戦姫絶唱シンフォギア〜とある戦士の物語〜   作:かもめカメ

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今回は視点が変わりまくりな回。
そしてラストは…

続きは読んで見てからのお楽しみ!


#12 大海の逆鱗

《シンフォギア》装者達が切歌達の姿を捉える数分前。

その頃、とある工業地帯に多数の防護服に身を包んだ組織が1つの廃倉庫へと向かっていた。

 

そこにはマリア達『フィーネ』が搭乗する飛行機が格納されていた。

 

ーーーーーーSIDEtoマリア

調や切歌が私の代わりに、ギアを探してくれている。

闇呪怨と聖光希も。

そして、私達の敵である筈の憑友まで調達の保護者として行ってしまった。

私達はもう誰にも止める事すら出来ない。

 

私はただ1人、近くにある培養液が入ってるカプセルに向けてそう考えていた。

そこに居たのは、1人の青年だった。

 

無頼零(ぶらいゼロ)。私の妹…セレナの大切な人。

彼もまた私達と同じレセプターチルドレンの1人で、闇呪怨と聖光希から「兄貴」として懐かれている存在。

 

無口であまり喋らない性格。だけど、それに見合わぬ程の行動力を持つ男。

そんな彼にセレナは恋に堕ちたのかもしれないわね。

現に私もそうだから。だけど…私はこの道を歩み始めた。

貴方を救う為に…セレナともう一度会いたいが為に。

 

セレナが生きている事に私は嬉しく思った。

けど、記憶を無くしていた…自身の名前以外。私の妹である事も。

そうなると必然的に無頼の事も知らない。

 

だけど、私は彼を助けたい…!

彼が6年前、セレナを助ける代わりに自らの命を落としかけた。

その際に一命を取り留めたものの、6年経った今でも未だに起きてこない。

心肺などのバイタルは平常になっているのだが、如何して目を覚まさないのかが分からなかった。

このままでは、彼の生命もあと僅かだと言う事も知らされていた。

だけど、責めて彼にもう一度、セレナが生きている姿を見せて欲しい。私の願いはそれだけだった。

 

私には『英雄』達が入ってるカードケースを握っている。

だが、彼等は全員…元を正せば無頼の元に就いてる『英雄』達だ。

 

保護者役のエギルさんとタケシさん。

以前、『現界ブースターα』で出現させた鬼道ににゃん太、それにバーサーカー2体。

馬鹿力が取り柄の女の子・ヨルムンガンドと、

馬鹿魔力の多さが特徴のミソラ・ホイットテールと成瀬澪。

灼熱の炎剣を持つ皇女、ステラ・ヴァーミリオン。

ステラとはまた違う炎の剣を使う少年・アリババ。

黒い機体を纏う少女・鳳鈴音。

妖精女王の名を持つ魔導士・エルザ。

エルザとは違う素質を持つ魔導師・はやてとヴィータ、シャマルにザフィーラ。

そんな彼女達の部下・ティアナ。

ドリル状の剣を持つ男・ハガン。

拳銃を使った格闘術が得意な里見。

詰替用のブレードを装着しているミカサ。

 

他にも様々な『英雄』達が存在しているが、その中でも彼…無頼が初めて出会った『英雄』だけは異質だった。

 

【無の英雄 ギンジ】

やりたいことも無く、全てに無関心で無為な日々を過ごしていた青年。

そんな彼と波長が合ったのか如何かは定かじゃないけど、少なくても彼…無頼の側に片時も離れなかった存在だ。

 

そんな彼…ギンジはただ1人、カプセルの中にいる自分の相棒に目を通していた。

 

「…何時まで…こんな事しなくちゃいけないんだろうな…」

 

「…」

 

ギンジの台詞を聞いた私はそのまま黙り込んでしまった。

あの時、私が速く彼を見つけたので、彼の生命は取り留めている。

けど、あと1秒でも速く彼を見つけていたら、それだけで彼は早くに目を覚ましていたのかもしれない…

私はその事で苦悩していた。

 

「…別にお前を責めてるわけじゃねぇ。寧ろ零を見つけて救ってくれた事に俺は感謝の言葉しか思い浮かばないんだよ」

 

そう言いながら、彼は話を始めた。

 

「俺が彼奴のパートナー『英雄』なのに…俺は何も出来なかった。

悔しいんだ…相棒を助けたかったのに、何も出来なかった自分に…」

 

そう言いながら彼は力いっぱいに自分の拳を握り締める。

その際に、ポタポタと血が流れ始めた。尋常じゃない後悔が滲み出ていたのであった。それを見た私はそのまま俯いてしまった…

 

 

ーーーーーーNO SIDE

そんな中、調や と切歌がクリスに向けて宣戦布告をし、ステージに立って、歌を歌った。

 

(挿入歌『ORBITAL BEAT』南條愛乃,茅野愛衣ver.)

