティスト『ツヴァイウイング』の1人・風鳴翼とユニットを組み、歌えた事を光栄に思う。
本来ならば、もう1人の存在・天羽奏にも共に歌いたかったが、
彼女は現在、世界を股にかけたボランティアに出ているとの事で、今回のライブでは参加する事が出来なかった。
だが、私としてはこれはこれで良い思い出にもなった」
「私も素晴らしいアーティストに巡り会えた事を光栄に思う。
この場に奏が居ないのは残念だけど、それでも彼女も同じ気持ちだとそう思っている…!」
そう言いながら、2人は共にステージの真ん中で観衆達に握手を交わす。
すると、会場の雰囲気が最高潮になる…!
「私達が世界に伝えて行かなくちゃね。
するとその話をステージ裏で聞いていた1人の者が疑心を持った。
奏のマネージャーにして、《風魂導師》…霊風であった!
「…始めるつもりか…【世界の歌姫】さんよ?」
そう言いながら、ステージ裏でステージの方を見る霊風。
ステージの方では如何やら翼も同じ様な事を言い終わった後であり、
そして握手をやめたマリアは数歩翼に背中を向けながら歩く。
そしてマリアは告げる…
「そして…もう1つ」
「?」
そう言うとマリアは腰に着いてるスカーフを上へと上げる…!
するとステージの周りに…
ノイズが現れたのだ!
それを見た観客達は一斉に先程までの黄色い歓声が、瞬く間に悲鳴へと変わり始めたのだ‼︎
その光景を目の当たりにした翼は目を見開く。
「!やっぱりか‼︎」
そう言うとステージの裏に隠れていた霊風が直ぐに翼の前に出る!
「!霊風さん⁉︎」
「お前は兎に角、隙を見つけて《ギア》を纏え!俺からの命令はそれっきりだ!いいな⁉︎」
その話を聞いた翼はそのまま頷く。
すると、その悲鳴を聞いたマリアは呟いていた。
「…
そしてマイクに向けて叫んだ…
「狼狽えるな‼︎」
ーーーーーーSIDEto弦十郎
「ノイズの出現パターン感知!」
「場所は…⁉︎『Queen'sofMusic』会場!翼ちゃんと緒川さん。そして霊風君が居る場所です!」
「なんだと⁉︎」
彼処にはたくさんの観客達がいる…!
しかも、翼のシンフォギアの情報は秘匿したままだ…!
映像が流れている限り、翼は《ギア》を纏う事出来ない!
!そう言えば…
「響君達は⁉︎」
「現在、ライブ会場の方へとヘリで急行させています!」
「先程あおいさんに連絡を入れた所です!」
…三連戦になるが…頼んだぞ!響君達!
ーーーーーーSIDEto霊風
ちっ!やり辛い事この上無い!
今このステージには、マリアと翼とそして俺。
それ以外には沢山のオーディエンス達がノイズに襲われそうになってやがる…!
…?襲われそう…?
いや、今の所ノイズ達は観客達に被害を及ぼしていない…
何が狙い目なんだ…マリアは。
いや…この後の展開は、知っている筈。
なのに…なんで俺はこんなに警戒してるんだ?
俺は前世の記憶を持った転生者《リターナー》だ。
特に俺はこの世界の事を知っている筈…
それは勿論、この後の展開も予想が付く筈だ。
なのに…なんで⁈
もしかして…記憶が欠落し始めてきているのか⁈
「私達は《ノイズ》を操る力を以ってして、この
⁉︎考え事してる間に戦線布告⁉︎
「そして…」
そう言うとマリアが持っていたレイピア型のマイクが上に放り投げられた!
…まさか…⁉︎
「Granzizel bilfen gungnir zizzl…」
そう言うとマリアの服装がかつての奏が着ていた《ギア》へと変わっていた…!
その色を黒く染めて…
「私は…私達はフィーネ。
終わりの名を持つ者だ‼︎」
やっぱり着やがったか…
《
次回
《烈槍》纏いし独奏
2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。
-
けものフレンズ(2017)
-
バトルガールハイスクール(2017)
-
はたらく細胞(2018)
-
SSSS.GRIDMAN(2018)
-
盾の勇者の成り上がり(2019)