 

そんな歌を聞いていた皆も真剣にその歌に感化していた。

それは、『ツヴァイウイング』の曲でもあったから。

それを聞いた翼と響は目を見開いていたのであった。

 

すると憑歌と名乗った女の子は急いでその場を後にした。

その様子を見ていた未来は響達に「手洗い行ってくるね」と言うと、響達はそのまま頷き、そして未来は急いでその憑歌の元へと急ぐ。

 

 

ーーーーーーSIDEto未来

 

あの子…憑歌ちゃんの様子が変だった。

何かを隠しているかのように。

 

すると私は咄嗟に壁の方へと体を寄せた。

その視線の先には憑歌ちゃんがいたから。

 

すると彼女は誰も見られていない事を分かったのか、左腕を前に出すと、即座に彼女の周りからポリゴンのような形をした光を発した。

そしてその姿を見た私は驚愕し、思わず口から声が出そうになり、慌てて塞いだ。そこに居たのは…憑友だった。

先程の少女…憑歌ちゃんの正体が、憑友だった。

 

「ふぅ……隠れてないで出てきてくれ」

 

⁈バレてる…⁉︎

でも…行って聞きたい!

如何やって、あの人達から抜け出せたのかを。

 

「…憑友…」

 

私は決意を固め、憑友の所へと歩み始めた。

 

ーーーーーーNO SIDE

憑友はその時、既に後ろから誰かが後を追っている事に気づいていた。

だが、何故人目の付かない所でキリトの能力を解除したのか。

そう疑問に思っている者がいるかもしれないが実は…

ただ単に、エネルギーの問題であった。

能力を使う度に憑友の生命エネルギーは消費されていくのである。

 

生命エネルギー…憑友にとってそれは、『生命』に関するものだった。

 

故に、彼は使い続ける度に自身の身体がまるで毒に侵されるかのような激痛を走っていたのだ。

先程歌を歌っていたが、それでも生命の消費は免れていない。

そんな中で憑友は歌を歌っていたのだ。

凄まじい程の耐久力である。

 

そんな中、憑友は後ろを振り返るとそこには自分の幼馴染である未来がそこに居た。

 

「未来…」

 

「憑友…良かった。無事だったんだね」

 

そう言いながら彼の元へと来る未来。

だが、彼はそのまま手を前に出した。待ったの合図で。

 

「憑友?」

 

「…ごめん。未来…俺はまだ帰れない。2人の所に」

 

「…如何して?」

 

憑友の発言を聞いた未来はしばし困惑する。

憑友も憑友で、何か言いたい事を言いたかったようだが、

 

「…」

 

自分の今の立場では如何する事も出来ず、俯いてしまった。

だが、そんな憑友を見たのか、未来は彼の手を握った。

 

「…!」

 

すると未来は彼の手を握ったまま話を続けた。

 

「何も言えないのならそれで良い。

だけど、必ず話せる機会があれば、必ず話してね♪」

 

そう言いながら最後に未来は憑友に暖かい笑顔を見せつけた。

それを見た憑友は顔を赤く染めつつも、「…ああ。必ず!」と約束したのであった。

 

そうしているとライドから通信が入ってきた。

憑友はそれを見た。相手はナスターシャだった。

 

「もしもし…はい。…はい…了解したマム。必ず連れて帰る…」

 

そういうと憑友が電話を切ると、未来は憑友がなにかしようとしているのかが分かったのか、先程まで握っていた手を離した。

 

「…今度は元気になって帰ってくるから…!」

 

「…気を付けてね!」

 

「ああ…!」

 

そう言うと憑友は急いでかけ走って去って行った。その際にまたポリゴンのような形をした光に包まれ、またあの少女の姿へと変わっていった。

 

「(元気になって帰ってくる…

まさか、憑友には誰にも言っていない事を隠しているのかもしれない。

…今度、弦十郎さんに聞いてみないと…)」

 

そう思った未来は響達の元へと向かって行った。

 

 

未来に正体がバレたものの、未来の心の器の大きさに涙を零しながら、憑歌いや憑友は走っていた。

また、未来に嘘をついてしまったから。

 

ーーーーーー

一方、今から数分前の事。

武装組織『フィーネ』のアジトを見つけた米国軍はそのまま倉庫内へと突入していた。

 

そんな様子を遠くの電柱の上で偵察もとい高みの見物している者在りけり。

 

 

「…」

 

名はロック・アイル・ユキネ…雪音クリスの義理の兄である。

 

そんなロックの隣には、彼のパートナー『英雄』である存在…アーチャーがいた。

 

「此処に奴がいるのか?」

 

「…分からない」

 

「なに?」

 

アーチャーの質問に対し、ロックは不明と答える。

 

「あの時は咄嗟の判断でやっただけだ。座標ではこの廃れた倉庫の中を位置しているが、そこに憑友がいるとは限らない。空中を飛行中なら分かるのだが…」

 

「…地上に降りてしまえば骨折り損になり兼ねないか…」

 

そうアーチャーに示唆されたロックはそのまま頷いた。

その時だった!

 

 

 

ドガァァァ‼︎

 

「「‼︎」」

 

突然の爆発を聞いたロックとアーチャー。

アーチャーは魂をカードにして、ロックの右腰についてるカードケースへと戻る。

すると、倉庫から黒煙が空へと昇りはじめたのだ!

ロックは中で何が起こっているのか気がかりになっていると…

 

「凄い音がしたのって此処?」

 

「!」

 

なんとその場に野球少年達が来たのだ!

するとそんな野球少年達の会話の時に、1人の兵士がノイズに襲われた…!

それを見たロックは更にその後にやって来た存在に見開いた。

 

それは、先日廃病棟にて存在が確認されたウェル博士だった。

 

するとロックのカードケースから1人の青年が具現化した。

黒髪で、紫に近いピンクのマントを羽織った青い服を着用している青年だった。

 

「ちっ!…彼奴!あの子達に仕掛けようとしてる!」

 

「⁉︎リオン!行くぞ!」

 

「ああ!」

 

そう言うと青年…リオンはカードになり、ロックはすかさずアブソーバーを左腕に装着し、リオンのカードを装填、そしてレバーを引いた!

それと同時に、ウェルが手に持っていた『ソロモンの杖』からノイズ達が現れ、野球少年達に襲いかかる!

 

 

ーソウル!フォーム、リオン!

ランド・ザ・ソーディアン!運命の闇!ー

 

ーーーーーーSIDEtoウェル

 

こんな所にやって来るとは…行儀のなっていない子供達ですね。

さっさと、帰りなさい…永遠にね!

 

さぁ!行きなさい!ノイズ‼︎

 

『○☆□○☆□‼︎』

 

「「「うわぁぁぁぁぁ‼︎」」」

 

ははは…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャキィン…!

 

 

 

ジャキィン…!

 

 

ジャキィンジャキィン‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

ははは…は?

 

「「「…!」」」

 

「…此処から早く逃げろ!ノイズは俺が食い止める!」

 

そう言うと少年達は逃走した。

そして私の前に現れたのは、青い服、ピンクのマントを羽織った、黒髪姿で、両手に片手剣と短刀を持った戦士がそこにいた。

そして何よりも…左腕に、アブソーバーが付けられていた…!

 

 

「…」ギロッ‼︎

 

 

⁉︎な、な、な、何故貴様が此処にいる⁈

 

 

 

 

 

「…Dr.ウェル。

…俺は今…

 

 

 

 

 

逆鱗に触れられて、苛立ってるんだよーー‼︎」

 

ロック・アイル・ユキネ…!

何故貴様が此処に⁈

 

そう思ってると、ロックは以前、廃病棟の時に使用したカードをアブソーバーに装填した!

するとアブソーバーが装着を解除するとそれを持ち、前方に向けると上,右,下,左の順に動かすと、そのまま上の方にアブソーバーを動かした!

 

ーアブソーバー・スパーク!ー

 

「海の怒り…思い知れ!」

 

そう言うとスパークと呼ばれたアイテムと、アブソーバーをドッキングさせて、アブソーバーのパネルボタンを押した!

 

ーソウル!フォーム、アグル‼︎ー

 

するとそのままロックは上へとドッキングさせたスパークを掲げた…!

 

「アグルーー‼︎」

 

ー地球の光!海の巨人!ー

 

くっ!なんて光なんだ⁉︎

 

ーーーーーーNO SIDE

そうして光が収まり、ウェルは顔を向けるとそこには、

 

青い身体、鉄のような仮面を付け、そして、互角形の形をしていながら、その中に逆三角形の形を青白い光が胸に付いている戦士が立っていた。

 

 

海の力を宿せし光の巨人…『ウルトラマンアグル』

 

地球の光の1つ『海の力』を体現化させた戦士に、ロックは変身したのだ。

 

するとアグルに変身したロックは右手を前に出し、挑発の構えをとった。

 

「…掛かって来い」

 

そう言いながら、挑発を仕掛けるロック。

挑発と言う行為はロックはするタイプでは無い。

したとしても、それは自身が怒りに満ち溢れている時にしかしないのだ…

 

とどのつまり…

 

今の彼は猛烈に激怒していたのであった…!

 

まさに…『大海の逆鱗』の如く…!




次回

為すべき事

2016/6/30までに出たキャラが一応参戦してますが、7/1以降のキャラが今の所、出ていません。なので、以下の作品から選んで下さい。 1位のタイトルは外伝として投稿しようかと思います。

  • けものフレンズ(2017)
  • バトルガールハイスクール(2017)
  • はたらく細胞(2018)
  • SSSS.GRIDMAN(2018)
  • 盾の勇者の成り上がり(2019)
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